湖南市空き家バンク設置要綱

○湖南市空き家バンク設置要綱

令和3年3月22日

告示第18号

(目的)

第1条　この告示は、湖南市における空家の有効活用を通して、良好な住環境の確保及び定住促進による地域活性化を図るため、湖南市空き家バンクの設置について必要な事項を定めるものとする。

(定義)

第2条　この告示において、次の各号に掲げる用語の意義は、それぞれ当該各号に定めるところによる。

(1)　空家　個人が居住を目的として所有し、かつ、現に居住せず、又は近く居住しなくなる予定の市内に存在する建物(共同住宅又は長屋を除く。)及びその附属物をいう。

(2)　所有者等　空家及びその土地に係る所有権等その他の権利により当該空家の売買、賃貸等を行うことができる者をいう。

(3)　空き家バンク　この告示の定めるところにより、空家の売買、賃貸等を希望する所有者等から申込みを受けた情報を公開し、市内への定住又は定期的な滞在を目的として空家の利用を希望する者に対し、情報を提供する仕組みをいう。

(4)　宅建業者　湖南市空き家バンクの運営に関する協定書を締結している組織に加盟する宅地建物取引業法(昭和27年法律第176号)第3条第1項の免許を受けて宅地建物取引業を営む者をいう。

(組織との協定)

第3条　市長は、空き家バンクを円滑に運営するため、宅地建物取引業法第74条に基づき設立された団体と媒介を行う宅建業者の決定及び媒介に関する事項について、協定を結ぶものとする。

(空家の登録申込み等)

第4条　空き家バンクに空家に関する情報を登録しようとする所有者等(以下「物件登録希望者」という。)は、湖南市空き家バンク登録申込書(様式第1号)に次に掲げる書類を添えて、市長に提出するものとする。

(1)　湖南市空き家バンク登録カード(様式第2号)

(2)　物件登録希望者の身分を証するものの写し

(3)　登録希望物件の図面等

(4)　前3号に掲げるもののほか、市長が必要と認める書類

2　登録希望者が次の各号のいずれかに該当する者である場合は、前項の規定による登録の申込みをすることができない。

(1)　固定資産税を滞納している者

(2)　暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律(平成3年法律第77号)第2条第6号に規定する暴力団員である者

(3)　設定された権利等により売却又は賃貸ができない建物等を空き家バンクに登録しようとする者

(4)　前3号に掲げる者のほか、市長が適当でないと認める者

3　市長は、前項の規定による登録の申込みを受け、その内容を確認の上、適当と認めたときは、湖南市空き家バンク登録申込物件調査・媒介依頼通知書(様式第3号)により、第3条に規定する湖南市空き家バンクに係る運営の協定を締結した団体(以下「宅建協会」という。)に調査及び媒介に係る協力を依頼する。

4　前項の規定による依頼を受けた宅建協会は、当該空家の調査及び媒介を担当する宅建業者を決定し、当該宅建業者は、速やかに依頼のあった物件の調査を行うものとする。

5　前項の規定により物件の調査を担当した宅建業者は、当該物件の調査結果を、湖南市空き家バンク登録申込物件調査結果報告書(様式第4号)に調査結果のわかる書類を添えて市長に報告するものとする。

6　物件登録希望者は、空家の売買、賃貸等の媒介又は代理に関する契約を宅建業者と締結し、その契約書の写しを市長に提出しなければならない。

7　市長は、前項の規定による契約書の写しの提出をもって、湖南市空き家バンク登録台帳(様式第5号)に当該空家に関する情報を登録するものとする。

8　第6項の規定により契約を締結した宅建業者は、当該契約を締結した後、速やかに当該空家に関する情報を全国版空き家バンクに掲載し、その内容のわかる書類を添えて市長に報告するものとする。

9　第7項の規定による登録期間は、登録の日から起算して2年間とする。

10　市長は、第7項の規定による登録をしたときは、湖南市空き家バンク登録完了通知書(様式第6号)により物件登録希望者に通知するものとする。

11　市長は、市内の空家について、空き家バンクに登録することが適当であると認めるときは、当該空家の所有者等に対して空き家バンクへの登録の申込みを勧めることができる。

(空家に係る登録事項の変更)

第5条　空き家バンクに登録された空家の所有者等(以下「登録所有者」という。)は、湖南市空き家バンク登録台帳に登録した事項(以下「登録事項」という。)を変更したときは、湖南市空き家バンク登録変更届出書(様式第7号)に、登録事項の変更内容を記載した新たな湖南市空き家バンク登録カードを添えて、速やかに市長に提出しなければならない。

(空き家バンクの登録期間の延長)

第6条　登録所有者は、空き家バンクへの登録期間満了後も引き続き登録を希望する場合は、湖南市空き家バンク物件登録期間延長申出書(様式第8号)を登録期間満了日までに市長に提出しなければならない。

2　前項の規定により延長できる期間は、2年間とする。ただし、登録期間を延長できる回数に制限はないものとする。

3　市長は、第1項の規定による申出を受け、空き家バンクの登録期間を延長したときは、湖南市空き家バンク物件登録期間延長通知書(様式第9号)により登録所有者に通知するものとする。

(空き家バンクの登録の抹消)

第7条　市長は、空き家バンクの登録物件が次の各号のいずれかに該当するときは、当該登録物件を空き家バンクから抹消するとともに、湖南市空き家バンク登録抹消通知書(様式第10号)により登録所有者に通知するものとする。

(1)　登録した空家及びその土地に係る所有権その他の権利に異動があったとき。

(2)　湖南市空き家バンク登録抹消申請書(様式第11号)の提出があったとき。

(3)　空き家バンクへの登録期間の満了日までに登録期間の延長の申出がなかったとき。

(4)　登録所有者が、第4条第2項各号のいずれかに該当することとなったとき。

(5)　登録した空家の情報の内容に虚偽があると市長が認めたとき。

(6)　前5号に掲げるもののほか、市長が登録することが適当でないと認めたとき。