平成28年度第1回総合教育会議 会議録

更新日:2019年07月01日

平成28年度 第1回 総合教育会議 要点筆記

開催日時

平成28年5月16日(月曜日) 午後1時30分 開議

開催場所

湖南市役所西庁舎 3階大会議室

会議次第

1、議長あいさつ

2、議題

  1. 平成28年度湖南市総合教育会議の時期及び議題(案)について
    1. 会議の開催月について
    2. 会議の議題について
  2. 平成28年度湖南市教育の取組重点事項・検討事項(4-2)について
  3. 湖南市家庭教育支援システム(Ver.2)について
  4. その他

会議に出席した委員

6人

会議に出席した事務局職員

8人

会議を傍聴した人

2人

会議内容

議長あいさつ

 今年度になりまして1回目の総合教育会議です。この会議は昨年の4月に創設されまして、昨年度は5回、議論を交わしながら進めてまいりました。首長部局と教育委員会との連携を図るということが趣旨ですが、やはり目的は、子どもの育ちをしっかりと見ていくことだと思っています。特に昨年度は教職員の定数を大きく削減しようという財務省サイドからの動きがあり、その後も文部科学省の中において副大臣の下にタスクフォースを作りながら今後必要な教員については確保し、創意工夫をしながら政策展開をしている自治体の施策に対応していかなければならないと言われております。湖南市では、教育委員会の主導の下でそれぞれの学校、それぞれの地域が子どもたちを包み込んでいただいており、湖南市の教育環境をより良くしながら進化をさせて国に対する提案ができればと思っております。どうかよろしくお願いします。

事務局

 ありがとうございました。会議は市長が議長になるとなっておりますが、進行は事務局で行いますのでよろしくお願いします。まず、会議に先立ちまして本日の会議は午後3時までの90分で行いますので、進行にご協力いただきたいと思います。また本日は、家庭教育支援システムの関係で市民環境部次長の山中と健康福祉部次長の芦田が傍聴という形で臨席をさせていただいております。よろしくお願いします。
 本日の会議は昨年度の5回の会議の経過を踏まえて、本年度のこの会議の議題等についてご決定いただければと考えております。また、本日の議題といたしまして、平成28年度湖南市教育の取組重点事項、検討事項、および湖南市家庭教育支援システムについて議論をいただければと思いますのでよろしくお願いします。

事務局

<平成28年度湖南市総合教育会議の時期及び議題>について説明

議長

 今、事務局から説明がありましたが、今年度の総合教育会議の開き方であります。5回開くということで、約四半期ごとということになりますけれども、年末にも1回開きたいという思いであります。内容的に議題は先ほど説明があったような流れでありますし、それに対して必要なところでゲストスピーカーをお呼びしてディスカッションができればなと思っています。他にこういったことをしたらいいんじゃないかとかご意見があればうけたまわりたいと思います。

委員

 これは1回から5回までの議題が載せられていますが、このほかに時期に応じて必要なものがあったら出していいわけですね。

議長

 そうですね、それはその時に応じて考えていけばいいと思いますし、この案は基本を押さえてあるだけで、ここでコンプリートする必要はないと思います。

委員

 私はこれで結構かと思います。

議長

 また、ゲストスピーカーでこういう人の話が聞きたいとかありましたら事務局にお伝えいただければと思います。今年度の開催時期と議題については原案通りとさせていただきます。

 それでは次の議題(2)平成28年度湖南市教育の取組重点事項・検討事項について、事務局よろしくお願いいたします。

事務局

 平成28年度湖南市教育の取組重点事項および検討事項ということで、皆さまのお手元には別とじの(案)ということでお配りをさせていただいております。これにつきましては教育長から提起をいただきますので、よろしくお願いします。

教育長

 <平成28年度湖南市教育の取組重点事項および検討事項について>提起

議長

 フリートークになりますので、何かご意見があればお願いします。

委員

 教育委員会の活性化について、これまで学校訪問をすると校長や教頭に遠慮して一般の先生が弾け出せないという傾向があるように思います。何でも話せるような雰囲気があればと思います。

教育長

 6月の校長会資料に意見が自由に出るような仕掛けを出したいと思っています。

委員

 コミュニティスクールの理事会と先生方とわれわれの3者の集まりや、校長先生を含めた先生方とわれわれの集まりもありました。学校内部の校長先生を中心とした先生方との会合で、私たちはこんなこともこんなこともしてるといった実績ばかりを強調されて問題点をあまり話題にしないと強く感じました。そう思うとわれわれ教育委員があまり信頼されてないのかなと、そういう意味で意見を聞く会というよりも単なる報告会のように感じました。ですから、もう少し双方の活発な意見交換ができればいいのにと、コミュニティスクールの委員の方が入った3者での話し合いの方が、いろんなお互いの知らないことを理解できて、私的にはそっちの方が面白かったと思います。

教育長

 昨年の菩提寺北小などで行った会議のことをおっしゃっていると思います。教員も全員ではなかったですが教員代表やCSの理事さんがいて、頭数は多かったと思います。

委員

 教育委員や委員会に対する誤解もあって、かなりのクレームもあったりしてこういう意見もあるのだなとかえって刺激的でよかったと思います。
 もうひとつ、コミュニティスクールになる前は各小中学校個別の協議会に時間のある限り出るようにしていましたが、現場での先生方とのコミュニケーションにより現場での問題が直に入ってきて、私たちもそれに対して質問したり意見をするといったようなコミュニケーションが取れたのですが、コミュニティスクールになるとわれわれは直接行かなくなったのです。この点でむしろ遠ざかっているような気がするんです。

委員

 私は、表面化しない先生方が思っておられるいろんな問題点があるはずだと思います。むしろ批判的な言葉でもいいので自由に出せる会にしたいと思います。

教育長

 先ほどおっしゃったコミュニティスクールの理事会に出なくなったことで遠くなったということになると、教育委員さんにも出てもらった方がいいですね。

委員

 私は、時間が取れる限りその学区の教育委員は出たほうが、教育委員が学校のことを知るうえではいいと思いますね。実際に教育委員としていろんなことを知る必要があるのなら出たいと思います。

委員

 そうですね、情報源として会に出させていただいて、その時の学校の現状を校長先生からみんなで聞いてご意見のある方は発表するという場にご一緒するんですが、私の場合の情報源は、ご近所のお母さん方の立ち話の中で、今まち協ではこういうことをしているとか、今あの学校はこのような問題が起こっているとかそういうことが私の中では身近に感じられます。会の中では学校での取り組みの半ばアピール的なことが多く、確かに問題点というのがあまり聞こえてこない。学校でブレーキをかけてらっしゃるのではと思え、もう一歩踏み込んだ「どんなことを助けてもらいたい」とか「こんなことを地域の人にしてもらいたい」というような生の声を聞いてみたいと思っています。

教育長

 確かにコミュニティスクールになりますと、理事会の理事さんとどのように学校の問題を解決するかということを話し合う場ができますから、今まで存在した学校評議員会は発展的解消になります。しかし、学校評議員会で得られていた情報が、コミュニティスクールでは得られないということが起こってしまったわけです。学校評議員会は年3回で、理事会は学校によって違いますが年5回程度です。回数は増えてしまいますが行ける時でいいということで、教育委員さんに案内をさせていただくということでいいでしょうか。

委員

 制度上、例えばそこの委員に入ってないということであればオブザーバー参加ということになると思います。評議員会の時には地域の方が評議員として来られているわけで、その方が発言されるときに地域の方がどのように学校に関わっておられるか直に聞けたりこちらにも意見を聞かれたりして意見交換ができました。

教育長

 そういった意見交換があった方が、3(3)「教育委員とCS理事長との懇談会」を開催しても学校の事情とかを分かってるので意見が通じやすいですよね。

委員

 それがないと、学校教育を感じる時のリアリティがなくなってしまいますね。

委員

 それと、学校の先生方に、教育委員会とどういった形での語り合いがいいか、逆に聞いてみてもいいですよね。

教育長

 昨年度の感想ですから、まだそこまで持ってないかも知れませんね。こちらから仕掛けた話し合いの場でしたからね。

委員

 ひとつ前の子どもの夢と志についてですが、(2)の自律型ロボット教室について理科離れ対策ということで非常に新しい取り組みで子どもたちも関心を持つだろうと思っています。湖南市はソーラーパワーに力を入れてるとのことで、ソーラーパワーに関する教育は可能性としていかがでしょう。子どもたちにソーラーパワーに興味を抱かせるようなことができないかなと思います。

教育長

 ソーラパワーについては検討させていただきたいと思います。しかし、昨日行ってみて面白いと思ったのは、指導されている北原先生は「プロ野球選手になりたいと思っている子どもにおもちゃのバットで練習をさせるか。ピアニストになりたいと思っている子どもにおもちゃのピアノで練習させるか」というような論法なんですね。じゃあロボットを作りたいと思っている子ども、あるいは理科の実験が好きと言っている子どもになぜ豆電球なのかということで、センサーが付いた本物の火星探査ロボットを持ってくるんですね。

議長

 政府はプログラミング教育を小学校からさせるということを打ち出そうとしていますよね。文科省サイドじゃないと思いますけれど、産業教育ということで欧米だと小学校からプログラミングをやってるからあれだけ上達するんだと。頭の柔らかいうちにプログラミングを会得させて、大きくなったらすぐ動けるようなそういう方向性をこれから出してくると思います。

教育長

 なるほど。昨日は子どもたちにi-phoneを見せて、韓国では小学校の宿題でこの中にお年寄りが使ったら役に立つソフトを作りなさいというものもあるよということを紹介していました。まさにこのことでしょうね。

議長

 また教育研究所で調べておいてもらったらどうでしょう。

教育長

 そうですね。

委員

 中学生の派遣を考えておられるセントジョンズという街は、どんな特徴があるのでしょう。

教育長

 セントジョンズ市というのは、滋賀県がミシガン州と交流しているのですが、そのミシガン州の中にある市でして、旧甲西町時代から絵画の交流を行っていました。人口は1万数千人、小学校4校、中学校1校の治安も非常に良いこじんまりとした街です。

委員

 そこで何か特別な教育の成果が上がっているんですか。それとも普通の学校ですか。

教育長

 普通の学校です。子どもを送り込んで1週間程度生活をしてというような発想です。ただ、いろんな市でやっているのは行ったら受け入れるという相互交流で、行くよりも受け入れる方が大変なんですね。その話を交渉できる人が見つかってないんです。

委員

 セントジョンズ市から湖南市に何かリクエストはないんですか。

教育長

そういう交渉ができる人が見つかってないんです。絵画の交流は要項がありますので毎年同じように今年はこうしましょうとファックスでやっているようです。

委員

 やっぱり英語教育は必要ですね。

教育長

 そうですね。昨日もロボットで小学生の子どもが勝ち進むと世界大会に出られる。その時には確かに自分が作ったロボットであることを英語で証明しなければなりません。そしてやっと戦えるんですね。そのためには英語が必要です。紙に書いたものを読んでいたのでは誰も聞いてくれません。

委員

 やはり必然性ですね。

委員

 先生方も事務の皆さんも早く英語力をつけておかないとと思います。

委員

 4の学力保障の取り組みで、私は土日の午前中なんかに地域の集会所で2~3時間程度の学習会を継続的に行ったらどうかと思います。そこで復習とかできていないところをカバーするなど、そういうのを定例的に行うシステムを作りまして、そこに大学生や学識のある定年退職した人たちがボランティアで教えることができたらずいぶん違ってくるのではないかと思います。今の子どもたちを見ていると、どうしても帰ってきたら遊んでしまって、クラブ活動なんかもあるんですけれど、勉強しなければいけないところを勉強しないことが多いようです。

教育長

 学力保障については、次の議題でも関わってきますからそちらでもお願いします。

委員

 (5)の大学との連携については以前から意見をもっていまして、大学側からしても教育実習はわずか2~3週間程度しかないので、連携することにより常勤教諭の負担が軽減されるメリット、子どもたちにとっては若いお兄さんお姉さんが教えてくれるのでそれまでとは違った学ぶことへの意欲がわいてくるというメリット、そして学生にとっては教えることの難しさを学び実際に教師になった時の準備ができるというメリット、双方でいいようにこれはもう大学の制度も改革してもらわないといけませんけれども、大学との交渉次第では結構いけるんではないかと思いますね。

教育長

 いま私、制度的なことは全然わからずに出してきているんですけれど、現場にいたときは学生のボランティアはウェルカムで受け入れることができるんですけれども、大学での単位認定とかしてもらおうと思えば複雑な手続きなどいるんですか。

委員

 教育学部など大学側でそういう制度を設けさえすればできます。ですから学部の主になっている先生がそういうことに対して積極的に受け止めていただいて教授会に提案して通りさえすれば制度ができます。

教育長

 学生さんの交通費は自分持ちですか。

委員

 交通費をこちらが持ってあげることができれば、大学は喜んで学生を出すと思います。

教育長

 その辺が交渉内容、提携内容ですね。

委員

 教育系の大学はそういう機会を作ってほしいと言ってますよ。この間もある大学の先生と話してたらそんなことを言っていました。

委員

 例えば発達障がいなんかの科を持ってる心理学の教室なんかは、願ってもないことだと思います。だから学生を寄越してくれると思いますよ。単位込みなら学生も喜んで来ますしね。講義聞いてるよりはるかに役に立つと思います。

委員

 中学校の校長先生が大学生のボランティアを探していると学生から聞いていますが、教師になりたい大学生は塾の講師のアルバイトをしているんですね。だから行きたいのは山々だけど背に腹は代えられずお金が出る方に行ってしまう。だから、今おっしゃったように単位が取れるようになるとちょっと気持ちも動いてくれると思います。

委員

 そうなると、石部駅や甲西駅から学校まで車で送り迎えするなどここの担当者の方の負担が多少増えるでしょうね。

教育長

 そういったことはここにはありませんね。

委員

 でもそれが出来れば学生は来てくれると思います。

委員

 それと何らかの学生のキャリアを認めるといいと思います。

委員

 学生自身にも履歴書に書けるキャリアになりますから。

委員

 書けると思います。面接なんかでもアピールできますね。

委員

 キャリアと言えば6番目のキャリア教育ですが、どこだったか子どもさんが企業に行って話を聞いたりちょっと働かせてもらうのがすごいニュースになってましたね。これはいいことですね。

教育長

 今の話は中学生ぐらいの話ですか。

委員

 確か中学生ぐらいですね。自分の将来の選択肢も増えますよね。

委員

 私も子どもさんの感想文を読んだんですが、進めてもいいと思いましたね。それから反カルト教育ですが、実際難しいところですよね。それよりももっと直接的に宗教とは何か、人間とは何かとかを平易な言葉で子どもたちに理解させていく必要があると思います。

教育長

 いま、おっしゃったことも教育基本法の15条の1だと思います。学校なんかでは15条の2の方が強調されてどうしても及び腰になっています。

委員

 特に湖南市では一つ問題を抱えていますので、それがやっぱりどうしても反カルト教育に結びついてしまうのかと。

委員

 教師の力量にもよるんですがね。

委員

 学校によっては宗教的なものは一切ないと説明しても、外国籍の親や特定の宗教の親には理解してもらえないというのがあります。

委員

 あまり突き詰めると人権にも関わってきますので、どうしてもこうだと言い切ることが難しいですね。

委員

 だから外国籍の子どもの場合は通訳さんに上手に通訳してもらったりしています。

教育長

 (3)はネーミングがなかなか難しくて、カルト教育と言っても反カルトと言って誤解されるので。

委員

 カルトという言葉が元々そんなに悪い言葉ではないんですが、問題が起こった時点で非常に否定的な意味で使われだしてしまったんです。

教育長

 むしろ先生がおっしゃった生きる力教育といった方がいいのかなと。

委員

 そういうことなんです。だからこれは道徳教育とも関連が出てきているんですね。

議長

 当地においてはオウム真理教もありますし。

委員

 ISなんかもオウム真理教に似てますね。

委員

 あの方たちは爆弾を抱えて亡くなっても自分はすぐによみがえると思っておられるので、死ぬことは怖くないと教えられているんですね。

教育長

 日本でもありましたね。東京都の小学校1~3年生に自分は死んでも1回だけだったら生き返ると思う人と質問したところ、3割が手を挙げたということもあります。

委員

 ゲームの感覚もあるんですね。リセットしたらいいという。

教育長

 私もその記事を読んである小学校で手を挙げさせたら3年生でも何人か挙げるんですね。1年、2年は聞くのを止めましたけれど。

議長

 先ほどの大学との連携も含めてですが、やはり湖南市の教育で売りになっているところ、外から見て輝いているであろうところをしっかりと見えるようにして行かないといけないのかなという気はしています。

委員

 だから、教育長が書いておられるように、湖南市教育はこういうような教育をしているんだということをしっかりと理解していただいて来ていただきたいと思いますね。

教育長

 それはもう、この表を持ち込んで構造や小中連携などいろいろしゃべらせてもらおうとは思っています。

議長

 教育研究所だよりは刷り物だけですか。

教育長

 今は刷り物だけなんですが、名称を「湖南市教育だより」に変えて区長さんやまち協にも配布や掲示をしていきます。

議長

 ホームページにも載せたらいいんじゃないでしょうか。

教育長

 はい、ホームページにも載せていきます。

委員

 いい試みだと思います。もっと内容的に詰めて、いまどのような課題に取り組んでいるなど書けばもっと広がると思います。

議長

 いろいろご意見が出ましたけれども、次の議題もあるのでこんなところでいいですかね。

教育長

 そうですね。ずいぶんアイデアをいただきました。特に皆さんへはCSの理事会へのご案内を差し上げることになると思いますけれど、都合のつく時で結構ですのでよろしくお願いします。

議長

 次に議題(3)の家庭教育支援システムについて、今回と次回で議論を重ねたいと思いますが、まずは教育長より説明をお願いいたします。

教育長

<家庭教育支援システム>について説明

委員

 石部南学区まち協での子ども食堂事業というのはいつから始まったんですか。

議長

 昨年度からです。

委員

 この成果はどうですか。テレビのニュースなどでもやってて、結構子どもさんは助かったとか聞きますけど、石部南学区まち協の場合どうなのかなと興味がありまして。

教育長

 私自身わからない中で言いますけれど、システム対象児童に呼びかけてきているのか、広くチラシなどで呼びかけているのかその辺もわかっていなくて、二極化の下の山に声をかけていきたいということです。

委員

 何か情報はありませんか。

事務局

 芦田次長、何かありませんか。

芦田次長

<子ども食堂について説明>

議長

 このシステム対象児童というもののとらえ方なんですけれども、対象が厳格でないとシステムとして動いていかないと思います。システムの対象というものをどうとらえるのか、具体的事業例の中のほとんどは一般施策なので、この子を何とかするための経路をたどって出てくるのではないだろうかと思います。

教育長

 そこが一番難しいんですよね。発達支援システムだと、検査結果により保護者に投げかけて支援をしていくことができるんですけれども、例えば生活保護家庭や要保護・準保護の家庭の保護者に声掛けしても「いらんお世話や」ということになりかねないこともあり、難しいなと思っています。

委員

 対象となる子どもは親御さんの理解も得にくいので、各課連携するのであれば親御さんの学びの場を用意して、子どもさんもどうですかというような連携があれば、より改善策になるかと思っています。

委員

 対象児童生徒のリストアップは必要でしょうね。

議長

 対象児童生徒があまりにも漠然としていますよね。

委員

 公表することはないんですが、リストアップしておくといいと思います。

議長

 発達支援システムの場合は非公表で保護者の了解を得て進めていますけれども、保護者に理解がない子どもをどうするかですから、家庭教育をしやすい環境を作っていくシステムが欲しいところですね。家庭環境が難しい子どもに別途学習機会を与えるシステムなのか、そこのコンセプトがまだ統一できていないんですね。

委員

 教育委員会としては例えば子どもたちにいい教育を提供していくという観点から給食があるわけです。

議長

 家庭環境から隔離して学習をさせるといった発想もかたやありますし、家庭環境を改善して家庭学習をするという考え方もあります。ですから、一般施策的にここに学習の場を作ったからここに来なさいよというのはまさに家庭環境から隔離することになります。

教育長

 このシステムには二通りあって、アウトリーチ型の学習支援を行うというのもあります。

議長

 発達支援システムのように右上がりのグラフでいくのではなくて、おそらくシステム回路とか経路を分けて、メニューをそろえた中で関係者が共有することかなと思います。ただ、発達支援システムでも親が理解していない子どもは入っていないわけで、100%把握されてるわけでは決してないわけです。

教育長

 誠に申し訳ないが、これはまだVer2.なので図が出来ていません。仕組みを図式化できる状況にはなっていません。

議長

 例えば要保護児童対策協議会は、命の危険があるようなところでやってたり、それに対して教育委員会が考えるのは学習が深まっていないということなので、そこの折り合いをどうするのかというところだったりもします。要対協はDVなどですし、生活保護、要保護・準要保護はあくまでも金銭的な支援の部分ですから。いかに、一人ひとりの児童生徒に知らせるかということですよね。本来は教員がすべきなんでしょうけど、ただそれが家庭に起因することなのであれば、そこまで入り込めないかなと思いますね。

教育長

 学校は教諭がしてくれないと動かないと思います。例えば懇談会などの場で行うのもひとつかと思います。

委員

 関わられる部局団体の方が多いので、考え方や足並みがそろっていないと後々大変かと思います。就学前教育にかかわられるときにお父さん、お母さんにお知らせできる場面があればいいなと思います。

議長

 そういう意味で言うと、家庭教育支援システムというよりは、子どもの育ち支援などもう少し大きなくくりになることも考えられなくないですね。

委員

 家庭教育支援システムという名称になったのは、これまでのいろいろな検討のなかで学校における教育はいろいろな形で具体化して先生方に相談して進めることはできるけど、家庭でいかに勉強する環境ができるかという、これが一番大きな問題ですよね。その辺で子どもの教育の中では家庭の経済状態というのが大きな要因になっていると思います。

議長

 だから、学校が塾と提携して正規の授業以外に塾が進出し正規の時間以外に教育にどれだけ時間を確保するかということでしょう。ただ、対象とした子どもがこの数々の事業にちゃんと行っているのかどうかというチェックとかそこまでするのかどうかとか、結局はそうなってしまうんです。

委員

 実際にしながら調整するしかないですね。最初から考えてもできることではないと思います。

教育長

 発達支援システムは時間など指定して1対1でやりますからチェックできますが、こちらはそういう仕組みではありませんので。

議長

 例えばゲームばっかりしていて勉強しない子どもはどうするんだとか、そこをどうするかですよね。そこに土曜日事業をしたから伸びるかとそういう話ではないと思います

委員

 受験前には効果的かと思います。

議長

 その辺をもう少し整理しないとシステムとして文科省に持ち込んでもだめと思います。発達支援システムは厚労省、文科省がとり上げてくれましたが、ここの下の山の層にある子どもたちを支える手立てとして、実際に本当に支えられているのかどうなのかということが解るようにそういう経路を作り上げていかないといろんな事業メニューだけではだめなのかなという気はします。

教育長

 ここへ下の山の子どもたちが来ているかどうかチェックできていないので。

委員

 よくこのプランをお作りいただいたと思います。これからこれをたたき台にしていきたいと思います

議長

 下の山の層の子について、家庭学習ができているかどうか。できていなければこういったこともありますよというアナウンスを親にする。そのアナウンスが出来ているかどうかをこっちでチェックして、現場にいたかどうかは活動していただいている先生たちにチェックしてもらう。その上で来なかったら次の段階へ進むというシステム化をしていけばいいのかなと考えます。そういうことも含めながら考えていきたいと思います。
 時間も過ぎておりますので、家庭教育支援システムの1回目の議論ということで、またこれを精査しながら実効性のあるものにしていければなと思っておりますので引き続いてご議論いただだければと思います。これで第1回の総合教育会議を閉じさせていただきます。次回は8月ですのでよろしくお願いいたします。

事務局

 長時間にわたりありがとうございました。次回は8月ということで県教委との連携ということも議題に上がっておりますので、県教委とも連絡を取っていきたいと思います。会議がより有効なものになるように事務局で進めていきたいと思っています。どうぞよろしくお願いします。本日はありがとうございました。

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