平成29年度第1回湖南市上下水道運営審議会 会議概要

更新日:2019年07月01日

日時

 平成29年7月6日(木曜日) 午後1時27分から午後3時50分まで

場所

 湖南市役所 東庁舎 4階 第4委員会室

出席者

 15名 欠席者 0名 事務局 6名

議事

  1. 水道事業会計の現状と平成29年度予算について
  2. 下水道事業会計の現状と平成29年度予算について
  3. 平成29年度水道事業の概要について
  4. 平成29年度下水道事業の概要について
  5. 水洗化の促進について
  6. その他

会議内容

事務局

 皆さんこんにちは。本日は、公私何かとお忙しいところ、また梅雨の合間の、大変暑い中、ご出席をいただきまして誠にありがとうございます。私、本日の会議の進行をさせていただきます上下水道課の奥村と申します。どうぞよろしくお願いいたします。
 それでは定刻前ではございますが、皆さんお揃いでございますので、ただ今から、平成29年度 第1回 湖南市上下水道運営審議会を開催させていただきます。
 審議会に先立ちまして、今年度から市民憲章の唱和を行いますので、ご起立のうえご協力をお願いいたします。(市民憲章唱和)
 それでは改めまして、ただ今から平成29年度第1回湖南市上下水道運営審議会を開催させていただきます。初めに審議会の開会にあたりまして、当審議会の山崎会長からご挨拶をいただきます。

会長

 お忙しい中お越しいただきありがとうございます。15名の委員さん全員お揃いということでありがとうございます。今後ともよろしくお願いいたします。
 台風3号が通り、記録的豪雨となっております。滋賀県は災害が少ないですが、今年はどうなるかわかりません。うちの工場も先日の大雨でマンホールが吹きまして、現場が水浸しになりました。今後は対応を考えていかなければならないと思っています。上下水の事業も水に関わる事業です。今年度の事業について説明があると思いますが、下水には雨水対策も含まれていると思いますので課題がありますが市民生活に関わってきますので、皆さんからの活発なご意見を出していただければと思います。最後まで宜しくお願いします。

事務局

 ありがとうございました。続きまして、上下水道事業所長の石部がご挨拶いたします。

所長

 みなさんこんにちは。本日は平成29年度第1回目の上下水道運営審議会を開催させていただきましたところ、委員の皆様におかれましては、公私何かとご多用のところ、ご出席を賜り誠にありがとうございます。また、日ごろは本市の上下水道事業の推進に格別のご理解とお力添えを賜っておりますことを、心から厚くお礼申し上げます。さて皆様もご承知のように、上下水道につきましては市民生活に欠くことのできない重要な社会資本でございまして、水道は安心安全な水を安定的に供給することを使命として、下水道については市民の生活環境の改善と河川等公共用水域の水質保全を目的として、これまで両事業の推進と経営の健全化に努めてきたところでございます。このような中、昨年の下水道事業の地方公営企業法への適用に引き続き、本年4月の市組織の見直しによりまして、これまでの上下水道部が上下水道事業所へ改められ、また、2つの課が上下水道課へと統合されることとなりました。目的といたしましては、上下水道の公営企業としての位置づけを明確にしていくとともに、将来の人口減少社会に向けた組織全体のスリム化を段階的に進めていくというものでございまして、更なる上下水道事業の統合を推進していくこととしております。このことから委員の皆様には、上下水道それぞれの個別事案はもとより、上下水道工事や料金徴収など、上下水道が連携・連動する部分につきましても、しっかりと説明させて頂きたいと思いますので、本日は限られた時間ではございますが、どうか忌憚のないご意見を賜りますようお願い申し上げまして、冒頭のご挨拶とさせていただきます。
 皆様本日は、よろしくお願いいたします。

事務局

 それでは本日は、新年度第1回目ですので、最初に委員の皆様から自己紹介をお願いしたいと思います。皆さんお手元の委員名簿をご覧ください。(自己紹介)
 続きまして事務局から順次自己紹介をさせていただきます。
 次に本日の審議会でございますが、委員総数15名の内15名の方が出席されておりますので、お手元次第の3枚目にあります、湖南市上下水道運営審議会規程第6条第3項の規定によりまして、会議が成立していることを報告させていただきます。
 それでは、本日の議事に入る前に、会議資料の確認をさせていただきます。本日の資料につきましてはお手元の資料1から資料5までと別添資料の1.と2.を配布しておりますので、ご確認をお願いいたします。それでは議事に入らせていただきます。これよりは審議会規程第6条第2項の規定によりまして、山崎会長に議長をお願いしたいと思います。山崎会長宜しくお願いいたします。

会長

それでは議事1、水道事業会計の現状と平成29年度予算についてお願いします。

事務局

会長

 ありがとうございました。何か質問はございませんか。

委員

 上水は一般会計からの繰り入れはないのですか。

事務局

 はい。もらっていません。消火栓に関する維持管理費だけです。下水は起債の元利償還金が大きいため、一般会計から繰り入れをしております。

委員

 事業の最終利益は。

事務局

 事業の利益は、3条予算の収支差額の税抜きが当年度の純利益となりますが、これはあくまで本年度の予算でございまして、3条予算は税込みで計上しております。ただし税は損益には関係ありませんので最終的な利益を出す場合は税を外した形となります。
 また料金収入は税込みとなっておりまして、料金として仮受けた消費税から維持管理経費として仮払いした消費税を差し引いた額を国へ納付するという形になります。そして純利益については税を除いた収支差額となり、それがマイナスの場合は純損失となります。

委員

 純利益は、3条予算の収入15億2,300万から支出の14億7,200万を引いた額ですか。

事務局

 引いた額から税を外した額です。また3条収入の大半を課税対象となる料金収入が占めているため、通常は仮払い消費税より仮受け消費税が多くなっております。

委員

 利益はどうなりますか。

事務局

 現段階では5千万ぐらいを見込んでおります。

委員

 消費税はどこに納めるのですか。

事務局

 国に納めます。仮受け消費税から仮払い消費税を引いた額になります。

委員

 それを、下水道から補填することはできますか。

事務局

 会計が違うためできません。

委員

 収益的収支はプラスになるのですね。

事務局

 現段階ではそうです。

委員

 資本的収支はマイナスになるのですね。

事務局

 また資本的収支は起債の元金償還金を含んでいるためマイナスになりますが、そのマイナスを3条から振り出した減価償却費等で補填するという形になります。

委員

 水道の事業債は増えていくのですか。

事務局

 このシミュレーションでは借入額と元金返済額の差額が出てまいりますので、その差額が積みあがって5年後には30数億円という形になっています。しかしこれはあくまで平成29年度予算をベースとした予測ですので、今後計画の見直しなどがあれば変わることになります。

委員

 利益分を前倒しで償還するということはできないのですか。

事務局

 できます。起債の繰り上げ償還というものですが、あくまで現金がないとできません。

委員

 この審議会の資料を前もって送付していただくことはできないですか。

事務局

 わかりました。今後そのように調整させて頂きます。

委員

 資料1の5ページの加入申込金が2,500万円とあります。これは新築の分でしょうか。何軒を見込んでますか。

事務局

 13口径の新規加入申込金が129,600円税込みです。予算は13口径以外も含めており、一般住宅であれば約200軒ぐらいになります。

委員

 料金収入の3倍が起債のラインになりますか。

事務局

 資料のように平成29年度の予算ベースで事業を継続していくと、平成33年度には起債残高が料金収入の3倍を超えることになります。

委員

 危険ラインですか。

事務局

 厚生労働省では、経営安定度の目安が料金収入の3倍程度といわれております。

委員

 全国的にはいかがですか。

事務局

 他の市町では3倍を超えているところもあります。また早くから事業をされているところは、老朽化が進んでいますので、多額の更新費用も必要となります。本市では昨年度策定したアセットマネジメント(施設更新基準の設定)を基に今年度は施設更新計画を策定することとしており、これにより起債の平準化を図っていきたいと考えております。

委員

 水道料金は全て納入されてますか。未納者はいないのですか。

事務局

 おられます。年間、過年度現年度あわせて6,000万円ぐらいが未収となっておりますので、引き続き督促や催告の他に給水停止を含めた滞納徴収の強化に努めています。

会長

 議事2 下水道事業会計の現状と平成29年度予算について事務局よりお願いします。

事務局

委員

 貸借対照表はありますか。

事務局

 ございます。今回の資料には入っておりません。損益計算書もございます。

委員

 全体像が見えません。借金がいくらあってキャッシュアウトしなければいけないのか、利益がいくらあって、いくら借金が返せるのか、赤字になっているのか、上下両事業をあわせたらどのような状態なのかわかりません。

事務局

 上下水道は事業が別々ですので事業間でお金を融通することはできません。

委員

 貸借対照表、損益計算書は公開しないのですか。

事務局

 決算書に載っており、公開をしています。

委員

 資産と収支を資料につけて頂くとイメージがしやすいのですが。

事務局

 28年度決算が9月議会で承認されれば説明させていただきます。下水道の処理につきましては流域の方でしてもらっているので、その施設をつくるのに、必要なお金についても市町から建設事業負担金として支払っています。汚水処理負担金、これは、湖南市から流した汚水を処理して、琵琶湖に放流するのですがその処理に必要な負担金です。

委員

 営業収益の、下水道使用者から使用料金のトータルに対しての支出のパーセンテージですが、以前下水道使用料を改定するときに60%ぐらいを目安とされていると言っておられましたが。

事務局

 当時は33%しか回収できていないと説明させて頂いており、50%半分くらいにしたいという中でそうすると料金改定率が10数%となりますので、47%の回収率に下げさせて頂き、9.8%の料金改定を実施したところでございます。

委員

 計画どおりということですか。

事務局

 はい。ただ、企業会計になって会計の形が変わり、今までなかった減価償却費という費用が出てきた関係で数年は赤字と予測しており、一時的な借り入れ等が必要になります。この減価償却費は今ある資産を建て替える時にそのお金を貯めていこうということで耐用年数に応じて費用化していくものでございます。

委員

 一般会計からの繰り入れ、税金ですよね。会計の負債にはならないのですか。

事務局

 負債にはなりません。出資金、負担金という形でもらっており、企業債の元利償還金などにあてています。

委員

 事業として、湖南市から借入しているのではないですか。

事務局

 そのような形で借入していません。補助金も負担金も負債という形ではありません。

委員

 補助金という捉え方でいいですか。

事務局

 はい。

委員

 議事2のグラフの意味ですが平成39年には補助がなくなるという考え方ですか。

事務局

 赤色で示している5年間、その部分は赤字になりますが、その後は元利償還金が下がってきますので赤字は解消されます。しかしその後の平成40年代後半には耐用年数が過ぎる施設が出てくるため、新たに更新費用が必要となります。

委員

 アセットマネジメントの中に組み込んでいらっしゃると思いますが現在においては平成39年度で健全な経営に近いかたちになるのですか。

事務局

 お金だけで考えるとそうなりますが、施設の故障や修理が必要となりシミュレーションと違ってくるかもしれません。

委員

 そのあたりはどうお考えですか。

事務局

 今年は、ストックマネジメントを計画しています。その計画の中で、施設の更新計画をしていきます。

委員

 料金改定が必要ですか。

事務局

 5年ごとに見直しをし、確認をしていきます。

委員

 下水道管は40年ぐらいが耐用年数ですか。

事務局

 50年です。50年経っても使えるということを確認しております。水道管は40年ですが、アセットマネジメントといいまして更新時期を確認したところ1.5倍でも管路はもつということで更新時期が平準化されますので、財源的にも楽になるものと考えております。また今と昔では技術も材質も向上しておりますので、更に耐用年数が長くなることも考えられます。

委員

 人口減少、使用料減少、しかしメンテナンスは増える。どのタイミングで料金を改定するかを併せてグラフに書いてもらえればわかりやすいと思います。

事務局

 5年ごとに料金の見直しをさせて頂いてます。水道については、施設の更新計画をたてますので、それによって財源がどれだけ必要かわかりますし、また今後の水需要についてもシミュレーションで判断していくことになります。

会長

 他、ございますか。では休憩に入ります。14時30分~14時40分 休憩

会長

 議事3 平成29年度水道事業の概要について事務局よりお願いします。

事務局

委員

 石綿管とは何ですか。

事務局

 石綿で固めたような管です。

委員

 地中にあるから危険ではないのですか。

事務局

 老朽化が進んでいますので、更新していかなければなりません。28年度で旧石部地先が終了し、旧甲西地先では29年度朝国地域、30年度水戸地域で更新を実施することにより、石綿管が全てなくなることになります。

委員

 新しく布設するところは需要があるからですか。利用者が増えるところはありますか。

事務局

 本市では99.9%水道は完成しており、これから布設する計画はありませんが、道路が新しくできた場合、水の流れが一方通行にならないように、管がループして繋がるような整備は行っています。水道水を安定的に供給するためには、何かが起こっても別の箇所から供給できるように、今後も整備を進めていきたいと考えています。

会長

 議事4 平成29年度下水道事業の概要について事務局よりお願いします。

事務局

委員

 全体事業費に計上されている国庫補助金は全部もらえるのですか。

事務局

 補助金額に対して事業費を調整していきます。

委員

 雨水対策の数字が低いように思いますが。

事務局

 雨水事業も汚水事業と同じで国の認可を受けています。事業面積が2,419ヘクタールとなっていて、そのうち少しずつですが整備を進めた結果36.22ヘクタールとなっています。

委員

 国庫補助金ありきで予算ができているのですか。

事務局

 国庫補助金ベースです。起債、収支のバランスを考え、予算をたてています。

会長

 議事5 水洗化の促進について

事務局

委員

 個別浄化槽のお宅もあり、夏は臭いので困ります。

事務局

 今後も継続して接続をお願いしていきたいと考えておりますので、ご理解頂きますようお願いします。

委員

 調査結果項目では、留守と空家が一括りですが、意味合いは違いますね。

事務局

 以前は同様の取り扱いをしておりましたが、現在は水道の開栓の有無で留守か空家を判断しています。

委員

 空家は何%ですか。

事務局

 10%未満です。空家でも水回りがあれば調査を行っています。

会長

 その他事務局よりお願いします。

事務局

 次回の審議会は来年2月ごろを予定しておりますので、よろしくお願いいたします。

会長

 みなさん、積極的なご意見をありがとうございました。以上で議事を終了いたします。

事務局

 長時間にわたりありがとうございました。最後に副会長である北村副会長様よりごあいさつをお願いいたします。

副会長

 終わりにあたりまして、一言ご挨拶申し上げます。長時間にわたりありがとうございました。初めてという方もおられますが、なんとなく、このようなものかと、捉えていただいたら結構かと思っております。今朝の京都新聞に書いてありましたが野洲川が氾濫した場合、甲賀市から湖南市にかけての浸水地域の予想が掲載されていました。大きな災害のならないように取り組んで頂きたいと思っています。ありがとうございました。

事務局

 以上をもちまして審議会を終了いたします。ありがとうございました。

 終了15時35分

この記事に関するお問い合わせ先

上下水道事業所 上下水道課 水道庶務係

電話番号:0748-71-2351

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