第5回湖南市障がい者計画および障がい福祉計画策定委員会 会議録

更新日:2021年04月30日

第5回湖南市障がい者計画及び障がい福祉計画策定委員会 (第3次障がい者計画・第6期障がい福祉計画・第2期障がい児福祉計画)

日時

令和3年(2021年)2月12日(金曜日) 午後1時30分~午後3時15分

場所

湖南市社会福祉センター 大会議室

出席者

 委員17人、事務局

欠席者

 委員 5人

会議内容

1.あいさつ 

委員長

本日が第5回の策定委員会となります。思い返すと、春に緊急事態宣言が出され、今回の宣言も、滋賀県は含まれていませんが近隣県に対しては出されました。今年度は新型コロナウイルス感染症拡大によってさまざまな制約があり、さらに時間の制約もある中で、計画の策定もここまで進めていただきました。本日が最終の策定委員会であり、この計画策定にあたっての最後のご意見を頂く機会となります。皆様の活発なご意見をいただきたいと思います。それでは議題に沿って進めてまいります。

2.議題 (1)第3次湖南市障がい者の支援に関する基本計画および修正箇所について

事務局

第3次湖南市障がい者の支援に関する基本計画の修正箇所についての説明

委員長

今までのご意見を反映して修正箇所についてご説明いただきました。施策、全般的にも修正していただいています。ご意見をお願いします。

委員

施策9の事業52の修正に関して、修正ポイントの紙面上では「保育料・給食費の減免」と記載がありますが、素案の紙面上では、「減額」となっています。これは修正ポイントの記載の間違いで、「減免」つまり免除はなく「減額」が正しいのかと思いますが、どうでしょうか。

事務局

ご指摘の通り、修正ポイントの紙面上の記載が間違っています。「減額」に訂正をお願いいたします。

委員

素案81ページ、相談支援事業所に関して、相談支援専門員の確保についてや、「基幹相談支援センターが中心となり、新規事業所やケース移管についての支援を行っています」といった記述に関してです。相談支援事業所の数が15ページにありますが、障がい児相談支援事業所が湖南市に6カ所とあります。私も相談支援事業所を運営していますが、児童を扱っているところが少なくて大変な状況であるとの話を伺っており、実際には6カ所もないと思います。基幹相談支援センターに確認すると、4カ所しかないということです。新規事業所やケース移管についてセンターが把握していない事業所が2カ所あるということなのでしょうか。計画相談支援事業所も7カ所と記載があるが、実際に確認すると8カ所ではないかということです。こんなにたくさんの障がい児相談支援事業所があるなら、これほど児童に関する相談が集中しないだろうという実感があります。このあたりの数字が確かなものなのか、ご確認いただきたいと思います。児童の方は、サポートセンター、落穂寮、あぼし、湖南市児童の4つになると思います。

事務局

県のサービス事業所の一覧を参考に表を作成していたのですが、そちらでは、甲賀地域相談サポートセンター、落穂寮、湖南市児童相談支援事業所、大木会、あぼし相談支援センター、こけこっこを挙げさせていただいていました。

委員

大木会、こけこっこは障がい児の方はされていないと思います。

事務局

ありがとうございます。確認しまして、素案に反映したいと思います。

委員長

修正点についてだけでなく、全般に関しても、他にご意見はありませんでしょうか。

事務局

本日ご欠席の委員より、ファックスにて3点のご意見や質問をいただいています。一つ目、「素案31ページ施策1『切れ目のない発達支援システムの充実』について、指標1.「関係機関の連携数(件/年)」とはどういったものをカウントするのか」というご質問です。二つ目は、「施策2『支援が必要な子どもの早期発見・対応』について、発達の遅れなどが見られる子どもとその親の支援はもちろん重要ですが、障がいのある親、もしくは手帳を有しておられないがそういう課題があるのではないかと懸念される親の子育て支援も重要と思われます。それらについての対応は?湖南市のネウボラの取り組みの中で、あるいはそれと連携して行うということなのでしょうか」という質問です。また3つ目は、「経済的負担の軽減として、特別障害者手当等を知らない方がいらっしゃるのではないか。ぜひ積極的に情報伝達をお願いします。どういったタイミングでお伝えしていますか」という質問でした。一つ目、二つ目の質問について、発達支援室からお答えいたします。

事務局

一つ目に関して、湖南市の発達支援システムは、ハンドブックに「障がい者および発達に支援の必要な人に対し、乳幼児期から学齢期、就労にまで、保健、福祉、医療、教育、就労の関係機関の横の連携による支援と個別の指導計画による縦の連携による支援を提供するシステムである」としています。その中で発達支援室は統括の役目を担っており、各保健、福祉、医療、教育、就労と日々連携をさせていただいています。発達支援室の職員が、日々関係機関と連携した数をカウントしており、それが10年ほどの積み上げがありますので、令和1年度であれば3,420件となり、それを指標としていただいています。この数は、指標の下記にある施策1を構成する事業の中の発達支援システムを運営する課長会議や担当者会議、発達支援センター会議でも連携数を発表しています。二つ目に関しては、湖南市版ネウボラというものが保健センターの中に、子育て応援サポートセンターとしてあります。先ほど修正箇所として、104ページの体制図に「子ども家庭総合センター」を追加いたしましたが、保健センター内にある子育て応援サポートセンターと、今年度開設しました子ども家庭総合センターが連携しながら、子育て支援対応をさせていただいています。発達の課題のある子どもはぞうさん教室やことばの教室に通っておられます。その保護者に対しては、それぞれ親の会がありますので、お互いに共通した話をしていただいたり、指導者が保護者の相談を受け対応しているのが現状です。

事務局

三つ目の経済的負担に関して、特別障害者手当等の啓発やお知らせについてご報告します。お手元に「障がい福祉のしおり」をお配りしております。こちらに、障がいの手帳を初めて持たれた際にご説明させていただく制度が一覧として載っております。その中で該当するものがあると思われる方に関しては、新規に手帳を取得されお渡しするときにご説明をさせていただいております。特別障害者手当、障害児福祉手当は、重度の障がいをお持ちの方が対象となる制度ですので、ご指摘の通り広くお知らせする制度ではあるのですが、手帳を持たれたすべての方が該当するわけではありませんので、個別にご案内をさせていただいている状態です。毎年、状況報告をしていることや、転入される方もおられますので、4月の広報ではご案内をさせていただいております。

委員長

本日は策定委員会として案を取りまとめて、次のステージに移して、最終の湖南市の計画としていただくことになります。今の修正箇所も含めて、ご意見はいかがでしょうか。ないようでしたら、修正内容も含めてご確認いただきましたので、計画案について、策定委員会で確定したということでよろしいでしょうか。

委員

私は異議がありますが、それに関しては別途お伝えします。これ以上は会議の進行を妨げますのでやめます。

委員長

それは策定委員会の案についてはよろしかったということですか。

委員

反対です。私は、さらにこの計画に書くべきことがあると思いますが、事務局がそれを良しとしないということですので、反対ではありますが、多数決を求めることはしません。

委員長

ご賛同いただけない委員の意見もありましたが、他の委員の方々はいかがでしょうか。ご意見がありませんので、ご賛同いただけるということでよろしいですか。ありがとうございます。それではこの策定委員会としては、この案を最終案として認めさせていただきます。それでは次の議題に移ります。

(2)概要版について

事務局

概要版につきましては事前に送付させていただいておりますが、読み仮名の打ち方などもっと精査が必要であったと思っております。不十分なもので申し訳ありません。内容について追加でお気づきの点等ございましたら、ご意見シートという形で、2月26日の金曜日までにメールやファックス等でいただければと思います。

委員長

概要版についてお気づきの点やご意見ございますか。

委員

最後のページの、「(6)相談支援体制の充実、強化等」において、「地域の相談支援事業者の人材育成の支援/6件」とありますが、この「件」というのは何を表しているのでしょうか。

事務局

障がい福祉計画・障がい児福祉計画の成果目標について記載した本編65ページの「(6)相談支援体制の充実、強化等」と同じ内容を記載しています。指定特定相談支援事業所への巡回訪問や研修会を実施して人材育成を行うことが、件数として表れるように指標としています。県や国によって目標値を定めることとされているもので、市として目標値とさせていただいたものです。

委員長

たしかにこの目標値を件数で表すのはわかりにくいです。他の単位などないでしょうか。

委員

巡回訪問だったら「回」や、例えば「2か月に1回」などとなるし、研修会の実施も「1年に何回」、「件」という単位は何を範囲とするか、「1件」の規模や内容が見えてこず、わかりにくいと思います。

委員

委員の方が疑問に思うようなことを、一般の方向けの概要版に載せる必要はあるのでしょうか。最後のページはなくてもいいのではないでしょうか。

事務局

ご意見ありがとうございます。たしかにわかりにくいかと思いますので、内容については改めて検討したいと思います。

副委員長

先ほど修正点であった、本編104ページの体制図に加えられた「子ども家庭総合センター」を概要版の図の方にも反映していただければと思います。

委員長

ご対応よろしくお願いいたします。また他にご意見等ございましたらご意見シートにてご提出お願いいたします。それでは、次第の3に移りますが、今年度はコロナの影響がいろんな形で出てきたものの、プランが出来上がってきました。しかしプランを作ったからこれで終わりではなく、このプランの策定がスタートになると思います。このプランをいかに日常の中で活かしながら、障がい福祉を進めていくかということになります。これから承認のプロセスを経るわけですが、なかなか意識をすることは難しいこともありますが、日常の中でなにかのきっかけでプランを活かす形で取り上げていただくことで、障がい福祉の推進につながっていくと思います。こういうふうにすればというご意見などもいただければと思います。

3.その他

事務局

本来ですと修正箇所のお話の後にお出しする議題でしたが、1月6日から2月1日に実施しましたパブリックコメントの結果に関してご報告します。ホームページ上では期間が2月2日までと表示されておりまして、申し訳ありません。その中で、医療的ケアを必要とするお子様をお持ちの市民の方からいただいたパブリックコメントがありました。

湖南市「みんなでとりくむ つばさプラン」に係るパブリックコメントの結果についての説明

委員

実際湖南市民の方からのご意見だと思いますが、この2つ目の意見に、「市から受給者証の発行を断られ」とありますが、これは市の対応を問題にしていると思います。これは適切な対応だったのですか。そのことについて書いた方が、この方が安心するのではないでしょうか。

事務局

個別の案件になりますので、この場で細かくお伝えすることができませんが、このケースは保護者の方についても支援が必要な状態で、医療的ケアを必要とするお子さんへの支援を求めていらっしゃいました。受給者証の発行を断ったということではなく、調整にお時間がかかるケースでしたので、受け入れ先も含めて対応の難しいケースでした。困っておられるときにタイムリーにすぐ発行するということが、ご病気の状態からもなかなかできず、そういったお気持ちの上でこういう書き方をなさったのだと思います。

委員

つまり、この方のおっしゃっているのはおそらく、受給者証を「すぐ」発行してもらえなかったと、そういったことでしょうか。

事務局

そうですね。窓口で、今困っている、すぐに受けられるサービスをということでしたが、サービスは調整をして何曜日の何時にという利用の仕方になりますので、お気持ちとしては非常によくわかるのですが、そこまでの準備ができない状態でしたので、お気持ちに沿い切れなかったという部分があります。必要なサービスについては今も調整をさせていただいているのですが、貴重なご意見として頂戴したということです。

委員長

では最後に、このプランをどういう形で具体的に活かすかについてご意見をいただきたいと思います。今回は、まちづくり協議会の方や市の区長会の方にも参画いただいています。このプランをどう市民に周知していくのか、今後のまちづくりにつながる話だと思いますので、このプランに携わっていただいて具体的にどのような形でご活用出来たらいいと思われるかご意見を頂ければと思います。

委員

こうしてプランが出来上がってきたということは、ぜひ皆様に活用してもらわなければなりません。様々な意見があってこそ、このプランができたのだと思います。これを第一歩として、今後また変更していかなければならないことが多々あると思いますが、しかし、変化させ進歩させるというのが目的ではないでしょうか。今日までの過程で様々な意見がありましたが、ここに個人的な感情はいれるべきではないと思っています。

委員

膨大な資料をいただきましたが、まちづくり協議会などとの関係で、この資料を見せるのですが、どこから取り組んでいいかまったくわからない現状です。これだけの資料をまとめるのは大変だと思うのですが、整理して話し合っていきたいと思っています。

委員長

それでは今後のスケジュールを事務局からお知らせいただきます。

事務局

長時間、また長期間ありがとうございました。今後は、最終は3月議会の福祉教育常任委員会で今日の策定委員会のご意見と最終の計画案のご報告をさせていただく予定です。概要版に関してはたくさん印刷をさせていただきますので、今ご発言いただきました区長さん、まちづくり協議会さんなど、地域での研修会などでお集まりいただく際に多くの方にお配りいただき、地域共生社会においてみんなが共に取り組むことであるということをお伝えいただければ幸いです。

委員長

6月から始まり、今まで非常にたくさんのご意見をいただきました。今回、このような形で計画をまとめさせていただきましたが、それぞれこの委員会にご参加いただきまして、ご審議いただいた内容も確認していただきました。ぜひこのプランを一人でも多くの市民の皆様に何らかの形でお伝えいただきたいと思いす。そのことが、地域で障がいのあるなしに関わらず共に生きる湖南市というまちづくりにつながっていくと思います。ぜひ何らかの形でお伝えいただければと思います。この5回、つたない進行の委員長でありましたがご了解いただきまして、私の役目は終わりとさせていただきます。

事務局

委員長、ならびに副委員長には本当にありがとうございました。最後に健康福祉部部長よりご挨拶申し上げます。

事務局

改めまして、委員の皆様には貴重なお時間、貴重なご意見をいただき、ありがとうございました。今年は新型コロナウイルス感染症拡大により、先の見えない状況でありますが、障がいのある方もない方もすべての方が、湖南市に住んでよかったと思っていただけるまちづくりに、つばさプランという6年間のこの計画が寄与することを願っております。我々も微力ではありますが、その一端を担い、委員の皆様にも各分野からご出席いただいておりますので、各分野で障がいのある方に対するいろんな取り組みがひとつずつでも広まり、多くの市民の方に住んでよかったと思っていただいて、パブリックコメントにいただいたような市民の方の思いが二度と繰り返されないようにしたいと思っております。また、コロナワクチンに関しましては、市で2月1日付けで対策室が立ち上がり、まず医療従事者向けの接種が始まり、そのあと高齢者向けの接種が始まるということで、市で体制を整えさせていただいております。皆様のところにもワクチンの接種券というものが、支援いただいている方々のところに届くかと思います。その時には、ワクチンのことについてご説明を願うこともあるかと思いますが、市でもできる限りの情報提供をさせていただき、ワクチン接種がスムーズに進むようにと思っておりますので、皆様のお助けを頂けたらと思っております。少しでも早くこの感染症が終息し、もとの生活に戻れるよう願っております。計画策定にあたり、皆様には本当にお世話になりました。これにて閉会とさせていただきます。ありがとうございました。

閉会

午後3時15分

この記事に関するお問い合わせ先

健康福祉部 障がい福祉課 障がい福祉係

電話番号:0748-71-2364

ファックス:0748-72-3788

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