希望を与えるチャレンジングなまち

更新日:2023年09月08日

2019年5月に京都から移住された柴崎寛子(愛称ロコ)さん。

 

夫婦ともに湖南市の地域おこし協力隊。

ロコさんは「タピオカ研究所」、夫のドリーさんは「Book&Cafe」を立ち上げるプロジェクトを進められています。

ロコさん

ロコさんとキャッサバ

ロコさんは、8年ほど大阪・京都でデザイン制作代理店でWEBや広告・販売促進物などの印刷物デザインをされていました。

結婚を機に多忙を極めた一線を退き、デザインのアルバイトからゆるやかにフリーランスデザイナーへ移行。自宅で仕事をする傍らで、コーヒースタンドのお手伝いを始められました。

 

当時の思いはどうだったのでしょうか?

 

「ゆるゆると旦那さんの屋号で続けていたわけですが、いいかげん自分の事業として屋号をたてしっかり自立しなければいけないと思う一方で、今まで同様に一人パソコンに向かうだけのデザイン業をしても、果たして楽しいのだろうかといった迷いもありました。何ができるのだろうか。何がしたいのだろうか。今までとは違う領域で、新たなチャレンジをしなければ。そんなタイミングで湖南市にやってきました。」

 

そんなロコさんに湖南市の印象を聞いてみると、

 

「湖南市はのびのびと気持ちよく過ごせる場所です。空は広く、星はよく見え、風は気持ちよく吹く。都市過ぎることもなければ田舎過ぎない。今でも京都や大阪に仕事や遊びに出かけているし、車生活の滋賀でありながら自宅から徒歩数分の駅もある。

 

隣近所にはよく気にかけれくれるご近所さん、世代を超えて相談できる人達。同世代のご夫婦や、地域おこし協力隊のメンバーもいる。毎日が心地よく、楽しく暮らしています。何かをはじめようとすると、情報をくれる人もいます。程よい人との距離感があると感じています。

 

目立った観光地や施設は少ないけれど、外の人から見ると湖南市の良いところはたくさんあると思っています。見落としていたり、価値を感じていなかったり。こうあったらいいのにと思える部分を少しずつ発見するようになりました。それらを引き出し、広く魅力を伝えることができるのでは。」

 

地域おこし協力隊として、湖南市でチャレンジしたいことが何か少しずつ見えてこられたようです。

 

「今まで机上で片付けていた課題を、足を使って直接人と会い 、会話し、マチやコト目線で解決できたら良いのでは。見落としがちな資源を見出し、地域にとって良い循環となる仕組みを作り出せたらと考えています。

 

石部の旧東海道沿いのシャッター街が地域おこし協力隊のメンバーによって、少しずつ開かれて行っています。私もそこに自分のデザインスタジオを持ちたいと思うようになりました。自宅だと仕事と休憩のメリハリがつけ難いのと、籠りっぱなしで人との接点が失われてしまうため、地域に寄り添いながら存在する場所を作りたいです。

 

デザイナーやイラストレーターなど、クリエイターが入居するシェアアトリエなんかがあったら最高ですね。ぜひそこでワークショップや教室などを開きたいですし、商品開発なども進めていきやすいです。」

 

 

調理風景

ブラジルでよく食べられているキャッサバ料理の調理風景

一方で、地域おこし協力隊の活動である「タピオカ研究所」では、湖南市にたくさん労働者として住んでいるブラジル人との多文化共生をテーマに、コミュニティ作りの機会のきっかけを作りたいそうです。

 

「その一つとして、タピオカの原料であるキャッサバ芋の栽培を始めようとしています。

一部のブラジル人は主食にするほどキャッサバを食べますが、その食べ方はほんとうに様々。お芋を煮たり焼いたり揚げたり。つぶして発酵させたり。粉にして小麦粉のように使ったり。私たちがイメージするタピオカミルクティのようなパール状は基本食べません。

 

シンプルに揚げたお芋は本当に美味しいのです。じゃがいもにはない食感!!!感動します。

湖南市にはたくさんのブラジル人がいますが、日本語で話しかけると片言ながら気さくに答えてくれます。日本語の上手な人もいっぱいいます。

 

文化の違い、見た目の違いからなかなか交わるきっかけがない。食や音楽、スポーツを通じて何かできないだろうかと考え始め、まずはキャッサバ芋の栽培、収穫を通じて収穫祭やマルシェをできればと計画しています。」

 

これからのロコさんの活動として、キャッサバ芋を使ったメニューやBook&cafeで提供できるようなメニュー開発を進めていく。将来的には、お持ち帰りの商品も開発に取り組むそうです。

タピオカ研究所

湖南市のキャッサバ農家での収穫体験

「この先、もっと多くの海外から働きに来る人が増えるかもしれない。ブラジルやそのほかの国の子供たち、大人達が孤立せずに日本人も一緒になって楽しめる場が作れたら日々模索中です。

 

湖南市が、新たなチャレンジに取り組みやすい町として、おもしろい発想を持った人が集まる町になったらいいですね。」

 

チャレンジングなまち。今後さらに市民や移住者が活動できるフィールドとして湖南市が創造されていく。

ロコさんが務めているデザイン制作会社HP

https://www.anokhi.design/

タピオカ研究所Facebook

タピオカ研究所Instagram

この記事に関するお問い合わせ先

総合政策部 地域創生推進課 企画調整・統計係

電話番号:0748-71-2316

ファックス:0748-72-2000

メールフォームでのお問い合わせ