平成28年度第3回総合教育会議 会議録

更新日:2019年07月01日

平成28年度 第3回 総合教育会議 要点筆記

開催日時

平成28年10月31日(月曜日) 午後1時30分 開議

開催場所

湖南市役所西庁舎 3階大会議室

会議次第

1、議長あいさつ

2、議題

  1. 『楽しくて力のつく湖南市教育』から
    1. 「こころの教育」
    2. 「地域との協働」
  2. 教育方針
  3. その他

会議に出席した委員

 6人

会議に出席したオブザーバー

 なし

会議に出席した事務局職員

 6人

会議を傍聴した人

 なし

会議内容

議長あいさつ

 今年度に第3回目となります総合教育会議です。前回は滋賀県の青木教育長に参加いただきながら県とのつなぎをどうしていくかについて議論を深めさせていただいたところでございます。次の世代がしっかりと生きていくための力をつけられるような教育環境を整備していくということが大人社会の責務であると思っておりますので、今回は楽しくて力のつく湖南市教育というもののなかでの基底部分になるようなお話をさせていただくことになろうかと思いますが、どうかよろしくお願い申し上げまして開会のあいさつとさせていただきます。

事務局

 ありがとうございました。それでは議題(1)「楽しくて力のつく湖南市教育」から、1.「こころの教育」について、湖南市教育研究所藤本研究員より説明をお願いいたします。

研究員

<こころの教育について>説明

事務局

 ありがとうございます。今、藤本研究員より説明のあった「こころの教育」について、何かご意見があればお願いします。

委員

 道徳教育というのは人格教育じゃないかと思います。社会に適応しみんなと楽しく過ごすことができる力をつけることが道徳教育の課題だと思います。平成29年度湖南市教育方針の中に、生きる根っこを太くする、目の前にある課題から逃げることなくまわりの仲間と力を合せながら困難を切り拓いていける、何とかしようとする態度、何とかできる力を育てると書いていただいています。私は、少々の苦しみや悲しみ、困難にへこたれず耐えていく力が大切だと思います。子どもたちにはいじめ問題などもありますが、少々のいじめに耐えるような力強い精神をつくっていきたいと思います。それがないと困難を切り開いたり何とか解決しようとする前向きな考えも生まれないと思います。小学校では資料集を使った授業があるけど中学校はないですね。

研究員

 現在は様々な会社から出ている副読本を使いながら学習を進めています。

委員

 資料集を使うのはむしろ中学生の方が有効かと思うのでもっと活用してほしいですね。

研究員

 先ほどおっしゃった、苦しいことに耐えるということや、みんなで協力して苦難を乗り切るということを道徳教育で育くむことは非常に大事なことだと思います。

議長

 道徳教育の教科化には興味があり、湖南市らしい進め方で教科化の姿が見えてきているというのは非常にありがたいことだと思います。強い心もそうですが、いじめについては制度的にカバーするということもかたやありますので、両面から進めていくということが大事なんだろうと思います。地域と連携しながら道徳教育を進めていくというのは湖南市らしい進め方だと思っていますので、来年度以降も深めていってほしいと思います。

事務局

 それでは次に2.「地域との協働」について湖南市教育研究所伊藤所長より説明をお願いします。

所長

<地域との協働ついて>説明

委員

 学校内の施設へのボランティアもいれば稲刈りのお手伝いなどのボランティアもおられます。市内では個別にお手伝いをすることが多く、体制的なボランティアではないような感じがしています。でも、子どもたちの様子を見ていると地域の人と関わることにより、特に核家族家庭の子は祖父母世代との交流もあり新しい体験ができて良いのではないかと思います。

所長

 先日の石部南小の体育祭で、石部中学校の子どもたちがやってきて、誰に言われることもなく後片付けを手伝った。これこそが地域とともに歩むというスタイルが積みあがってきたのではないかと思います。甲西北中学校でも学区内の小学校の運動会でブラスバンド部がファンファーレなどを演奏したりであるなど地域との連携もできていますし、中学生も自分の地域を思うという心が育っています。悩みとしては事業が広がるにつれて統括する側が大変になるのですが、湖南市の取り組みが進んでいるということを実感できたところであります。

委員

 いま所長さんが紹介してくれたことを5~6年前にプランとして教育委員会で話題にしていましたが、今回、実際の取り組みとしてご紹介いただき、それぞれの取り組みに力強さを感じました。

委員

 この会議で以前から話題になっている家庭学習支援システムについて、今お話しいただいたことからも具体的な形を取ってきているということが考えられますね。菩提寺北小の理事会にお招きいただき参加したんですけれども、コミュニティスクールになって地域のみなさんが入ってきてだんだん変わってきていると理事の方もおっしゃってましたし、私も感じました。先生方の負担をいろいろな面でカバーしてもらっていて、理事会の中にある子どもの教育を担当する分科会が子どもたちの宿題を見たり学習のお世話をするのが年7~8回行われています。それによって子どもたちが学校で学ぶ以外にいろんな人からいろんなことを教えてもらうので、積極的に関われるようになっていると知りました。それともう一つはそれと並行する形で地域のコーディネーターの方が別の形で学習支援を行っている。そういうふうにいろんな形で地域の方の協力によって子どもたちのいろんな力が発見されて伸びてきて、進んできていると実感しました。岩根小の運動会でも地域の方が非常に熱心に積極的に関わっておられて、徒競走のテープ持ちや交通整理を地域の方が担当してくださるとか、学校と地域の関わりの中でうまく進んで行くと子どもたちは非常に豊かなことを学べるんじゃないかと思います。

所長

 学校運営協議会の理事の方々が、そのように関わることによってその方々も地域づくりの人材を育てているんです。ですから学校が核となって地域の人づくりをやっているということになります。菩提寺北小のあすなろカーニバルというお祭りも、視点を変えれば災害時の炊き出し訓練をしていることにもなります。こういうことが各校で差はありますが根付いてきたんじゃないかと思います。

委員

 甲西中の学校支援委員の方が、生徒を募集して東海道のごみ拾いを行った時も、地域のお母さんが炊き出しを行うなど、子どもたちの意識も変わってきますし、素晴らしいことだと思います。

所長

 今度みちくさコンパスがあり、そこに甲西中学の生徒の参画もあると思います。これらのことは長く続けることに意義があります。

委員

 一つ一つ具体化して進んで行っている感じがします。そういうことに全く取り組んでいらっしゃらないところもあるんですか。

委員

 コミュニティスクールの会議が立ち上がるまでが大変で、スローガンを決めるだけでも熟議を重ねに重ねてます。

所長

 今現在も下田小と日枝中で設立に向けて取り組んでいただいており、学校にとっての強み弱み、地域にとっての強み弱み、家庭にとってはどうかということを議論して、何を目指すのかということをもんで、ようやくまとまってきたところです。

委員

 ただ、菩提寺北小学校での会話を聞いてまだまだだと思ったのが、コミュニティスクールの理事や先生など主体的に関わっておられる方々は本当によく理解され、積極的に受け止めて活動されていますが、まだ各家庭においてはコミュニティスクールがどんなものか知らない方も多いですし、十分理解されていないということが話題になりました。今後もう少し広くコミュニティスクールの意義というのを各家庭で知っていただく努力をしなければならないと思いました。

所長

 コミュニティだよりや広報こなんでも紹介をしておりますが、実際に関わってもらわないとなかなかわからないというのが実状です。言葉に抵抗がある方もおられて、学校応援団があるのになぜコミュニティスクールなのと、コミュニティスクールという言葉に拒否反応を起こされる方もおられます。そこは実際子どもたちがどう変わったのかということをご覧いただいたらよくわかると思うのですが、蚊帳の外におられると、コミュニティスクールって何してるのという話にもなります。

委員

 やっぱり頭じゃなく心の問題に入って行かないと親たちが納得しないといけないので、そのあたりをどういうふうにすればいいかということにもなりますね。

所長

 今のこころの教育もそういう方面でやっていただいていますが、形として成果が見えないと、もう一つ実感として湧かないのかも知れないですね。

議長

 滋賀県はなぜ地域学校協働活動推進事業という名前を付けているのでしょう。

所長

 これは県というより国の答申が出された時点でこの名称になっています。今までは学校「支援」という言葉が先に来るので、より多くの方に参画いただくためにこの名前に切り換えたようです。

委員

 私は理事に入って4年目になりますが、だいぶ意識は変わってきたと思いますね。コミュニティスクールができる前は、委員の方々も学校と市の責務をなぜ私たちの押し付けるといった意見が大半でした。今は全然違いますからね。

所長

 理事の任期も2年で終わるのではなく、4~5年と続けてしていただけると組織も盤石になり、活動も変わっていきます。

委員

 一人でも多くの方に関心を持っていただきたいと思います。4年任期ならそこで全部が変わらず上手に回していただけると、意識も違ってくると思います。あと、こころの教育のことなんですが、いつも定例教育委員会などでいじめなどの問題行動が出されたときに、特別支援学級の子とのトラブルが多いような気がします。そういった点で特別支援学級の子と通常学級の子とのコミュニケーションがうまく図れるような道徳教育も取り入れていただけるといいと思っています。

研究員

 今回の教科化にあたって、様々な考えの人たちや自分と考えが違う人と力を合せて生きていくということも大事にされている教科だと思いますので、おっしゃっていただいたことにも力を入れていきたいと思います。

委員

 学校支援の「支援」という言葉は地域社会が学校を支えていくというイメージなんですが、本来そうではなく、学校が地域社会と一つになって学校教育を共に考えていくそういう思想ですね。

所長

 それが当事者意識だと思います。地域も上から目線の「お手伝い」ではなく、地域の方が児童をわが子のようにどう育てていくかということを思っていただいています。ずいぶん変わりますね。

教育長

 第1回学校支援地域本部事業の運営委員会に講師で来ていただいた武井先生は、「学校支援」という言葉より「子ども支援」という言葉を使った方がいいとおっしゃっていますし、先ほど議長がおっしゃった名称変更がありましたけれども、地域が協働化していくという、これはやはり子ども支援の協働活動をどうするかという発想でのネーミングなのかなと思います。

事務局

 ありがとうございます。それでは次の教育方針に移らせていただきます。

≪説明員(所長、研究員)退席≫

事務局

 それでは議題(2)「教育方針」について、教育長より説明をお願いいたします。

教育長

<教育方針について>説明

委員

 先ほども言いましたが、1ページの「目の前にある課題から逃げることなく、周りの仲間と相談しながら、力を合わせ困難を切り拓いていける」この部分の少々苦しいこととか悲しいこと、困難に耐える力、そういうのを入れていただければいいと思います。それから、これまでにある「小さな詩人たち」や「ことばの宝石箱」はどの部分に入ってくるんでしょうか。

教育長

 3ページの真ん中辺りに入っています。

委員

 ここのところはどちらかといえば言葉の問題が中心であって、いわゆる「左の脳」ばかりが強調されているんですが、「右の脳」つまりイメージの問題が抜けてるんじゃないかと思います。音感や色感など言葉とは全然違う世界で、それも豊かでないと、豊かな子どもにはならないと思います。

教育長

 理性や感性での面では書いたんですが、この学力の面でも触れた方がいいですかね。

委員

 「発想」とか言葉では追いつけないところがあって、これはあくまでも私の希望ですので。

教育長

 どのようにいれるか、一度工夫してみます。

委員

 6ページのまちづくり協議会の補助対象事業メニューに家庭学習支援事業というのは一つのアイデアだと思います。現に菩提寺北小学校では菩提寺まちづくり協議会がそれに向けてやろうとしていますからね。

教育長

 実際、石部まちづくり協議会などは取り組んでいただいていますので、メニューの一つとしてもやっていけるかなと。

委員

 いまの語彙の部分はもう少し平易に書き直していただけるんですか。

教育長

 はい。書き直します。

議長

 キャリア教育には、11月5日に市民産業交流促進施設「ここぴあ」がオープンしますけれども、農業教育に子どもの頃から触れられるような形を考えていただければありがたいなと思います。

教育長

 3ページの下に「働くことの喜び(農業体験など)」記載しています。

委員

 様々な選択肢があることが大事ですね。

委員

 5ページ上段(8)の「同じ方向を向いて」という言葉は、私は好きじゃないですね。「同じ考えを共有しながら、それぞれが独自に実践を進める」というのが私にとって理想的に思えます。

議長

 まだVer.1ですので、ご意見があれば教育長の方にお話しをしていただいたらありがたいと思います。

教育長

 ここに書きこんで送っていただいても結構ですので。

事務局

 ありがとうございます。時間も迫っておりますので他に無いようでしたら、これをもちまして今日のこの会議を閉会させていただきます。議長よろしくお願いします。

議長

 予定の時刻となりましたので、本年度第3回目の湖南市総合教育会議を閉じてまいりたいと思います。本日はありがとうございました。

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