第39回湖南市都市計画審議会議事録

更新日:2024年02月07日

湖南市都市計画審議会議事録(要旨)

開催日時

令和5年7月20日(木曜日) 午前10時00分~午前10時50分

開催場所

湖南市役所 東庁舎 3階 大会議室

出席委員数

委員10名(欠席3名)

事務局5名 関係部署1名

傍聴者0名

 

■会長あいさつ

■審議会成立報告 (条例第5条第2項)

■配布資料確認

審議

事務局

それでは、以後の議事進行を会長にお願いします。

会長

まず議第1号についてです。本件については湖南市長から本審議会に諮問が出されております。皆さんの十分な審議をもって答申いたしますので、よろしくお願いいたします。では本件について事務局の説明をお願いいたします。

審議事項

議題1号大津湖南都市計画地区計画(菩提寺広野地区)の決定について(PDFファイル:3.5MB)

 

事務局説明

会長

ただいまの説明に関しまして、ご質問やご意見はありますか。

会長

住民の方からは交通と排水の観点からの課題が挙げられていますが、例えばこのエリアの浸水リスクはどの程度のものか事務局から教えてください。

事務局

滋賀県において公表されている浸水マップによると、計画地は一部浸水区域になっていますが、その点も踏まえて開発を計画しています。盛土をすることにより想定する浸水が起きたとしてもその土地は浸からないようにします。また、区域内に降った雨については、調整池で一気に流れ出さないように調整します。

会長

そうするとハザードマップ等で、例えば何メートルの浸水リスクがあるというようなものが出ているかと思いますが、高さ以上に盛土をすることでその建物の1階部分の浸水リスクというものは、現段階ではないという理解でよろしいでしょうか。

事務局

そのとおりです。想定したものにはなりますが、一定の基準に基づいて造成の計画を立てています。

会長

計画規模におきましては、浸水リスクがないわけではないけれども盛土をすることによって一応浸水のリスクは回避されるということです。100年に1度とか200年に1度というような想定規模につきましては、もちろんさらに浸水リスクが高い可能性はありますけれども、それに備えて、調整池というような形で対応をしていくという開発内容になっております。こういった調整池ができることで周辺の住宅地の浸水リスクも軽減されるものなんでしょうか。

事務局

基本的には今回の地区計画開発区域の水を処理するというのが調整池ですが、一部周辺のものも取り込んだ形で流域をとり、その部分の水を集めて調整池に溜めている部分もあります。また、側溝については一部改修し、既存水路がオーバーフローした場合には、その水を一級河川大山川に流せるように、今回別の水路を新規で設置して周辺環境の増水等に可能な限り対応できるような計画となっております。

会長

この開発ができることで周辺の住宅地にとってもおそらくプラスになるというようなご説明だったかと思います。委員の皆さんから何かご意見や不明な点等ありましたら、ご質問いただけますか。

(意見や質問なし)

会長

では交通の観点はいかがでしょうか。今日ご欠席の委員より、交通の観点からのご意見がありましたので事務局から代わりに説明をお願いいたします。

事務局

本日欠席の委員から事前に計画についてご意見を伺っております。主な内容については、この住宅地、特に小中学校の通学路の安全確保をまずお願いしたいということでした。その手法につきましては、様々な手法が考えられますが、ゾーン30やハンプの設置等、様々な点から行政として取り組んでいただきたいというようなご意見をいただいております。これらにつきましても、地元のご意見を伺いながら、道路管理者等の関係機関や、警察との協議も含めまして検討をして参りたいと考えております。

会長

委員の皆様からの意見はありますか。

委員

交通安全対策について当然地域住民の関心も高いので、これを他のモデルになるような先進的な交通安全対策となるようぜひ進めていただければと思います。

会長

事業者が何か工夫をされるようなことを聞かれていたら事務局から教えてください。

事務局

県道竜王石部線からの出入りにつきましては、左折入場左折退場のみを行うよう対策をしています。また、バス停付近につきましては、今の既存のバス停の形状が交差点に近いということもあるため、すこし場所をずらすことで危険度を下げるような対策を取られています。また、北側のイワタニランド区の住宅地との境界部分については、現状歩道がありませんが、今回の計画においてその部分には事業者が歩道を設置しますので、これまで以上に歩行者の安全対策を実施しています。

会長

例えば、住宅地の区画道路におきましては、クランクを設けるとかハンプ、狭窄というふうな形で車のスピードを落とすような工夫をされる予定はありますか。

事務局

今回の地区計画の中ではハンプ等の計画はありませんが、ゾーン30等様々な手法が考えられますので、地域住民の方やこれからお住まいになられる方等のご意見をまず聞きながら市としても取り組んで参りたいと考えております。

会長

ゾーン30は住宅街においては、最近当たり前になっておりますのでそれが実現できるような形で、クランク、ハンプ、狭窄といったようないろんな手法があるかと思いますので、ぜひ工夫をしていただければと思います。もちろん地区計画の中に書き込むようなことではありませんので、ぜひ事業者さんとの協議の中で進めていただければと思います。その結果、先ほど意見のあったように、ここがモデルとなるような住宅地になることも、目指していければと思います。

委員

住民の命と安全を守るということをお考えいただいているとは思いますが、現実的にでき上がった後に色々な課題が起こっている状況でもございます。そういうことに対して、速やかに対応ができるよう対策をしてほしいです。後追いでの施策になるとなかなか前に進めません。いわゆる歩道をつけてくれ等という話はなかなか進まないということが多々あります。問題提起された場合は速やかに対応をお願いします。やはり一番大事なのは、住民の命と財産を守ることだと思いますので、ひとつご配慮いただければと思っております。

会長

今回この周辺の自治会と開発業者の間で決まりごと等の契約を締結する予定はありますか。

事務局

今回の計画地が入るイワタニランド区とはすでに、交通問題や造成時のこと、今後お住まいの方のごみやゴミステーションの管理について等、事細かく事業者と区で共有しながら進められており、そういった内容については、問題はない状態だと認識しています。

会長

今現在はしっかりと連携が取れているということですが、事業が完了した後に全部土地も売却したのでもう開発会社は関係ないよ、後のことは知りませんよというのではなく、事業完成後においてもトラブルがあった時には引き続き真摯に対応いただけるよう対策および指導をお願いしたいと思います。

会長

あと滋賀県からの意見ですが、商業地区の方の敷地が5つに分割されるということになっております。本来この5つであれば、敷地の最低面積は500平方メートルではなくもっと大きくてもいいのではないかといった意見が滋賀県から出ています。

確かにもっともな意見ですが、一方でこの商業地区っていうのは、よそから車で大勢の人が来るというような施設ではなく、近隣にお住まいの方にサービスを提供するための計画であり、可能であれば、もともとこの周辺で事業されていた店舗にも入っていただきたいということで、500平方メートルという店舗としては少し小さめの区画も可能にしているということかと思います。例えばクリーニング屋さんとかパン屋さんとか、ある程度小さめの店舗についても、要望があり承認されれば誘致してもいいじゃないかということで500平方メートルという形になっております。

しかし、仮に今後敷地が分割されたりすると、広い区画敷地の街区の中で、全く区画道路がないので、そういう点においては、無秩序な計画はさすがにないと思いますが、事業者の都合で敷地が細分化されることで交通や都市環境という観点でも、おそらく区画道路がないものに細分化されてしまうと環境悪化することが予測されます。敷地の細分化の際には行政と必ず事前に協議をするということを強く事業者さんの方にお伝えいただければと考えております。

会長

調整池は、商業地の5つに分割されている敷地にちょっとずつ入っているのでしょうか。

事務局

駐車場部分は、調整池4が駐車場と調整池機能を兼ねたところになっていますが、この部分で雨水を取り込み、調整池3と4から調整池2と3の間の水路に流し、最終的には、左側の大山川に流していくという形です。

会長

区切られているので、建物と駐車場の部分がセットになって区分されているかと思います。この調整池3は引き続き事業者が管理をすることになるのでしょうか。

事務局

管理協定を結び、事業者が管理されます。調整池1については、市に帰属され、市が管理していく調整池となっております。

会長

調整池2はいかがですか。

事務局

調整池1と2は市管理の調整池で、調整池3、4は事業者管理の調整池です。

会長

そうすると、この事業が完成した後も事業者はこの地区にずっと関与していくとの理解でよろしいですかね。

事務局

そのとおりです。調整池の管理も含め事業計画が変更となったり、敷地分割等、当初の計画と大きく変わるものについては、必ず事前に市と協議するように協定を結びたいと考えております。

会長

また、地区計画というのは街区ごとに作る計画になっておりますが今回の場合、現在調整区域になっているエリアはもう街区ですが、2ヶ所、左上と真ん中の下の方が少し欠けている形での地区計画になりますが、ここはなぜこういう形になっているのかご説明いただけますか。

事務局

具体的に言いますと、真ん中の交差点部分のローソンや、左上の方に一部住宅はありますが、ここも含めてという形で検討はされていましたが、やはり既存のところについては、建築の制限等、内容的にも制限を受けるということもありまして、この部分については事業者としては外した形でやっていきたいということで協議を受けました。市としても将来的には市街化区域に編入し、ほぼ同等の内容になるかと思いますが、その編入で一体的なまちづくりをしていけたらなと考えております。

会長

本来は街区で地区計画を設定するのが一般的ではありますけれども、今回の場合はもうすでに建物が建っていて、それがこの地区計画の内容とそれほど大きく変わるようなものではなく、むしろ地区計画の内容にほぼ沿った形での建築物ということもあります。住宅地の方は、少し狭い敷地もありますか。

事務局

敷地面積の最低限度に影響しますので、そこに無理に制限をかけていくというのはやはり理解を得づらいところもありますので、このような形にさせていただいております。

会長

だからといって今回少し街区から削れている部分がありますが、それによって大きく変わることはないと思います。いずれこの部分おそらく市街化区域に編入されることになると思いますが、その際には市街化区域のルールである用途地域のルールが別途指定されますので、その際にある程度担保される形になりますので、一体となったまちづくりっていうような観点ではそれほど懸念事項っていうのはないかなと予測されます。

委員

前回の審議会で説明のあった、あえて小さい公園の新設はしないという案にはすごく納得しています。ただ、建物の用途の制限で、(5)がスポーツ練習場となっていますが、屋内のフィットネスクラブは現在なにか打診はあるのでしょうか。私は今、市外のフィットネスクラブに通っていますが、2人で年間約30万円です。私の知っているだけでも湖南市から20人ほど通っています。それだけのお金を近隣市町に落としているので、湖南市にあればよいなと思っています。近隣市町と同等のフィットネスクラブを誘致してほしいです。

会長

まだ何が入るっていうところまでは、決まっていても言えないかもしれませんが、何かお伝えできる範囲でお願いいたします。

事務局

地域の方の要望は事業者の方も当然ニーズとして掴んでおりまして、今回の計画は、例えばこのスーパーの二階部分を将来的にはフィットネス関係も想定した書き方となっております。そこはやはり事業者もニーズを掴みながら検討されていくことになると思います。

委員

しっかりと税金を払ってくれる、アマチュアも練習できるようなしっかりとした設備のジムを誘致してほしいです。

会長

この場所にかかわらず、市全体としてそういうニーズがあるっていうことだったかと思います。

会長

他に意見はありますか。

 

(意見無し)

会長

特に意見はないようですので、大津湖南都市計画地区計画(菩提寺広野地区)の決定について賛成の方は挙手をお願いいたします。

 

(全員賛成)

会長

全員賛成により本案は承認されました。

では、この大津湖南都市計画地区計画(菩提寺広野地区)の決定に関しましては、承認ということにいたしますが、今までにも何度か議論が出ておりますように今後につきましても行政と事業者の間で引き続き協議をしていただく、何か変更がある際にも必ず事前に協議をしていただくということを覚書等で担保していただけたらと思います。

会長

ではそれで皆さんよろしいでしょうか。

 

(異議なし)

■会長挨拶

その他

大津湖南都市計画公園(高松公園)の変更について報告

閉会

■都市建設部長 あいさつ

午前10時50分 終了

この記事に関するお問い合わせ先

都市建設部 都市政策課 都市計画係

電話番号:0748-71-2348

ファックス:0748-72-7964

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