平成27年度第3回総合教育会議 会議録

更新日:2019年07月01日

第3回 総合教育会議 要点筆記

開催日時

平成27年8月27日(木曜日) 午後1時30分 開議

開催場所

石部まちづくりセンター 2階会議室

会議次第

  1. 議長あいさつ
  2. 議題
    • 湖南市教育大綱(案)について
    • 教育行政から見た、まち、ひと、しごと戦略について
  3. その他

会議に出席した委員

5人

会議に出席した事務局職員

7人

会議を傍聴した人

1人

会議内容

1 議長あいさつ

 総合教育会議については、地方教育行政の組織及び運営に関する法律の改正に伴い開催し、教育委員のみなさんと意見交換を行ってきました。今回は第3回目ですが、教育大綱を仕上げていきたいと思います。

 国の方では、地方創生に取り組んでいますが、湖南市もまち・ひと・しごと創生総合戦略を作成しているところです。

 教育大綱もまち・ひと・しごと創生も子どもたちの生きる力、子どもたちが将来、地域や国においてどういった力を発揮できるのか見合わせながら、今後の施策を考えていかなければならないと思います。

 まち・ひと・しごと創生戦略についてもアイデアをいただきたいと思います。

2 議題

  • 湖南市教育大綱(案)について
事務局

 湖南市教育大綱策定経緯について説明。

議長

 湖南市教育大綱(校正案)について説明。

委員

 全体的にシンプルに纏まっていて、いいと思います。まず第1章から糸賀一雄氏の思想が書かれているのが湖南市らしさが出ていて、いいと思います。

委員

 4ページの確かな学力向上(学力保障)の推進の6行目は、「興味、関心、意欲を掻き立てられる授業」より「興味、関心、意欲が掻き立てられる授業」の方が良いのでは。5ページの6行目の「運動会や音楽会への参加する立場」から「運動会や音楽会に参加する立場」に変えた方が良いのでは。

 また、2ページの情報リテラシーの部分ですが、メディアリテラシーも大事ではないかと思います。カナダやイギリスの教育では、メディアリテラシーが入っています。冷静に使用する能力を養う教育が大事になってきています。

議長

 メディアリテラシーは大事ですね。情報リテラシーは、自分で情報を探しに行き活用していくことですが、メディアリテラシーは一方的に流れてくる情報を有効に活用することになります。メディアリテラシーも入れていく方が良いと思います。また、公職選挙法の改正により、選挙権年齢が18歳に引き下げられることへの教育をどうしていくのかを考えていかなければならないと思いますが。

委員

 第2章の3の「情報化の進展に対応した教育」を「進展する情報に冷静に対応する教育」に変えてはどうか。この中に、選挙権年齢引き下げられたことを入れてはどうか。

議長

 第2章3の「大きく変化しています。」の後に「さらに公職選挙法の改正により、選挙権年齢が18歳に引き下げられたことにともない、主権者教育の重要性が指摘されています。」を入れてはどうか。

委員

 最近の子どもたちを取り巻く事件を見ていると正しい判断ができるような教育も大事、いのちを大切にする教育も大事です。

委員

 8ページの確かな学力を育むのところですが、「一人ひとりに確実に身につけさせることにより、社会的自立の基礎」を「一人ひとりに確実に身につけさせる社会的自立の基礎」の方がよいのでは。

議長

 この部分は変更します。また、先ほど言われていた命を大切にする教育については、4ページの2の人権教育の推進に入れてはどうか。「今日までの取り組みの成果をもとに、」を削除し、「こどもたちが主体的な判断により、自らの命を大切にするとともに、他人の基本的人権を尊重することができるよう、同和問題をはじめとして」にしてはどうか。そして、最後の部分も「啓発事業の一層の充実を含め、命と基本的人権を大切にする教育の推進が求められています。」の方が良いと思います。

委員

 2の見出しの部分も「人権教育の推進」を「命と基本的人権を大切にする教育の推進」に変えた方がよいのでは。

議長

 この部分も変更します。

 他、ありますでしょうか。なければ今日いただいた意見等を修正し、教育大綱として定めていきたいと思います。

 また、この後は、教育基本振興計画の改正にもつながっていくと思われます。

 続きまして議題の2の教育行政から見た、まち・ひと・しごと戦略について事務局より説明お願いします。

事務局

 まち・ひと・しごと創生総合戦略について説明

議長

 簡潔に言いますと人口減少し、地域が消滅するかもしれないといわれています。

地域が持続的に今後とも活動できるようにするにはどうすればいいのか。

総合的に考えていくことが、まち・ひと・しごと総合戦略の基本です。

数字を挙げて成果を上げていくことが大事。何十年も先を見越した施策も大事。

今回は、まち・ひと・しごと戦略茶話会として、若手の人との意見交換会をさせていただきました。教育長も参加していただきましたので、教育長の方からよろしくお願いします。

教育長

 先ほど事務局から説明がありました「まち・ひと・しごと創生総合戦略茶話会」は、7月27日~8月6日までで6回行われ、5回参加しました。様々な意見を聞く中で、今日の資料の「教育大綱」策定以降の議題の趣旨にも入れていますが、教育においても地方創生の一翼を担うという観点からどういったことが必要なのかを考え、平成28年度の教育方針にも盛り込んでいきたいと思います。この総合教育会議においてもまちづくりと教育を統合した話し合いができるのではと考えています。今回の資料は、(1)平成27年度教育方針(2)「まち・ひと・しごと戦略茶話会」より(3)学びの力で地方創生…日本教育新聞よりです。

 5.の資料は、茨城県牛久市の取り組みです。10.の資料は、大分県豊後高田市の取り組みです。

 追加資料で(4)楽しくて力のつく湖南市教育を付けています。

 資料2「まち・ひと・しごと戦略茶話会」よりの中で、各学校の満足度を上げる工夫をすることにより、保護者の満足度、子どもの満足度につながっていく。満足度を上げていくためには湖南市教育の強みを生かした事業展開が必要になってきます。

 湖南市教育の強みとして、一つ目は、発達支援システム、インクルーシブ教育の研究実践があり、二つ目の地域との協働との観点では、学校支援地域本部事業、コミュニティスクール事業があり、平成28年度からすべての小中学校でコミュニティスクールが揃うが、コミュニティスクールからスクールコミュニティへと移行し、学校を核とした地域づくりを考えています。また茶話会では、キャリア教育として、企業人の学校での講話、職場体験に農業を、主権者教育としては、総合的な学習を通して子どもたちが考えを出し合い、意見をまとめたりする子ども議会の開催などの意見がありました。また、家庭との連携で、携帯電話、スマホのルールづくりを具体的に進めていきたい。三つ目の中学校区連携についても今年度から本格的に取り組んでいます。湖南市は小中一貫型小学校・中学校を考えています。小中一貫学校は考えていない。小学校にも校長がいて、中学校にも校長がいて、お互いが連携しながら9か年のカリキュラムを作成していく。あるいは、現在の中学校であれば3年生の担任は、生徒が卒業すると1年生の担任になりますが、小学校の高学年の担任になるなどのことも考えていきたい。教員免許のこともありますが、県教育委員会とも議論していきたい。四つ目の図書館教育は、公共図書館と学校図書館の連携を今後も引き続き行い、新しい取り組みの意見があればお願いします。五つ目は、連携の取組として、今年から出前教育委員会として学校に出て行ったり、コミュニティスクールの理事との連携を始めました。今後は教育委員と社会教育委員との連携も考えています。

 六つ目は、何も書いていませんが、「こういったことが湖南市の強み」との意見がありましたら、意見をいただきたいと思います。平成28年度の教育方針を充実させることもできると思います。

議長

 教育長から様々な意見をいただきましたが、それに対する意見でも結構ですし、新しい提案でも結構ですので意見をお願いします。

委員

 先ほどの新聞記事にもありましたが、湖南市にくると学力が上がったなどと言っていだけるような工夫が大事だと思います。

委員

 「まち・ひと・しごと創生総合戦略」施策の検討にあたっての資料を見ていますと2060年は人口が大きく減少し、2010年の15歳未満人口が14.7%で、2060年には8.9%になり、15歳~64歳人口の割合も大きく減少し、65歳以上が増加していきます。すぐにアイデアは出てきませんが、湖南市においては特別支援教育は充実しています。実績もあり、そのため市外から湖南市に住まれている方もいると思われます。子どもへのケア、経済的な支えが必要です。

 子どもの人口を増やす自然増の取り組みも大事ですが、子どもの教育を支える施設の充実も大事です。

委員

 湖南市の市民が市の良さに気付いていないことがあります。

 じゅらくの里などは、週末になると観光バスが来ます。

 先日も下田小学校では、子どもたちが地元のPRマップを作成していました。市内全域でも地域の方と協力し、地元のいいところを再発見できる取組が大切だと思います。

議長

 先ほど教育長が言われたスクールコミュニティのはしりです。地域おこし協力隊、まちづくり協議会との連携が大事だと思います。

 NPOとの連携が大事。先ほどの資料の牛久市の取り組みでもNPO法人と協力して、学校間の図書物流を実施しています。

委員

 戦略茶話会ではどういった意見が出ていましたか。

議長

 6つのテーマに基づき、議論していました。駅前で食べるところがない、バスの最終時刻が早いなどの意見もあったりもしました。

 例えば、大学生に下宿をさせ、子どたちに勉強を教えているところもありますとの意見もありましたし、幅広い議論になりました。結婚、出産、子育て支援、起業と移住定住施策が中心の議論になりました。起業したいが外から湖南市の情報が見えない。知る窓口がない、支援については各団体がバラバラで総合的な情報がない。最後まで支援してくれるところが必要などの意見もありました。

委員

 湖南市に大きな企業があり、そこで働くこともありますが、市内に住み、近隣の企業に働くことも人口の増加につながります。

 湖南市だけで考えるのではなく、近隣との連携も大事になってくるように思います。

議長

 参加者自身の経験を通し、県外に出て大学に行き就職するが、数年で仕事を辞めたい時に地元の企業等の情報であったり支援があれば良いのにとの意見もありました。

 先ほどありました、小中一貫学校は、小学校1、中学校1のところはないですが、学校団というイメージですか。

教育長

 現在、中学校区で進めています。学期に1回、授業風景をみて、統一した取り組みをしょうとしています。

 自尊感情学びの礎プロジェクトを県指定で今年と来年の2年間、市内4中学校で行っています。

 2年間の義務教育終了時の子ども像を中学校区の小学校、中学校で共有し、小学1年から中学3年までの統一したカリキュラムができると良いのではと思っています。

議長

 シティセールスが大事。いかに市の良い情報を発信していくかが大事です。

教育長

 現在、市役所東庁舎で市内13小中学校の取り組みの展示をしています。

湖南市スタイルを多くの人に知っていただきたいと思います。

議長

 まちひとしごと創生総合戦略を10月までに取りまとめていきたい。国との連携も取りながら。総合計画も10年のスパンで行っています。

委員

 教育大綱は冊子になるようにお願いします。

 湖南市がしていることをもっと多くの人に知ってもらう必要があります。

議長

 教育大綱については、首長と教育委員が議論し一緒になって新しく作ったのは湖南市が初めてだと思います。県は教育基本計画に「はじめに」を入れて、基本大綱にしていると伺っています。

 この教育大綱をもとに教育基本計画、各学校の教育に取り組んでいただきたいと思います。

 それでは、第3回湖南市総合教育会議を終了します。

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