第16回 湖南市都市計画審議会議事録

更新日:2024年02月07日

開催日時

平成24年(2012年)8月3日(金曜日) 午後2時から3時45分まで

開催場所

湖南市役所 東庁舎 3階 大会議室

出席委員数

  • 委員 14名(1名欠席)
  • 事務局 4名
  • 説明員(生活環境課) 2名

審議会成立報告

(湖南市都市計画審議会条例第5条第2項)、資料確認 安井課長

あいさつ

湖南市都市計画審議会会長 春名 攻

委員自己紹介

事務局自己紹介

湖南市都市計画審議会職務代理者の指定について

会議内容

事務局

前回の審議会まで審議会職務代理者をして頂いておりました小山委員様が5月に委員を退任されましたので、新たに審議会の職務代理者の指定をさせて頂きたいと思います。湖南市都市計画審議会条例第4項第3項の規定によりまして職務代理者の指名は会長が行うこととなっておりますので、会長よりご指名をお願いいたします。

会長

それでは今回より園田委員に職務代理者をお願いしたいと思います。よろしくお願いします。

委員

ありがとうございます。よろしくお願いします。

事務局

ありがとうございます。それでは園田委員よろしくお願いします。

審議事項

議第1号 大津湖南都市計画火葬場の変更について(湖南市決定) 資料1

事務局説明

生活環境課説明員説明

会議内容
会長

有り難うございました。それでは只今の第1号議案につきまして何か追加の説明のご要望、ご質問などございましたらお願いしたいと思いますがいかがでしょうか。

委員

 基本的なことで恐縮なのですが、火葬場というのは特殊な施設だと思うのですが、根本的にどのような施設が都市計画審議会で審議するものなのか基本的なベースが理解出来ていないので教えて頂きたいのですが。

事務局

都市施設というものにつきまして都市計画決定をもって事業の確実性を高めるために都市計画としての位置づけをして進めるというのが、こういった都市計画制度でございまして、後に提案をさせて頂きます都市計画道路、また先ほど説明させて頂きました火葬場、交通広場、都市公園、河川、ゴミ焼却場、学校、市場、下水道についても都市施設でございますので都市計画決定をもって位置づけをしております。そういった公共施設につきまして都市計画法上の位置づけを行う場合には都市計画審議会の審議を経て決定をもって位置づけを行うというところでございます。

委員

わたしも勉強不足で解らないのですが、大津湖南とはどこまでの区域をいうのですか。甲賀市はまた別になるのですか。

事務局

都市計画決定につきましては広域で都市計画決定がなされております。元々旧甲西町は甲賀広域都市計画区域ということで旧甲賀郡一体での都市計画区域となっておりました。旧石部町につきましては大津湖南都市計画区域ということで、大津市、草津市、守山市、野洲市、栗東市、石部町となっており平成21年3月2日付けで湖南市全域が大津湖南都市計画区域に編入され現在に至っております。

委員

それで現在、大津湖南で火葬場が6箇所になるということですが、宮の森、笹ヶ谷を除いてですと全体で火葬場は新たに7箇所になるのですか。

事務局

現在、大津湖南都市計画区域の中に火葬場は5箇所ございまして、笹ヶ谷は都市計画決定がなされた火葬場でございますので5箇所の内に入っております。宮の森につきましては都市計画決定まではなされていないという形になっております。そういった中で今回、他にも大津市、守山市域にも火葬場がございまして、その6番目に湖南市火葬場を追加するということございます。

委員

追加になるのですか。いま現在笹ヶ谷があって、それを移転という形になりますよね。

事務局

本来は変更になるのですが、今現在の火葬場が稼働しており廃止出来ませんので最終的に新たな火葬場が出来て既存施設を使用しなくなった段階で廃止手続きをさせて頂くというものでございます。

会長

非常にややこしいのは、都市計画法が施行される以前の施設から施行後の施設、変更がなされた施設など色々な施設がございますので、現在都市計画法上規定されていない施設も稼働していたと、その取扱については検討されている最中ですか。今回統合されるのですか。

委員

 都市計画決定がなされていない宮の森の火葬場ですが資料を見ると周辺住民への説明の必要大と書いてありますが、宮の森火葬場は元々、山の中にあって火葬場の周辺に後から市街地が形成されたんです。だから周辺住民への説明の必要性ははっきり言って小なんです。何故こんなことを言うのかと言いますと、簡単に小さい施設を2つ廃止して大きい施設を1つ造るという計画は大きな流れで動いているんですが、宮の森のように市街地のど真ん中にあるというのははっきり言って市側の既得権だと思うんです。だから簡単に無くしてしまうという安易な考えではなく、市にとってみると本当に便利な場所にあるので、この機会に小さい施設だから要らないというのではなく、迷惑施設の再利用というか、そういったことも考えて頂きたいなと、元々あって後から市街化したところですから、単純に無くして欲しくない。そう思います。何か都市の中で良い利用法を考えてもらいたい。たちまち納骨堂を建てるとかという場合でも周辺住民は抵抗しにくいと思います。

説明員

いま仰ったように元々の2施設を1箇所に統合するという計画でございまして、既存の火葬場自体が2箇所とも建て替えをしなければならないという現実問題がまずございます。その中で、笹ヶ谷に2箇所を統合した規模の施設を計画した訳でございますが、管理能力、経済面等の比較検討によりまして、2箇所を1箇所にという結論に至ったものでありまして、1箇所に統合出来うる規模の施設を建築可能な場所が笹ヶ谷霊園であったということでございます。

委員

石部地域は不思議に思われるかもわかりませんが、通夜の晩に遺体を焼く風習があります。夜中に焼いてしまうので朝に全てが灰になって、お骨を拾えるんです。石部地域の人間は何時もそうしてきたんです。そういった意味で石部独特の風習を施設が新しくなることで消えていくことのないよう運用面で考慮しておいて頂きたいと思います。

説明員

宮の森火葬場の稼働状況について夜であることは承知しておりますので、新施設の運営方法についてもその部分を加味し検討したいと思います。

委員

資料に遺体標準が50キログラムから70キログラムで、80キログラムから100キログラム程度の遺体も火葬可能とありますが、最近では外国人の労働者など体格のよい方も多数おられるので100キログラムを越える方も多いと思います。こういった部分の対応は100キログラムまでしか焼けないということのか、不可能なら火葬炉の1つは200キログラムの方でも焼けるようにするのか、どのように思っておられるのかお聞かせ願いたい。

説明員

設計に際しましては自治体マニュアルを基本としておりまして、200キログラムの方というのは稀で想定しておりませんので。

会長

基本的な設計標準値であることは確かだと思いますが、実際のところ出来るのか出来ないのか確かめて返答を頂きたいと思います。問題があるのなら替えないといけないと思いますので、その点よろしくお願いします。また私も石部のまちづくりをお手伝いさせて頂いておりますが、地域文化というのがあるようですから、その点もご検討頂いて対応頂きたいと思います。原案としては極々標準的なものであると思いますので。

委員

火葬場を都市計画決定するうえで重要な事だと思いますが、地域で議論をされて下田学区と水戸学区、隣接の伴谷区には住民説明をされている。しかし、企業はどうされているんですか。新しい施設には工業団地を通過してでしか行けない。工業団地の企業から反対が出ては困ると思います。企業だから良いという問題ではないと思いますので心配になったのですが。あと新施設の敷地は現在、霊園の駐車場だということですが湖南市の土地であるという事でよろしいですか。

説明員

そうです。

会長

公道であればほとんど問題はないと思うのですが、企業の私道であった場合は問題があると思いますが。

説明員

現在の笹ヶ谷火葬場の奥ということになりますので、今まで通っておられた公道を通って頂くことになるので問題はないかと思います。

委員

極端に言うと宮の森の分が増える訳ですので。その時に団地の企業は理解があると思いますが、後から火の手が上がらないようにだけして頂きたいと思いますので都市計画審議会の委員として申し上げておきます。

委員

縦覧はどのようにされているのですか。

事務局

都市計画手続きの縦覧は平成24年7月11日から7月25日までの2週間、広報およびホームページでの周知をさせて頂き、湖南市役所都市政策課の窓口において縦覧させて頂きました。

委員

その時に縦覧者の方が1名ということで、あまり皆さんが知らないのではという誹りも受けるんですが、先ほど住民の方に十分ご説明をされているという事も言われていましたし、企業についても広報誌やホームページで周知されて当然気になれば市の方まで縦覧に来られれば事実は知ってるんだという説明が出来るのかなとは思います。確かに企業の集まり等の中でご説明が出来ていればそれがベストではあると思いますが。

会長

わたしも最低限の公開はされていると思いますし、意見も聞かれていると思いますが、特に影響が無いのであれば事後でも結構ですのでご説明はされた方が良いとは思います。審議としては最低限の手続きはされているということで判断したいと思いますが、いかがでしょうか。

委員

異議なし。

会長

それでは本議案は承認したいと思います。有り難うございます。

議第2号 大津湖南都市計画道路の変更について(湖南市決定) 資料2

事務局説明

会議内容
会長

ありがとうございました。只今ご説明頂いた件については、過去にも何回か説明を頂いた所でございますが、最終的に今回提議する変更について審議したいと思います。いかがでしょうか。

委員

御神田沖の前線というのは、市道村崎線のことですよね。廃止されるのは当然良いと思うのですが、既存路線の狭小な部分の部分的な買収、拡幅など折角何百メートルも道が出来ている訳ですから、今後も安全対策だけはきっちりとして欲しいと思います。

事務局

今回、都市計画決定されている路線を廃止させて頂くということでございますが、安全に道路をご利用頂くために支障となる部分については、地域の方々のご意向もお聞きしながら拡幅、改良も現状担保させて頂けるものではございませんが、検討は出来るものと思っております。都市計画道路を廃止するから何もしないという訳ではございませんので、その点ご理解頂きたいと思います。

委員

見直し対象の路線が計画されたのはいつ頃ですか。

事務局

昭和47年でございます。

委員

都市計画道路というものの説明を再度お願いしたい。廃止するとどうなるのかも含めてお願いします。

事務局

都市計画道路とは都市計画法に基づく位置づけをしている道路であり、都市活動における重要かつ根幹的な路線として位置、経路、幅員を定め、良好な都市交通環境を形成することを目的として定めるものであります。都市計画道路の位置づけをすることによって、事業を実施する場合には土地収用における強制力等のメリットもある反面、計画法線上の土地には木造2階建て程度の簡易な建築物しか建てられない制限が課せられるなどのデメリットもあります。ですので都市計画道路として幹線としての必要性を今回、評価見直しを行いまして位置づけを廃止するという方向性でございまして、今後は生活道路としての必要な箇所等の補修、安全対策を道路整備の中で行っていくという方針でございます。

委員

地域住民への説明会もございましたが、都市計画道路としての用途廃止なんですが、既成道路があって用途の廃止のみを行うということの理解が一般住民の方々にはなかなか理解しにくいようで、市道、県道の位置づけが無くなって改修、整備の予算が出ないのではというような不安の声もあったようです。都市計画道路を廃止するだけであって、生活道路としての市道、県道等の位置づけは残るんだというような解りやすい説明をお願いしたいなと思います。

会長

廃止という言葉を遣うと道路がなくなってしまいそうな感じがしますね。都市計画道路として取り扱わないということですね。その辺を良く皆さんに理解をしてもらえるように説明する必要があると思います。

事務局

例としまして三雲駅線の道路につきましては都市計画道路の位置づけを行いまして国の街路事業補助金を用いて整備を実施しております。そういった都市計画の位置づけをしたい一路線としての整備をどのように考えていくのかということで今回の見直しをさせて頂いたところでございます。

会長

よろしいでしょうか。もしご異議が無いようであればこの案についても承認したいと思います。

委員

異議なし。

会長

ありがとうございます。それでは第3号議案に移りたいと思います。

議第3号 大津湖南都市計画用途地域の変更について(湖南市決定) 資料3

事務局説明

会議内容
会長

有り難うございました。それでは何かご意見ございますでしょうか。

委員

用途の200パーセントというのはどういう意味ですか。また用途変更区域の現況はどうなっていますか。

事務局

容積率でございまして建築敷地に対しまして建築物の延べ面積が何倍まで建築可能かという数値でございます。用途変更の区域は現在、パチンコ店と以前ガソリンスタンドのあった空き地となっております。

会長

よろしいでしょうか。特になければこの案についても承認したいと思いますが、いかがでしょうか。

委員

異議なし。

会長

有り難うございました。それでは次に移りたいと思います。

会議内容

事務局

その他 湖南市景観計画等の策定について

湖南市につきましては現在、滋賀県景観計画に基づいて景観に関する指導運用がなされております。景観法の改正に伴い各市独自での景観計画の策定がなされてきている状況で、本市におきましても平成24年度から平成25年度の2か年計画の中で景観計画の策定を行いたいと思っております。景観計画の策定にあたりまして景観計画策定検討委員会を約11名程度の委員様に選出頂いて素案を練り、基本方針を定め、景観条例化を致しましたなかで景観計画を策定していきたいという流れで進んでまいりたいと考えております。コンサルにつきましては先日プロポーザル方式で業者選定をさせて頂いたところ4社の申込がございました。その中で選定委員会で審査をさせて頂きましたところ株式会社サンワコンという福井県に本社を有する業者が落札を致しまして、技術提案を頂きながら、策定委員会のなかで議論を頂き、また市民、事業者アンケートを実施しながら今後進めていきたいと思っております。策定委員会の委員様には大学教授、写真家、建築士、また区長会、商工会、観光協会、工業会、野洲川に親しむ会、婦人会より御選出頂いているところでございます。また広報にて委員の一般公募を2名させて頂いたところでございますが、1名の申込がございまして、一般公募の1名様を加えまして11名で今後検討を行っていきたいと考えております。9月末に第1回委員会を開催予定でございまして、今年度の目標は景観計画基本方針を定めていくことであると考えており、ある程度方針が固まりましたら、直近の都市計画審議会での報告をさせて頂きたいと考えております。来年度につきましては、住民説明会の開催、区長会での報告を経て、9月条例化を目標に進めていきたいと考えているところであり、条例施行後の景観計画策定にあたっては最終的に都市計画審議会での諮問をさせて頂きたいと思います。これから進めていくなかで随時、審議会でのご報告もさせて頂きたいと考えておりますのでよろしくお願い致します。

会長

景観計画を策定する狙いというか、目的というものを少し詳しく説明頂きたいと思いますが。

事務局

本市の景観づくりとしては都市計画マスタープランにおいても基本方針として定めてございますが、市域には国有文化財である湖南三山、またウツクシ松などの国の指定文化財、旧東海道石部宿の街並み、野洲川を中心とした眺望景観などを踏まえ、将来にわたる湖南市の街づくりの位置づけの中で湖南市に合った景観計画の策定を進めていきたいと考えております。

会長

今年度と来年度にかけて内容を具体化し進めていくということですね。

委員

いつも思うのは規制をかける方針でいくのか、何かを創っていきたいという方針であるのか、その辺が大抵が規制をかける方向性であるように思いますが、規制する法律を作る度に街も萎縮していくと思うんです。何かその点を上手く景観形成の中で調和された前向きな方策でやって頂きたいと思います。

委員

滋賀県が昭和57年に風景条例を作りまして、景観法は平成13年に出来ました。県は琵琶湖の風景を守るという主旨で条例を施行した訳ですが、景観法が出来たことで、景観団体となるべき市についても規制をかけることが出来るという法律に変わりました。県の立場で行う計画はどうしても一定の方針になりますが、市域独自での景観形成方針により守るべきところ、自由なところのコントラストを付けることが出来る。規制ではなく誘導していく方向性としての計画であると思いますので、長い時間をかけて策定されるものだと思います。

委員

ということは守るべきところを先にピックアップする必要がある訳ですね。

事務局

はい。そういった中で広く各団体、個人などそれぞれの立場の中で意見をお伺いしながら進めてまいりたいという考えでございます。

委員

大津のなぎさ公園でも湖岸沿いのビルで景観上の観点から一時問題になりましたが、街の活性化の観点から認められている。対して三井寺、石山寺などはしっかりと規制をかけられている。十人十色ですからあまり制限する方向ばかりでなく、活性化の事も考えなければいけない。なかなか難しいと思います。

委員

三井寺から見える琵琶湖の対岸の景色など市域を越えた広域的な連携も必要になってきますので。

会長

良い例を言いますと京都の町では大学がどんどん出ていくという話もありまして、都市総合的な条例で風致地区などの制限でキャンパスが広くない所で高い建物が出来ない、色が制限されるなどで京都大学も余所へ出るという話もございまして、グランドデザインとして風致に合う形なら高さ方向に制限を外れても良いという、全体として認めていく方向で指導があり、大学が出て行かなくなったという話もあります。そういったところを具体的に議論しないと景観を一律に規制してしまうと問題がありますので、今後都市計画審議会に1つの案が出て参りますので、そのときに今のような議論をして頂いて市の発展にも寄与するし、景観の保全にもつながるような形で考えて頂きたいと思います。案としてはいつ頃出てくるのですか。

事務局

基本方針につきましては3月末を目標に進めていきたいと考えております。

会長

都市計画審議会では基本方針の段階で色々な議論をして頂けるということでよろしいですね。

事務局

はい。ある程度形になった段階で報告させて頂きたいと思っております。

会長

よろしいでしょうか。色々あるとは思いますが、こういった意見交流をする場をまた設けて頂ければと思います。それでは私の役目はこれで終わらせて頂きたいと思います。

閉会の挨拶

審議終了 午後3時45分

この記事に関するお問い合わせ先

都市建設部 都市政策課 都市計画係

電話番号:0748-71-2348

ファックス:0748-72-7964

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