平成29年第3回湖南市臨時教育委員会 会議録

更新日:2019年07月01日

開催日時

平成29年8月30日(水曜日) 午前10時00分から

開催場所

湖南市役所 西庁舎 教育委員会室

会議に付した案件

 日程第1 議案第48号

 平成30年度使用教科用図書の採択について

日程第2 協議事項

  1. その他

会議に出席した委員

教育委員4人

会議に欠席した委員

教育委員1人

会議に出席した事務局職員

6人

会議を傍聴した人

2人

会議内容

日程第1議案第48号 平成30年度使用教科用図書の採択について

提出資料に基づき議案第48号、平成30年度使用教科用図書の採択について説明する。

 議案48号、平成30年度使用教科用図書の採択について、説明申し上げます。
 公立の各小中学校で使用する教科用図書の採択については、義務教育小学校の教科用図書の無償措置に関する法律の規定により、採択地区協議会が設置され、この協議会で行われた教科用図書選定の結果に基づき、各市町の教育委員会におき、毎年年度ごとに採択することになっております。
 資料14ページをご覧ください。本市が所属する教科用図書第二採択地区の協議会規程です。この協議会は草津市・栗東市・守山市・野洲市・甲賀市・本市の6市で構成されており、それぞれの教育長、教育委員代表、本市の場合は岩城委員、保護者代表、本市の場合甲西北中学校PTA会長を委員とする協議会です。この協議会において、第二採択地区内の各市立小中学校で使用する教科用図書が選定されます。各市町のメンバーについては資料16ページをご覧ください。他市町のメンバーが一覧で載っております。

 次に、本日議決を求めること、ならびに第二採択地区での教科用図書選定までの経緯と結果について説明いたします。
 資料17ページをご覧ください。4月から本日8月30日までどのような経緯で教科用図書を選んできたかを記載しております。本年度は、小学校で使用する「特別の教科、道徳」の初めての教科用図書の採択の年です。現在まで協議会を2回、代表協議会を1回、幹事会を3回開催しております。あわせて、5月25日から7月11日にかけて、各市より選出した委員による調査委員会を開催し、厳正かつ厳密な調査を行いました。8月の協議会において、小学校で使用する「特別の教科、道徳」の教科用図書について、通常学級並びに特別支援学級ともに、委員長より調査報告を受け選定し、第二採択地区として議決を行いました。
 その他の教科については、小学校は平成26年度が採択変えの年であり、平成27年度から平成30年度までの4年間。中学校においては、1年ずれて平成27年度が採択変えの年であり、平成28年度から平成31年度までの4年間、同じ教科用図書を使用することになっています。そのため、小中学校とも来年度も今年度と同じ教科用図書を使用いたします。
 資料の3ページにうつります。第二採択地区では、太枠で囲っております道徳の教科書は「学研の教科書」を今年度から使用するということです。資料5ページに、この教科用図書を採択した理由を示しております。国語以下、保健まで評価については、今も申し上げましたように、昨年度と同じものを使用することになっていますので説明は割愛いたします。
 次に、特別支援学級で使用するものについては、学級教育法規則第9条の規定により、文部科学省著作本と検定本以外にも、絵本などの一般図書から教科用図書を選定することができます。道徳科においては、ここに示しております4冊の図書を新たに選定いたしました。弱視学級においては、通常学級で採択された学研の教科用図書の拡大版、あるいは文部科学省の著作本である点字版の教科用図書を選定しています。今申し上げた内容は資料8ページまでに記載しておりますので、ご確認ください。
 続きまして、中学校の通常学級についての教科用図書一覧が9ページ、10ページに選定理由を示しています。先ほども申し上げましたが、現在使用しているものと変更はございません。特別支援学級の一覧が11ページから13ページです。これも変更はございません。
 なお、今回教科用図書として選定した小学校用並びに中学校用の一般図書については、第二採択地区協議会の事務局が各発行者に連絡をとり、平成29年5月現在、平成30年度も全て供給が可能であることを確認しております。
 以上、教科用図書第二採択地区協議会における採択についての説明を申し上げました。御審議、よろしくお願いいたします。

質疑、意見等

谷口教育長

 事務局よりいただいた説明は、小中学校の全教科を含めた説明になります。平成30年度に新しく採択しますのは、今配付しております「特別教科の道徳」の教科用図書になりますので、本日はこの1点に絞って議論をしていただきたく思います。

谷口教育長

 この学研の教科書が1番大版のものだったのですか。

事務局

 そうですね。大きさでは1番大きいものになります。8社から見本版が提出されていますが、B5版など小さいものもありましたね。

岩城委員

 私は、第二採択地区の委員として協議会に出席し、調査委員の調査報告を聞きました。調査報告に関しては、資料5ページにあるような内容で、特に子どもたちが理解しやすい教科書であることを重視して、この学研が選択されました。この大きさ、他の図書と比べても大きいので、子どもたちが手にとりやすい・非常に読みやすいというのが選択の側面の1つでした。
 私自身は、すべての出版社のものを全部一通り読みまして、このような形でまとめたものを持っていたのですが、この学研の教科書はあまり評価していませんでした。非常に平凡な内容で、私は前から申していますとおり、小学生・中学生の時点で「平和思想と反戦思想」はきっちり教えておく必要があるのではないか思っていまして、そのあたりに関しても質問しました。
 調査委員からの回答は、その点は重要なポイントとしては考慮しておらず、現在いじめが非常に大きな問題となっており、大津市の一件以来、学校現場では非常に神経質に子どもたちの関わり合いを考えておられるので、「命を大事にする教育」に現場の先生方の目が向けられていたように思います。私が伝えましたのは、かつて日本は、小学生から大学生まで子どもたちを駆り立てて戦争に送り出し、命を失わせた苦い経験がありますので、教育現場ではそのような過去もきちんと教えておく必要があるのではないか、とお話いたしました。この学研の教科書はその点に関し、意識が非常に薄いので、私としては反対意見を述べたうえで、全体ではこの学研の教科書が承認されたわけです。
 この教科書を使用して各学校で教えていくのであれば、それぞれの学校現場で、今私の言ったような問題も含めて、独自の教育が必要になるのではないかと発言しておきました。

野呂委員

 私はどちらかといいますと学校図書や光村図書の教科書がよかったかなと思っていました。

岩城委員

 そうですね。私も光村図書のものがいいと思っていました。

野呂委員

 道徳教材において大切なことは、単なる教材を学校の授業で学習するだけではなく、それを実際にどのように活用していくかが非常に大切ですので、そのような配慮が教材にできているかだと思います。幾ら勉強しても、実際に表現できなかったら意味ないですので。そういう観点では、学校図書と光村図書が非常にいいと思っていたのですが、このような結果になりましたね。

谷口教育長

 私も協議会で2点ほど発言いたしました。資料5ページ、学研の採択理由の2行目に、「話合いなどの箇所が随所に設けられており、言語活動の充実を図りやすい」と書いてあるのです。教科書内では、『考えよう』という項目があって、「はっとして顔を見合わせた2人はどんなことを考えたでしょう」といった設問が随所にあるのです。私は、この教科書を使っている教室は、おそらく皆同じことを考えるのではないかと思うんです。担任たちは、教科書の流れに引きずられて、「ここで考えさせよう」という画一的な道徳の授業が出現するのではないかと思います。岩城委員が教育現場で工夫した扱いが必要だとおっしゃいましたが、本当にそのとおりですね。ですので、湖南市教育委員会としては、教科書を超える道徳の授業、要するに考え・議論する道徳をつくっていかないといけないと思います。「ここで考えなさい」と指示され、そのときに考えるような授業ではなくて、教科書を超える授業をしていただきたいです。
 各市で郷土資料をつくっていますので、積極的に使って道徳授業を展開していくことが必要だとは発言しました。

 ただ、無償措置に関する法律の一部改正が平成27年4月に施行されまして、ここでは、「市町村の当該採択地区内の市町村の教育委員会は、採択地区協議会における協議の結果に基づき、種目ごとに同一の教科用図書を採択しなければならないと定められています。採択権者は教育委員会ですが、協議会の結果は「学研」となっていますので、この法律にのっとって教科用図書を採択することになりますね。

野呂委員

 湖南市の児童の作品が教科書に掲載されていますが、それに対する評価等はなかったのですか。

谷口教育長

 協議会では話題にはならなかったですね。湖南市の児童とは教科書には書いていませんからね。
 今回採択する教科書は主たる教材ですので、これ以外の資料を使ってはいけないことはありません。湖南市でしたら「小さな詩人たち」等がありますので資料にしたり、郷土資料を使うなど、湖南市は9年間程道徳授業をどのように行うか研究を進めてきていますので、引き続いてやっていきたいと思います。

岩城委員

 今回の教科書選定、特に道徳に関する教科書の選定に関しては、中心となり編集責任を担っている方々が、これまでどのような仕事をしてこられたのか、これによって教科書全体の方向がわかりますので、それについても調べておく必要があるのではないかと思いました。調査委員の報告の際にも聞きましたが、今回の調査委員会では調べていないとの回答でして、これは少し良くないかなと思いました。今後は必要だろうと思います。

谷口教育長

 学研の教科書の著作者代表となっている永田 繁雄さんは、東京学芸大学大学院教授と書かれていますが、以前は文部科学省の道徳の教科調査官をされていました。文部科学省に入ってから、大学の教授になられている。現場で実践していたということですね。

岩城委員

 割と文部科学省と近い人ですので、文部科学省の言うことを割と聞きやすいのではないか...といった、多少批判的に、距離を置いてみてみる、という視点がなかったのは残念です。

谷口教育長

 光文書院の教科書は、筑波大学附属小学校の教諭が著作者代表になられています。教諭が著作者代表になっているのはここだけでして、おもしろいですね。

岩城委員

 光村図書の教科書の編集委員の中に、光和小学校の女性の校長先生が入っています。編集委員の中に女性が入っているのは光村図書のみ、残りは全て男性でした。ですから、女性の意見をもう少し積極的に受け入れるようなメンバー構成も必要ではないかと思います。

森本委員

 そういった話は協議会の場でも出ていましたか。

谷口教育長

 出ていません。岩城委員の発言のみでしたね。

岩城委員

 やはり、国語・社会・道徳に関しては、編集者のこれまでの仕事に関してはきちんと把握しておく必要があると思います。

谷口教育長

 岩城委員の発言等をふまえまして、これまでは滋賀県教育委員会が策定した選定資料の項目だけを参考にし、調査委員会をしておりましたが、そこに第二採択地区独自の観点を加える。調査委員会が始まるまでの報告の中で、もっと議論をしていこうという意見も出てきました。とても大事だと思いますし、今後に生かしていきたいと思いますね。

野呂委員

 教科書は、やはり現場の先生が使いやすいものがいいですね。
 先生の声をしっかり聞いて、委員になった人がどれだけ表現できているかが重要です。

谷口教育長

 調査員は、今現場で実際に教えている先生がしています。ある程度、道徳に長けた方が調査員をしていますので、使い勝手等は考えているのだと思います。ただ、私が心配している点は、道徳を不得意だと思っている先生たちは、さっき申しましたとおり、「考えましょう」と書いてあれば、必ずそこで考えさせることになるのでは...と不安に思いますね。

岩城委員

 基本的に担任が教えることになるのでしょう。ですから、道徳の専門家ではないわけですね。試行錯誤しながら教えていかないとしょうがないですね。

谷口教育長

 中学校では誰も道徳の教員免許は持っていませんですので。「特別の」の言葉が付いている理由です。

岩城委員

 学研の教科書が調査員となった現場の先生方からにしたら、一番教えやすい教科書だったのではないでしょうか。

野呂委員

 確かにきれいですね。色使いがよく見やすいですね。絵は漫画的ですし子どもには親しみやすい。

森本委員

 全学年の重点として、「命の教育」と書かれているのは、自尊感情のためにも大切だと思います。そういった意味合いでも採択されたのではないでしょうか。

谷口教育長

 少し話題になりましたが、教科書に載せる例えば人物ですと、今活躍しているプロ選手は、評価が定まっていないという意見もあります。だから、評価が定まった過去の人物の方が良いのではないかという意見もありました。意見は出ませんでしたが、その逆の意見も当然あると思います。

岩城委員

 郷土意識と国家意識と言ったら変ですが、今それが求められていて、個人にしろ、いろんな伝統にしろ、日本がいかにすばらしいかを言おうしている教科書が多いですね。

谷口教育長

 調査委員会の結果には、そのような主張がいいとはされていませんでしたけど、そういう教科書もありましたね。

 それでは、湖南市教育委員会としても第二採択地区の協議会の決定案を受けて、学研を採択するということでよろしいでしょうか。ただ、教育委員会としては、各学校現場に「教科書」を教えるのではなく、これを主たる教材としていろんな教材をまた探すことも大事ですし、「ここで考えよう」と書いてあるから子どもたちに考えさすのではなくて、授業をする者が授業をどうつくるか、工夫をするように、教育委員会として指導し進めていきたいと思っています。

野呂委員

 この学研の教科書を支持するのはいいのですが、先程から意見が出た、ほかの教科書会社の教科書も非常にいいという意見が出たことも報告していただけたらと思います。

谷口教育長

 そうですね。教育委員会には見本として全社の教科書がありますので、また教員にも見てきてもらい、良い資料をそこで見つけてもらい、活用していくことも指導項目に入れたいと思います。

谷口教育長

 審議結果につきまして異議なしと認め、議案第48号について可決することとしてよろしいですか。

各委員

 全員異議なし 

谷口教育長

 異議なしと認め、議案第48号を可決いたします。

その他

 特になし

 閉会 午前10時38分

この記事に関するお問い合わせ先

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ファックス:0748-77-4101

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