平成29年度 第1回湖南市障がい者施策推進協議会 会議録

更新日:2019年07月01日

平成29年度 第1回湖南市障がい者施策推進協議会

日時

平成29年(2017年)9月1日(金曜日) 午後2時から

場所

湖南市役所東庁舎 3階 大会議室

出席者

委員12人、事務局

欠席者

委員2人

資料

会議内容

開会

事務局

 ただ今から平成29年度第1回湖南市障がい者施策推進協議会を始めます。
 本日の出席委員は12人、欠席委員は2人です。資料2ページ「湖南市障がい者施策推進協議会運営要領」第2条に基づき出席委員は3分の1以上ですので本協議会が開催できることを報告します。
 また、委嘱状を机に置かせていただいております。委員の構成につきましては資料2ページ「障がいのある人が地域でいきいきと生活できるための自立支援に関する湖南市条例」第26条に基づき委嘱しております。また、任期については条例第27条に基づき2年間(平成29年4月1日から平成31年3月31日)となっておりますのでよろしくお願いします。

1.あいさつ

事務局

 はじめに、健康福祉部長がごあいさつを申し上げます。

健康福祉部長

 皆さま、こんにちは。平成29年度第1回湖南市障がい者施策推進協議会の開会にあたり、一言ごあいさつを申し上げます。
 本日は、皆さま何かとお忙しいなかご出席を賜り誠にありがとうございます。また、本協議会の委員をお願いいたしましたところ、快くお引き受けいただき、深く感謝申し上げますとともに、日頃は障がい福祉行政の推進に格別のご理解とご協力を賜っておりますことに、この場をお借りして厚くお礼申し上げます。
 さて、障がい福祉分野における法整備にはめまぐるしいものがありますが、直近では平成28年6月に、障害者総合支援法および児童福祉法の一部を改正する法律が公布されました。その具体的な内容は、入所施設やGHを利用していた方の円滑な地域生活に向けた相談助言を行う「自立生活援助サービス」の新設、就業に伴う生活面での課題に対応できるよう支援を行う「就労定着支援サービス」の新設、低所得の高齢障がい者の介護保険サービスの利用負担を障がい福祉制度により軽減する仕組み、外出が著しく困難な障がい児の居宅を訪問して行う「居宅訪問型発達支援サービス」の新設などがあげられます。
 さらに、今年度は第2次障がい者計画の中間見直しおよび第5期障がい福祉計画の策定年に当たりますが、この計画に新たに、児童福祉法に基づく障がい児通所支援や相談支援の提供体制の確保に係る目標やサービスの見込み量を定める障がい児福祉計画も盛り込まなければならないとされたところです。
 また、その他の国の動きとしましては、「地域包括ケアシステムの強化のための介護保険法等の一部を改正する法律」が成立し、地域共生社会の実現に向け「我が事・丸ごと」の地域福祉推進の理念や、包括的な支援体制づくり、また、高齢者と障がい者が同一の事業所サービスを受けやすくするため共生型サービスの新設などが打ち出され、自治体をはじめ事業者にも新たな動きが求められることとなりました。
 甲賀圏域では、養護学校卒業生の進路の確保や居宅介護など訪問系サービスの供給不足などの課題が残る一方、懸案であった医療的ケアを必要とする重度心身障がい者の通所施設につきましては、事業者の決定を行い、平成31年4月の開所に向けて甲賀市とともに準備を進めているところです。
 本日は、平成28年度の取り組み実績を中心に報告させていただきます。先ほど申し上げましたように、今年度は障がい者計画等の見直しおよび策定の年となりますので、皆さまそれぞれのお立場から取り組みに対する評価やご意見またご提言を積極的にいただければと思います。
 「一人ひとりが自分らしく ともに生きるまち 湖南市」の実現に向けて、活発なご議論をお願い申し上げまして、開会にあたりましてのごあいさつとさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。

2.委員自己紹介

事務局

 続きまして、次第2「委員自己紹介」に移ります。
 資料2ページ「湖南市障がい者施策推進協議会委員名簿」の順番に自己紹介をお願いします。

 委員自己紹介

事務局

 ありがとうございました。
 続きまして事務局の自己紹介をさせていただきます。

 事務局自己紹介

3.会長・副会長の選任について

事務局

 それでは次第3「会長・副会長の選任」に移ります。資料2ページ「障がいのある人が地域でいきいきと生活できるための自立支援に関する湖南市条例」第28条に「協議会に会長及び副会長を置き、委員の互選によってこれを定める」となっていますが、いかがいたしましょうか

(事務局一任の声)

事務局

 今、事務局一任の声をいただきましたので、事務局のほうから選任させていただきます。
 会長に北岡 賢剛様、副委員長に金子 秀明様を選任させていただきます。異議はございませんでしょうか。

 (異議なしの声)

 ありがとうございます。それでは、会長は北岡 賢剛様、副委員長は金子 秀明様でお願いします。会長、副会長に一言ずつごあいさつをお願いしたいと思います。

会長

 障がい者施策推進協議会の会長を務めることとなりました北岡と申します。よろしくお願いします。湖南市内で障がいのある子どもから大人までのサービスを行っております。今後、障がい者計画などについて進捗管理していくことがこの協議会の役割だと思います。しっかり委員の皆さんの意見を聴収しながら進めていきたいと思いますのでよろしくお願いします。

副会長

 副会長に選出されました金子と申します。よろしくお願いします。私は湖南市内で主に精神に障がいがある人の相談支援に従事しています。ひきこもり支援の活動も行っておりますが、その中には対人関係のつまずきや発達に特性があったと思われる方も多く30歳代から40歳代半ばでひきこもりという状態の方がおられます。「障がい」という診断はされずに何の支援も受けずにきて、そのまま自宅におられます。私は障がい者計画等については、本来「生活がしづらい」という人も含めて多くの方を励まし支え合えるような地域をつくっていくというようなことが目的ではないかと思います。少しでも湖南市の福祉のつながりが広がるよう皆さんのご協議をよろしくお願いします。

事務局

 ありがとうございました。

4.議題
(1)第2次湖南市障がい者の支援に関する基本計画
みんなでとりくむつばさプランについて(市の障がい福祉施策について)

事務局

 それでは次第4「議題」に入らせていただきます。議長につきましては資料2ページ「湖南市障がい者施策推進協議会運営要領」第3条に基づき「会長は会議の議長となり、議事を整理するものとする」と定められていますので、北岡会長にお願いしたいと思います。よろしくお願いします。

会長

 お手元の次第をご覧ください。次第4「議題」(1)第2次湖南市障がい者の支援に関する基本計画について事務局から説明をお願いします。

事務局

 (1)第2次湖南市障がい者の支援に関する基本計画 みんなでとりくむ つばさプランについて(市の障がい福祉施策について)(資料3~31ページ)説明

会長

 ありがとうございました。今の説明について、皆様から質問やご意見はございませんでしょうか。せっかくですので皆さんに発言いただけたらと思いますが。

委員

 私は市内で障がい者の入所施設に従事しております。事業のなかで居宅介護と重度訪問介護も行っていますが、在宅サービス利用の保護者の方から施設入所を希望したいという声をよく聞きます。今説明のあった「施設から地域生活への移行」の考え方と逆の方向の話を聞きます。施設入所を希望しておられる人は数字としてどれくらいおられますか。また、相談を受けた場合にどう対応されているのか。通常施設には定員があり、定員に空きが生じた場合に入所調整されるように思いますが。施設従事者として入所希望者に対してどのように説明していけばよいのか教えてください。

委員

 相談の現場からですが、施設入所希望者の正確な数字は把握しておりませんが、介護者の高齢化や本人の高齢化によって施設入所を希望される方は増えてきています。どの入所施設も定員に達している状況でなかなか施設入所を案内できないなか、極端な話他府県の施設を希望される方もあり、利用者のニーズに応えられていないという状況はあります。
 施設入所の相談はあっても家庭や本人の状況で変化することがありますが、希望者は少なくても常に3~5人ぐらいはおられます。長年入所の空き待ちでショートステイを利用していた人が、やっと入所できたというケースもありますが、なかなかスムーズに入所に移行できないのが実態です。

委員

 保護者の切なる願いに対して、施設従事者としてどう対応していけばよいのかと思っています。

会長

 保護者の立場としてご意見はありませんか。

委員

 保護者の方のなかには「親に何かあったときには誰かが何とかしてくれる、施設に入所できる」と思っている方も結構おられ、あまり実態を把握されてなく深く考えておられない方が多いと思います。今、放課後等デイサービスの利用者が増えていますが、放課後等デイサービスを使っておられる方が高校卒業した後、作業所での通所後も同様のサービスをどこかで利用できると思っておられるのではないかと思いますし、自分たちが動かなければいけないという実感が薄れてきているように思います。年配の保護者の方はサービスをほとんど利用されていない方が多く、結構自宅で抱えておられる方も多いと思います。今サービスを何も利用されていない方が、家庭の状況で急に必要になることも考えるとサービスの量はまだまだ足りない状況であると思っています。

委員

 保護者の立場で言いますと、実際には自分に何かあったとき子どもがどうなるのか、どうしたらいいのか、なかなか具体的に考えられないのが正直なところです。先々なんとかなるだろうとしか思いようがない。いざ困った人があらわれたときにどうしていくか、周りがバタバタしながら何とかしていくのが実態ではないかと思います。家族や兄弟にも押し付けられない、親も安心していられないと思います。

委員

 保護者としては何とかなるだろうと思ってしまいます。ある程度サービスが整っている時代の保護者にとっては、今までからも何かあれば相談支援事業所などに相談しながらやってきていたように思います。

会長

 ここ20年でいろんなサービスができ、全体を調整する仕組みとしてサービス調整会議が甲賀圏域では早い時期から進められてきて、保護者の方も何とかなるだろうという思いが生まれてきた反面、施設入所待ちの人もおられるのが現状です。昨年の当協議会で次年度の湖南市障がい福祉予算の話をしていたと思いますが、29年度予算は10億円を超え、28年度予算の約9.5%の増になっています。国や県と同様に湖南市の財政も厳しいなか障がい福祉予算は伸びている状況ですが、この数字は事実に基づくものであって障がいのある人や子ども達がなるべく地域の中で暮らしていけるためのサービスをつくっていく予算としてシフトされていると思います。

委員

 施設から地域へ方向転換されてきていますが、保護者を安心させるようなモデルが何もなく、ある程度見えるモデルがほしいと思います。それがあればある程度選択肢を設けることができるかと思います。

副会長

 私が支援するケースの話ですが、急な家族の状況変化に対して支援者同士がサービスを調整するにもなかなかすぐに即応することができません。施設やグループホームを選択するよりも、本人の意思に関わらず、支援者でどこの施設が空いているかを探すのが現実です。

委員

 甲賀地域障がい児・者サービス調整会議に居住支援部会という部会がありますが、先程、話にありました「保護者が安心できるモデルがない」ということについてですが、「安心できるモデルって具体的にどういうことか」ということを今後、居住支援部会のテーマとして検討するのは一つの道筋だと思いました。

会長

 来年からグループホームを退居後一人暮らしをする人に対しての支援として自立生活援助という事業が始まります。グループホームだけが全てではなく、退所後も次のサービスを施して地域での生活と自立に向けた支援を行っていくことになります。また、地域生活支援拠点についても検討会が国で立ち上がっています。暮らしの場とデイケアの場、ショートステイの場なども作るといったことで、これが安心モデルのひとつにならないかと検討されています。

委員

 三雲養護学校卒業生の中で、生活介護事業所を希望される方が多い中で進路先の確保に苦労しています。一方で医療的ケアを必要とする児童も多いなか、資料18ページ79番の事業「重度障がい児(者)訪問看護利用助成事業」の実績が0になっている理由を教えてください。

事務局

 以前は行われていましたが、近年の実績はありません。

委員

 過去には行われていた事業だと思いますが、今は県の事業である重度障がい者地域包括支援事業に移行されていると思います。

会長

 制度が廃止されたものなら削除を、また、新規事業に移行されたものなら計上をお願いします。
 医療的ケア児は湖南市でも増えてきていると思いますし、子どもさんがどうやって安心して暮らしていけるのかということを今年度策定の障がい者計画等でも議論をしていただきたいと思います。当協議会においても障がい者計画等に対して意見が言えるようしていきたいと思います。

委員

 質問ですが15ページの4.防災・防犯の61番の事業「避難訓練の実施」ですが、28年度実績0、29年度計画1となっていますが、29年度の計画はどういうレベルものを予定されていますか。

事務局

 毎年実施しています市の総合防災訓練に市職員や地域は参画していますが、障がいのある人や事業所を対象とした避難訓練は実施されていません。29年度は実施したいというところで現在調整中です。

委員

 障がいのある人を対象とした避難訓練は重要であると思っています。是非参画できるように考えてください。

委員

 三雲養護学校は昨年度湖南市と福祉避難所の協定を締結しました。熊本地震や東日本大震災について特別支援学校としても関心が高く、いろいろと防災研修を行っているところです。避難所としての構えとして、災害が発生したら必ず誰かが避難されることとなり、福祉避難所として何らかの物資を備蓄しておかなければ避難者に対応できないと思っています。福祉避難所の予算は現在0となっていますが何らか考えていただきたいと思います。

会長

 今後の計画で議論を進めていただきたいと思います。

事務局

 福祉避難所については、現状協定を締結しただけに留まっており、実用化に向けての取組はされていません。今後、実用化に向けて危機管理・防災課とも連携を図っていきたいと考えております。

副会長

 協定を結んだだけでは実行力がないので、現実本当に支援に入ったときに我々施設が避難所として機能させるための運営ができるかというところもあります。第2次湖南市障がい者の支援に関する基本計画 みんなでとりくむつばさプランの67ページにありますように市・事業所・地域が安心できる支援体制を共同で構築していくことだと思います。市・事業所・地域の三者が一緒になって取り組めるような計画をしていただきたいと思います。

(2)第2次障がい者計画・第5期障がい福祉計画の策定について

会長

 それでは、(2)第2次障がい者計画(中間見直し)、第5期障がい福祉計画の策定について、事務局より説明をお願いします。

事務局

 (2)第2次障がい者計画(中間見直し)、第5期障がい福祉計画の策定について)(資料32~34ページ)説明

会長

 ただいまの説明についてご質問はございますか
 国が基本指針を示し、それに基づいて県・市が計画を策定していくという流れです。

5.その他

会長

次第5「その他」について、事務局よりお願いします。

事務局

 次回の協議会は1月上旬を予定しておりますのでよろしくお願いいたします。

会長

 長時間にわたり、皆さんからたくさんの意見をいただきありがとうございました。これで平成29年度第1回湖南市障がい者施策推進協議会を終了します。

この記事に関するお問い合わせ先

健康福祉部 障がい福祉課 障がい福祉係

電話番号:0748-71-2364

ファックス:0748-72-3788

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