平成29年度第2回総合教育会議 会議録

更新日:2019年07月01日

平成29年度 第2回 総合教育会議 要点筆記

開催日時

平成29年8月28日(月曜日) 午後3時30分 開議

開催場所

湖南市役所西庁舎 3階大会議室

会議次第

  1. 議長あいさつ
  2. 議題
    1. ウツクシマツプロジェクトについて
    2. 市民大学構想について

会議に出席した委員

6人

会議に出席した事務局職員

8人

会議を傍聴した人

なし

会議内容

事務局

 みなさんこんにちは。平成29年度第2回目の総合教育会議を開催させていただきます。まず、開会にあたりまして議長の方から挨拶を申し上げます。

議長あいさつ

 みなさんこんにちは。本年度2回目の総合教育会議ということでございます。先ほどは定例の教育委員会を開いていただいたということでお疲れさまでした。また先だっては、甲西中学校の耐震改築のお祝式にご参列いただきましてありがとうございました。これで市内の小中学校すべての耐震化が終わったということになり、子どもたちに安心して授業を受けてもらえる環境がようやく整ったかなと思っています。また空調につきましても順次整備をしていくということでありますので、これからの学力向上に向けた設備の整備に努めていきたいと思っております。夏休みですので、いじめをなくそうサミットや先生方のアドバンス研修等々様々な行事があったかと思いますけれども、これから9月を迎えまして新学期になりますので、学校現場に対しましては子どもたちの安心安全ということをまず大前提に、また学力向上を含めまして子どもたちの育ちをしっかりと支えていけるような教育現場を作っていければと思っております。市長部局と教育委員会が協力しながら進めてまいりたいと思っておりますので、どうかよろしくお願い申し上げます。

事務局

 ありがとうございました。それでは規則に基づき谷畑市長から議事進行をお願いしたいと思います。

議長

 それでは次第に従いまして議事を進めさせていただきます。本日は年間の計画に基づきまして二件の議事が用意されております。まずウツクシマツプロジェクトについて生涯学習課長より報告をお願いいたします。

生涯学習課長

<ウツクシマツプロジェクトについて>報告

滋賀県文化財保護課主幹

<ウツクシマツプロジェクトについて>報告

議長

 ありがとうございます。いま事務局からの説明がありました件について委員の皆さんからご意見やご質問があれば受け承りたいと思います。

委員

 予算の方ですが、補助金が1/2とあります。これは下りることは決定しているのでしょうか?

生涯学習課長

 補助をいただくことは決定しております。ただ、一つの事業に複数の補助金は受けられないので、平成30年、31年度について通常の保護事業については市単独で、もう一つの事業の方で別の史跡等保護活用計画等策定補助金というのをいただいて計画を立てていきたいと考えております。

委員

 県の方の補助金はないんですか。

県文化財保護課主幹

 県の補助金ということですが、財政難ということもありまして現状では市町が実施される事業に対しての補助等はございません。

委員

 県の方も力を入れてほしいですね。市だけじゃなくて県の財産であり日本の財産ですからね。

教育長

 数日前に文化財保護法の改正の中間報告があり、文化庁が認可していたものを市町に移すという新聞記事がありましたが。

県文化財保護課主幹

 文化財全般について国が改正を考えているようです。ただ、記念物に関しては現状でも軽微なものを中心に市町へ権限移譲されていますので、個々の相談に応じて市町の方で許可できるものはしてくださいということであります。

教育長

 中間報告でそういうようなことがあったという記事だったんですが、それが法律改正されますと、先ほど課長からあったような現状変更届けというものは出さずに市の方でやっていけるとかそういうふうになっていくんでしょうか。

県文化財保護課主幹

 制度的には市長部局と教育委員会が別になっていますので、湖南市が事業者であるものについて、市の範囲で教育長に権限が委譲されているものについては、市長から現状変更の届ではなくて許可の申請をしていただくことになります。そして軽微なものとして許可できるものは教育長が許可するということになっています。基本は文化庁と協議するところですが、軽微なものは市町に権限移譲されているところです。

教育長

 これまでは枯れ松などを伐採するにあたっても文化庁長官まで行ったんですけれども、今回の改正では市の方で許可したら伐れると解釈しているんですがいかがでしょうか。

県文化財保護課主幹

 どのように改正されるか確認していないのでわかりませんが、県や市に権限を委譲すると明記された場合は許可できると思います。ただ現在も国などから指導があったりするんですが、これは市で許可できるだろうと単純に考えて許可を出しても後々に国から「これは国の許可案件です」と言われたりもするので、事前協議をしっかりとしてどこが許可権者になるかお互いに確認し合ったうえで手続きを行ってくださいと言われます。

教育長

 それがもっと簡易になるという新聞記事だったと思いますが。

県文化財保護課主幹

 おそらく記念物に関しては変わらないと思いますが、国の方で決定されると思います。

委員

 一番大事なのはウツクシマツが枯れて減ってきているということなんですね。

生涯学習課長

 そうです。枯れて減ってきているところにウツクシマツの苗を補植するのですが、実際その苗がウツクシマツであるかどうかについては科学的な遺伝子鑑定をしなければならず、それができていないということで、昭和55年に認定されたものが今どうなっているかということしかわからない状況です。他の山林と同様枯れてもまた生えてきますので本数が変わらないということもあるかも知れませんが、何をもってウツクシマツとするかという基準も次の計画に盛り込んでいきたいと思います。

委員

 それはDNA検査ですか。

生涯学習課長

 それが一番望ましいと言われていますが、DNA鑑定ができるかどうかも含めて計画に載せていきたいと思っています。

委員

 純粋なウツクシマツを研究する必要があるということで、現地に生えているものを単純に増やしたらいいというものではないのですね。

生涯学習課長

 増やす際には必ず自生地に生えているウツクシマツ型の松から種を取って育てていくということが大原則となっています。ただ、その松すべてがウツクシマツにはならないので、ならない木は間引きをしていくことが必要で、ウツクシマツと認定されたものだけを育てていく必要があります。発芽から7年ぐらいでだいたいわかるといわれていますが、それでもやはり遺伝子鑑定をしていないので、100%ウツクシマツとはいえないものもあるということです。

教育長

 私の認識では種を育ててウツクシマツのような木ができたとしても、それがウツクシマツと認定されるかどうかはわからない。つまり、今は認定当時の152本が残っているので、天然記念物ウツクシマツ自生地として認定されています。そこにあるウツクシマツは減っていく一方であって、いま長寿会の人たちが育てておられ、それがウツクシマツになるかどうかはわかりませんが、最後の一本までは天然記念物ウツクシマツ自生地として認定されているということです。ですから、湖南市としては補植したものも認定してほしいという気持ちであります。

議長

 現在は増えていないということで、それを今度の計画の中で検査するということも含めて盛り込んで行って認定していければということですね。

教育長

 DNA検査などをして、これはウツクシマツであるということになると増やすことができます。

委員

 そもそも天然記念物として登録されているのが自生地であって松自体じゃないというのがややこしい話になってるんですよね。ウツクシマツ自体が認定されるような方向には行かないんですかね。

議長

 ウツクシマツ自体は移植したらどこにでも生えるんでしょうけど、自生をしているところとしてみたら世界的にもイタリアの1か所とここだけということなので、天然記念物は自生地であると。その自生地内で自生したウツクシマツというものを特定しないと自生地であるということが分からないので、ウツクシマツであるかどうかということを同定していこうという作業が必要になります。ウツクシマツ自体は県のセンターで作ったものをあちこち植えたりもしていますので、それ自体が天然記念物というわけではないです。

生涯学習課長

 本来は自生地で種が落ちて、そこから自生していくのが理想なんですけれども、日当たりのこととか雑草が生い茂るとかいろんな状態がありますので、カバーするためにちょっと外で苗木を作って元に戻すということを補助金を使って行っています。ただ戻した苗がウツクシマツとして数えていないので、現実的にはどんどん減っているということになっています。

議長

 記録上は減っていますが、実際上は増えているという可能性もあります。要は自生する環境を作っていかなければならないという中において、自生地周辺の雑木を切らないと、雑木自体が今生えているウツクシマツの成長を阻害しているし、これから自生しようとしている松にも邪魔になっています。その雑木を除去するためにも計画が必要ですね。

生涯学習課長

 財産権もありまして、ウツクシマツ自体は市が管理しているんですが、その他の雑木につきましては平松生産森林組合になっておりますので市が勝手に切れないということもありますし、自生地の地面につきましても非常に硬く、切って植林しても強風で飛ばされるなど木が根付かないという恐れもあります。そういったことも含めて専門家の皆さんにご教授いただきながら計画に入れていければと考えております。

委員

 単純に種をまいたらウツクシマツが生えてくるというものではないんですね。

議長

 あと現地にうずたかく積もっている枯れた松葉が自生を阻害しています。いかに自生しやすい環境を作り上げていくかということが大事であり、昔はかまど炊きなどで松葉を全部出していましたが、今はそういうこともしないので自生しにくい環境になってしまっています。

県文化財保護課主幹

 補助事業について来年度から保存管理計画を策定していただくということもありますので、国の方は平成16年度の保存管理計画は一旦終わりということにして、新たな計画をしっかりと作ったうえで次の事業に移っていただきたいと言っています。ですから30年度、31年度については維持の措置として必要なことはやっていただくべきと思いますが、根本的に保護増植していくのかなど2年間で検討した後でかかっていただくことが必要だろうと考えています。

議長

 計画を作ってからの話ということですね。

県文化財保護課主幹

 そうですね。これまでの事業を一覧で見せていただきましたが、これらを30年度以降も続けるのかということは別の話になると思いますので、気をつけてお願いします。

教育長

 一覧にある30年度に平成16年に基づく事業実施と書いてありますが、これはそうじゃないよということなんですね。

生涯学習課長

  維持管理の範囲内だけで認めてもらえるということなんですね。

県文化財保護課主幹

 そうですね。その辺はどれだけの範囲でやればいいのかなど文化庁を交えて相談したいと思いますでよろしくお願いします。

議長

 他はよろしいですか。では次の市民大学構想について生涯学習課長よろしくお願いします。

生涯学習課長

<市民大学構想について>説明

議長

 ありがとうございます。地域づくり型市民大学について体系まで説明をいただきましたが、ご意見やご質問はございますでしょうか。

委員

 場所はどういうふうに考えておられますか。

生涯学習課長

 場所についてはできれば中央近辺で全体的なものができればと思っています。中央まちづくりセンターや甲西文化ホール、図書館、サンライフ甲西などを中心に地域ごとにまちづくりセンターがございますので、地域の講座を開いていければというのが今の案になっています。

教育長

 湖南市地域づくり型市民大学構想という現状効果が書いてあるところですけれど、真ん中に湖南市地域づくり型市民大学という縦書きがありまして、その左側に市役所組織による検討会議がありますが、本年度は更に多くの市役所内関係組織による準備委員会を立ち上げ、すでに2回の会議を行ってまいりました。そして第3回の会議で地域づくり型市民大学体系図に具体的に各課が取り組んでいるものを当てはめていって、その中で類似のものをまとめる作業を行っております。非常にたくさんの課に参加していただいて感謝しているところです。ただ、今年度初めていっぺんにこれだけの課が来ましたから、それぞれの中で認識が違いますので、これを今年度あと3回行いますが、これを煮詰めていって全部整ってから立ち上げるのではなくて、30年度に構想や考え方でもって地域づくり型市民大学として立ち上げられるいくつかの講座を作っていきたい、そしてやりながら改善もしていきたいと思っています。

委員

 これは大学という名前がついているわけですけれども、入学式や卒業式はあるんですか。つまり期限はあるかということです。

教育長

 市によっては例えばこれを10回講座とかにして、終了した人には認定証を渡して各まち協や地域で講座を作ったりして活躍してもらう。そういう地域もありますし、あるいは中央で1回から2回の講座を開いて、それをもとに各まち協で地域の人を集めて講座を開くということなどが考えられるので、もう少し煮詰めていきたいと考えています。ただ、子育て支援講座を修了した人が、子育て支援アドバイザーとして活躍していただくようなイメージを持っています。

委員

 それといま実際に生涯教育だけではなくて、各地区でいろいろな講座がありますが、それとの関係はどのように考えておられますか。

生涯学習課長

 既存の講座もこの中に一緒に位置づけていきながら進めていきたいと考えております。具体的には担当課と協議しながら進めていきます。

委員

 そこにはいろんなもの例えば運動とか陶芸、書道などがありますよね。これなんか20~30年も続けておられるものもあり、大学とは言えないシステムですよね。そういうものも組み込めるんですか。

生涯学習課長

 市民大学にも趣味・教養コースなどいろんなものがあってもいいと思いますし、全部が全部一元化できればいいのですがどれを組み込むかの判断も担当課で必要ですし、急激に行っても無理も出てくるので調整も必要だと思います。

教育長

 私の個人的な意見としては、全部組み込んでしまう必要はないと思っています。できるところから地域づくり型市民大学構想の中に位置づけて、更に組み込めるものがあれば、だんだん体系として整えていければと思っています。

生涯学習課長

 担当課からお聞きしているのは、趣味教養にかなり特化した事業が多いので、縮小するなり分けるなりして、役員さんの研修などもう少し地域を知っていただけるような講座に振り替えていけるように考えていただいております。

委員

 小・中学校で多国籍のお子さんが増えているということで、外国籍の親御さんもおられるということで、多文化共生の講座内容も考えられますか。

生涯学習課長

 多文化共生の担当課も入っていただいておりますので、国際協会さんなどの協力もいただいてやっていければと思っています。

委員

 そういうところから各小学校へのボランティアさんなどにつながっていくといいなと思います。

議長

 他はよろしいでしょうか。

委員

 いい構想だと思います。これは今おっしゃったように実際にやりながら修正していければいいですね。

委員

 魅力ある構想ですね。

議長

 では、準備委員会で精査をしていきながら来年度に向けて進めていただきたいと思います。以上で本日予定された議事はすべて終了いたしますけれども、この際に何かご発言などございますでしょうか。

 無いようですが、教育長、家庭学習支援システムは現在どのような検討状況になっていますでしょうか。

教育長

 家庭学習支援システムを構築したいということで、市長から宿題をいただいていた「システム」としてどういうふうに作り上げるのかということで、この中心になるのが少年センターであり、現在具体的には夏休みの期間を利用して各小中学校へセンター職員が出向いて、学習困難児童や家庭が困難な児童をリストアップしています。それによって出来た名簿でこども食堂や土曜日授業、放課後子ども教室、自主活動学級や生活困窮者への学習支援事業などへの参加状況を一覧でチェックをかけています。そういった中で、どの事業にも参加していない子どもも出てきますので、その子にはどういう手当をしていくかいうことでいま進めています。その準備段階として夏休みに行っていまして、今度二学期になったらこの名簿をもとに、少年センター職員が学校を回ってそれぞれの子どもたちに対するフォローを協議していきます。ですから少年センターの事業もこれまでの触法少年に対する対処だけではなくて、もう少し予防的な事業も行います。今までは中学生とその卒業生というのが守備範囲でしたが、小学生も少年センターが中心となって市役所各課と関連しながらやっていく、こんな構想で動きつつあります。

議長

 対処療法じゃなくて、予防的な動きもするということですね。

教育長

 今年度何とか、早ければ年度中に少しずつ動いていって、来年度はこれをシステムと呼べるような形で個人名で把握したいと考えています。

議長

 他はよろしいでしょうか。それでは予定の時刻になりますので、これで本年度2回目の総合教育会議を閉じたいと思います。ありがとうございました。

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