第1回 湖南市都市計画マスタープラン策定委員会

更新日:2020年02月03日

湖南市都市計画マスタープラン策定委員会議事録(要旨)

開催日時

令和元年12月6日(金曜日) 午後1時30分~午後3時15分

開催場所

湖南市役所東庁舎3階 大会議室

出席委員数

委員9名(欠席2名)

事務局5名

市長あいさつ

市長

皆さん、こんにちは。
本日は、公私何かとお忙しい中にも関わらず、湖南市都市計画マスタープラン策定委員会を開催いたしましたところ、ご出席頂きまして誠に有難うございます。
また、11月に委員就任をお願いしたところ、委員の皆様には、ご快諾いただきましたことに感謝申し上げます。

さて、本市の「都市計画マスタープラン」につきましては、平成20年11月に策定をさせて頂き、その時には20年後のまちの姿を見据え、2025年(令和7年)を具体的な施策の目標年次としておりました。しかし、その後、総合計画の見直しをはじめとする諸計画との整合を図る必要性や、まちづくりの進捗、国や県の動向等を踏まえ、昨年度より中間見直しを行うべく準備を進めてきたところです。

この間、人口減少・少子高齢社会を迎えた中で、次の世代にまちを引き継ぐべく、JR甲西駅のバリアフリー化ならびにJR三雲駅及び石部駅周辺整備や市道南部中央線、吉永山手線、三雲駅南線等の道路整備、甲西橋、新生橋、石部大橋などの橋梁整備等を進め、公共交通の充実にも努めているところです。

また、日枝土地区画整理事業や民間による大規模な商業施設の整備等により、市民生活の向上が一定進む中、現時点における、都市計画マスタープランの中間見直しが必要となってきているところです。

この都市計画マスタープランにつきましては、市の将来の方向性を定めるものであり、市民の方の生活にも大きな影響を及ぼすものです。そのため、行政内部だけではなく、学識経験者、各関係団体の代表や市民が参加され、第三者により構成される都市計画マスタープラン策定委員会の調査・審議を経て決定されることとなっております。

湖南市の将来の姿を見据え、委員の皆さんの忌憚のないご意見を頂きながら、まちづくりを進めていきたいと考えています。

本日の策定委員会は、委員長並びに副委員長を選出頂き、現在中間見直しの準備を進めている湖南市都市計画マスタープランについてご審議をお願いするものであります。

委員の皆様方には十分な審議を賜りますようお願い申し上げまして、開会にあたりましての御挨拶とさせていただきます。本日はよろしくお願いします。

 

審議会成立報告 (要綱第6条第2項)

委員・事務局紹介

湖南市都市計画マスタープラン策定委員会委員長の選出について

事務局

湖南市都市計画マスタープラン策定委員会設置要綱第5条第1項及び第2項に「委員会に委員長及び副委員長を置き、委員長及び副委員長は、委員の互選によって定める」となっております。どのように互選させていただきましょうか。

委員

事務局一任。

事務局

では、石田委員が適任と考えますが、ご賛同いただけますでしょうか。

委員

異議なし。

事務局

それでは石田委員を都市計画マスタープラン策定委員会委員長に決定させていただきます。よろしくお願いします。

また、副委員長も同様となっています。どのように互選させていただきましょうか。

委員

事務局一任。

事務局

では、服部委員が適任と考えますが、ご賛同いただけますでしょうか。

委員

異議なし。

事務局

それでは服部委員を都市計画マスタープラン策定委員会副委員長に決定させていただきます。よろしくお願いします。

石田委員長及び服部副委員長につきましては、前席の方へ移動していただき、就任のご挨拶を宜しくお願いします。

委員長、副委員長あいさつ

配布資料確認

事務局

それでは、以後の議事進行を委員長にお願いします。

委員長

では、本日の協議事項について、事務局より説明をお願いいたします。

協議事項

湖南市都市計画マスタープランの改訂について

事務局説明

委員長

事務局から多岐にわたって資料の説明があった。今後、様々な都市計画事業を進める上で、都市計画マスタープランに都市整備の方向性がしっかりと書かれていることが重要である。今後のまちづくりに向けてこういう論点があるということや、都市計画マスタープランで重視すべき点についてのご意見や、分かりにくかった点の質問などをお願いしたい。

委員

将来の目標人口は、現行計画からかなり少なくなるが、何もしないとこうなるということで、そのためには何かするという考え方があると思う。5万3千人になるということなのか、目標6万人にしようと思うが5万3千人になるのか。そのあたりをしっかりと考えておく必要がある。自然に構えているのではなく、攻めて行かないといけないと思う。

委員

現行の都市計画マスタープランを策定する際にも、自然増減だけでなく、市としてどれほどの人口規模を目指すのか議論された。

ただ、都市計画マスタープランには上位計画である湖南市総合計画があり、同計画との整合は図らなければならない。

委員

現に市街化調整区域に地区計画を策定してまちづくりを進めているのだから、人口は増加するはずではないか。

事務局

市では、総合計画も見直しを行っている。10年後、20年後を見据えたまちづくりの基本計画の中で、都市計画マスタープランは、まちづくりのハード部門、土地利用、地域活性化方策などを担っている重要な計画である。社会経済情勢の変化に伴い、市の考え方も変わってきている。都市計画に関連する部分では、立地適正化計画においてコンパクトシティの考え方が示されている。そういうことも踏まえて検討して行くことになるが、未だ見直しの具体案を示せる段階ではなく、本日は、まちづくりに関する忌憚のない意見をいただきたいと考えている。

今、意見のあった人口に関しては、人口減少の流れにはなっているが、市としても「まち・ひと・しごと創生総合戦略」として、地方創生による関係人口の増加や、移住・定住の促進を含め、関係部署が取り組んでいる。そういうことも踏まえて、総合的な将来のビジョンを描いていく必要があると思っている。

委員

湖南市には9つの小学校区があるが、市として小学校区単位で、学区ごとに人口の増減を把握しているのか。

コンパクトシティを考えていくときには、人口が増えている地域では、人口を増やしながらコンパクトなまちをつくっていく必要があるが、その際には年代別の居住のバランスなども考慮することが必要である。若い人口が増えることが重要であり、そのためには、教育環境を整えることが必要である。

事務局

手元に資料がないので回答できないが、次回の委員会までに準備する。

委員

他市と同様ではなく、湖南市独自の人口を増やす施策を考える必要がある。また、交通アクセスが悪いのも問題。市内の国道1号は混雑しており、南北の移動にも時間がかかる。その結果、菩提寺地区の住民は、JRを利用する際に市内の草津線の駅ではなく野洲駅を利用している人が多いと感じている。

委員

実際に、菩提寺の人は野洲駅を利用する方が多くなっていると思う。

委員

草津線の複線化や甲西駅の行き違い設備を整備といった、草津線に関することを都市計画マスタープランで明確に位置づけるべきではないか。

事務局

草津線については、草津線複線化促進期成同盟会を通じ、他の沿線自治体と共に利便性向上に取り組んでいる。しかし、利用者はこの10年間横ばいの状態であり、JRも民間企業である以上経営的に判断されるところがある。その中で、できる範囲で利用促進に取り組んでいる。

なお、甲西駅については、既に行き違い設備の整備に必要な用地は確保できており、駅舎についても行き違い設備の整備を見据えた構造となっている。あとは設備ができれば行き違いは可能となるが、電車の便数を増やしていかないと、なかなか利用者に対するメリットは出てこない。

委員

甲西駅の整備は、具体的に計画に謳って行かないと事業できない。アピールして行く必要がある。

委員

現行の都市計画マスタープランを策定する際、草津線については、かなり議論をした。というのも、国道1号バイパスができるので、当時の国道1号、現在では県道に移管された部分が旧道となり、その沿道が寂れてしまうという危機感があった。そこで当時の国道1号が、バイパス開通後に旧道となった後も活性化させるために、草津線の市内三駅を繋いで活性化を図るという構想だった。

単に駅を整備するのではなく、駅周辺の面的整備をして、アクセス道路で繋ぐことによって、利用客が増え、人が集まって拠点性が高まるようなことを考えた。駅だけでなく、面的な発想で駅周辺整備を考える必要がある。

事務局

ご意見をいただいていた部分については現行計画のP37、P45に書いてある。P37は方向性の部分であり、P45はJR利用促進に向けた取り組み推進ということを謳っている。これを、今回どのように表現して行くのかということになるので、ご意見をいただきたい。

委員

草津線については、全線複線化は難しいものの、まずは貴生川駅までの複線化でも構わない。そのためにも、甲西駅の行き違い設備の整備が必要。

事務局

石部駅については、先月11月に都市計画決定した。旧国道から市道石原線に歩道を設置して、北側に交通広場を設けて、三雲駅や甲西駅のように南北の自由通路を設ける計画である。

来年度事業採択が受けられるように取り組んでおり、JRとの協定についても協議を進めている。

委員

駅、拠点だけ整備ということではなく、都市計画マスタープランとしては、もう少し大きなゾーンとしてどのようなまちづくりを進めるべきかを考えて、面的な整備をして行く必要がある。

委員

新庁舎の建設に伴って、石部の西庁舎とその周辺をどのようにするのかを、難しい問題ではあるが、本来は、マスタープランに書くべき。

委員

甲西駅の南側の人間として、南側がなぜ市街化調整区域なのか、なぜ開発してくれないのかという意見がある。絵を描いて、将来こうなるということを示して、できることはできる、できないことはできないと明確にしないといけない。

委員

まちづくりを進めるには、地域の意見が重要。地域から反対の意見があると、行政は前に進めない。地域の人の声を受けて進める、協働のまちづくりがとても重要。

委員

先日、石部緑台地区計画が都市計画決定された。市としては、市内における工業用地は十分であるという認識なのか。また、18ヘクタールという規模の大きさに対して、市民の認知度が低い。都市計画マスタープランにおいて、しっかりと位置づけるべきではないか。

事務局

湖南市内には新規に企業立地を進める用地が不足している。石部緑台については地区計画制度を活用して物流系の産業振興を図っていくということで取り組んできているが、その位置づけをどうして行くのか、その周辺の利活用をどうしていくのか、また、市内全域を見据えた中で企業立地をどう考えて行くのか等検討して行く必要がある。

工業系については、工業団地の中で拡大したいという要望の有無などについても聞かせていただければありがたい。

委員

湖南工業団地内の企業の中には、工業団地内において事業拡大に必要な土地が確保できず、それが原因で市外に流出してしまう企業も多い。

委員

現行のマスタープランを策定した際の議論では、大谷の観光ぶどう園の周辺はどうか、もう一つは、下田から八田へ抜ける道路の周辺の市域境界部はどうか、という議論があったと記憶している。

事務局

大谷の方は、現在もまだ土地利用がされていない。下田の方は、現在、大規模な太陽光発電施設が建設されている。

委員

湖南工業団地ができた時に、川を挟んだ向こう側は居住用のゾーンとして整備された。最初のうちは社宅も多く立てられたが、今では、社宅、独身寮の必要性が低下しており、可能ならば工業用地としてはどうだろうか。または、湖南市のちょっと外から通勤している人も多く、便利なので移住をアピールしても良いのではないか。

委員

石部でも、アパート住まいなどでまちに馴染んでから、空き家を買って定住する人も結構いるらしい。

委員

子育て環境が、あまり湖南市は恵まれていない。子どもたちが留まれる地域ではないように感じる。塾に行くにしても湖南市外であり、親が送り迎えをする必要がある。ちょっと大きくなると電車を使うが、どこかの時点では流出の可能性を広げてしまっている地域性のように思う。

甲西駅の前に中学校があり、グラウンドでイベントをして賑やかにしていれば電車からも眺めることもできるが、夜は駅を降りると真っ暗になってしまう。若者が健全に集まれるように賑やかな駅前にしてはどうか。子供たちが駅で待つというのは厳しい環境だと思うが、賑やかになれば人口流出も抑えられるかもしれない。

JRも複線になったら人が集まる可能性もある。仕方がないと思わずにいろんな可能性にチャレンジしていく必要がある。ぐるっと見渡すことができる、目の行き届く良い地域性なので、そのような場所ができると良い。

委員

住民の高齢化が一番の問題となっている。住民が、地域の課題に意欲的に取り組もうという人と、地域の課題に無関心な人に二極化している。地区の役員の顔ぶれがいつも一緒。まちの活性化が必要だが、子育て世代は子育てだけで手がいっぱいになっている。また、共働きが標準になっており、子育て世代が地域のまちづくりに参画することが難しい。

委員長

多岐にわたる意見が出た。どこかの段階でたたき台が出て来ると思うが、本日の意見を踏まえて、今後のスケジュールなどについて説明をお願いする。

事務局

本日の議論は議事録という形で次回に報告させていただく。また、本日意見のあった部分について数値で表せるところについては数字を添付して報告させていただく。それとまちづくり協議会にヒアリングをしているので、そのまとめも次回には提出する。

次回は、本日の意見、まちづくり協議会の意見を踏まえて、今後の方向性について、都市計画マスタープランとしてどのように考えて行くのか、骨子的な部分を提出したい。次回は2月か3月に開催したい。その後、最終案をつくり、パブリックコメントを踏まえて、委員の皆さんに確認していただいて議会に上程という運びになる。

委員

都市計画マスタープランの改訂について、区長会へは報告だけなのか。地域へのヒアリングは、まちづくり協議会だけではなく、区長に対しても意見を聞くべき。

事務局

都市計画マスタープランは総合計画の意見の集約とは異なって、土地利用、都市計画の部分が主になっており、元々、意見聴取も7つの学区単位で行っている。当時は、まちづくり協議会もなかった。今は、まちづくり協議会でコミュニティプランを作成していただいており、広域的な捉え方もしているということで、それを参考にというところもあるが、今のような意見もあったので、基本は7つの学区として、区長さんにもご意見をうかがうということでやっていきたい。

委員長

事務局からその他事項はないか。特にないようなのでこれで終了としたい。マスタープランについては、湖南市がまちづくりを行うにあたって指針となる大変重要な計画である。本日は活発な議論を頂いたが、改定にあたって新たな論点も出てきたように思う。本日の意見を踏まえて事務局の方で作業をお願いする。それでは、司会を事務局にお返しする。

閉会

建設経済部長あいさつ

 午後3時15分終了

この記事に関するお問い合わせ先

都市建設部 都市政策課 都市計画係

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