第4回湖南市障がい者計画および障がい福祉計画策定委員会 会議録

更新日:2021年04月30日

第4回湖南市障がい者計画及び障がい福祉計画策定委員会 (第3次障がい者計画・第6期障がい福祉計画・第2期障がい児福祉計画)

日時

 令和2年(2020年)11月25日(水曜日) 午後1時30分から

場所

 湖南市共同福祉施設 大ホール

出席者

 委員19人、事務局

欠席者

 委員3人

資料

会議内容

開会

1.あいさつ

委員長

お忙しい中お集まりいただきまして、ありがとうございます。これから第4回障がい者計画及び障がい福祉計画策定委員会を始めさせていただきます。山の緑もしっかり色づいてまいりましたが、それに伴い、再び新型コロナウイルス感染症拡大がニュースで報じられていますし、それぞれの立場で感染拡大の防止に努めていただいていると思います。より一層この冬はご注意いただかなければならないものと思います。策定委員会も4回目となり、この計画素案が示されました。本日は、これに関して議論をいただき、パブリックコメントへとつながっていく大事な機会となりますので、活発なご意見を頂ければと思います。それでは議題に移ります。事務局の方からご説明をお願いいたします。

2.議題 第3次湖南市障がい者の支援に関する基本計画について

事務局

まず、「湖南市の障がい福祉の概要について」という資料に関して、こちらは第1回策定委員会でお配りした資料の訂正になります。手帳保持者の状況に関して精査いたしましたところ、数値に誤りがありましたので訂正したものになります。差し替えの程、よろしくお願いいたします。また、事前にお送りいたしました計画素案に対して、訂正や追記を行いました分を資料としてお配りしております。計画素案の中身に関しては、6ページに「障がい」の表記について説明がありますが、全体を見ると一部「障害」の表記になっているものもございます。後程、精査いたしまして表記をすべて改めてまいりますので、その旨ご承知おきいただければと思います。

―「第3次湖南市障がい者の支援に関する基本計画みんなでとりくむ つばさプラン(案)」についての説明―

委員長

 今回の計画素案につきましては、17ページから現行計画の施策の課題をまとめていただき、湖南市にどういった課題があるのか見て取れるような構成にしていただいています。それにもとづき第4章からは、施策の案を明確に提示していただいています。非常にボリュームのある内容になっていますので、まずは第2章まででご意見を頂ければと思います。事前に計画素案についてのご意見を頂いておりますが、いかがでしょうか。。

委員

 全体的には、調査結果にもとづいて課題が整理され、前回よりわかりやすくなっていると思います。その課題を受けてこのような施策展開になっていると道筋を整理していただき、施策の内容に関しても、施策ごとに取り組みの方向性が示されていて、わかりやすくなったのではないかと思いました。施策の主な事業としては、83の事業が挙げられていて、数字としては前回と同じで、うち81事業は前回と重なっています。そういう意味では特段新しさはないのかなとは思いますが、限られた福祉事業の中でそれぞれの施策の緩急をつけて展開されて、いろいろと工夫をされているのだと思いました。ついでに言ってしまいますと、第5章の「3.福祉サービス等の見込み量と確保の方策」の各サービスにおける「現況と課題」はほぼ前回と同じ表現になっており、それは現状大きな変化がないとの認識の上で、そういう書き方をされたのかと思いますが、「課題」や「方策」は前回と同じものでいいのか少し疑問に思いました。

委員長

 ありがとうございます。具体的な施策の部分に関しては、また後程あらためて確認をしていきたいと思いますが、全体的なことも含めてご意見をいただきたいと思います。前回の策定時の経緯も含めてご意見、ご感想を頂ければと思います。

委員

今回の案は課題の整理がなされているというのが大きな特徴で、新型コロナウイルスへの対応で例年と違うスケジュールの中、仕上げられたのだと思います。3年という計画のスパンで、必ずしも大きな状況の変化がない中、変化したところやしていないところの課題をどう整理していくかというのは、ひとつの大きなポイントだと思います。障がい福祉計画に関しては、厚生労働省の指針にもとづいて策定していくわけですが、短期間で劇的な変化がなく目標の立てにくい分野があったりしますし、地域の実情に応じて必ずしも国の指針どおりの目標でなくてもよい形になっているので、湖南市としてどういった目標を立てるのかといったことが前回も議論になったと思います。委員の皆様のご意見を聞いて、湖南市として長期を見据えてこういった目標をこういった理念で立てていくということにするのか、あるいは現状をベースに等身大の目標を立てるのかということが課題になると思います。まずはこの計画素案を拝見して、課題を整理して議論の土台をしっかり作ってくださったなという印象です。

委員長

サービスの数値目標に関しては、等身大の現状を描いていくのか、指針を打ち出していくのか、後程ご意見を頂ければと思います。

委員

この委員会のはじまった当初は、あったかほーむのことに触れていただいていたのですが、この計画素案には書かれていません。あったかほーむ事業は、お年寄りから小さな子どもまで、また障がいのある方もない方も取り組んでいる非常に包括的な事業で、もう18年ほどになりますが、当時の旧石部町の皆さんと一緒に作ってきたという経緯があります。市としてはどう考えておられるのか、施策4「放課後等の居場所づくりによる生活支援の充実」になるかと思いますが、この計画案で触れていただきたいと思います。

事務局

施策4にあります、日中一時支援事業の大きな部分をあったかほーむさんに担っていただいております。お名前は出させていただいておりませんが、日中一時支援という括りの中で捉えさせていただいており、むしろ施策13「ふれあい・交流による支えあいの関係づくり」の中で、高齢の方、児童、障がいのある方の居場所づくりに一体的に取り組んでこられたことを考えて、包括的支援の発端の事業として、この施策の指標としてあったかほーむの活動を挙げさせていただくという案も出ておりました。しかし一部のエリアのことになりますので、指標として挙げることはできませんでした。

委員長

 施策4の方向性に挙げている「共生社会の実現のために、障がいのある子どももない子どもも、共に学び過ごす居場所」にまさに合致する取り組みとして、お名前を挙げさせていただいていました。

委員

あったかほーむ事業はいろんな要素を持っていて、どういうふうな制度にのっとっているのか区別するのは難しいのですが、ここに挙げられた方向性と同じように、共生社会の実現のための取り組みをやってきています。ただ、一事業所だけでやれることは限られていますので、市として、こういった取り組みをもっと広げていただくという方向性をしっかり持っていただければと思います。

委員長

貴重なご意見をありがとうございます。こういった方向性を市が持っているということはご理解いただきたいと思いますし、市としても目指していかなければならないところです。、。 

事務局

 関連して、施策4の指標が「学童保育において、障がいのある子どもの通所件数」に変更されたが「学童保育」は「放課後デイサービス」より幅広く状況を把握しようとするものなのかというご質問をいただいています。こちらに関しても、学童保育所に通っておられる障がいのあるお子さんはたくさんおられますことから、障がいのある子もない子も共に過ごせるインクルーシブ教育の場として学童を捉え、指標とさせていただいたということもご理解いただきたいと思います。

委員

 17ページに「普通学校」という文言がありますが、ふさわしくないと思います。特別支援学校も普通の学校です。小・中・高等学校を指しておられるのだと思いますが、「普通」という言葉の裏返しは「普通じゃない」ということになりますから、差別につながりかねません。また、施策4の指標に関して、前回では「放課後等デイサービスの実利用者数」を指標とされていました。放課後デイサービスは障がいのある子どもたちに向けたサービスですから、障がいのない子どもたちはいない世界になります。学童保育に障がいのある子どもたちがどれだけ通えているかというのは非常に重要なポイントになってくると思います。今回これを指標とされたことは大変ありがたいと思いました。

委員長

表記のお話がありましたが、どういった表記がふさわしいでしょうか。 

委員

学齢期であれば「小中学校」でいいと思いますが、18歳までを指すのであれば「小・中・高等学校」になるのかなと思います。また、「特別支援学級」に対する言葉としては、文科省は「通常の学級」という言い方をしていますが、学校に関しては「通常の学校」とは言っておらず、「小・中・高等学校」という言い方をしているので、その方がいいのではないかと思います。

委員長

貴重なご意見ありがとうございます。すでに施策に関してのご意見が出ておりますので、第3章、4章に入っていきたいと思います。目標1に対する施策1~4ではいかがでしょうか。こちらに関しては訂正が出ておりますので、差し替えということでお願いいたします。

委員

 43ページ、施策7「相談支援と情報提供の充実」で、相談支援事業所や相談支援員について書かれています。近年、本校の三雲養護学校を卒業した生徒の保護者の方から、何年か経って、本人のことで相談をと電話をされてくることがあります。通所作業所での人間関係であったり、一般就労に向けて進めたいがどうすればいいかなど、内容はさまざまですが、相談員の方との関係性で難しさを感じているという声が聞こえてきたりしています。夏にお渡ししている報告書で十分ご理解いただいていると思いますが、そういった現状も踏まえていただけたらありがたいと思います。

委員長

気軽に相談できる体制づくりが必要であるとのご意見ということで、大事な視点です。

委員

 施策1の施策概要の記述で、今日お配り頂いた訂正版を見ると、文章が新しいものになっていますが、取り返していいでしょうか。変更されるということでしたら、「個人に一貫した支援」という文言を、新しい文章にも組み込んでいただきたいと思います。「その人に一貫した支援を」という言葉は、ずっと大事にしてきたものですから重要な意味を持っていると思います。

委員長

 貴重なご意見ありがとうございます。発達支援システムについては、湖南市の特徴でもありますし、上野委員のおっしゃった「個人に一貫した支援」は非常に重要なものですので、よろしくお願いします。では、目標2、施策5以降でご意見をお願いします。

委員

施策5「社会参加の促進」に対する課題として、18ページに、余暇を楽しむために困っていることとして「移動するのに困る」といった移動に関する課題が挙げられています。なかなか事業と結びつけるのは難しい問題かと思いますが、少なくとも取り組みの方向性として、記述があってもいいのではと思います。40ページ、施策6「就労につなげ、働き続けられるしくみづくり」の指標が、前回は「障がいのある人の一般就労への移行数」であったのが、今回は「チャンスワークこなんが障がい者の求職者に紹介して就職に至った件数」となっています。内容としては同じことなのだろうかと思いましたが、違いがあれば教えていただきたいと思います。同じく40ページに、「農福連携をはじめ、多様な就労の場の確保に努めます」という言葉が出ており、他にもSDGsの記述にも「農福連携」が出てきます。国の進める新しい考え方でありますが、具体的な事業としては落とし込めていないように思います。検討しておられる段階のものがあれば、教えていただきたいと思います。

事務局

移動支援に関しては、担当していただくヘルパーさんや事業所がなかなか増えないという課題は残っています。しかし社会参加を実現するために、インフォーマルなサービスですが、社会福祉課が担当している福祉有償運送を通じて、障がいのある方や高齢の介護度の高い方への移動支援を行っており、なんとか事業所に継続していただけるような形で対応を考えています。施策6の指標に関しては、チャンスワークこなんにおける、障がいのある方や生活保護受給者などいろんな方々の就労の求職者数、相談件数、それにともなって就職された数の伸び率を指標にしたいと思ったものです。農福連携に関しては、湖南市は今年「SDGs未来都市」に選定されまして、地域エネルギー課が進めておりますイモ発電エネルギーへの取り組みを進めており、今年度後期において取り組みが始まったところです。そこで、障がい者の作業所会議と連携しながら、持続可能な障がい者雇用を目指して、次年度以降も推進していくところです。

委員

 ありがとうございます。施策6の指標に関しては、前回は「一般就労への移行者数」で、前回の指標の方が注釈もあり分かりやすく端的であったのではないかということがお聞きしたかったのです。

委員長

前回は、福祉サービス事業から一般就労への移行が指標となっていました。これは障がい福祉計画において、実績として記載され重複するということで、今回はこの指標になったと思います。

事務局

 後半に移行者数が数値として出てきますし、チャンスワークこなんという湖南市の特色を表に出したいという思いがあります。前回の指標では、注釈もあってわかりやすかったということですので、書き方も含め検討したいと思います。

委員

 わかりました。ありがとうございます。

委員

 38ページ、事業24に、当事者サロンの記述があり、「障がいのある人が気軽に集まり仲間づくりや相談ができる場」とありますが、そもそも発達障がいの方の中には、集まる、群れるということができない人がいます。障がい特性のために閉じこもっておられる方がいらっしゃると考えると、一人でもふらっと行って一人でも活動できる場が必要かと思いますが、現状そういった場はなかなかありませんので、それも課題のひとつだと思います。ひとりでも来て活動できる場というのを付け加えていただければと思います。

 

委員長

事業24は相談支援センターろーぶの事業に関する記述ですので、身体障がい者の当事者サロンという位置づけで書かれています。発達障がいの方の課題をどう整理するのかということになるかと思います。

事務局

相談支援センターろーぶは、主に身体障がいのかたを対象にした相談支援センターなのですが、わかりにくい表現となっているかと思いますので、検討いたします。

委員長

 それでは目標3に入っていきたいと思います。施策7から11まででご意見等ございませんか。

委員

 48ページ、施策10の方向性の3つ目、「空き家の活用など、既存の資源を活用する新たな仕組みづくり進めます」という記述は、これは前回の委員会で出ていたような、短期入所の場所がなく空き家を利用したいけれども難しいというお話を入れていただいたと理解していいのでしょうか。

事務局 

そうです。

委員

施策10の指標に関して、前回は「グループホームの利用者数」でしたが、今回は「支援区分5・6のグループホームの利用者数」となっています。前回は障がいの程度は考えられていなかったと思うのですが、今回支援区分5・6に限定した指標としておられるのはどう理解すればよいでしょうか。重度の方についての取り組みを重点的なものとされているのかどうか、お考えを聞かせていただければと思います。また、施策9の取り組みの方向性の中で、コロナ禍での経済的な負担への対応が方向性として提起されています。現在ある手当てや制度でカバーするべきことかとも思うのですが、特別な状況の中で、市として何か考えておられることはあるのでしょうか。

事務局

 今回の指標について、支援区分5・6の方を特筆させていただいたのは、近年、重度の障がいをお持ちの方のご家族から、将来にわたって過ごす場をどうやって確保するかというご相談が増えてきていることを受けています。そういったご要望に対応するものとして、支援区分5・6に限定したグループホームの受け入れ状況を指標とさせていただきました。また、コロナ禍における経済的な負担の問題に関しましては、コロナ禍により一般就労の方も同様に就労が厳しく、就労相談は増えてきているという状況です。個別の対応はさせていただいていますが、今後の指針については検討中であり、この計画案の中でお示しはできませんでした。大きな課題として引き続き検討していくという意味でこういう表現になっているとご理解いただければと思います。

委員長

グループホームに関しては、地域を見渡したところ、やはり中程度の方の利用が多い状況です。重度の方の暮らしの場へのご要望はいろんなところで出てきておりますので、市としては課題として受け止めているということです。

副委員長

副委員長ではなく事業所側の立場としての意見ですが、グループホームは、軽度・中度の方を受け止めるための枠組みとしては、非常に受け止めやすい仕組みになっていますが、指標に示していただいたように重度の方をグループホームで受け止めていこうとすると、実質的には事業所がかなりの覚悟と人的体制を敷かなければなりません。地域の中にグループホームが立ち上がっていくことは立ち上がっていくのですが、やはり軽度の方のグループホームの開設が多くなっており、当初から重度の方を受け止めるような施設の開設は進みにくいのが現状です。重度の方を受け止められるように、事業所がもちろん努力をしなければならないのですが、重度の方を受け止めていくのは入所施設だけではなく、それを推進していくための体制が必要です。事業54「グループホーム整備促進事業」のような補助の充実や、金銭的な確保だけではなく、地域の中で連携して受け止める仕組みを作っていくことを考えていかなければなりません。設置する事業所が24時間365日すべて支えるということだけではない、連携も含めた体制整備を考えていければと思います。

委員長

先ほど気軽に相談できる体制作りについてのお話がありましたが、相談についてはいかがですか。相談は大きく分けると2つあり、ひとつは福祉サービスを利用せずに、日ごろの生活のさまざまな問題に対応するという相談と、もうひとつは福祉サービスを利用される方に特化した利用計画を作るための相談です。どちらも重要なものですので、今回の計画素案でもしっかりと書かれていますが、特にこの圏域では、計画相談の体制が十分でないこともあって、今回は「計画相談員数」を指標にしています。

委員

サービスを利用しておられるお母さんは慣れておられることもあって、どんどんご要望など言っていただけるのですが、サービスをこれから利用しようか迷っているような軽度の方のお母さんなどは、計画相談員が訪ねていっても何を相談していいかわからないとおっしゃることがあります。家庭で困っていることまで言っていいのか、事業所の方になら話しやすいけれど、何か月かに一度来られる相談員に言ってもわかってもらえないのではないかといったことをお考えになって、こちらとしては相談員に相談してくださいねと常々言ってはいますが、なかなか難しいといったことがよく起こっています。

委員長

そこが相談体制の弱いところだと思っていまして、気軽に相談いただいた内容によっては、計画相談の範疇で受け止められることとそれ以外のこともありますから、その場合はふさわしいところにつないでいかなければなりませんし、どうしてもそういった部分が弱くなりがちですから、全体の相談体制の充実が肝要ということになってきます。施策11「保健・医療の充実」ではいかがでしょうか。

委員

障がいの特性から診察室に入れない人たちは、病院に行かれていないと思います。重度の医療ケアを常に必要とする人は、守山の小児保健医療センターに小さいころからずっと通われて、施設に通所されても、その病院に連絡が行き診てもらえるという体制をとっておられると思います。びわ湖学園へも、精神障がいのある方やてんかん発作がある方などが、定期的に薬をもらっておられるのでつながりがあります。しかし、病院に行けてない人たちは、一般の患者さんと同じところで受診するのがかなり難しいということを認識してくださるお医者さんがなかなかいらっしゃらないので、行ける病院がないという現状があります。

事務局

貴重なご意見ありがとうございます。市内に20以上ある医療機関とは年に2回、会議を設けておりますので、そこで市民の声を届けて、障がいのある方も受診できるような環境を整えていきたいと思います。今回のお話は、次回の会議で報告させて頂きます。

委員長

それでは目標4に入っていきたいと思います。移動や人権等、非常に重要なテーマが含まれているところですが、施策12から16まででご意見等ございませんか。

委員

時間がないかと思いますので、意見を書面で用意してきたのですが、お配りしてよいでしょうか。その上で、簡単に申し上げます。今回の計画への反映ではなく、次期計画策定時に考えていただければと思います。この目標4においてご意見をさせていただいているかというと、地域社会でこの障がい者施策を自分ごととして捉えましょうと計画内に書いてありますが、それは難しいと考えるからです。私自身も委員になっていますが、自分事として捉えにくく、なぜかというとつばさプランの決定プロセスが不透明だからだと思います。不透明さに加えて、委員会が形骸化していると考えていて、先ほどから「指標があまり変わらない、時代があまり変わらないから指標を変えようがない」とおっしゃっていますが、私はアイデアがあればできると思います。それをしなくて追認するだけになっているので、あまり変わらないのだろうなと思います。施策決定過程が不透明ですと、一般市民には何を言っているのかわからないし、前例踏襲だけかと思ってしまいます。委員会においても、意見表明が難しくなってきています。団体ヒアリング調査の結果にも、障がい児の保護者からなかなか声を上げにくいというご意見があり、そういった方々は行政サービスを受けているから人質に取られているようなことになっているのだと思います。少なくとも次期改定の際には、この委員会も含めて、匿名で意見を集めると良いと思います。次期計画の策定のときに、確約事項を設けた方がいいと考えています。アンケート調査においてもいろいろありました。どうしてこんな質問をしているのかとか、どうしてこういう集計をしないのかとか疑問がありましたし、私以外にもいろいろあって、それが活かされないのは残念です。この調査会社に500万円払っています。だからもっと使って、500万円を有効に使う事例を残していきましょう。これも不透明さの話ですが、アンケート集計方法に関して私が意見を言っていて、8月に言ったことができていないから意見をしたのに、10月にその分析ができておらず他の委員が困ったということがあって、そういうことなら私の意見を聞いていただければよかったのにと思いました。また、もっと具体的な話では、人権の尊重ですが、珍しい事象に遭遇するとびっくりして拒絶するという反応をされることがあります。障がい者もおそらくそういった経験をしていると思うのですが、次期策定時には「珍しい事象に遭ったからといって、拒絶・拒否はしない」というキャッチフレーズを作って、なおかつ行政職員がそれに真っ先に従うようにしていただきたいと思います。また、恥や隠すというよりも、感謝する、オープンにするということの方がいいと思います。仮に自分が人権侵害の加害者になったとしても、良くないことではありますが、それに気づけたことに感謝して、過ちの共有を促進した方がいいと思います。また、この計画の中にも出てきますが、ボランティアに関して、私はボランティアに参加しましたが、外国人差別をする人がおり、それに関しての私の意見を、絶対に認めようとしませんでした。おそらくボランティア組織の中で権力構造がいびつになっていて、えらい人とえらくない人に分かれているので、すでに中心にいる、えらい人に対して研修をすべきだと思います。それによってボランティア活動に参加しようとしている人が苦痛を受けないということを担保していただくといいと考えますし、ボランティア組織の「若い人が入ってこない」という悩みに対して、「変わらなければならないのは、あなたがたの方です」という答えを提示しています。また、短期入所に関して、前回議題になりましたが、私は計画に書けるのではないかと言いましたが、いろんな人が否定的なことをおっしゃっていました。逆から言うならばと思って、厚労省や内閣府に電話したところ、書けるとの返答でした。障害者基本法や湖南市のいきいき条例にもとづくと、むしろ書くべきだと思ったんです。しかし今日、この計画を見たら書いてあって、なぜ前回抵抗したのかがよくわからないわけです。目的は障がい者の福祉であって、先例とか、メンツを保つとか、そういったことではないですから、壊していった方がいいと思います。よろしくお願いします。以上です。

委員長

中身に関しては網羅されているかと思いますが、ひとつひとつお願いするということでもないかと思います。

委員

検討をお願いします。次回以降に活かしていただきたいと思います。

事務局

貴重なご意見ありがとうございます。内容が多岐にわたっておりまして、どう理解させていただいたらいいか迷っているところですが、次期改定に向けての長期的なご意見ということで解釈させていただいてよろしいでしょうか。

委員

一点だけ、前回、ご意見シートも含めて意見をこのように書面で出した場合、議事録に入れるか入れないかをお聞きして、反応がないのですが、どうなっていますか。なぜこれを発言しているかというと議事録に載せてもらうためです。事前に書面を送っただけでは議事録に載せないだろうと思って、議事録に載せてほしいので、わざわざ今ここで話しました。

事務局

10月7日の策定委員会において、ご意見シートの公開についてご意見を頂いていたかと思います。その際には、多数ご意見を頂いておりまして、記載の形式は任意とさせていただいておりましたので、自筆の方、ワープロの方もいらっしゃいましたし、内容に関しても様々でありました。ホームページにアップするにしても他の管轄になりますので、他課との協議を進めている段階で、それらを公表することについては、どこかのタイミングでお返事をさせていただく準備を進めております。ホームページの掲載につきましては、現在のところ、他の計画におきましても議事録の公開という形で記録をさせていただいており、障がいの計画におきましても、日はずれますがホームページ上で掲載させていただいております。皆様のご意見は議事録に残す形と、この計画の素案に盛り込む形で載せさせていただいておりますので、ご意見自体を掲載するということは控えさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

委員

わかりました。

委員長

では目標4に関して、人権や権利擁護の施策などに関してご意見等ございませんか。

委員

先ほど相談体制の充実の話にありましたように、身近に気軽に行けるようなところを考えますと、湖南市には5つの隣保館があると思います。隣保館は第2種社会福祉施設で、地域社会の中で、地域住民の福祉の向上や人権啓発のための、開かれたコミュニティセンターだとされています。各種相談事業や、人権啓発のための事業を総合的に行うとされています。特に相談事業に関して、あまりその辺りの活用というのが見えてこないと感じています。また、ここにも書いてありますように、障がい者に対する差別や偏見は残念ながらまだあります。隣保館では人権課題を解決するための事業を行っており、私ども人権センターの方でも、隣保館に対する研修などを行っております。計画の具体的な取り組みの中に、隣保館の活用や連携を入れていただければと考えています。

事務局

市内に隣保館、児童館がございますが、各種相談を受け付けるということで正規職員、相談員や就労支援員等の配置もしており、障がいのある方、ない方、全ての市民が相談に行ける場所ということで市が公設しているものですので、有意義に使っていただければと思います。表現については人権擁護課との協議の上ということになりますが、この計画のどこかに、加筆させていただきたいと思います。

委員

施策16に新たに加えられた事業83に関しては、気になっていたところですので、良かったと思っています。指標に関しては「障がい者の災害時個別支援計画の策定件数」を挙げていただいておりまして、前回の「避難行動要支援者名簿登録率」から変更されています。民生委員としての経験上、必ずしもスムーズにいかないことがあることは実感としてわかりますが、やはり名簿がないと緊急時の対応は難しいのではないかと思いますし、そういう意味でも名簿と支援計画はセットではないかと思います。支援計画までいかなくても、やはり名簿で全体の状況を把握していくという必要性もあると思いますし、事業81にも要支援者個別支援プランの作成をするとありますので、できれば指標には両方挙げていただいた方がいいのではないかと思います。

事務局

避難行動要支援者に関して、湖南市ではシステムを導入しまして、法律上要支援者の定義に定められた対象の方以外で、一人暮らしであったり障がい者世帯であったりという方を絞り込みまして、名簿を区長さんにお渡ししております。その名簿の登録率を挙げさせていただくのが前回の指標であったかと思います。一方で、助けてもらいたいという手上げ方式で、民生委員さんはいろんな方の名簿をお持ちです。区長さんからお聞きするのですが、区独自に名簿を作っているとのことです。それは身近なところで、避難をしていただくのに必要なものであります。市が作っております名簿は限られた人を抽出しまして、さらにその中で同意を頂いた方に絞らせていただきますし、死亡や入所によって追加、削除したという形で、人数としては増えないと思います。そのシステムに限っての名簿と、同意された方の個別計画という二本立てで対応させていただくことを指標にしてもよいかとご意見を聞いて思いましたので、そのように検討していきたいと思います。

委員長

災害に関しては、方向性においても、「見守り支え合う地域づくり」を進めるとの記述がありますが、地域においては、支え合う仕組みなどについてどういったお話がありますでしょうか。

委員

おっしゃったような要支援者名簿はできておりますが、ご本人が同意されない場合もかなりあると思います。同意のあった人に関しては、災害時に必ず助けに行かなければならないとなると、自治会役員も民生委員も役職の交代があり、情報の伝達がうまくいくのかということを懸念しています。避難のときに、はたして何を持っていけばいいのかといったことなどがきちんと伝わっているのか難しいのではと思うことがあります。私どものケースでは、700世帯あって、要支援者が6、7名です。それだけの数が、本当に要支援者をカバーできているのであろうかという思いです。

委員

我々のところにも3名ほどの要支援者がいらっしゃいます。ただ、自治会にずっと加入されていない要支援者の方と、最近要支援者になったという方がおられて、有事の際にかけつける順番などはどうなるのであろうかと思います。今たちまちの生活にも困っておられて自治会に入っておられないのに、やはり自治会を中心として名簿を作成している以上、自治会加入者が優先になるのであろうか、どうすればいいのかと考えるところです。自治会に加入されておられない人がかなりの数おられます。

委員

何かあった時に逃げるかどうかということですが、私の家族は要支援者登録が必要ですが、私ひとりでは動かせないし、とても逃げられる状態ではないので、おそらく逃げないという選択をすると思います。様々なサービスの利用計画を作っていただいているので、その計画の中に「逃げません」ということを書き込んでもらえて、逃げませんのでそこに確認に来てくださいということがわかればいいのかなと思います。支援は必要だけれども、逃げるか逃げないかをまず聞くべきなのかと思います。何がなんでもそこから連れ出してほしいと思っておられるか、何かあれば仕方ないと思ってとどまろうと考えておられるのか、そういったことを詳しく聞き取っていただいた方がいいのかと思います。

委員長

まさに個別性が問われることですので、ひとりひとりにどういう対応が必要なのか、それを日ごろからいかにキャッチしておくかという仕組みづくりが大事になってくると思います。災害に関してはまだまだ課題があるということですので、この計画が施行していっても取り組んでいくことがあると思います。それでは第5章、障がい福祉計画、障がい児福祉計画に移ります。

委員

私はこの湖南市や他の自治体でも委員をさせていただくことがあるのですが、この障がい福祉計画、障がい児福祉計画に関しては国の示した指針があり、かつ数値目標を定めるというのが決まっています。項目についても、ある程度の枠が決まった中での数値を出していきます。ただしその数字の決定は地域の実情に合わせて、ニーズ調査をして、過去数年の利用実績を勘案して、伸び率をもとに予測して数字を立てていくというのが基本のスタイルです。地域によって実情は違うので、自治体ごとに、この事業に関しては多めに見積もるとか、政策上の狙いを加味していくなどという形になります。施設から地域への移行や一般企業への就労などは国のガイドラインがあり、特に地域移行は先ほどグループホームのお話があったように、実際の受け入れ体制の実情も含めて、どうしていくかを考える必要があります。国の指針に従って地域移行を進めるという計画を立ててもよいし、支援体制が十分でなければ必ずしも国の指針の通りの数値目標を設定しなくてもよいという、そういった議論が出てきます。48ページ、施策10の指標「支援区分5・6のグループホームの利用者数」ですが、これは基本計画における独自の目標設定であり、すごく大事だと思います。一方で、78ページの、福祉計画の第5章におけるグループホームのページを見ると、78ページの方はもともとあるグループホームの利用見込み数で、今後3年で4名増やす予定とあります。48ページでは、令和8年間でのやや長期の目標として3人増やすとあります。このふたつをリンクさせながら目標を達成するのは難しさがあると思いますので、課題のひとつかなと思います。78ページなど、目標自体はいい数値なのかと思いました。

事務局

今回のサービスの確保につきましては、ここ数年の伸び率や状況等を勘案して数値を入れています。ただ実情的に、すでに資源が充実しているもの等につきましては、大きく伸びないものも出てきております。61ページは、国の指針を踏まえて、7つの重点的な項目の成果目標を挙げています。1つ目の「施設入所者の地域生活への移行」では、国の指針では「令和5年度末の施設入所者を令和元年度末時点施設入所者数から1.6%以上削減」となっていますが、市内の実情を勘案しますと、かなり難しい部分もありましたので、現在紙面上では目標値を「0人」「0%」としております。しかし、こちらでも協議いたしまして、お一人でも地域移行できるように目標を定めるべきではないかということで、現状はとても厳しいことは理解しているのですが、「1人」「2.4%」と訂正させていただきたいと思います。63、64ページにつきましても、過去の数値を勘案し、整合性を踏まえ、こういった数値にさせていただいております。数値についてのご意見等ありましたら、検討していきたいと思います。また、63ページの目標値「令和5年度の就労定着支援事業の職場定着率が8割以上の事務所」に関しましては、かなり数値がいいことが分かっておりますので、90%とさせていただきますので、ご記入お願いいたします。

委員長

就労に関してなど、職業安定所のお立場から何かご意見はございますか。

委員

今おっしゃった就労に関して、施策6の指標「チャンスワークこなんが障がい者の求職者に紹介して就職に至った件数」が挙げられていました。我々ハローワークの指標でも、安定所でも提携先のチャンスワークこなんでも同じなのですが、利用されて就職に至った方をできるだけたくさん増やしていくというのはもちろんその通りなのですが、考えてみると、安定所やチャンスワークこなんの紹介がなくても、どんな手段でもいいから安定した就労に至ればそれでいいのだとも思います。紹介にこだわらず、連携して就職ができるような体制ができればと思います。

委員

68ページ、生活介護の利用者数の目標値が第5期、第6期と同じ数字になっていますが、ここは同じでよいのでしょうか。

事務局

第6期の実績値をもとに推計いたしましたところ、たまたま同じ数値となりました。

委員

95ページ、放課後等デイサービスの見込量について、どこの自治体でも急激な伸びで設定されているのですが、第5期の伸びよりも第6期の伸びの方が、急激な伸びで設定されていますが、その算定根拠について教えていただければと思います。

事務局

令和2年度の実績の見込値が498人と下がっておりますので、令和元年度までの伸び率をもとに、令和3年度以降の数値を推計したものとなっています。

 

委員長

放課後等デイサービスについては、年々利用者数が伸びており、最も伸びの高い事業であるかと思いますので、数値になったのかと思います。

委員

先ほどの議論の中で、学童保育に障がいのある子どもが多く行けるような状態を作ろうということが指標になっていましたが、そうすると放課後等デイサービスの人数は伸びない可能性もあるということは念頭に置いていただきたいと思います。学童保育に多くの子どもたちが行けるということは、非常に重要なことと思います。

委員長

他にご意見はございませんか。今日一日で網羅することは難しいですので、もしありましたら別でご意見を頂ければと思うのですが。

事務局

策定の流れを申し上げますと、この計画素案に、今日頂いたご意見を加味させていただき、12月中旬の審議会において、ご意見を加味した素案を議員にお配りし、議員の方々からもご意見をいただきます。その後、庁内他課にも周知して出てきた意見も含めて反映し、計画素案を作り上げ、皆様には郵送で年内に送らせていただこうと思っております。その素案をホームページにアップし、パブリックコメントを実施いたします。パブリックコメントの時期は広報にも載りますので、素案は一旦決定とさせていただくのですが、もしご意見がありましたら、パブリックコメント中にご意見を頂ければ、最終の3月報告までに反映いたしまして、最後の報告とさせていただきたいと思います。パブリックコメントの期間は1月6日から2月1日までになりますので、一般市民と同じ期間中ではありますが、お気づきの点などございましたら事務局にお知らせいただければと思います。次の策定委員会は3月を考えております。

委員長

では年内に配布されます素案に関して、パブリックコメントと同じ時期にご意見があれば提出をいただくということで、お願いいたします。

事務局

 貴重なご意見をいただきありがとうございました。次第5、その他について、次回の日取りについて、8月26日(水曜日)13時30分、この場所で開催予定です。策定委員会の回数も少なくなり、アンケートの分析、団体さんの聞き取りをまとめて、次回の資料にさせていただくことになります。一週間前には、会議の資料を送付する予定です。ご一読いただき同封するご意見シートにご記入いただき連絡をくださいましたら事務局が答えられるように準備をさせていただくように考えております。皆様のご意見を、市民の皆様にわかりやすくお伝えしていくため、今日の会議の内容もなるべく早くホームページに掲載していきたいと思っておりますので、よろしくお願いします。

3.その他

事務局

長時間にわたり、貴重なご意見をいただき、ありがとうございました。次回の策定委員会については、まだ先となりますので、後日ご連絡をさせていただきます。

副委員長

貴重なお時間をいただき、たくさんのご意見をいただきまして、ありがとうございました。策定とはずれたお話になるかもしれませんが、私は現場の人間でして、うちの施設で長きにわたり関わらせていただいた方がいらっしゃいます。実はこの週末にそこで亡くなってしまわれました。福祉サービスの支援や、訪問看護等の医療も入って、社協さんも入っていただいて、いろいろな手厚い支援が入っていたんですが、まだまだ人生を楽しんでいただくはずだった方の命が消えてしまったということがありました。先ほどから、重度の方のグループホームをどう作っていくのかということであったり、病院が嫌いだとか、病院に来ていただけない子どももいるというお話もありましたが、その方もそうでした。健康が阻害されていく状況が続いていく中でも、病院に連れていくことひとつとってもなかなか進められないことがたくさんあって、その中で、命と向き合いながら我々現場の人間は支援をさせていただいているところです。いろんな仕組みができていって、体制が膨らんでいったとしても、捨てきれないものがある中で、皆さんにご参加いただきながらこういう計画が前に進んでいくというのは我々支援者にしてもそうですが、障がいをお持ちの方やご家族にとって非常に大事なことですので、残り少ないとは思いますが、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。本日はどうもありがとうございました。

6.閉会

 

この記事に関するお問い合わせ先

健康福祉部 障がい福祉課 障がい福祉係

電話番号:0748-71-2364

ファックス:0748-72-3788

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