平成27年度第5回総合教育会議 会議録

更新日:2019年07月01日

第5回 総合教育会議 要点筆記

開催日時

平成28年2月19日(金曜日) 午後9時30分 開議

開催場所

石部まちづくりセンター 2階会議室

会議次第

  1. 議長あいさつ
  2. 議題
    • 湖南市教育大綱(湖南市教育振興プラン第3章・第4章)の修正箇所について
    • 平成27年度湖南市総合教育会議の総括について
    • 平成28年度湖南市総合教育会議の時期および議題について
    • いじめ問題について
  3. その他

会議に出席した委員

6人

会議に出席した事務局職員

8人

会議を傍聴した人

0人

会議内容

議長あいさつ

 三寒四温ということで、一日のうちに何度も気温が変わる厳しい季節ですが、教育の現場はそういった厳しさにさらされないようにしなければならないと思います。

 今年度から設置された総合教育会議については、今回は5回目ですが、定例として最後の総合教育会議になります。これまで、教育大綱、教育振興基本計画、教育方針について議論してきました。これまで議論を重ねてきましたが、今回も湖南市の教育を市長部局と教育委員会が意見のキャッチボールを行っていきたいと思います。教育現場がよりよい環境になり、子どもたちの育ちの環境を良いものにしていきたいと思います。

事務局

 本日の議題ですが、湖南市教育大綱の修正箇所について、平成27年度湖南市総合教育会議の総括について、平成28年度湖南市総合教育会議の時期および議題についてとなり、いじめ問題については非公開とさせていただきます。湖南市総合教育会議運営規則第5条には、会議は原則公開とする。ただし、個人の秘密を保つため必要があると認めるとき、又は会議の公正が害されるおそれがあると認めるときその他公益上必要があると認めるときは、会議にて決定し非公開とする。とあります。ここで委員の皆様にお諮りしたいと思います。「いじめ問題について」は非公開とさせていただいてよろしいでしょうか。

(異議なし)

 それでは非公開とさせていただきます。

 また、今回から事務局の方で進行をさせていただき、議長の役割は、合意形成の段階でお願いしたいと思います。

 まず、湖南市教育大綱(湖南市教育振興プラン第3章・第4章)の修正箇所についての説明をさせていただきます。

 今回修正させていただきたい箇所ですがお手元の資料にもありますが、教育大綱(湖南市教育振興プラン)の一部です。教育大綱は第3回の総合教育会議で決定いただいたところですが、平成28年度教育方針や今後の教育の考え方を検討し、文言を少し見直しさせていただきました。

 1点目は、17ページの「7 学校・家庭・地域と連携した生涯学習の推進」の最下段「取り組む必要があります。」を「取組が必要です。」に、2点目は、18ページの「1 本市教育のめざす姿」を「1 本市教育の基本理念」に、3点目も同じく18ページ基本理念のところですが、「子どもの育つ力を信じ、夢を育て未来を拓く「生きる力」の育成」を「子どもの育つ力を信じ、夢と志を育て未来を拓く「生きる力」の育成に、4点目は、19ページの政策1 2つ目の「「群れ遊び」や「いろいろな人とのふれあい」を」を「「異年齢のつながり」や「いろいろな人とのふれあい」を」に変更したいと思います。

議長

 教育大綱のことですので、この総合教育会議で修正をかけていくことが必要になります。何か意見はありますでしょうか。なければ事務局の説明のありました通りに修正させていただきます。

事務局

 つづきまして、平成27年度湖南市総合教育会議の総括を説明させていただきます。

 第1回は4月20日に開催し、総合教育会議運営規則について、総合教育会議傍聴人規則について、総合教育会議の法規定に基づく内容説明についてを報告し、総合教育会議の開催等について、教育大綱及び教育振興基本計画について、教育大綱(骨子案)について議論していただきました。第2回は5月28日に開催し、教育大綱(案)について議論していただき、第3回は8月27日に開催し、今まで委員さんからいただきました意見を取りまとめ、最終の教育大綱を策定させていただきました。また教育行政から見た、まち、ひと、しごと創生戦略ということで、まち、ひと、しごと戦略茶話会の内容を説明し、議論を行っていただきました。第4回は、10月13日に開催し、教育振興基本計画(素案)の概要について報告し、平成28年度教育方針について議論していただきました。今年度は教育大綱について議論し策定していただきましたが、来年度につきましては、この後、議論していただきます。

議長

 他市の状況をお願いします。

事務局

 大津市は15回行っていますが、県内の他市は、2~3回行っています。

 教育大綱の作成に向けて、会議を行っている自治体もあり、教育振興計画を置き換えて教育大綱としているところもあります。

議長

 先日、教育長が県の総合教育会議に出席されたということですが。

教育長

 テーマは、子どもの貧困、子どもの居場所づくりでしたが、湖南市の取り組みについて話をさせていただきました。

 家庭教育支援について、滋賀の縁創造実践センターの所長、各地域の事例発表などがあり、大津市の小学校の校長から学校現場の報告がありました。教育委員さんとの意見交換をさせていただきました。

 会場は、教育委員会部局の方が傍聴され、その後ろに議員、一般市民が傍聴されていました。

 教育部局の課長等が来られているのは、教育委員さんやゲストスピーカーの話を聞き、教育施策に生かしていこうとされているように思いました。

議長

 他に意見がなければ、平成27年度湖南市総合教育会議の総括は終わりまして、

次の議題に入りたいと思います。

事務局

 続きまして、平成28年度湖南市総合教育会議の時期および議題について議論していきたいと思います。

 今年度は、他の自治体でもそうでしたが、教育大綱を中心に議論していただきました。今後は、具体的に教育の課題について議論していただくことになろうと思います。

 お手元の資料に基づき、説明させていただきます。

 平成28年度の総合教育会議は、5回開催させていただきたいと思います。

 ただ、総合教育運営会議規則の第3条の2に定例会は、原則として、5月、8月、11月、2月に開催することになっていますが、第3回を10月に開催させていただきたいと思います。また、12月に臨時会を開催したいと思っています。

 緊急な案件がありましたら、その都度、臨時会の開催になると思います。

 来年度の議題については、案として、1.平成28年度湖南市教育における重点取組事項について2.平成27年度教育事業評価結果および湖南市教育振興プランに基づく平成28年度取組事業内容について3.学力向上(学力保障)4.命と人権を大切にする教育5.特別支援教育6.多文化共生教育7.就学前教育8.地域と協働した学校支援の取組9.学校・家庭・地域と連携した生涯学習10.家庭教育支援システム11.仲間づくりと自尊感情の11項目を事務局としては挙げていますが、委員さんの方からこういったことを議論した方がよい、議論すべきだということがありましたら、意見を聞かせていただきたいと思います。よろしくお願いします。

議長

 定例会、臨時会という表現はややこしいので、総合教育運営会議規則を改正すればいいのでは。5回会議をするのであれば、定例会は、5月、8月、10月、12月、2月とし、緊急の場合は、臨時会を開催することにすればいいのでは。

事務局

 改正させていただきます。

議長

 平成28年度湖南市総合教育会議の時期および議題について、議論していきたいと思います。こういったことを議論した方がいいといった議題がありましたら意見をお願いします。

 第1回目は、年度の初めですので重点取組事項について議論し、その後、個別の議題について議論を深めていくことになると思われます。

委員

 命と人権を大切にする教育は、すばらしいテーマであると思います。生きる力につなげていく。これをどう学校教育につなげていき、具体化していくのかが課題になっていくと思います。

委員

 例えば、学力向上、学力保障をテーマにした場合、学校教育課からこういったことに取り組んでます、といった事例報告をしていただき、それについて議論することも考えてはどうかと思います。

委員

 ある中学校では、東海道のごみ拾いを、子ども、学校地域本部、まち協などが一緒になって取り組んでいるというのも聞きました。そういったことを学校教育課から報告をいただくのもいいと思います。

議長

 家庭教育支援システムはどういったイメージで取組んでいけばいいでしょうか。

委員

 特別教育支援のシステムは福祉と教育の連携でありますが、家庭教育支援システムを作っていこうとすると、市役所関係部局だけではおさまらず、社会福祉協議会、NPO法人、まち協との連携が必要になってきます。

 それぞれの団体がそれぞれで活動を行っていますが、一緒になって議論できればと思います。

議長

 この会議に、そういった人、団体に来ていただくということですね。

委員

 家庭教育システムを作ろうとするとこういったことが必要ではないかと思います。

議長

 生きる力として、職業教育、起業体験を行っていますが、その成果をどのように考えるべきか。学校の一コマで終わってしまっていて、フォローがないところもあります。先ほども教育大綱の修正の中でありました、夢と志を育ての志をどう引き出していくのか。また、定着させるのに具体的にどういった取り組みをすべきか。

委員

 キャリア教育の場合は、中学校では職場体験学習を行っています。滋賀県と兵庫県だけが、完全に5日間の職場体験学習を行っています。兵庫県から始まって全国的にも広まったが、なかなか大変で3日間ぐらいで終わっているところが多い。3日間であれば経験したという感覚しか残らない。4日目、5日目になると働くことの尊さ、大変さも学べる。学業への姿勢も変わっていく。変わるために学校も仕掛けをするわけですが。成果としては、起業経験、職場体験をし、起業する人が増えるということではないように思います。小学校であれば、どういう風に変わっていくのか。中学校であれば、どういった風に変わっていくのか。まだ、そういったイメージはありませんが。

委員

 生きる力を育む、夢と志を育てることを学校現場から話をしていただく、こういったことがある、こういった思いがあるなどを意見で出していただき、この場で議論していくこともいいのでは。

議長

 学校の先生に来ていただくということですか。

委員

 まず、学校の中で先生同士が夢と志を育てること、生きる力について議論していただきたい。まず、目指すべき子ども像がないとキャリア教育、職場体験教育をしても意味がない。手段が目的になってしまってはいけない。

議長

 雇用する側も雇用される側も職業としてはありますが、現在は、雇用される側の職場体験だけですので、起業についても学ぶ機会が必要では。どちらを選択するのかは自由ですが。どちらも経験させた方がよいのでは。

委員

 まだ、案の段階ですが、中学校の職場体験で農業体験、起業家の職場体験も考えています。

事務局

 事務局の方で案を再度考え、教育長と協議しまして、3月の定例教育委員会と同時期に市長と協議したいと思います。

 続きまして、いじめ問題についてですが、平成27年12月議会で議決いただきました湖南市いじめ問題対策連絡協議会等条例について、まず簡単に説明させていただきます。

 いじめ問題につきましては、教育委員会、関係機関が集まり、いじめ問題対策連絡協議会でいじめ防止などを協議しています。

 実際いじめが起こった時どうしていくかということですが、各学校にいじめ防止対策会議がありますので、まず、学校でいじめについて現状把握し、総合教育会議に報告し、重大事態案件については、湖南市いじめ問題調査委員会に調査を依頼していく。その調査後、総合教育会議に報告し、協議していく。その中で、調査が不十分であれば、湖南市いじめ問題第三者委員会に市長から諮問する。いじめ問題第三者委員会は市の付属機関であり、人権の担当している市民環境部が事務局となります。その後、いじめ問題第三者委員会で協議したことを総合教育会議に報告し、議会に報告することになります。

 今日は、教育委員会事務局学校教育課の指導主事から、湖南市で実際起こったいじめの事例を基に報告をしていただきます。

議長

 どこまでを非公開にするのか。個別事案は非公開でもいいが、いじめ問題に対する進め方、取り組みについては公開でもいいのでは。

指導主事

 まず1つめとして、湖南市のいじめについての現状報告をします。

 滋賀県は、小学校、中学校とも増加傾向にあり、湖南市でも現時点で昨年度の2倍以上のいじめ件数を認知しています。内容については、「悪口や嫌なことを言う」が大半ですが、「無視する、物隠し」などの陰湿な案件もあります。

 また、全体の約1/3の事案にたたく、蹴るなどの暴力の事案もありました。

 LINE、メールなどインターネットによるいじめ事案は認知していません。

 これは見えにくいので、実際、嫌な思いをしているケースがあるかもしれませんので注視しています。いじめを認知するきっかけとして、保護者からの訴えが小学校で14件、中学校で4件ありました。

 今年度は、重大事態は発生していませんが、この後説明させていただきます事例については、重大事態としていかなければならなかったのではと思っていますので、この総合教育会議の中で協議をしていただきたいと思います。

 つづきまして、定義についてですが、昔であれば、いじめは一方的で、継続的なイメージでしたが、今の法律では、一回でもいじめとして認知されています。

 資料の3.ですが、認知の差の具体例が書かれています。Aさんは、同じクラスのBさんに、いきなり頭をたたかれた。Aさんは泣きながら担任のところへ駆け寄り、「Bさんにたたかれた」と訴えた。担任は、Bさんに事実確認したところ、Aさんをたたいたことを認めたため、厳しく注意した。AさんがBさんにたたかれたのは、後にも先にもこの日だけである。と単発の事案ですが、これも文科省はいじめとして認知しなさいと指導しています。

 滋賀県と京都府の差もあります。日本一認知の多いのが京都府になります。平成25年度では、公立の1000人あたりの認知件数で滋賀県7.8件と全国の平均ですが、京都は99.8件、湖南市は7.0件でした。平成26年度は、湖南市は3.2件で少ない年でした。今年度は8.1件と滋賀県の平均ぐらいになっています。

 昨年、いじめ問題で生徒が自殺した岩手県の矢巾町では認知が0件でした。
認知が大事になってくるのではと考えています。

 2つめの今後の学校教育で取組を強化することとして、積極的に認知する。アンテナを広く持ち、保護者さんの意見をしっかり聞くように教員に訴えています。重大事態を未然に防ぐ観点からお願いしています。また、一人で抱え込まずに組織で対応することを指導しています。法に則った対応、どの段階でいじめが解消したととらえるのか、継続した指導の必要性を訴えています。学校の風土づくり、湖南市スタイルによる授業のスタンダードについても力を入れていきたいと思います。以上が湖南市のいじめの現状について報告になります。

議長

 何か意見がありましたらお願いします。無視、物隠しの認知は難しいのでは。
積極的に認知をしていかなければならないのでは。先ほどの報告の京都と滋賀の認知の差に表れているのでは。

指導主事

 LINEなども学校現場では見えにくくなっています。1つは、保護者への呼びかけ、また、子どもたちの目を見なければならない。いじめをなくそうサミットなどで、子どものいじめをなくそうという目を育てていきたい。教師だけの目ではなかなか対応できない。

委員

 作文教育というもので、学校の中で起こったことを作文にする。

 こういった授業をしてほしいなど生徒の方から定期的に作文を書くようなことはありますか。

指導主事

 担任との交換日記などはしています。

委員

 京都市の取り組み状況は。

指導主事

 京都市は、アンケートを行っています。いじめはありませんか、嫌なことはありませんか。といったアンケートを行っています。湖南市は、各学期ごとに行っていますが、京都市は多いところで毎週しているところもあり、月1回のところもあります。身についています。認知をするためにアンケートを行っています。

委員

件数は減っていますか。

指導主事

 アンケートの中で、嫌なことをされたと書かれていましたら、いじめとして認知されます。当然、指導します。99.8件が減っていくことは大事ですが、重大な事態を防ぐことの意味合いが強いのでは。

委員

 学校、教育機関でできることはそこまでですが。もっとも危険、生命にかかわる問題については、決して学校も親も把握できない。

指導主事

 欠席が続く場合は必ず報告をいただき、家庭訪問を行うようにしています。こちらが変化に気付き、警察に連絡したり、家庭児童相談所、県子ども相談所と連携を取り、早期に対応するようにしています。

議長

不登校だけでなく、長期欠席の子どもへの具体的な対応は。

指導主事

 湖南市の場合は、ふれあい相談室があり、巡回相談員が各家庭に訪問し、まず、ふれあい相談室に来てもらい、学校への登校を促すようにしています。

 関係が切れないような取り組みをしなければならない。

議長

 学区を外すという発想はどうでしょうか。

委員

 違う学区の学校に行くということですか。

議長

 就学前の児童はキャパがあるので、市内どこに行っても行けるようになっています。

 境界を取り外し、出入りが自由になるようなことができないか。

委員

 区域外通学を認めて、いじめ、不登校に対応している事例はあります。

委員

 先生にも言えない、親にも言えない、そういった子どもたちをどうやって救っていくのか。

指導主事

 いじめの被害者が区域外に行き、加害者が学校に残るのはおかしい、反対ではないのかといった意見もあります。

議長

 SNSをうまく使って子どものSOSをつかむことはどうか。LINEでいじめがあれば、LINEでいじめを受けている投稿をしてもらい、いじめ相談の受け皿にできないか。

指導主事

 電話相談というのはありますが、SNSを使ってというのは聞かないです。

議長

 まずは、SNSに匿名で投稿してもらい、そこからメール等で具体的にやりとりを行うようにすればいいのでは。

 また、京都市のような取り組みはできますでしょうか。

指導主事

 今年も文科省の方で京都市の事例発表があり、京都市に習えとは明言されていませんが、工夫するような話はありました。

議長

アンケートも毎週は難しいので、毎月1回ぐらいでしたらどうでしょうか。

指導主事

 毎月1回ぐらいでしたらできると思いますが。

事務局

 ここからは非公開(いじめの事例)

事務局

 本日は報告者にも来ていただき会議を開催しました。本日の会議の意見をとりまとめまして、次年度の総合教育会議の議題を検討していきたいと思います。また、意見がありましたらよろしくお願いします。本日はありがとうございました。

この記事に関するお問い合わせ先

総合政策部 秘書広報課 秘書係

電話番号:0748-71-2314

ファックス:0748-72-1467

メールフォームでのお問い合わせ