令和2年度第3回湖南市総合教育会議会議録

更新日:2020年11月16日

令和2年度 第3回 総合教育会議 要点筆記

開催日時

令和2年10月29日(木曜日) 午後1時30分 開議

開催場所

湖南市役所西庁舎 3階大会議室

会議次第

1、議長あいさつ

2、議題 

(1)新型コロナウイルス感染症対策について(3)

(2)令和3年度湖南市教育方針案(Ver.1)について

(3)GIGAスクール構想の進捗と家庭学習について

会議に出席した委員

6人

会議に出席した事務局職員   

12人

会議を傍聴した人

なし 

会議内容

事務局

皆さん、こんにちは。定刻になりましたので始めさせていただきます。本日は、令和2年度第3回目の総合教育会議にお集まりいただきありがとうございます。それでは、開会にあたりまして、市民憲章の唱和をします。皆様ご起立お願いします。

 

≪市民憲章唱和≫

 

ありがとうございました。続きまして市長から挨拶をいただきます。

 

市長

それでは改めまして皆さんこんにちは。

本日は、本年度第3回の湖南市総合教育会議ということで、教育委員の皆様には公私何かとお忙しい中お集まりいただきましてありがとうございます。また平素は湖南市の教育行政に格別のお力添えを賜っておりますことに改めて感謝申し上げたいと思います。今年に入りましてから、新型コロナウィルス感染症の蔓延ということで、教育現場はかなり大きな混乱を生じてきたところでもございます。2月27日の内閣総理大臣の要請に始まり、3月に入りましてからは小中学校の一斉休校ということになりましたし、また4月に入ってから再開した直後またすぐに緊急事態宣言となりまして、再度、全校の一斉休校ということになったわけであります。その後解除はされましたけれども、子どもたちの間での新しい生活様式に基づく生活ということが第一となって、感染防止に努めながらの教育現場の運用となったわけでございます。

さらに夏休みの短縮ということで遅れていた教育単元についても、できる限り後追いですけれども、進めさせていただいてるということにつきましては、教育委員会並びに学校現場のご努力のたまものだと、感謝申し上げたいと思っております。

またそれと並行いたしましてGIGAスクール構想が今進んでおりますけれども、ハードの整備が着々と進む中、一方でソフトについてもしっかりと対応していく必要があろうかと考えております。このICT支援員も含めまして、このハードをいかにうまく子どもたちのために、新しい生活様式の中でしっかりと教育に反映できるかということがこれからの教育現場に求められてくると考えておりまして、事務局がしっかりと対応していただいてるとは思いますけれども、このGIGAスクール構想に遅れないような形で、そして子どもたちの学びがこれまでと異なり、一人一人の子どもたちに適切な学びがしっかりと提供できるような、端緒となるようにこのGIGAスクールの端末、そしてLANを使っていただきたいというふうに考えてるところでもございます。また図書館においてもこれからはそういった新しい電子空間を使いながら対応していくということにもなってまいりますし、その一方で、生涯学習については、この人と人との間のソーシャルディスタンスをとりながら、社会性をどういうふうに維持していくのかというところにも、大きな関心が寄せられるところだと思っておりますので、そういったアフターコロナ、ポストコロナ、ウィズコロナの社会に向けて、大きな社会転換が進む中において湖南市の教育ならびに学校教育ならびに社会教育の進め方についても、今後注視をしていかなければならないと考えてるところでもございます。私は11月6日で任期満了で退任となります。また谷口教育長も11月6日で辞職されるということでございます。さらに森本教育委員は、11月17日で任期満了ということでございますので、このメンバーでの総合教育会議はこれが最後ということになります。皆様方にこれまで多大なるお世話をいただきながら進めて参りましたけれども、最後までしっかりと議論をしながら湖南市の教育現場を支えてまいりたいと思いますので、どうかよろしくお願いを申し上げます。

 

事務局

ありがとうございました。

早速でございますが、会議運営規則によりまして議事進行については市長よろしくお願いいたします。

 

議長

これから第3回湖南市総合教育会議を開きたいと思います。本日は新型コロナウイルス感染症対策についての三回目。それから令和3年度湖南市教育方針案バージョン1について、さらにはGIGAスクール構想の進捗と家庭学習についての三つの議題について議論をいただきたいと思います。では一つ目の新型コロナウイルス感染症対策(3)について、学校教育課長から説明を求めます。

 

学校教育課長

新型コロナウィルス感染症対策(3)について説明

 

議長

ありがとうございます。この間、特に修学旅行と運動会、体育祭と、それから野村先生にいろいろと懇切丁寧にお世話になったということを中心に説明がありましたけれども、この件につきまして何かご質問ご意見があれば承りたいと思います。いかがでしょうか。

 

委員

質問をさせていただきます。運動会、体育祭の実施状況についてなんですけれども。運動会のために要した時数の差ができたってことを先ほども報告の中でおっしゃっていただいたんですけれども、これはやはりどういったあたりが各校の違いになったのかというのと、やはり多くの時数を費やしたところは、通常授業の時数の確保をどうしているのかということをお聞きしてもよろしいでしょうか。

 

学校教育課長

この時数の違いですけれども、今度校長会でも明らかにしてもらおうと思っているんですが、まず聞いてみましたところ、例えばある学校では運動会の練習については上限ここまでと、この時間で収めようということが最初からきちっと決めていましたという学校もありますし、やはりそこは学年によって差があるという、学校の中でも差があるところもありますしバラバラです。ですのでそういったところで、やはり時数の多い学校っていうところが、今後学習というところで、それこそ夏休みも湖南市はやはり長くとる夏休みが値打ちがあるんだっていうところで、ぎりぎりの時数という設定をしておりましたので、そういったところでこの取り組みがどうであったのかっていうことを、またこの一覧を見て学校に振り返ってもらおうと思っています。

 

議長

他にいかがでしょうか。

 

委員

修学旅行のことについてなんですけども、先ほど運動会ではまた来年度に生かせるところは生かしていこうということでしたけども、修学旅行とそのコロナの発生状況はどのように来年に生かしていこうとお考えでしょうか。

 

学校教育課長

この資料につきましても、11月2日の校長会で渡そうと考えています。といいますのは、例えばある学校ですと今回広島から奈良・伊勢に行き先を変えました。これまで広島へ行くことにもちろん値打ちがあるんですが、広島へ行くから平和学習ができるということではございませんので、そういったところで変えた学校が今年度の修学旅行にすごく値打ちがあったということであれば、コロナであるから、ないからということにかかわらず、経済的な負担も考えまして変更するということを考えているという学校もあります。ですのでこのコロナの中で行った修学旅行が、コロナだからということではなく、ここもまた生かしていけるところは生かしていきたいと考えています。

 

議長

他いかがでしょうか。

 

委員

修学旅行の件なんですけど、コロナ禍とか全然関係なくして、このUSJに行かれたり長島スパーランドに行かれたりとかっていうのがあるんですけど、それはどのような目的でそこにされたのかっていうのがすごく聞いてみたいと思います。

 

学校教育課長

まず一つは、中学校3年生の生徒たちが2泊3日で修学旅行に行けなかったということがありますので、この最終学年で同じ学年の生徒と一緒に1日過ごす場所をどうするかっていうところでここになっているということです。そしてまたここへ行くことによって、各個人がバラバラに行動するわけではありませんので、そこで友達と一緒に活動するというところのねらいがあったりします。ですがやはり一番大きなねらいというのは、2泊3日の修学旅行に行けなかった、何とかこの仲間たちと勉強というところから離れて過ごさせてあげたい、また過ごしたいという、そういうところであります。

 

委員

この行き先は、その生徒さんが自分たちでここに行きたいですというようなことで決まってるわけですか。

 

学校教育課長

そのような決め方をしているところもありますし、長浜市内の散策と書いてありますが、これは私たちのイメージでは黒壁行ったりとかお寺を回ったりとかそんなイメージがあるんですが、そうではなくて、今どきのスマホを持って何か検索しながら、ポイントが入るとかちょっと私にはわからないんですが、そういったもう今どきの散策コースを行っております。

 

議長

野村先生には、また十分に私からもお礼を述べていたということを申し伝えていただければありがたいと思います。新型コロナウイルスの緊急事態宣言が出た以降もずっと心配をいただいてこられましたし、またこれからもインフルエンザの流行期にもなりますので、甲賀湖南医師会に随分お世話になっておりますので、その点についてお礼をまたお伝えいただければありがたいと思います。

 

学校教育課長

承知しました。

 

議長

他いかがでしょうか。

 

委員

運動会について、これまでとちょっと変わって、保護者の方の交代見学であったりとか、あるいは種目もかなり変更があったんだと思うんですけども、特に高学年の子どもたち、五、六年とか中学三年生は去年までの経験と大分違ったことをしたと思うんですよね。そのへんで子どもたちの反応がどうだったのかなというのが一番興味があるんですけどもそのあたりどうですかね。

 

学校教育課長

やはり子どもたち、特に五、六年生が一番やってよかったなあと盛り上がるのが団体演技のところです。そういったところで、例年どおりの接触して何か演技をするということは避けていましたけれど、自分たちでつくり上げるというところの満足感というか達成感っていうのは、短い時間の中でも十分に得ることができたということは聞いております。ただ、やはり学校によっては、学年でやるとかいうところもありますし、学校によっては団体演技ではなく個別のリズムダンスということでやった学校もありますし、そのあたりまた次の校長会で様子も全校から把握をしたいと思っています。

 

議長

教育長、何かありますか。

 

教育長

この新型コロナウイルス感染症の対策については、基本的な姿勢として大きく二つありまして、一つはピンチをチャンスにという発想です。そしてもう一つは正しく恐れるということなんですが、ピンチをチャンスにしていく、変えていく、その取組の一つとしてこういう例が出ている、運動会、体育祭というのがありましてね、この数字を見ていると一番多い練習時間が29時間のところがあったり、あるいは石部小学校はもう全学年12時間と倍以上の開きがある。あるいは中学校では9時間で収めている学校と、日枝中学校は21時間と非常な開きがありましてね、ここはカウントの仕方もあるんでしょうが、ピンチをチャンスにというコロナ下だけじゃなくてこれから後の学校運営、行事等の作り方を考えるそのチャンスに各学校してくれたんでしょうけど、時数的にはこれぐらい差がありますから、ここのところを校長会での話題にして今後の学校経営に生かしていただくということ、これが一つであります。

もう一つはこのピンチをチャンスにという、もう一つの事例は先ほど委員がおっしゃったやっぱり行き先等の、要するに私は当事者意識を育てるというふうに言ってるんですけど、子どもがどういう企画をしてきたかっていうことなんです。だから先ほどご質問していただいたように、この行き先を教師が子どもさみしかろうということでおもんぱかって決めたのか、子どもたちがここへ行きたい、そしてこういう活動しようということで決めたのか、こういうところは大きな違いがありまして、ここのところも校長会や教頭会で議論をしていきたいと思ってます。甲西北中学校が80メートル走っていうのをやってますけど、これは生徒会種目でありまして、子どもたちが距離を決めたんですね。去年、甲西中学校は70メートル走でした。これは何でかと聞いたら「これは生徒会種目です。僕たちが一生懸命全力で走れるのは70メートルだ」と。そういう決め方で子どもたちが決めていく。だからコロナの中の修学旅行っていうのを、やっぱり先生たちは発症者が出ないようにこういうことを心配してるんだと。この中で修学旅行をさせてやりたいと思ってると。じゃあどういうルール作りをして、行き先はどうして、日程はどうしてっていう本当は議論して欲しかったんです。で、行き先変えたり、日程変えたり、ルール作りをしたり、そういう中で、修学旅行を実施するというのは非常に値打ちがある。そういう修学旅行をして欲しいということは言ってましたけど、やっぱり正しく恐れるっていうところの難しさです。やっぱり保護者も素人で教師も素人です。過剰に恐れて、保護者からそういう連絡があったときにそれに正しく対応できない。もしも連れていって発症者が出たらどうするのかということを心配します。しかし、ゼロの子が100の発症はしない、感染してない者同士がおしくらまんじゅうをしたって感染しないんです。だから、野村先生の話の中ではデータとしては、子どもたちは子ども同士では感染してない、家族から感染している。そうすると、例えば今は毎日子どもたちは熱測ってきてますけど、体温を測って学校に来てますが、これを修学旅行前の1週間はその学年は家族も体温を測ってもらう。それで大丈夫だったらいけると、そういう、ゼロからは発症しないという正しい科学的知見を持って自信を持って判断するというのが、8月の終わり、9月15日から1校ずつやりましたけど、今私の反省としてはそれをもう少し前から、7月ぐらいからやっておけば、そういう判断もまた変わってきてたのかなと思います。野村先生のご厚意でゼロ予算でこういうことができたことは非常に大事な成果ではありますけど、これからもそういう意味で、正しく恐れるという、やっぱり専門家の知見を入れて恐れていくということを学校の中に取り入れていくというその一つのいい機会だったかなと思っております。

 

議長

新型コロナウイルスにつきましては、これからのインフルエンザの流行期でもありますけれども、冬場になると室内にこもりがちになったりまた乾燥したりする中でウイルスの感染力も強まってきますので、引き続き学校現場においてはこの感染拡大防止については、十分な対応をとっていただきたいと思います。新型コロナウィルス感染症はまだまだ続いていきますので、引き続き注視していきたいというふうに思います。

続きまして二つ目の議題、令和3年度湖南市教育基本方針案バージョン1について教育長から説明をお願いします。

 

教育長

令和3年度湖南市教育基本方針案バージョン1について説明

 

議長

ありがとうございました。令和3年度の教育方針を作っていく最終的には新しい教育長の仕事となりますけれども、教育委員会の中で十分に議論をしていく、さらにこれまで谷口教育長が大事にしてこられました学校教育現場からの意見を十分に反映しながら全体の方針を作り上げていく練り上げていくということがありますので、現在も学校現場に投げかけられているということになっております。実際これにはその学校から返ってきたフィードバックされた意見はまだ反映されてないわけでありますけれども、またこの段階で各委員さんからのご意見があれば承りたいと思いますよろしくお願いいたします。

 

委員

資料の基本方針のところの学校教育だけで子どもを育てようとするというところの「教育」を消してあるんですけれども、なぜでしょうか。

 

教育長

その部分をつなげて読みますと「一人ひとりの子どもを世の光にするため、湖南市においては、学校だけで子ども育てを行うのではなく、学校運営協議会や地域学校協働本部、まちづくり協議会等との協働による『学校・家庭・地域の総合力』を子ども育ての基本とします」と繋がりまして、つまり子ども育ての場ですね、はじめ学校教育だけで、子どもはなかったですね。ここは場としてですね、学校という場、それから運営委員会という組織、地域協働本部、まちづくり協議会、そして学校家庭地域という場においての総合力で子どもを育てますということで教育というのをわざと消したということです。

 

議長

はい。他いかがでしょうか。

 

委員

全体に関わることなんですけども、そのサイズ、今の基本方針もそうなんですが、湖南市の教育というときにどうしても読んでいくともう子ども中心の教育が前面に出ていますが、その子どもたちだけが教育ではもう今なくって、先ほど申された生涯教育もそうですし、いわゆるその教育課程を終えた人たちへの教育というところもこの基本方針のところ見るともう子どものことが一緒になってしまってるので、基本方針からそっちの方にももうちょっと目配せをした文章が必要になってくるのかなと思いました。

 

教育長

資料に図がありますけど、楽しく力のつく湖南市教育の上に湖南市教育の構造図というふうに書きました。これがこの大会議室も貼ってありますけど、これは正しく言うと学校教育の構造図ですね。そして左手側にあるのが社会教育の構造図です。人づくりの両輪というの学校教育と社会教育ということで、市町教育委員会が守備範囲としているのは本当は義務教育までですね。だけど湖南市はそうじゃなくて、納税者を育てるということで、中学校を卒業した子どもたちがリタイアした時にも関わるし育てていくんだというそういうことをやってます。そして、社会教育の方々この重点をしていくってのも、もちろん湖南市教育という中ではあるわけです。あるわけですが、本当はこの湖南市学校教育方針ですねここにあるのはね、ほぼそうです。ただ生涯学習や生涯学習課というのを持ってますから、生涯学習のこと書いてありますけど、これはどちらかというと、社会教育の方に含まれる方が大きいと思ってます。

これは、教育長の引き継ぎ事項の中で述べて、そして今回は教育長が変わりますから、こういう引き継ぎ事項を引き継ぐという内容を、教育委員会の課長以上集まっていただいて部内会議をして、その引き継ぎ事項をお知らせしました。その中で述べていたのは、これはもうすでに市長、副市長の三役会議でもそういう話をしてるんだということで述べていたのは、今日今の新教育長というのは、教育委員会の事務局長だけじゃなくて、教育全般をつかさどるとしたら、これは生涯学習が市長部局に移って、そして教育長つまり教育をつかさどるんだと。つまりそれは社会教育、だから、市長部局の業務も教育に関係あるところは市教育長が、口出ししますよ、統括しますよっていう、そういうふうにしたほうがわかりやすいという話はしてたんです。今残念ながら湖南市全体がまだそういう構造にはなってませんので、そういうものも本当は含めて新庁舎の計画はあったんです。今のスポーツもスポーツ振興係ってのは生涯学習課にありますけど、湖南市が進めていこうとしているスポーツは競技スポーツではなくて健康スポーツですね。そうすると、健康福祉部にあった方が、よくわかる。そこにスポーツ振興係があった方が健康スポーツとして、そういうふうに持ってくことができる。それで、新庁舎の計画では、教育委員会と健康福祉部は同じフロアでした。意思疎通がしやすいように、そういう計画あったんですけど、それも棚上げされてどうなるかという中でありますから、あまり強くは言ってませんけど今委員がおっしゃった、そこのところはやっぱり教育振興計画の中ではそういう形を述べていくべきだと思いますが、ここで出している湖南市教育方針は本当は湖南市学校教育方針だというふうに受けとめていただくとありがたいと思っています。従って、これを学校の教員でかなり意見を出してもらってますから、もう学校教育の指針というのは出てないんです。これを一人一人のものにするとこういうことであります。

 

委員

そうすると子どもの教育中心と見たときに、図書館のことは書かれてはいるんですが、石部の資料館ですね。あれをどう生かしていくかっていうことも子どもの教育について考えていかないと持ち腐れになってしまうなあという思いはあります。

 

議長

どうぞ。

 

委員

この湖南市教育の考え方が、次の教育長引き継ぎの非常に主要な、学校教育のあり方として伝えられていくということだと思うんですけども、それと同時にこれまで教育委員会で重視されてきたのは、これでそのために学校の現場の先生方の意見も聞いて、それもここに取り入れるということが行われてきたわけですよね。ですから、次に引き継ぐべきこととしては、これを渡すということと同時に、これがその現場で活用されるようにするということが非常に大事な点だと思うんですね。ですから、これはただ単に学校に置いとくだけじゃなくって、現場の先生方がこれについていろいろな議論をしていくということがおそらく最も大事なことになるんだろうと思うんです。その辺をぜひ伝えていただきたいっていうのが私の希望ですね。

 

教育長

今度の11月の校長会資料では、湖南市教育方針バージョン1のことも項目に入れておりまして、その中でこれは今まではそこまで求めていませんでしたけど、今年度に限っては増し刷りをして全教職員に配って議論して欲しいという項目を出しておりまして、そういうことは指示をしていこうと思っております。

 

議長

よろしいですか。

 

委員

この中でGIGAスクール構想であったりとかICT教育のことについても書いていただいてます。今後、もうICT化の流れっていうのは、もうどんどん活用していく流れになっていくと思いますので、それについても各学校現場でさらに活用ができるようなシステムづくりっていいますか、子どもたちが各家庭でもそれを利用して、さらなる学びへつなげていけるような仕組みがあるといいなっていうことで、そう書いていただいてる内容で、またどんどん世の中の事情とかも変わっていくとは思うので難しいところであると思うんですが、ここも個人的には結構重点項目なのかなと思っています。

 

教育長

方針の中ではそこまで書かれてませんけど、GIGAスクール構想っていうのは1人1台パソコンを使いこなすというそういうものだけじゃなくて、これはやはり教育のというか人間にとってというか、その一人一人の子どもたちにとって教育というのはどういう位置付けにあるんだという、あるいは学校というのはどういう役割するんだというそこの問い直しだと私は思っています。だから、そういう意味で教育長の引き継ぎ文書の中には、そういうふうに大きくとらえて、GIGAスクール構想をやって欲しいんだということと、だからそういうとらえ方の中では、夏休みの課題とかこういうものの出し方っていうのが大事なので、教師が子どもと向き合う時間を多くするということを含めて、いわゆる通信簿ですね、夏休みの前に出して一生懸命作るから子どもたちと向き合えなかったということがないように、通信簿をやめてでも子どもたちと夏休みの課題、どういう追及課題をするのかというのを一人一人話す、中学校は夏休みの前に三者懇やってますけど、それを小学校もやってどういう夏休みにするかという話し合いを通信簿よりも大事ってことではだから3学期制を取るけれど、通信簿は年2回というふうなことがあってもいいんだという話を校長会でもしていたということも教育長の引き継ぎ文書の中には載せておきました。

 

議長

まだバージョン1でこれからの現場からいろいろな意見も上がってくると思います。学校教育課長のもとでまた集約をしてもらいまして、バージョン2にブラッシュアップをしていただいて、最終的に現場と共有できるような形での令和3年の教育方針という形に持っていっていただけるとありがたいかなと思いますのでよろしくお願いをいたします。

それで続きまして3点目のGIGAスクール構想の進捗と家庭学習について、GIGAスクール構想については教育総務課長から、また家庭学習について学校教育課長から説明をお願いいたします。

 

教育総務課長、学校教育課長

GIGAスクール構想の進捗と家庭学習について説明

 

議長

ありがとうございました。GIGAスクール構想については、ハード面を中心に教育総務課で、またソフト面について学校教育課でそれぞれ役割分担して進めてもらっていますけれども、やはりまずハードの整備については、今順調に進んでいるという方向性を示してもらいました。その上に則って子どもたちにこのこの端末を使ってどういった学習、学びをしてもらえるかということについては、やはり今学校教育課長からありましたように、教員の意識改革と保護者の意識改革があってその上に初めて実現するということですので、次の人にも言っておかなきゃならないと思いますけれども、教育は教育委員会だけでできるものじゃないということでやはり諸部局としてもそういった方向には、協力をしていく必要があるのかなというふうに思っております。今のこの進め方について何かご意見等がありましたら承りたいと思います。

 

委員

GIGAスクール構想の実現という点でさっき説明していただきましたけど、令和3年3月31日でほぼ全体がそろって、4月からは全体に行き渡るとそういうふうに理解できるんですかね。

 

教育総務課長

はい、おっしゃる通りでございます。製品等の納期も2月28日とさせていただいておりますので、その日までには全部端末を配備するという形で進めておりますので、4月には間に合うという形で進めております。

 

委員

子どもたちは4月1日からそれぞれ利用できるということですか。

 

学校教育課長

その部分で、まず教員が授業にどう生かすかといったことを研修する必要がございますので、今おそらく子どもたちに渡したら、もうバーッと使っていくと思うんです。だけどその使い方が果たしてその授業の中で使う使い方なのか、もう自分が好き勝手に使っている、ではございませんので、その辺りでまず教員の研修を今年度進めたいと考えています。

 

委員

もう少しかかるんですね。子どもたちに渡って実践的に使えるようになるのは。

 

学校教育課長

そうですね、しばらくお時間をいただきたいと思います。ですがせっかく早くに教育総務課の方で段取りしていただきましたので、できるだけ早く授業の中で活用したいと思っています。

 

委員

今時期に関するお話もありましたけれども、やはり物が来てすぐ使えるわけじゃなくて先生方ももちろんですけれども、子どもたちに対する使い方についての丁寧な指導といいますか学習といいますかそれがまず最初にあると思いますので、そこの部分時間が必要なんだろうなというふうには感じています。2点質問なんですけれども、モバイルルーターの調達についてってことでこれは各家庭向けということですね。学校へのアンケートで170台っていうふうに先ほどおっしゃってましたけれど、これは今の一年生からの家庭に関するアンケートってことは、4月以降はそのアンケートに入ってこない家庭でモバイルルーターが必要なご家庭があるっていうふうな解釈でいいのかというのがまず1点と、あともう1点GIGAスクールサポーターについての入札をということでしたが、他の市町の動向というのは情報としては入ってきているんでしょうか。

 

教育総務課長

モバイルルーターですけれども、今現在いる子どもの家庭へのアンケート結果ですので新入生とかの分は入ってはないですけれども、こちらはもう第2波、第3波の休業になった時への備えという形で調達を予定しておりますので、3月末までにまた追加注文があるということも想定して一応納期の方は広げておりますので対応は可能かとは考えております。GIGAスクールサポーターにつきましては他の市町の情報や資料を持ち合わせてはいないんですけれども、どこともスクールサポーターは配置をさせていただかないことにはそれこそ先ほどの学校の先生方に研修を通して、少しでも早くなじんでいただけるような体制づくりということで、研修も4回ほど考えておりますので、粛々と進めていきたいと考えております。

 

委員

今のモバイルルーターに関連して課題のところでもありますけども、通信料について、調達した170台というのはルーターの機械だけで、通信契約は各家庭でされるっていうことなんですか。その負担はどのようにするのかっていうことをお聞きしたいんですが。

 

教育総務課長

その辺の詳細についてもこれからになるかなと思っております。

 

委員

あと、情報モラルに関する学習というのは非常に必要だと思います。大学でもよくあるんですけども、コピペをしてそれで提出したかのような学生がたくさんいますので、他人の意見と自分の意見は違うんだというようなことをはっきりさせるっていうようなことを子どものうちからちゃんとしておかないと無茶苦茶な使い方になってしまうので、最初が肝心だと思います。

 

議長

他にいかがでしょうか。

 

委員

家庭学習の方で、一番最後のところに実現のための課題というところにもうすでに載ってますけども、教員と家庭の方の理解あるいは教育というかそういうことがすごく重要なことになってきていると思うんですね。例えば教育のオンラインの学びと改革について、いうところの一番下のところには、不登校の概念もなくなるだろうと。この点に関してもこれは谷口教育長は前からそういうふうなことを言っておられて僕もそうなんだろうと思うんだけども、それだけに余計に子どもが登校しないでもいろんな形で勉強できる機会が与えられたということを、その学校の現場の先生がどれだけ理解できるかっていうことはもうこれ一番大事なことになってくると。あいつは学校来てないから少しぐらい自分でやっても駄目だと思う先生方も結構たくさんいるんだろうと思って。そういう点でもう学校の先生方の理解、取り組みが今後すごく大きな課題になるなと思います。それともう一つは、このパターン1からパターン2ということです。確かにパターン1はもうこれまで我々もやらされてきたことでもうんざりする感じなので、そのパターン2の方に行った方が確かに子どもたちは生き生きと勉強できるなと思うわけですけども、それだけに余計にこんなパターンに行った時にはどういうことができるのかっていうことに対しての具体的な点が、かなり教員側としても家庭側としても考えていく必要があって、まだこの状態ではまだ多少抽象的でね、それを今後どういうふうに具体的にこっちに移れるかということの研究が必要になると思うんですけども、この辺りは議論をする場とかそういうふうなものを考えておられるんですかね。

 

学校教育課長

例えば、昨年度菩提寺北小学校で、夏休みの宿題を自分で課題を見つけてそれで長期にわたってやってきましょうというその取り組みが保護者さんや子どもへの投げかけの部分では課題があったんですけれども、そういった夏休みの課題の出し方っていうのが一つまず変更できやすい点かなと思います。で、もう一つは子どもたちがテレビの中で、今「博士ちゃん」とかでね、自分の好きっていうところを探求していくような子どもたちの姿が結構メジャーになってきてるんです。そうすると、「好き」を持った人たちは、大人になってもこんだけやっていけるんだなあみたいなそういうのもモデルになってるかなと。今どきだなと思って見てるんですけども、先日も図書館の方で、図書館の本を生かした研究というのかそういうところでコンクールを開いてくださったんですけど、だんだんこうちょっとずつですけど自分で研究追求していくというところが必要なんだなあという機運を少しずつ高めていく必要があるかなと思っています。

 

委員

その時に、家庭の方で子どもたちとそういう形で交わりながら、親たちも一緒に考えるような機会が作れるようなそういう工夫が今後必要になってくると思うんです。ある小学校ではそういう宿題を出して、つまりお父さんお母さんの意見もここに聞いてきなさいみたいな形で、それによって親がしていいと思ってることと子どもがしていいと思ってると違ったりして、家庭で議論が起こって、その結果が学校に持ち帰られて学校の先生方まだそれで考えるというようなことが少しあったという記憶があって、そういうふうな機会をもっと増えていけばいいなと思うんですけどね。

 

学校教育課長

教育長からもヒントをいただいていますのが、夏休みに入る前の保護者との懇談、そこに子どもも一緒に座らせて、夏休みどういうことを勉強してくるとかいったそういう懇談が持てるというのも一つ手法かなと思っています。

 

議長

キガスクールとの関係もあるんですけど、そうした場合に、例えば外国籍の保護者の場合だと一つ非常に難しいと思いますし、またこの機会の中でどういうふうに学習を深めていくのか、家庭だけに全面的に依拠する家庭学習っていうのは非常に難しい可能性もあると思いますので、そういったところについても十分に議論を深めて研究をしておく必要があるんではないかなと思いますけどもどうでしょうか。

 

学校教育課長

まず言葉の問題が非常に大きな課題になります。例えばその懇談をするにしても、必ず通訳を同席して懇談ができるような時間配分だとか、あるいは子どもたちが家に帰って同じ端末を持って帰ったところで言葉がわからなかったりしますので、そういったところは本当に大きな課題かなと思っています。

 

議長

他いかがでしょうか。

 

教育長

1人1台端末については今文科省の想定は持ち帰りは想定してないですね。2波3波の長期の休業になった時には考えるということですけど、湖南市としてはやっぱり新しい学びを自ら作っていく、それのアイテムとして1人1台端末を活用するということから、文科省よりもやっぱり先を行く、だからやっぱり持ち帰りをどうしていくか、どうやったら持ち帰りができるかどういう課題が出てきてそれこそ故障の問題とかいろいろあるでしょうけど、どういう課題が出てきてその課題をどうやって克服していくか、持ち帰るためにそういう方向で考えて欲しいなと思ってますね。一つのモデルを、むしろ湖南市から発信できるような形になるといいと思います。

 

議長

草津市が先行してますけれども草津市の場合は持ち帰りはしているのでしょうか。

 

学校教育課長

たまたま昨日問い合わせたんですが、持ち帰りはしてないです。

 

教育長

だから草津を飛び越えるわけですね。

 

議長

他いかがでしょうか。いま、草津市をさらに超えていくという心強い発言がありましたので、これはぜひやっていただきたいと、遺言として残しておきたいと思いますのでよろしくお願いをいたします。またそういう形でこのGIGAスクール構想はこれからの学びの姿形を大きく変えていくということになると思いますので、引き続き注視いただきたいというふうに思います。

それでは予定をしておりました議題三つ、以上で終了させていただきたいと思いますが、この際ので何かご発言があれば承りたいと思いますがいかがでしょうか。それでは今年度も3回目の総合教育会議となりましたけれども、皆様方のご理解とご協力をいただきながら、新型コロナウイルス感染症下においても学校現場しっかりと動いていただけるような環境整備をしていただけたかなと思っておりまして改めて厚く御礼を申し上げたいと思います。また最初のご挨拶を申し上げましたように、森本委員には11月17日でご退任ということでございまして、これまでのご貢献に対して心から御礼を申し上げたいというふうに思っております。なお後任には平松委員が就任されるということで議会でご同意をいただいておりますので、また引き続きよろしくお願い申し上げたいと思っております。

また教育長にも長年にわたりこの教育行政に力を尽くしていただきましたことに改めて感謝申し上げたいと思います。過去奥村容久教育長、そして浅原寛子教育長、そして谷口茂雄教育長と3代にわたってこの湖南市の教育現場を作ってきていただきましたけれども、最終的には何か谷口教育の真髄のようなものとして花が開いたかなと思っております。これをしっかりと次の世代に実として育て上げていただきたいと思っておりますので、引き続き本日ご列席の皆様方のご協力をよろしくお願い申し上げたいと思います。それで、私自身もこの総合教育会議ができましてから実際にこの教育現場と直結する教育委員さんと恒常的にお話をさせていただく機会を得させていただきました。この間のそれぞれの教育委員の皆様方また、教育委員会事務局と市長部局のそれぞれ職員の皆様にはお世話になったことに対して御礼を申し上げたいと思っております。教育と言いますとやはり国家100年の大計でありますので、一朝一夕にはいかないところもありますけれども、今後も引き続きこの湖南市の教育のすばらしい方向性については、変えることなく永々と続けていただけるとありがたいと思いますので、この間の皆様方のお力添えに心から感謝申し上げまして、第3回目となります総合教育会議を閉じさせていただきたいと思います。本日は大変ありがとうございました。

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