第17回 湖南市都市計画審議会議事録

更新日:2024年02月07日

開催日時

平成25年3月27日(水曜日) 午後2時から3時20分まで

開催場所

湖南市共同福祉施設 1階 大会議室

出席委員数

  • 委員 10名(5名欠席)
  • 事務局 4名

協議事項

湖南市景観形成の基本方針(案)について

配布資料

会議内容

事務局

1.開会

 皆さん、こんにちは。年度末の何かとお忙しいところ、第17回湖南市都市計画審議会にお集まりいただきまして、大変ありがとうございます。それでは、ただ今から始めさせていただきたいと思います。

 年度末ということで5名の委員さんから欠席の連絡をいただいております。本日、委員15名中10名の方の出席をいただいており、過半数を超えていますので、湖南市都市計画審議会条例第5条第2項の規定に基づきまして、本会議が成立していることをまずご報告させてもらいます。

 本日の案件でございますが、今年度から2ヶ年計画で景観計画の策定に取り組んでいるところでありまして、その基本方針がほぼまとまりつつありますので、ご報告させていただくということで開催させていただきました。

 それでは、開会にあたりまして、春名会長からごあいさつをお願いします。

会長

 この都市計画審議会の開催が急に決まりまして、今年度中に先ほど課長から紹介がありましたことについて会議にかけておきたいとの申し出がありましたので、ご多忙のところご参画いただきましてありがとうございます。

 それでは、この案件について進めていきたいと思いますので、ご協力のほどよろしくお願いします。まず資料の確認からお願いします。

2.議事

湖南市景観形成の基本方針(案)について

事務局説明

会長

 有り難うございました。大変多くの量を説明していただきましたが、地元の皆さん、地域関係の方々はご存知の方もおられると思いますが、ただいまの説明に関して議論を詰めておきたいと思います。書かれている資料名を指摘の上、ご意見を賜りたいと思います。いかがでしょうか。

委員

 要するにこのように具体的に詰めているということは、この方針で進めたいということですね。

事務局

 はい。

委員

 これだけの量を言われると付いていけません。ただ文章を見た限りではこれでよいと思います。もう少しある程度的を絞ってもらえると意見も出てくると思います。ただ、細かくなれば問題もあると思いますが、概ねこれでいいのではないかと思います。

会長

 細かくなった際のこの辺に問題があるということについて、どういうところか聞かせていただけるでしょうか。ここで細かく言っていただくときりがないと思いますがどうでしょうか。

委員

 一つだけ気になることがあります。岩根の所にイオンが来るということで、まだ具体的なことにはなっていないのですが、場所は決まっています。それもこの中に入っているような、入っていないような、あそこは田ですけれども、駐車場うんぬんとなっていますし、緑化とも書かれていますので、それらも含んでいるのかどうかお聞きしたいです。

会長

 その点はいかがですか。

事務局

 ここにつきましては、平成24年3月28日に市街化編入をさせていただきまして、合わせて地区計画の位置付けの中で景観にも一部配慮という部分も既に事前に織り込んでもおりますし、その位置付けも含んだ整理としてこの部分を盛り込んでおります。計画の中でこういった部分の駐車場の積極的な緑化の部分、田園環境との調和に対する部分についても取り組んでいきたいと考えています。色材関係につきましても原色等の色は極力配慮されたいということを地区計画の中に入れております。

委員

 この計画の中にそれもある程度は加味しているということですね。

事務局

 はい。

会長

 私から補足させていただきます。土地利用の転換の審議の中で景観に関しても地区計画でこうしますということは議論になりましたよね。その議論をしていただいて、地区計画で遵守するということですが、そこで改めて景観計画が出てきたということは、地区計画との関係がどうなのかということを説明していただくと分かりやすいと思います。個別にはそういうところでチェックするという方針がここに示されているということです。その点はまた別の機会に説明されますか。それともここで説明されますか。

委員

 これについては2年ほど前に岩根の地区で説明がありました。その時の地図がありますので、それとうまく合致しているのかどうか。交通安全でもよくありますが、岩根学区で決めた交通安全と市が全く連絡を取れずにそれぞれ平行していますので、同様にこれと一致しているのか確認したいと思います。

会長

 この件は、そういうことを考えた上で、整合が取れる形でまとめておられるということでよろしいですね。

事務局

 はい。

会長

 他に何かございますか。

委員

 まちづくり協議会との情報交換ということで、地域の皆さんの声を聞くということで情報交換をされている訳ですが、参加人数が3人から10人ということで、この実態でまちづくり協議会から大多数の声が上がっているという根拠はどうお考えですか。また、区長会の方には、全然そのような情報交換はされなかったのかということも加えてお願いします。

事務局

 まちづくり協議会の人数でございますが、基本的には役員レベルで湖南市の景観計画についての取り組みをこのようにさせていただくという情報発信という意味で場を設けさせていただいております。その中で多く委員が出席された地域もありますが、その地域は役員会と重なっており、そこで説明をさせていただいたということでございます。今後、情報発信、また今後の計画を進めていく上で、もう少し連携を深めていかなければならないと考えています。区長会につきましては、意向調査、アンケート調査をさせていただくときに、10月に景観計画に対する取り組みの説明、意向調査の内容の説明をさせていただいているところでございます。3月の区長会でその意向調査の結果と景観方針がほぼまとまったということで、詳細部分の説明は時間の関係でさせていただいてはいませんが、パブリックコメントを実施させていただいていることも伝えさせていただいております。資料につきましては、各区長にも配布させていただいております。

会長

 既にまちづくり協議会の方には情報発信しており、区長会にも情報発信しているということですね。

事務局

 はい。合わせてホームページにも委員会で検討いただいた協議内容、議事録も含めましてアップさせていただいております。経過についても見ていただけます。

会長

 それに対しての意見、意向についてはもう聞いておられるということでよろしいですね。周知されているかは別として、こういう形で公表しているということですね。

事務局

 資料はまちづくり協議会の会長にはお渡しさせていただいております。また、まちづくり協議会にお話を伺わせていただきましたのは、市民アンケートのみをしていても個人としての意見は聴取できますが、地域でまちづくりに取り組んでおられる中で重点的に景観に対する取り組みをされていることがあるかもしれませんし、今後重点地区の指定ということになりますと地域に下ろしていかなければなりませんので、地域の方に地域でまちづくりに積極的に取り組んでおられるところにまずは情報を発信させていただくとともに各地域でどのようなことに取り組んでおられるか、またどういったところで悩んでおられるかということを聞かせていただいたということです。その後に市のホームページでも景観計画の策定に取り組んでいますということをながさせていただいて、策定委員会ごとに全ての資料、議事録等を提示させていただいて、できるだけ周知に努めさせていただいているのですが、中々浸透していかないということが現状でございます。

会長

 情報公開は全てされているということですね。

事務局

 会議についても公開させていただいておりますけれども、会議に来られましたのが、第1回目にお一人、第4回目にお一人の方が来られているという状況です。

会長

 私の立場から言うと、分かりやすい情報としてまとめて公開した方が読んだ方も理解できると思いますが、一応皆さんには公開しているということで、情報だけ流しているということですね。

委員

 蛇足になりますが、非常に難しい案件であると思います。皆さん、色の好みがそれぞれ違います。ある看板を、「それは国道に立ててはいけない。」という人も「立ててもいい。」という人もいます。湖南市全域を厳しく制限して、この色でなければ立てられないと言われてしまいますと、アンケートにもありますが発展を阻害してしまうのではないかという意見もあります。そこを踏まえた中で湖南市らしさというものは何か、景観を保全していかなければいけないというとこはどこかということを、細かくとっていけばきりがありませんので、重点的に捉えていく方がいいと思います。

 もう1点が事務局にお願いしたいことがあります。アンケートでは60歳代の方と70歳代の方が大半を占めています。しかし、これからのまちをつくっていくために、50歳代以下の方の意見がどうであったか調査してもらいたいと思います。

事務局

 アンケートの対象は1000名に絞らせていただいて出していただいたもので、年齢も16歳以上ということで幅広く調査させていただきました。その中でどうしても年齢が50歳以上の方が占めているということは若者の方が景観に関する関心が低いという点もございます。

委員

 そういうことではなくて、若い方々がどのようなことを求めているのかということが知りたいです。アンケートは全ての年齢を均した状態ですね。それを若い世代の回答を抽出して、どのような回答になっているかということが知りたいので、もう一度再精査していただきたいと思います。若者が湖南市の将来の景観をどのように考えているか、その辺りを見ていただきたいと思います。

会長

 その点は、今回が最終ではないので取り入れていきたいと思います。今の指摘のように欠落していることがあるだろう、この考え方は問題だろうという点、よりこちらの方がいいのではないかという意見がございましたら教えていただいて、まとめていただいて来年度の報告で必ず入れさせていただきたいと思います。

委員

 資料を見させていただいて、湖南市の景観計画を策定された時に実際にこれがどのような法的拘束力を持つのか、その辺りがわかりにくいと思います。

会長

 その辺のところは都市計画法上の規制や地区計画で誘導する、認めない等色々ありますが、その辺のところを説明していただきたいと思います。

事務局

 先ほど●●委員がおっしゃったことは分析させていただきます。方針自体は大まかな点ですので変更まではさせていただく必要はないと思いますが、次年度に景観計画の素案を作らせていただくということになります。最終的には景観の条例を作らせていただいて、計画を策定するというところが次年度の目標でございます。その中でもし年代別にデータ等を見て偏重しているということであれば、修正して計画等を考えさせていただこうと考えています。景観条例ができて、重点地区の景観づくりの方針を書かせていただいていますが、基本的には地域の皆様方の参画がないことには重点的な景観計画ができないと思います。全て市内でこの色はダメだとかいった指導や規制は考えていません。特に重点地区の候補地はできるだけしてはどうですかということで、湖南三山周辺は文化財等を醸し出す景観でどうでしょうかということであくまで候補地として挙げさせておりますが、今後については、皆様に規制をかけてもいいかどうか、また地域の皆様の賛同を得られるかどうかということをご理解いただいた後で指定ということになります。指定をすればいずれ制限ができてくるということになると思いますが、まちづくり協議会や地元の方々と情報交換させていただいて、皆様の合意をいただいた後に規制するということで進めさせていただこうと思います。それはあくまで条例で挙げたところで、100%皆様方の合意をいただくことは難しいと思いますが、合意をいただいた中で進めさせていただこうと考えています。法的な拘束力はどうしてもするとなると条例に頼らざるを得ないですが、罰則は少し難しいと考えています。

委員

 要するに罰則はないということですね。

事務局

 罰則までは難しいと思っています。

会長

 景観条例自体は、作ってもその通りにいかないということはありますけれども、都市計画の指定や規制、地区計画を作るとそれがないと進められない訳ですから、そういうところと相互的に進めなければ、難しいところがありますね。

事務局

 景観条例をさせていただいて、地区計画、また重点地区として指定させていただくと、一定の制限をさせていただくということになりますけれども、そのときに特別にその地域にだけは改築等の際に補助をさせていただくことも、規制も必要ですけれども補助をさせていただくも必要と考えています。

委員

 もう一つよろしいでしょうか。例えば高さ制限等で50坪程度の自分の土地では2階までしか建てられないとなれば、全てを使って建てたとしても100坪しか床面積がないということになりますよね。それが5階まで良いとなったら、250坪になります。そういうときに例えば固定資産税等の税はこれで良いのか、どうするのかということを考えていかないと、本人の資産は減るのに固定資産税が一律に掛かってくるという、そういう絡みが出てくると思いますが。

会長

 その辺こそこういう場で審議していただく必要があると思います。

委員

 その辺りの優遇措置等はあるのでしょうか。

会長

 市が単独で強制的にするのではなくて皆の合意の上でしなければなりませんので、そういう辺りはでてくると思います。

事務局

 今、現在滋賀県の景観計画に基づいて湖南市は運用しております。高さでいいますと13メートル以上の高さのものは県の条例に基づいて、現在は滋賀県の方で手続きをしていただいておりますが、それが市の方で景観計画を策定いたしまして、条例が制定されますと、湖南市の方が窓口になります。ただ、現在の滋賀県の景観計画と整合しなければなりませんので、今現在の景観規制に基づいて行い、後は重点地区に更に厳しい規制をかけていくのかどうするのかということは、特に重点地区の候補地の地区の協議等につきましては、これから具体的に調整させていただき、ご意見をお伺いしながら進めさせていただきたいと思います。

委員

 滋賀県の条例は、結果的に税金のことまでは考えていないのではありませんかね。

会長

 現実的には、市町村が前面に立っており、地方分権という流れになってきていますので、基本方針は市で決めるということですね。

事務局

 最終的には平成25年度ではそこまではできないのですが、景観計画が定められますと、さらには屋外広告物の市独自の条例の規制が可能になりますので、それをどのように規制をかけていくのかということが今後の改題となります。

会長

 その辺のところも今日のお話で、こういうものがあって、この市はこれくらいであるというスタンダードといいますか標準というものがあれば分かりやすいと思いますが。非常に景観をうまくやっているまちはこのようなことをしている等、また平均的なところはこうなっていて、湖南市ではこう考えているという説明をしていただけるとよく分かると思います。

事務局

 現在は、方針、理念の段階で整理しておりますので。

委員

 一番いいのは、東海道五十三次の中に石部宿があります。石部宿は残っているかは分かりませんが。

委員

 ほとんど残っていません。

委員

 倉敷のように景観形成保全地区という形で残そうというところでもないと思います。プレハブも建てられないのかと言われるとそこまで制限できるのか、それともあの状態でも残すのか。

委員

 滋賀県の景観条例は元々ありましたが、滋賀県の景観条例を引き継いで、景観法に基づく同じような規制をされておられますけれども、滋賀県の場合の規制は、どちらかというと琵琶湖を中心としたところが一番規制したいところになると思います。琵琶湖がよく見えるようにということで高さを規制する等自然環境を守るという意味でされています。あと、河川や道路沿い等にも規制をかけるということで、そこに色の規制をかけています。しかし具体的にどこで困るかというと、以前琵琶湖の近くでローソンが出店したいということで、ローソンには会社の色が決まっています。しかしそれをどうこうしろと言われても、この色では建てられるが、この色は建てられない。しかし、住民はこのような利便施設がほしいということで問題になりましたけれども、それは初期のことでありまして、段々景観法というものができて、会社側もそういう風景に合うような店舗を造ることによって、会社のイメージが良くなるということで、野洲の国道8号線沿いにマクドナルドが新しくできましたが、今までのマクドナルドとは全然違う、少し茶色っぽい外装でできています。見た感じでは、落ち着いていていいという印象を受けました。そういう風に誘導できればいいと思います。おっしゃったように地区を限定して行っていく、その地区の方々にこういうものができるということを見せていただけるといいと思います。今言われているような東海道の街道は、現在規制がかかっていませんので、そういう所は地区計画をかける等をしなければできないですけれども、この景観法で市の中で重点地区として規制をかけていこうという規制ができればそういう方向になると思います。昔の田舎の家は勾配屋根の家を建てたのですがそういうものもないので何でも建てられますので、どのように合意形成を図っていくのかということがあります。今までは何もしなくても皆の家に合わせたような家を建てていましたが、今は自由なので返ってそれが弊害になっているということでこういうものができたのかと思います。

委員

 私は石部に住んでいますけれども、東海道の石部宿は、はっきり言うともう手遅れです。50年ほど前であれば石部の本陣も残っていましたし、ここ20年の間にきじつまの家がたくさん減りました。次にそこに住む人が自分が住みたいと思って残すのか、今のモダンな家を取るのかということは、住む人の思いですので、どんどん減っていき、はっきり言って江戸時代の家はうちだけです。それは私が好きなので住んでいるだけで、次の代がそれを潰すとなればそこで終わります。本当に住んでいる人の意識が、こういったように目がもっと向けば良かったのですがもう手遅れだと思います。

会長

 その辺に関しては、私は彦根の夢ロードのところには全然無かったのですが、一から生み出してきて、白壁に黒い木の柱を接ぐと500万円補助金を出しますということで、新しく生まれてきたために、最初は30軒、40軒だったのが今は100軒から200軒になっているそうです。そういった形で生み出すということも観光によるまちづくりということでまた別の話になってきます。景観に規制をかけるだけではうまくいかない話であると思います。それから審議会でも私が議長になってから、岩根のイオンがあの色では駄目だということで、規制がかかっています。それでイオンともめていました。どうなったか私は分かりませんが、許可するときは、妥協するような話がないと地域が受け入れて皆が受け入れるような話でないと、先ほど景観づくりのように難しい話で皆の意見を総合して最後にどこか一箇所に落ち着けないといけません。これは何度も話し合って、案を作り出して決めていただかないといけないものでございますので、あまり簡単にこれでいいですよとは言えない話であると思います。それを都市計画事業の中でする、規制等そういったものの中で住民の皆さんをそちらの方向に誘導しないといけないテーマであると思います。それを分かりやすく材料提供していただきたいです。社会にも公開していただいて、意見を集めていただきたいと思います。

委員

 私は昔の家を作るというときに大工さんに聞いたのですが、耐震の数値を出せということになり、事実上昔の大工さんが昔の家を建てることはできないという諦めに近いことを言っておられました。積水ハウスやパナホームみたいに会社が数値を計算して建てられます。直している限りでは所有できても、一度更地にしてしまったら、昔の家を建てたいと考えても不可能です。私の家でも礎石の上に建ててありますが、そのような家はもう建てられません。そのような現実もあります。

会長

 石の上でも石を組んで柱を突っ込むと可能になります。石の上に建てると滑るから駄目だということになります。

委員

 私の家を直していて分かったことですが、石の上に竹の割ったものが敷かれており、動くようにして逃がして滑らないような対策をしていました。そういう工夫が今の地震に対する規制は固くて許可されません。

会長

 私は京都で20年くらいこのような役割を担っていましたが、現に京都ではそのような問題が起こってきています。規制をかけたら家が建てられない、建替えられないということになっています。あと建ぺい率が20%であるとかそういったことでとても土地に値打ちが出ないということになっています。その辺りを参考にして進めていただくとよいと思います。

事務局

 昔の四つ間のようなものは、そこだけの強度を見ますと全部駄目です。梁を入れたり、ふすまを開けたら柱が見えるなど、そういうことをしないとダメだと思います。ただ横揺れのための免震をしてしまうと耐震という点では地震の力を消すということができないので、そういった面から建築確認が下りないということです。免震では計算ができないので中々難しいということになっています。キャッスルロードのところで話をしていただきましたが、規制だけをしていても中々合意もいただけないと思いますし、皆さんが納得して合意ができるようなソフト面での援助を考えて、それを継続していただけるようにご提案をさせていただこうと考えています。

委員

 パブリックコメントでまんぽを残してほしいという人もいますし、逆に直してほしいという人もいます。交通の面から見れば、朝のラッシュで不便だという人もいます。しかし地域の方々は不便でもいいから、まんぽを残そうという考え方になるということがこの法律の考え方だと思います。パブリックコメントで市民が残してほしいと言われたことでの弊害もあります。それに対して行政はどうするのか。今の農免道路をまっすぐもっていってでもバイパスを造って、そこは車を止めてでもするという考え方も一つだと思います。

事務局

 おっしゃっていただいたようにどこかに移設して残すか、現存して車をよけるか、一定の方向性を出さなければならないと思います。

委員

 地域の皆さんが我慢をしてでも残そうということを言われたら、それはその方向でいくと思いますが、どう守ろうかという難しい問題があります。

事務局

 まんぽと言われるトンネルが二箇所あります。東側の方が明治12年になります。西側の方が少し新しく、高さも含めてですが東側がひょっとしたら歴史的な価値があるかもしれません。西側は少し価値が落ちるかもしれません。

委員

 針はなくなったんでしょ。

事務局

 針と平松がなくなりました。

委員

 そうですね。あの川のほとりの。

事務局

 針と夏見の間と吉永にあります。

委員

 草津川と一緒です。昔の遺物として残したいという考え方と邪魔であるという考え方と。

会長

 妥協案が結局公園として残すということで、公園として2ヶ所残っていると。このように案がありますので、そういう案を工夫して作っていくということが必要だと思います。ここで提言を私からしておきたいことが、マスタープランが4年前にできていますが、そのマスタープランが10年先にも通用するのかどうかという話があります。それから実際にバイパスができてくると最初の計画が上がったときとはずいぶんイメージが違い、どんどん車がそちらに行き、旧国道1号線の車も抜けていってということになっています。色んな問題が出てきておりますので、景観もそれに対応して柔軟に考えていただくようにしていただく必要がありますので、次年度の、次回にはそのことも組み込んだ形で議論していただくと都市計画審議会で議論するだけの意味があると思いますのでよろしくお願いしたいと思います。他に何かございますか。

委員

 先ほどからお聞きしていると規制や保全というもののイメージが強いのですが、もう少し前向きの考え方も必要ではないかと思います。アンケートもされましたけれども、住民の方からご意見を聞かれる際に具体的なやり方というものが示されないと中々ご意見が出しにくいと思います。資料に色々な支援施策や自主制度が出ている訳ですが、こういう施策を考えて優遇されるところを出せば住民の方がこれが決まればどのようなことをしていくのかということを分かればもっとご意見が出やすくなるのではないかと思います。その辺りを周知していただければもっとご意見が集まるのではないかと思います。やはり規制や保全だけでは昔ながらのところはいいかもしれませんが、新興住宅地の方々のご意見が出てくるのはなかなか難しいと思います。

会長

 もう少しするとこの辺りは新住民の方が多くなり、伝統ということだけでは対応できないと思いますし、また残していかなければいけないところもあります。具体的な案を言わないとそんなことを言われても困るとおっしゃる方もおられると思います。次の案はより具体的で分かりやすくしていただきたいと思います。他に何かございますか。

委員

 今回は、基本計画の前段の部分の理念と方向性の位置付けのところでありますので、今後はもう少し議論いただけるようなものとして、ご提案させていただきたいと思います。

会長

 では私の司会はこれで終わりたいと思います。
事務局、お願いします。

事務局

 ありがとうございました。本日は、都市計画としての協議案件は景観計画についてのみでした。今後都市計画としての決定事項が出てきましたら議論のほどをお願いしたいと思います。また景観計画につきましては、今後の状況も踏まえまして、お諮りさせていただきたいと考えていますのでよろしくお願いします。

閉会

建設経済 部長

 皆さん、長時間にわたり熱心にご議論いただきありがとうございました。今回は、第17回目の、今年度2回目の都市計画審議会のご案内をさせていただきました。前回は大変暑い時期、8月にお寄りいただきました。本日は、朝から大変寒い日であります。大津では比良の八講荒れじまいということで、これからは過ごしやすい時期となると思います。今日、皆さんから夏に向けての熱い意見をいただいたと思っております。今後につきましては、景観計画を地域住民の方々に説明させていただくときに、皆さんからいただいた意見を参考にして、皆さまのご理解を得て、保全すべき景観は保全して、改善すべきところは改善して、ご賛同いただけるような計画を策定させていただきたいと思っております。これで本日の都市計画審議会を閉めさせていただきたいと思います。皆さん、どうもありがとうございました。

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都市建設部 都市政策課 都市計画係

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