令和2年度第2回湖南市総合教育会議会議録

更新日:2020年09月15日

令和2年度 第2回 総合教育会議 要点筆記

開催日時

令和2年8月20日(木曜日) 午前9時 開議

開催場所

湖南市役所西庁舎 3階大会議室

会議次第

1、議長あいさつ

2、議題 

(1)新型コロナウイルス感染症対策について
(2)「湖南市発達支援システム」の効果について

会議に出席した委員

6人

会議に出席した事務局職員   

14人

会議を傍聴した人

なし 

会議内容

事務局

皆さん、おはようございます。定刻になりましたので始めさせていただきます。本日は、令和2年度第2回目の総合教育会議を始めさせていただきます。大変暑い中お集まりいただきましてありがとうございます。それでは、開会にあたりまして、市民憲章の唱和をします。皆様ご起立お願いします。
市民憲章唱和。ありがとうございました。続きまして市長から挨拶をいただきます。

市長

改めましてみなさんおはようございます。教育委員会の皆様におかれましては、お暑い中にも関わりませず、早朝から総合教育会議にお集まりいただきましてありがとうございます。また平素は、教育行政に対しまして、格別のご尽力を賜っておりますことに改めて感謝を申し上げたいと思っております。平成27年度から始まりましたこの総合教育会議も、今年で5年を経過したということでございまして、市長部局と教育委員会が定期的に顔を合わせながら、教育行政について様々なすり合わせを行っていくということでございまして、湖南市においては、ほぼ毎朝市長と教育長が、打ち合わせをさせていただいておりますので、十分に市長部局と教育委員会は同じ方向を向いて、歩かせていただいているというふうに認識をしているところでございます。そうした中におきましても、特別支援教育でありますとか、アクティブラーニングでありますとか、また外国人の子どもたち、そして、地域で学校を包み込む取り組みなど、様々な面で湖南市の特徴的な教育行政の取組をしていただいていることに対しまして、改めて御礼を申し上げたいというふうに思っております。また、今年に入ってからの新型コロナウィルス感染症におきましては、年度末からの長期の学校の休業、また、学校が再開された後の子供たちのサポートなど、大変な中での教育行政ではなかったかなというふうに考えております。とりわけ感染者に対する偏見や差別ということがありますので、子供が感染したということになったときには、非常に大変なことになるということもあって、湖南市はこれまでからも差別のない地域づくりということをして参りましたので、今後ともですね、そういった観点で進めさせていただけるとありがたいと思っております。とりわけ近隣で、かなりクラスターも発生しておりましたので、委員の皆様方もそうでありますけれども学校現場にこの感染を持ち込まないように、できる限り努力をいただきたいと思っております。ただこのウイルスは防いでも防ぎきれないところもありますので、感染した場合には、いち早く対応するということが大事かなというふうに考えているところでもございます。それともう1点、今年は災害級の暑さだと言われております。熱中症に対する取組ということも学校現場では、図っていく必要があろうかというふうに思っておりますので、教育委員会においては、十分にその点についてもお願いを申し上げまして、開会にあたってのご挨拶とさせていただきます。どうかよろしくお願い申し上げます。

事務局

ありがとうございました。では早速ではございますが、会議運営規則によりまして、進行については、市長よろしくお願いいたします。

議長

はい、それではこれからは第2回湖南市総合教育会議を開きたいと思います。本日は新型コロナウィルス感染症対策についてと、湖南市発達支援システムの効果についての二つの議題を用意いただいておりますので、ご議論いただきたいと思います。議題1の新型コロナウィルス感染症対策について、学校教育課長から説明をお願いします。

学校教育課長

新型コロナウイルス感染症対策(2)について説明

議長

ただいまの新型コロナウィルス感染症対策について前回、5月の総合教育会議以降の取組について学校教育課長から報告がありましたけれども、ご質問やご意見等があれば承りたいと思います。いかがでしょうか。

委員

最後の消毒のところなんですけれども、各学校で消毒液が足りないっていうのはもちろんなんですけれども、その消毒をするときの雑巾が全然足りてないということなんですけどそのあたりは、下田小学校とか日枝中学校では自治会やCS委員会などにお願いして、雑巾を集めるような工夫もされてるんですけれども、その辺りはどのような感じになっていますでしょうか。

学校教育課長

教育総務課の方から、消毒液等については補充していただいています。そしてまたどういったもので拭くかについては、各学校が工夫をしておりますので、学校教育課の方に現時点で足りないという声は上がってきていません。

委員

それと消毒する時に教職員でなくても良いっていう話を、議会にかけるとかいう話だったんですけれども、それも日枝中学校や下田小学校はCS委員会の方で募集して、地域の皆さんに入っていただけるようになってるんですけれども、それは議会を通さないといけないことなんでしょうか。

学校教育課長

いや、各学校でCS等でボランティアさんを募ってという動きもありますし、またそれとは別に、定期的にも毎日、やはりきちっと報酬があって、必ず来ていただけるという人を保証するものであります。ですので、もうすでに学校支援員も消毒することはできますので、そういった形でやっている学校もあります。

議長

他にいかがでしょうか。

委員

非常に細かく注意して、学校教育を進めておられることが今のご報告でよくわかりました。ただコロナの場合はいつ終わるかという目途が立っていなくて、今後ずっと考えなければならない問題でありますから、このような対策をとりながらとなるとこれがストレスになるとものすごい皆さん苦労しなければならないわけですけども、もう一方ではもうこれが普通で、こういうあり方の中で学校教育っていうのは、どういう意味が見出せるかとか、変化を積極的に受け取ることができるかっていうことが大事になってきてるんだろうと思います。例えば生徒総会でズームを使うアイディアも既に出ていて、これは1校だけですか。

学校教育課長

報告があるのは1校です。

委員

今後こういう可能性がありうるわけですよね。

学校教育課長

そうですね。例えば教職員の研修会だったり、出張で必ず今まで集まっていたものをズームを使うといった、そういった工夫もしています。

委員

私も大学の関係の会合で、これはGoogleミーティングで出てるんですけども、そこでいろいろな話を聞いてますと、このような中で展覧会の方法も昔だったら一生懸命絵を描いたりものを作ったりする展覧会なんかしたらそれだけで成果があったみたいな満足感を得られたけども、今からちょっともうそれも変えなきゃいけないという、これ美術系の学校なんですね。今日いただいた資料の中にも、今年度の湖南市青少年美術展は市ホームページにてWeb上で開催とあります。つまりそういう展覧会の方法自体も変化して、今後そのような形で定着する可能性があります。ですから、ワクチンでうまく定着してこれまでどおりでいいならいいけど、これまでどおりっていうのを基準にするとストレスがどうしても学校全体や親にもたまってしまって、その点先生方の中でこういう教育もあるんじゃないかという発見、こういう状態の中にあるからこそなんかこれまでとは違った何か、可能性があるんじゃないかというそういう発見みたいなことが話題になっていればいいなと思ってるんですがそういうことはありますか。

学校教育課長

まず一つご指摘の通り、今年度の青少年美術展なんですけれども、例年ですとサンヒルズ甲西に展示をしまして、大変たくさんの方が2日間で来てくださるんです。そこで密を避けるということは非常に難しいですので、そういったところで、ホームページにおいてWeb開催というこれ一つの工夫かなと思っています。そして、このコロナ禍にあってハッとするようなことですが、まず教職員自体が会議の持ち方だとか回数だとかそういったことが著しく変化したと考えています。ですので、今コロナの影響を受けてこの部分についてはこんな時間をかけなくてよかったんだという点をすごく先生たちは気付いていますので、そこは継続してやっていこうと校長会でも共通理解をしています。そして何より子どもたちですけれども、昨日も甲賀保健所の所長さんがおっしゃったんですが、やっぱり3月からの急な休校について「なんで学校が休みになるの」ということで子どもたちがすごく心配をしたと。で、やはり子どもたちに「なぜなのか」とか「自分はどうしたらいいのか」という自覚があればそんなに心配しませんから、そこのところの子どもたちへの教育っていうのを改めて思いました。

議長

今のお話で、様々な気づきがあったということですけども、やはり湖南市は早くから働き方改革を進めてきてますので、そういった意味での教職員の皆さんの気づきというのも、非常にセンシティブだったのではないかなと思ってますし、また各校長先生を初めとして現場でのリーダーシップの中で、それぞれ工夫をされたのではないかなと思いますけどもそういうことなんでしょうかね。

委員

子どもたちにとってもこのマスクをつけながら授業を受けるっていうのが初めてのことだと思うんですけども、加えて暑くなってくるっていう時にマスクをつけながら授業をして気分が悪くなったりとかいう子どもさんは今までには、おられなかったのかっていうことと、もしそうなったときにどのように対処を考えておられるのか。

学校教育課長

幸い1学期の間には32~33℃を超えるといった日はありませんでしたので、たまたまマスクでしんどくなるということは聞いていないんですけれども、ただ明日から中学校、そして24日から小学校が再開しますので、その時の登校についてはマスクを外してきてもいいですよっていうことで学校からタウンメール等でお伝えをしています。ただ、こういった時に学校教育課にも電話がかかってきたことがありまして、「登校している子どもがマスクしてないやないか」といった地域の方からの声があったりします。ですのでその時にどうやって返そうか、「子どもたちは暑い時はマスクしなくていいんです」と言えるといいんですが、やっぱり大人からそういう指摘を受けるとなかなかそこまでは言ったりできませんので、そういったことで地域の方にも暑い時にはマスクは外してるんですということを、これもまた学校の方からも案内をしていきたいと思っています。

委員

市内で小学生の発症者が出たことについての、実際に地域からの問い合わせとかっていうものはどれぐらいあったんでしょうか。

学校教育課長

実は取扱注意と書いてあります資料は、地域からの問い合わせに対応するようにと市内の小中学校に周知していたんですけれども、問い合わせは1件もありませんでした。たまたまそれは夏休みで学校が開いていない時だったからかなと思っています。もしこれが学校が開いているときであれば、どこの学校やという問い合わせは来ると思うんですけれども、それについても小中学校そしてまた学校教育課足並みをそろえて答えられるようにしておきたいと思っています。

議長

他よろしいでしょうか。教育長、何かありますか。

教育長

委員の先生がおっしゃったこれまで通りの基準をするとやっぱりストレスになっていくということで、新しい学校生活をどういうふうに作り上げて定着させていくかと今、各校でいろいろ工夫してくれてるんですが、一番象徴的であったのは3月からの長期にわたる休校の中でのやっぱり卒業式の取組です。実質1日半ほどしか練習してない中で、ああいう形での結構厳粛な卒業式が可能になったわけでありますが、あれは教員の方もびっくりしてて、細かいところまで直そうと思ったらそれはいるんでしょうけど、あのレベルまではあの程度の日数でできるっていうことがわかったわけで、今後体育祭、運動会等の暑い中での長い練習をどうするか、もっと言うと運動会、体育祭をどういう位置付けにするのか、音楽会、話題に出た美術展とかも同じですね。そこをやっぱり考えていってもらいたいなと思ってることと、それをつまりそういう工夫を教員だけで、また教員と保護者という大人だけでしないようにと指示をしています。必ずそこに子どもを当事者として参加させて子どもたちに当事者意識を持たせるないしは育てる、このことが非常に大事なんでそういう取り組み方をしていってほしいと、これは学習についても同じなので、後からコロナ世代なんて言われるかもしれませんけど、いやこの時期に自分たちの発想とかを取り入れて運動会を変えていったり、勉強の仕方変えたんだっていうふうに子どもが自覚して言えるような取組にしてほしいと思っています。それから学級閉鎖等のことでありますが、7月31日付で取扱注意文書を出してもらいましたけども、県の情報以外に情報は一切ありませんというふうに答えてもらってるのは、私とこじゃありませんと言うなと。これを言ってしまうと全部にかけたら、ここだとわかりますからね、そういうことで、やっぱりきちっと情報を出さずに人権を守りいじめ等を防いでいくというふうな取り組みをしていきたいということであります。

議長

他はいかがでしょうか。こういう形でですね、コロナ禍においても、やはり子どもたちの自覚を十分に引き出すような形で、新しい学校の生活様式というのを進めていただきたいというふうに思います。それでは教育長から今ご提案がありましたが、最初に学校教育課長からお話がありました湖南市立小中学校新型コロナウイルス感染症にかかる学級閉鎖、臨時休業基準案についてご覧いただきまして、もし指摘される事項があればご質問とかご意見をいただければありがたいと思いますけれども、いかがでしょうか。ざっと課長から概略の説明をお願いできますか。

学校教育課長

湖南市立小中学校新型コロナウイルス感染症にかかる学級閉鎖・臨時休業基準(案)について説明

議長

基本はインフルエンザと同様に、学級閉鎖を基本として対応していきたいということでありますし、また今ありましたように濃厚接触といっても学校の中での濃厚接触が限られているということですのでこういった基準で対応していきたいということですけれども、何か気になった点等があればお願いしたいと思いますが、よろしいでしょうか。特にご意見もないようですので、これでこの学級閉鎖・臨時休業基準について決定をさせていただきたいと思います。またこの後、校長会等でまたいろんなご意見もあろうかと思いますが、現場の方にも十分に浸透するようにしていただきたいと思います。

学校教育課長

ありがとうございます。それでは(案)を取りまして今日総合教育会議に諮ったということで8月20日版として出させていただきたいと思います。

議長

はい、それでは次の議題に移りたいと思います。新型コロナウイルス感染症が蔓延してから、やはりいろんな面でこの学校現場での課題というのが明らかとなってまいりました。そういった中で湖南市としての強みというものもあったかと思いますので、その中でもとりわけ湖南市発達支援システムの効果について報告をお願いしたいと思います。学校教育課と発達支援室それぞれよろしくお願いいたします。

学校教育課指導主事、発達支援室長

湖南市発達支援システムの効果について説明

議長

ありがとうございました。発達支援システムを中心に報告をいただきましたが、何かご質問ご意見等があれば承りたいと思います。いかがでしょうか。

委員

平成14年からということで、今お聞きしててこの話は非常に細やかに支援を続けておられるなと思って前から感心していて、いま聞いて改めて素晴らしい支援をしておられると思って、それがまず感想というか敬意を表したいと思います。それでいただいた表の中で、いわゆる教育相談件数の推移というグラフがありますが、そこで増えているわけですね。これは、細やかな調査をしておられるので、つまり全体的に支援の必要なお子さんが年々増えてきたっていうことよりも、むしろこの中の調査の中で支援を必要な方がより細かにわかってきてこういう件数になったというふうに思えるのですけど、それはそういう理解でいいんでしょうか。

学校教育課指導主事

ありがとうございます。おっしゃる通りでありまして、この相談機関としても機能していることばの教室の教室数も、もともと三雲小学校にあるだけだったものが、水戸教室、菩提寺教室、そして、平成30年に石部教室というふうに教室数も増えてきまして、対応できる人員もそれから地域も増えてきているということがあります。なので、これまで繋がってきてこなかった様々な相談も、相談に繋がってくる、相談しやすくなったというようなことで、件数が増えているということがあると思います。

委員

それはすごくいいことだと思うんですね。教育相談件数も増えているということは、各家庭にこの湖南市の取組が理解されてきていて、相談したいというか積極的に相談できるような環境になってきてるんじゃないかと思うんです。というのは、こういうふうな支援の必要な子どもを家族はなかなか認めたくないんですよね。ですから他の子どもたちと同じようにやっぱり親としては通常の学級に行かせたい。でも、他の子どもたちと一緒に行かせると今度は無理に行かされるような状態が起こって子どもにストレスがたまって、その上でかえってうまくいかないという場合が非常に多いと思うんです。かつていろんな研究をしておられる方の研究成果を見ながら思ったのですが、湖南市は非常にそのあたり家庭も心を開いて子どもたちを客観的に見ることができる状態になってるんじゃないかと、その辺りに非常に感銘を受けてます。

議長

他にいかがでしょうか。

委員

私も大変細かく対応していただいてて非常にすばらしいなと感じました。その中でおっしゃってましたけれども、通級人数であるとか相談件数であるとかが増加傾向である中で、対応する指導員であるとかスタッフの体制とかで人数とか改善したいなって思ってらっしゃることとかがあればお聞かせいただけますでしょうか。

学校教育課長

ことばの教室の管轄は学校教育課ですので、指導員の人数についてもちろん増えれば増えるほどありがたいとは言いながら、やはり子どもたちが常日頃通う園それから小中学校での通常の学級での支援が充実しないと、いくら個別の指導員を増やしても日頃の生活が充実しませんので、もちろん指導員が増えるというのは、ありがたいと言いながらもやはり私たちが目指すところは通常の学級あるいは特別支援学級の授業の中身そういったことの充実ですので、指導員の数を増やすということはなかなかすぐに増えますよっていうことは難しいと考えています。それよりもこの指導員の専門的なスキルによって、通常学級あるいは特別支援学級の授業が充実するようにそこに力を入れて指導するように指示をしております。

委員

KIDSのことでお尋ねしたいんですけども、お示しいただいた表でいきますと、校園との連携の園の方は公立保育園と公立認定こども園となってるんですが、私立の園とはどのような関係を担っているんでしょうか。

発達支援室長

どうしてもセキュリティー上、外部の方と繋がるということが難しい場合がございますので、今年たくさんの民間に変わった園もあります。で、このKIDSは子どもの情報を蓄積するという意図もありますので、やりとりはそこに挙げますけれども民間の園には発達支援室の方で、それを紙媒体に印刷をさせてもらい各園に配りに行ってそれを読んでいただくという形で情報伝達をしております。ただ、今後こういうふうに民間の園が増えてきましたので、この仕組みについてはやっぱり検討していく必要があるなというようなことは考えております。

議長

他にいかがでしょうか。教育長いかがですか。

教育長

ちょっと、イメージを教えてもらいたいんですけど、発達支援室が関わってるケースで、就学前から小学生が減って中学生がガクッと減って高校生が増えるというこのグラフでね、そのことから湖南市は4中学校区にことばの教室を設置しているけれどもすべて小学校に設置をしているので、今度は中学校にことばの教室を開設しようという方針を持ってるんですけど、その中学校にことばの教室を開設したら中学生のこの関わっているこの人数は増えるということは想像できます。そのほかに、中学校に開設することによってこういうところが良くなるとか効果があるとかその辺をちょっと教えてもらいたいんですけど。

学校教育課指導主事

中学校に1人専門性の高い人がことばの教室の指導員兼通級指導教室担当として来ることによって、例えば小学校から中学校に上がる段階で多くの子どもが力をつけて指導終了するということもあるんですけれども、ただ本来ならまだ通級を続けたいという子どもについて、小学校に通うことに抵抗感があって通えない子どもであるとか、遠いところなのでおうちの方の送り迎えも中学生なのでできなくて通えないであるとか、そういったハードルのために必要なのに来られないという子どもが、この中学校の担当の者が例えば巡回という形で中学校を回って指導することによって引き続き必要な支援が受けられるということがメリットとしてあると思います。またその中学校の専門性のある指導員が中学校を巡回することによって、各中学校の先生方のその特別支援教育に関わる力量も上がるのではということも考えられます。その保護者の相談とかに乗るのもその中学生の子どもさんに対して、中学校の専門性の者が答えるということで信頼も持っていただけると思いますし、またその先の進路につなぐときにも、その中学校の担当者の助言ということも入れていくことで、よりその先の進路先でうまくやっていけることにも繋がっていくのではないかなというふうに考えております。

教育長

一人で担うというのは大変だと思います。そうするとまずは一つ設置から始めますけど、最低でも野洲川の北側と南側1つずつぐらいはというのをイメージしておかないとっていうことですね。

議長

他よろしいですか。

委員

ことばの教室から通常教室に戻る時に、先生方は子どもを取り巻く生徒、児童たちに対して、どのような指導あるいは言葉掛けをしてくださってるのかっていうのが気になるんですが、それがいじめとかに繋がってくることもあると思うんですよね。その辺のところはどのように指導されてますか。

学校教育課指導主事

ことばの教室の指導員が定期的に学校訪問をしておりまして、ことばの教室の方でどういった指導支援をしているのかということを担任の先生に伝えるとともに、学級でその子がどういうふうに困っているかであるとかいうことを情報交換し、「学級ではこういうことが必要ですよね」など一緒に相談して連携をしながらことばの教室の指導員が担任の先生に指導法であるとか支援の方法を助言するといったことはさせていただいています。先ほど出てきたKIDSの方でも、今こういうふうな状況ですということを小中学校の先生からリアルタイムで送られてきたことに対してことばの教室の指導員がお返事をするというようなシステムも整っているので、例えば、今、学級でこういう状況があって困ってるんだっていうことを自校通級の場合はすぐに顔を合わせてしゃべれるんですけれども、自校でない教室におられる子どもについても簡単にやりとりをしながら「こういうふうに話をしてはどうですか」というようなアドバイスをその子に応じてさせていただくというようなことはしています。子どもによって困り方とかまた学級での位置付けであるとかいろんなものが違うと思いますので、ケースに応じて担当の指導員が担任の先生の方に助言をするというような形で進めさせていただいております。

議長

他にいかがでしょうか。

委員

知的なところではなくて、その学校に行くのがしんどい子どもさんたちとかが学校の雰囲気を味わうのにこれからネットを通じて授業の様子、自分も発言はしないけども一緒にその場にいられるようなシステムっていうのもこれから不登校の子が一緒に学校に参加するっていうところでは大事になってくるのではないかなとは思います。自分1人では勉強できない、ふれあい教育相談室に今行かないといけない、でも学校の中でのみんなの様子は知りたいっていうような子どものためにもこれからの学校の設備等も充実させていっていただきたいなという要望です。

学校教育課指導主事

おっしゃる通りで、他県の例ですけれどもネットで例えば朝の会であるとかその学級での様子というのを、不登校の子どもさんもネットであれば参加ができて、学級の雰囲気を味わうことができたということも聞いておりますので、環境が整ってネットの環境でできることが増えていけば、その不登校の子どもたちにもできること、学校に参加できる形が増えていくのではないかなと思っております。

議長

今、GIGAスクール構想ということで進めさせていただいてますので、1人1台端末とそれから高速大容量のLANそれからルーター等の準備ができ次第、また教育委員会事務局中心に各学校で工夫しながらそういったことについては取り組んでいただきたいと思います。他いかがでしょうか。もうそろそろ時間でございますので、よろしいですか。こういった形で発達支援システムがコロナの際においても有効に機能したということが言えようかと思っております。また最初の挨拶を申しましたように湖南市においては、様々な環境にある子どもたち一人一人に対して、カスタマイズされた取組をできる限り提供していきたいということでこれまで取り組んでまいりました。振り返りますと私が首長の仕事についた頃にはもうほとんどの学校で学級崩壊がありまして、授業が非常に厳しい状況にあったということもありますけれども、その後、教育現場もそうですし、地域もそうですし、様々な方のご協力で、落ち着いた教育環境が取れるようになってきたと思います。それと様々なシステムが入っておりますので、先ほどのふれあい教育相談室でありますとか、またさくら教室でありますとか、そういったものも含めて今の学校現場は非常に落ち着いてると思っておりますので、これからの働き方改革も含めて子どもたちにしっかりと先生が向き合っていただいて、学力向上も含めて、GIGAスクールを活用しながらでもありますけれども、子どもたち一人一人のこれからの未来の可能性をさらに高められるように努めていただければありがたいと思います。それでは今日二つ、新型コロナウィルス感染症に絡む二つの課題についてご議論いただきましたけれども、コロナについてはこれからもまだしばらく続きそうでありますので、新しい学校の生活様式というものをできる限り定着をさせながら、子どもたちのストレスがないような形での教育をさらに模索をしていただけるとありがたいと思いますので、また教育委員の皆様方にも、そして教育委員会事務局、学校現場にもご協力のほどよろしくお願い申し上げまして、本日の第2回の総合教育会議を閉会させていただきたいと思います。本日は大変ご苦労さまでございました。

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