平成30年度第2回総合教育会議 会議録
平成30年度 第2回 総合教育会議 要点筆記
開催日時
平成30年8月28日(火曜日) 午後1時 開議
開催場所
湖南市役所西庁舎 3階大会議室
会議次第
- 議長あいさつ
- 議題
- 学校における業務改善について
- 地域づくり型市民大学について
- 教育者の語学力の向上について
会議に出席した委員
6人
会議に出席した事務局職員
9人
会議を傍聴した人
1人
会議内容
事務局
みなさんこんにちは。平成30年度第2回目の総合教育会議を開催させていただきます。まず、開会にあたりまして市長から挨拶を申し上げます。
市長あいさつ
みなさんこんにちは。教育委員の皆様には平素から湖南市の学校現場、教育現場をしっかりと治めていただいていることにあらためて感謝申し上げます。今年の夏は非常に暑い夏でありました。そういった中で子どもたちの熱中症対策ということは非常に大きな課題として浮上してきたなと思っております。子どもの健康そして命が非常に重要というところも押さえながらの教育現場であってほしいなと思っております。また台風20号が過ぎ去りましたけれども、今日台風21号が発生したようであります。防災面においても学校現場がきちっと回るような形で対応できるように教育委員会の方でも配慮いただければありがたいと思っています。今年もアドバンス研修をしていただきまして、私も台風がなければ今年こそアドバンス研修を視察しに行こうと思っていたのですけれども、行けずじまいになってしまいました。また来年にむけての宿題となったわけでありますけれども、研修を受けて帰ってきていただく先生方、しっかりと研修の成果を市内の各学校現場に復命をしていただいて生かせるようにつないでいただいたらありがたいと思います。今日の議題にもありますように、学校における業務改善は非常に大きな課題になってまいりました。湖南市においてはしばらく前から取り組んでおりますので、全国からみるとかなり先を走っているなと思っておりますけれども、文部科学省本体がああいう状況になっておりますので、余計に現場の教育をしっかりとしていく必要があろうと思っておりますし、その教育をしっかりするためには先生方がしっかりと教育に向かえるような環境を作っていく必要があると思っています。今日はいろんな面で委員のみなさま方と意見交換をさせていただきながら、次世代の湖南市を担う子どもたちの教育環境をしっかりと作ってまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
事務局
ありがとうございます。本日は傍聴として1名の方がご参加いただいておりますのでよろしくお願いします。それでは規則に則り谷畑市長から議事進行をお願いしたいと思います。
議長
それでは今日は議題として3つ挙げていただいております。一つ目の学校における業務改善についてを議題といたします。学校教育課長から説明をいただきます。
学校教育課長
<学校における業務改善について>説明
議長
いま学校教育課長から湖南市の学校現場での働き方改革について説明をいただきました。委員のみなさまでご質問等あればお願いします。
議長
校長のトップリーダーとしての取組で今年度のモデル校はどこでしたか。
学校教育課長
小学校は菩提寺小学校、中学校は日枝中学校です。
委員
まず基本的に個々の先生の意識の問題だと思います。近頃の働きすぎというのは一般の会社などで起こって自殺者なんかも出してますが、特に小中学校の教員はいろいろな負担がかかっているということで教職員の働き方に焦点が当たってきているということもあり、文部科学省も特に部活を取り上げて改革を言い出して、それがここでも課題になっていますが、ただ知りたいのは個々の教員が自らの働き方にどれだけの負担を感じているか、その自覚が改革の出発点になると思うのですが、そのあたりの把握はどうでしょうか。
学校教育課長
一人ひとりと面談をしているわけではございませんが、部活の顧問をするために教員になったんだというような先生もおられ、部活を減らすことに反対する声もあります。そのような中で本年度4月から部活の朝練をなくしました。私はもっと現場から反発の声が上がるかと思っていたのですが、保護者や地域、先生から教育委員会に対して批判の電話1本も入っていません。裏を返せばようやく楽になった、ありがとうという先生もたくさんおられると思います。いろんな考え方がありますので全部をきちんと把握できているのかという面もありますが、おっしゃる通り意識改革は大事だと思います。
議長
先ほどの教員アンケートの中で、そういうことを聞いた上でエビデンスとして残しておいて、あと時間を追ってどういう経過の変化があったかというのも押さえておいた方がいいのかと思います。要するに成果が見えにくいということも出てこようかと思いますので、やみくもにやってることではだめだということであって、先生が子どもたちに向かうためにやってるわけですので、先生たちのやりがいまで奪ってしまうことになると本末転倒になってしまいますので、そこをうまくバランスを取りながら改革を進めていく必要があるのではないかと考えています。
学校教育課長
校長会の後の研修の中で、議論をしながらどう進めていくかをというのを出していただいて進めていけたらと思っております。
委員
長い時間の中でこういう教育というものが進んできているので、先生方の中ではある意味これが当たり前にしなきゃいけないと思い込んでいて、これがなくなったら今度自分は何をしたらいいのかという問題が起こってくると思います。先生に自由な時間を与えて本分を全うさせようとしても、その本分自体があいまいになってしまっている可能性もあります。そこが一番問題だと思います。
学校教育課長
教師の性格といいましょうか、例えば学校支援員を配置して自分のクラスの受け持ちの手伝いをしてもらって1時間時間が空いたとしても、早く帰るわけでもなく違う仕事を見つけてしまう。みなさん真面目ですから帰らずに仕事をしてしまうんです。こんないたちごっこになってしまっていて、早く帰って家庭で過ごすとか自己啓発の時間に充てるとかしていただくといいのですが。
委員
私たちの願いもそうなんです。しかし先生個々人は意識的にそういうことができなくなっている可能性があるんです。今後の問題として、そこをどう改革していくかなんです。
委員
先生が県教委や市教委に提出しなければならないような事務処理については、働き方改革によって簡略化や統合などにより削減されたりしてるのでしょうか。
学校教育課長
県教委などでは加配を一人つけると計画書、中間報告、実績報告の3点を出さなければならなかったものを、中間報告を省略するとか、年3回の会議を2回にするとか、教委レベルでの削減は昨年あたりから進んでおります。
委員
資料で、超過勤務の実態の数字を出していただいていますが、何に一番時間がかかっているのか、そこを精査して対策を立てるといいのではないでしょうか。また、一部の先生の時間外が多いように見受けられるので、仕事の平準化なども取り組んだ方がいいと思います。
委員
部活動の支援員なども体育教師を目指す体育大学の学生を中心に募集するとかいうことはできないんでしょうか。
学校教育課長
市では認めているんですが、文部科学省の基準で行くと大学生はダメなんです。やはり責任ある業務に責任が持てる方をということなのかと思うんですが、市費でここまで規制してしまうと人がいなくなってしまうので、人事課とも協議して認めています。
委員
ちょっとした時間なので、実際学生さんぐらいしかいないんですよね。
委員
市の学校支援員さんは足りてるんですか。
学校教育課長
そちらについては教員免許を必要としていませんので足りています。
委員
支援員さんが52名いるということですが、小学校と中学校のどちらが多いんですか。
学校教育課長
配置実数でいうと中学校の方が多いです。ただ課題の多い小学校なんかは多く配置したりで学校間で差はついております。
委員
学校支援員さんの配置について、直接学校の先生とお話しすると大変助かっているとお聞きします。入っていただくことで業務の負担軽減に有益なんだなと実感しているところです。ただ先ほどおっしゃったように支援員さんが負担軽減しているというところに別の仕事を持ってくるという点については意識改革が求められますね。ただ、支援員さんが入って助かるということであれば、可能な限り入っていただいて、将来的には先生の仕事と支援員さんの仕事のすみわけができるといいと思います。
委員
私も他市で支援員をしているのですが、やはり先生方としっかりとコミュニケーションを取れる人でないと厳しいと思いますね。
学校教育課長
学校支援員さんからは、先生が忙しそうで話しかけられないなどの話を聞くので、一度支援員さんを集めて研修会などを開くのもいいかと思っています。
委員
そういうことをしていただいて支援員さんの質も上がると、先生方も今何をしてもらったら助かるかということも見えてくると思うので。
委員
あと、給食費滞納者への対応業務の見直しですが、今は学校が主体的にしているわけですよね。先生方の負担になるのであれば、他のところでサポートできればいいかなと思います。
学校教育課長
現年度の方であれば3者面談をしたりして対応しやすいのですが、過年度生については、何年も前に卒業した人にまで学校から通知を出すなどしており、そのあたりを教育総務課さんとも連携を取ってやっていければと思っております。
委員
制度的に学校がしなければいけないんでしょうか。
学校教育課長
制度的には文部科学省は学校の仕事ではなくて、教育委員会の仕事と位置付けられています。
委員
教育委員会でやらなければいけない仕事なんですね。お金のことなので市長部局ではできないんでしょうか。
議長
市長部局で担っている例もあります。ただ、昔から学校現場でやってきたので、ずっとそれを続けてきているということなので、先ほど課長も言いましたように、学校現場で現年度の保護者に対してきちんと指導するというやり方が高い徴収率を保ってきたということです。ただ、モラルが落ちてきている方もおられ、過年度に落ち込んだものを学校現場に置いておくと回り切れないので、そういった未収金の回収を市全体で取り組むようになってきています。教育委員会と市長部局が連携しながら、他の未収金も含めて取り組ませていただいております。家庭の状況もあって市税や水道料金なども合わせて滞納しているという例もありますので。ただ、給食費については就学援助で支えたりしているところもありますので、本来的には苦しい方が滞納しているというわけではなくて、意図的に滞納している方が多いのでちょっと難しいところもあります。この件は市役所の中で検討していく必要があると思います。
委員
市全体で学校の負担を減らすという意味でも、給食費の問題は検討する必要があるかと思います。
議長
そういう意味では、教育委員会が過年度分を持っていくというすみわけになっていると思います。
委員
ワークライフバランスのうち、保護者・地域向けの研修について、コミュニティスクールの運営協議会でも話題になっていて、先生方が現在の働きすぎの状況を説明され、参加しているコミュニティスクールの理事の方の理解も深まっていて、現場で少しづつでも進めていくことが大事だと思いました。電話受付終了の時間を設定するといった話でも、最初は反発がありますが、徐々に理解がされていくということがよくわかります。それぞれの学校でそういったことを議論する場所を設けておく必要があると思います。ただ、個々の先生方が何を負担に思っているかということをもっと具体的に知る必要があると思います。
議長
先ほども言いましたように、エビデンスをきちっと取っておくことが大事ですので、いくつか対応していますけれども、それぞれがどういった成果が上がっているということは可視化をしておかないと、国に対しても保護者に対しても教員に対しても説明しきれないということもあると思いますので、ぜひ数字で把握しておくということはお願いしたいと思います。ただ、数字を取るためにさらに現場に調査票が回ることは困りますけれども、なんらか工夫しながらお願いしたいと思います。外から見てても湖南市の現場はこのように動いているということが見えると思いますので、数字で評価されるということが良きにつけ悪しきにつけそういったところでしか評価ができないということがあろうと思いますので、ちょっと工夫をしていただいて数値的に変化が把握できるように、数値的な課題を見つけてできる限り伸ばすとか減らすとか、そういった目標を掲げられるように取り組んでいただければありがたいと思います。
委員
これ自体が文部科学省が考えていることが基本になって、教育委員会が考えて実践しようとしていることで、どちらかというと上からの政策だと思うんです。やっぱり現場からのボトムアップの方向が必要だと思います。
議長
いろいろ大変だと思いますけれども、また現場で改革の芽を見つけていただいて、それが横展開できるようになるといいかと思いますし、教員一人ひとりの意識改革が核だと思いますので、それが動くようにするためには先ほどおっしゃったように上からあれしろこれしろは入り口であって、それをしながら考え方が変わってくることもあると思いますので、変わってきたところで次に何をするかということをうまく捕まえていただければありがたいなと思います。
教育長
この間行かせていただいたアドバンス研修で文部科学省の課長補佐と話す機会があり、その時に業務改善が話題になりまして、私の方から自分の意見として申し上げておいたのが、いま文部科学省がしようとしている部活動の指導員の考え方には反対であり、部活動指導員を補充するということは、部活動が学校教育の範囲であると認めているということで、部活動はワークライフバランスのワークじゃなくてライフに入れるべきだと思っています。それは前の東京オリンピックのレガシーとして小学校にスポーツ少年団ができました。できた当初は学校の教員が指導していましたが、今では地域の人がするようになっています。中には教員が指導しているところもありますが、これはライフとしてやっています。中学校の部活もそうすべきだと思います。今度の東京オリンピックのレガシーとしてこれを進めてほしいとお願いしておきました。実は文部科学省もそのように思っているのですが、ただし中体連などもありなかなか一気には行けないのでまずは教員の負担軽減として部活指導員を入れていき、そしてゆくゆくは部活動を学校教育から切り離していくという、そんなお話ができました。ですから中学校の部活動はそんな感じでやっていきたいと思っています。アスリートになるためのスポーツをやる人は、クラブチームに入って学習塾に通うのと同じようにこれからはお金を出してやる方向になるのだと、中学校部活をする人は生涯スポーツとしてやっていくのだと。そうなると3年間同じ種目を続けるということもなく、学期ごとや季節に応じて種目が変わるということもあってもいいと思っていますので、そういう方に部活動の位置づけそのものの考え方を変えていかないと、なかなか教員の意識改革が進んでいかないと思います。また、今日のお話の中で出ました教員の負担感が具体的にどれくらいでどう変わっているか、子どものためになるプラスの仕事と特に成果がなく負担感ばかりがあるマイナスの仕事、これがどのように変わっているかということがデータ化できないかと思っています。
議長
いろんなご意見がありましたので、今後の働き方改革の進め方について事務局でも練ってもらいながら総合教育会議の場でも話していきたいと思いますし、教育委員会でも十分にご議論いただいて、さらに先生たちが子どもたちにしっかり向いて教育ができるような環境をみんなで作っていければと思っていますのでよろしくお願いします。それでは続きまして地域づくり型市民大学について生涯学習課長から説明をお願いします。
生涯学習課長
<地域づくり型市民大学について>説明
議長
ありがとうございます。7月から動いています地域づくり型市民大学の概要について説明を受けました。何かご質問等があれば受けたまわりたいと思います。
議長
現在の参加者はどれくらいですか。
生涯学習課長
参加人数はそれぞれの講座に参加していただいておりますが、学生証そのものは350枚ほど作成しております。
議長
350枚というのは当初の想定からしてどのくらいの枚数だと認識していますか。
生涯学習課長
そもそも4つのコース分けをさせていただいて、事業そのものが65事業でしたので、本来はもっとたくさんの事業があるところを65事業でしたのである程度やむを得ないかなと思っています。
委員
どういった講座が人気があるのですか。
生涯学習課長
関係各課に問い合わせがあると聞いているんですが、やはり歴史関係が多いです。
議長
今後人材を育成していくのが目的ですよね。最終的には地域づくりを担ってくれる人がたくさん地域の中にあふれればいいな、というのがこの市民大学の目的だと思いますが、そこに至るまでの工夫みたいなものはありますか。
生涯学習課長
例えば歴史講座であれば、講座で知識だけをつけていただくのではなくて、次のステップとして歴史ガイドを養成していくであるとか、次の講座の講師を担っていただくとかそういった順序は必要かと思っています。ボランティアにしてもいろんな課がいろんなボランティアを養成したいと思っているんですが、それぞれが養成講座をするんですね。ただ、ボランティアとして知らなければならない共通の基礎というものがありますので、そこは一つに集約してしまって、その後に各課の講座を受けるというようなシステムを将来的にしていきたいなと考えています。
議長
まあ、言ってみたら文化政策とか市民の文化度を上げていく、地域でどのような文化が花開くかということを見越してやっていく必要があるのかなと思っているんですが、その辺の体系的な教育課程と出口から先の活動の広がりとそれに対するサポートなどもうまく体系的に見せてあげられたらと思ったりもします。
生涯学習課長
あるものを集めているというのが今回の市民大学の入り口なんですが、やはりゴールから考えて何が必要なメニューなのかをしっかりと考えなければならないと思います。
委員
これは市が実施している事業を体系化・一元化しているということですけれども、地域でやっている例えば語学講座なども取り込むことは考えておられますか。外国語などができれば学校教育の場でも有益と思いますが。
生涯学習課長
あまり間口を広げると大変なことになるので、まずは庁内から始めたんですけれども、地域の方や民間も含めていけるといいなと思っています。
教育長
議長がおっしゃるとおり、一人ひとりの学びを地域づくりに活かすというこれがポイントだと思います。教育構想の図の中では、市民大学の前に地域づくり型とつけています。そうしていくと、私は事務局を生涯学習課だけでもっていてはいけないと思っています。準備委員会で集まった課のうち、コアとなる複数の課が集まって事務局を作るべきだと思っています。7月21日の開校式の時に、地域の方から来年度も開校式をするのかと聞かれ、やりますと答えました。ですから来年もやります。事務局を生涯学習課が持っていてはダメです。今年度は立ち上げがありましたので7月になりましたが、来年度はもっと早く、4月から5月ごろにはする必要があります。また中身も全庁的な理解を深めていくことが不可欠ですし、庁内の人にも社会教育というものは生涯学習課だけが持っているものではないということをしっかり理解していただかないといけないと思っています。社会教育というのは市長部局も全部含めて社会教育を推進するんだということが市民大学の大事なベースであるということで、生涯学習課だけが事務局を持つのではなくて、地域づくりのメインになるいくつかの課が事務局を作ってやってほしいというのが私の願いであります。
議長
文部科学省も法改正で文化的なところやスポーツについては市長部局に移してもかまわないというような方向性も出していますので、いろんなところでこれからは縦割りではなくてコラボをして一体化しながら進めていく必要があると思いますので、来年度に向けて戦略を練っていく必要があるのかなと思います。
教育長
先ほどの業務改善と絡めると、まるまる教育というのがどんどん増えていきますから、全部教育委員会だ、学校だとなったら業務改善になりませんので、その発想の切り替えは絶対に必要だと思います。
議長
そういうことで来年度に向けて、今年度中にいろんなことを決めていきたいと思います。それでは最後に教育者の語学力の向上についてということでありますがいかがでしょうか。
委員
最近、英語教育というのが小学校にも下りてきていて、湖南市は国際的な街になってきていますので、そういう中で小中学校の先生も、基本的に英語ぐらいは自由に話せるくらいの実力を備えておいた方がいいと思っています。先生自身の自信という面でも、様々なコミュニケーションを円滑に進める意味でも、それともう一つは日本語だけをしゃべっているときは日本人的なものの考え方しかできないものが、英語でしゃべると全然違った考え方になるんです。そういう事項を相対的に考える能力を養うという点でも日本語以外の語学力を身につけるというのは非常に大切なことだろうと思います。そういう点で、できれば小中学校の先生は流暢じゃなくてもいいので英語ぐらいしゃべれるようになって、自らの経験の枠を開いておくのは、今後先生自らの自信をつける上でも大事なことになってくるのではないかと思っています。子どもたちからも尊敬されると思います。
議長
実際、方法論的にはどうしていったらいいんですか。
委員
それは、自分でやるのが一番いいと思います。いざとなったらやるんですがね。教育研究会のようなところで機会をつくったら、やりたい先生がやってくる、そういう場所を一つ開くだけでもいいんじゃないでしょうか。
議長
いまそういう場はないんでしょうか。
学校教育課長
教師力アップセミナーでALTを派遣していただいている会社から講師として来ていただく場を夏に設定しました。
委員
頻度はどれくらいですか。
学校教育課長
年1回です。
委員
毎週してもいいんじゃないですか。
教育長
カリーニョというボランティアグループがポルトガル語講座を教師向けの自主研修としてやってくれています。 年5、6回ですが。
委員
また仕事が増えるじゃないかという人たちがいるかと思いますが、そういう人たちは入らなくてもいいと思います。ライフの場面で別の語学力を持っていることはものすごく大事だということを自覚すべきです。
教育長
さっきの業務改善で空いてきた時間をそういうことに使っていこうという学びの場が用意されているということですね、イメージ的には。
学校教育課長
参考までに、県の教育委員会では昨年から教員採用試験において、小学校教諭の試験で、中学校や高等学校の英語の免許を持っている者には10点加点して、小学校に呼び込もうとしています。外国語活動が小学校5、6年生で教科化されましたので、その対応ということでの施策です。また中学校の英語の教員は英検が1級、準1級、TOEFLやTOEIC何点以上という者は10点加点など質の高い英語の教員を県教委は採用しようという努力をしています。
委員
早めにやっておいた方がいいと思います。今後ますます必要です。
教育長
私は東京オリンピックを目標にAIで翻訳機ができることを期待しているんですが。
委員
それは期待できないと思いますよ。
議長
そうなんです。プログラミングをしない人が、そのプログラミングの結果に依存するようではだめです。やはり外国語教育とプログラミング教育はちゃんとしないとだめなんです。学校現場でできるようにしていかないと、プログラミング教育もプログラムを組むのが目的ではなくて、プログラミングの思考法を身につけさせようということなんで、やはりそこは基礎技術として身につかないとだめなんです。
委員
何となく若い先生にはそういった気持ちが起こるように校長先生や教頭先生からじわりとプレッシャーをかけるのがいいと思います。
議長
教育げんき塾のようなサロンみたいな形の集まる場を作ってもいいのではないでしょうか。
委員
先生向けの語学教室も有志が集まるような形だといいと思います。
議長
そうですね。ふらっと集まって教えあって高めあうとかがいいと思います。また教育委員会の仕事が増えますが、最初だけ呼びかけあとは自主運営に持っていければいいのではないかと思います。
学校教育課長
去年までは文部科学省も県教委も小学校の英語は担任が教えると言っていて、先生方は自己研修等もしておられました。ところが昨年からの働き方改革で文部科学省も専科教員を配置しなさいとなって湖南市でも小学校を4つと5つに分けて回っていただいています。そのまま担任が教えなさいということになっていればよかったのですが、そうなっていれば今のサロン的なところもニーズはあったと思います。今後も専科教員になると聞いていますので、現場にストンと落ちないかもしれません。
委員
ライフでやるなら市がお金を持たなくても、自分たちでお金を出して英語の先生に来てもらってするという選択もあるわけです。その場合は場所さえ提供してあげればいいんですがね。そういう取組をした方がいいと思います。
議長
ライフでチーム湖南として全部の先生を集めようというのがあるじゃないですか。先生の中でもクラブみたいなものがあってもいいのではないでしょうか。ライフの中でそのクラブを発生、誘導していくことも必要ですよね。
教育長
その発想は大事だと思います。
議長
ですからそこに先生を紹介する的なことをやっていくとかあってもいいと思います。
教育長
そういう方向で一度考えてみたいと思います。それから先ほどのカリーニョも授業の湖南市スタイルでやっています。
委員
5年ほど通ったら結構しゃべれるようになりますよ。
議長
また事務局で十分に研究していただきたいと思います。今日の議事は以上です。今日の総合教育会議では業務改善についてもいろいろ議論させていただいて、できる限り目的意識を持った改革で成果が見えるような形にしていくことが大事だということだと思いますので、湖南市で取り組む必要があることについて取り組んでいくということで進めていければいいと思います。また市民大学についても、出口をきちんと整備しながら地域に貢献できるような形に流れていくように体系化をしていければと思いますし、語学力の向上についてもライフの部分でクラブ化ということも目標にしながら研究をしていただければと思います。それでは本年度第2回目の総合教育会議はこれで終わりにしたいと思います。また今後ともよろしくお願いいたします。以上です。
事務局
ありがとうございます。これにて本年度第2回目の総合教育会議を閉じたいと思います。みなさんありがとうございました。
更新日:2021年05月11日