鉄拳が描く!湖南市が舞台の感動ストーリー
就職を機に湖南市を離れて暮らす主人公が、ふるさとの思い出や家族によってこころの健康を取り戻していくストーリーです。
現在のコロナ禍における生活スタイルの変化や2021年3月に天然記念物平松のウツクシマツ自生地のシンボルツリーだった大木が伐採されたことなどタイムリーな話題も作品の中に盛り込まれています。
鉄拳からのコメント
鉄拳
今回イラストを描く上で、現在の湖南市の風景やウツクシマツの事を知りました。
元気だったウツクシマツが枯れて伐採された事は、今の世の中の人間模様にも似ている気がして少し寂しくなりました。
しかし今後また地元の方の努力によって元の姿に戻る事でしょう。
僕は湖南市の生まれではないですが、イラストを描いているうちに、何故か懐かしく温かい気持ちになり元気が出ました。
いつの日も地元は、力の源だと思います。この動画を見て少しでも元気を出して貰えたら嬉しいです。
僕もいつか湖南市に遊びに行きたいと思っています!
本編のストーリー
就職を機に湖南市を離れた若者(主人公)がコロナ禍による働き方の変化になじめず、孤独感による不眠症など体調不良を感じています。
おばあちゃんへの感染をおそれ、生まれ育った地元に帰って静養したい気持ちを抑える主人公ですが、お母さんからの1通のメールによって帰省することになります。
「おばあちゃんの目が悪くなり気弱になっているので、一度様子を見に帰っておいで」
主人公は急いで帰省の準備をします。
駅構内看板
鉄拳イラスト
帰省してすぐにおばあちゃんの様子を確認したい主人公ですが、目にくまができた主人公の疲れた様子を見てお母さんは心配します。
祖母は天然記念物平松のウツクシマツ自生地にいるということで、気弱になっていると聞いていたので少し安堵しながら向かう道中で、推定樹齢300年のウツクシマツの大木が見つめる美松グラウンドでの懐かしい光景を思い出しながら現地に向かいます。
しかし、そこにはウツクシマツの大木はなく、切り株になった様子を目にします。赤枯れした大木が2021年3月に伐採されたことを、主人公は初めて知ることになります。
赤枯れしたウツクシマツの大木
伐採後の切り株
主人公は今の自分の境遇を切り株に投影し、疲労感や孤独感を一層感じながら、子どもの頃に行われていた区民運動会など楽しかった記憶がよみがえり、わき目もふらず涙します。
平松区民運動会(1980年代)
鉄拳イラスト
平松区民運動会(1980年代)
その姿を見たおばあちゃんは何も言わずそっと主人公の手を握り、一緒にウツクシマツをよみがえらせるための作業をしようと元気づけます。
このコロナ禍でずっと心配していた両親も主人公の様子を見つめます。
松尾神社
鉄拳イラスト
そのあと、公立三雲小学校の通学路である旧東海道や通学途中でのどが渇いたときに立ち寄っていた北島酒造を見ながら小学生のころを懐かしみます。また、受験のときに気晴らしに訪れた八丈岩や三雲城址から見ることができる湖南市の自然や風景、そして家族の温かさを感じる中で心が和らいでいくことを感じます。
一晩ぐっすり眠ることができたおかげで目のくまも無くなり、心と体がリフレッシュして元気を取り戻し、湖南市をあとにする道中で、おばあちゃんからメールがあります。
「あなたの帰りを待っています」
このメッセージを見て主人公は、ある決意を心に秘め、甲西駅を出発します。
三雲城址からの風景
鉄拳イラスト
そして、未来へ-
主人公は新たな思いをもって湖南市での暮らしを再開します。
子どもの頃の思い出は自分だけで作ってきたものではなく、家族や地域の人々など周りの人が見守っていてくれた... そして今の自分があることに気づきます。
日々の暮らしを積み重ねてきた数十年後の主人公は、先人が築いてきた湖南市の自然を将来世代に継承していくための使命感をもち、将来世代となる子どもにバトンを渡すため、地域活動を積極的に行っています。
自然、歴史、文化 ... すべては人と人とのつながりによって継承されていく。
ウツクシマツ自生地が生き生きとした姿を取り戻し、湖南市の未来への希望につながっていきます。
更新日:2022年04月07日