平成29年度第3回総合教育会議 会議録

更新日:2019年07月01日

平成29年度 第3回 総合教育会議 要点筆記

開催日時

平成29年10月24日(火曜日) 午後2時 開議

開催場所

湖南市役所西庁舎 3階大会議室

会議次第

  1. 議長あいさつ
  2. 議題
    1. 学校における業務改善について
    2. 平成30年度「教育方針」について
    3. 教育施設管理計画について

会議に出席した委員

6人

会議に出席した事務局職員

8人

会議を傍聴した人

なし

会議内容

事務局

 みなさんこんにちは。平成29年度第3回目の総合教育会議を開催させていただきます。まず、開会にあたりまして議長の方から挨拶を申し上げます。

議長あいさつ

 みなさんこんにちは。本年度3回目の総合教育会議ということでよろしくお願いしたいと思います。昨日、一昨日は台風21号が市内に大きな爪痕を残しました。ちょうど衆議院議員総選挙と市議会議員選挙の投開票が重なりまして、市役所としてはかなりタイトな状況で台風対応をさせていただきました。そういった中で、道路陥没により日枝中学校にもご迷惑をおかけしておりますけれども、大きな災害の時には学校施設が中心になって地域の避難受入れ先になるということでありますので、こういった災害を重ねる中で、また常日頃からの訓練の中で、教育施設である学校も地域の中で存在しているということを認識しながら、子どもたちの教育がしっかりとできるように地域のご協力をいただけるような、そういう地域づくりを進めていきたいと思っています。今日の議事としては、学校における業務改善ということで、学校の先生方の業務を改善していき、子どもたちとしっかり向き合えるように、またそのために地域のご協力を得ていくということも大事だと思っていますし、ICTを使ったりなどこれまでにはないような取組をしながら先生の力を子どもたちの方に向けていただけるような環境を作ってまいりたいと思っておりますし、また、教育方針については教育長よりお話があると思っておりますし、教育施設の管理計画は、行政改革の観点からもこれから重要なことになってまいりますので、十分議論を交わしてまいりたいと思います。どうかよろしくお願い申し上げます。

事務局

 ありがとうございました。それでは規則に基づき谷畑市長から議事進行をお願いしたいと思います。

議長

 それでは議事に移りたいと思います。1点目ですが、学校における業務改善についてです。先ほども申しましたように学校現場における過重な職場環境ということが全国的にも課題となっておりまして、湖南市教育委員会においては全国よりも早くスタートを切っていただいたところだと思っておりますし、県内の自治体においても課題になっている件でございまして、次回の首長会議のテーマにも挙げられている件でございます。現在湖南市教育委員会の中で取り組んでいただいている状況についてご報告いただきながら、今後どういった点で更に進めることができるかなどについての意見交換をさせていただければと思っていますのでよろしくお願い申し上げます。まず、事務局から資料の説明を願います。

学校教育課指導主事

<学校における業務改善について>報告

議長

 ありがとうございます。いま事務局からの説明がありました件について委員の皆さんからご意見やご質問があれば受け承りたいと思います。

委員

 電話については何時まで受け付ける予定ですか。

学校教育課指導主事

 する、しないを含めて検討中ですが、19時とか一定時間を目途にできないかと考えています。

議長

 市役所では17時15分でダイヤルインを一旦宿直に集約して各課に転送してつなぐようにしています。時間外勤務をしなければならないところに電話があるたびに手を止めることになることから、計画的な残業になるようにしており、学校においてもそういう取組が必要になってくるのではないかと思います。

委員

 必要があれば時間内にできるだけ電話をすればいいことですからね。

委員

 学校支援員は各学校に配置されているんですか。また、何人いるんですか。

学校教育課指導主事

 現在、文部科学省の業務改善加速化事業予算を活用して、すべての小中学校で1~2名を配置しています。小学校では年間100時間以内、中学校では年間200時間以内の非常勤で配置しています。

委員

 支援員は教育経験者の方ですか。

学校教育課指導主事

 どちらかというと地域の方です。以前保護者としてPTAの役員をしていただいた方であるとか、それに近い方にお願いしています。

委員

 3番の専門家による研修とは具体的にどんな内容なんですか。

学校教育課指導主事

 WLBC関西というワークライフバランスを専門にした会社で、元教員の方が講師をされていて、テレビにも取り上げられています。最先端の話をされており、こちらから直接出会いに行ってお話をさせてもらって、湖南市の取組に共感していただいていますので、協力をしながら進めていきたいと思っています。

教育長

 先ほどの件を補足すると、湖南市は従来から学習支援員を置いていました。その前は市費の臨時講師という形で教員免許を有する人が授業を教えるという形だったんですが、それだけではなくて、免許を持たない人でも教室を飛び出してしまうような子どもに付き添ったりできるような、学習支援員という形で付き添えるようにしました。これは湖南市としては、他市より手厚くしています。この学習支援員を単に教室にいて、支援が必要な子どもに付き添うということだけでなく、教員の事務を支援できるようにするため、学習支援員ではなく学校支援員などにネーミングを変えていって、できる業務を増やしていこうと考えています。このことがひいては先生方の業務改善につながりますし、学級担任が子どもたちと向き合う時間を増えていくことに資するようにするというのが湖南市の方向です。

委員

 その辺りが私に混乱があって、これまでの学習支援員は学校支援員と並行して存在するんでしょうか。子どもの教育を見る支援員に加えて、先生の事務的負担を軽くすることを目的とした学校支援員も導入するということなんでしょうか。

教育長

 そうです。そうしてまた、学習支援員が学校支援の仕事もできるようにしていこうと思っています。

委員

 全体的に2つの職種じゃなくて一つにしていこうということなんですね。良くわかりました。なぜこういうことを聞いたかと言いますと、5番目のところでアンケート調査をやって実態を的確に判断してポイントを絞った業務改善をするとあります。私が前に学校を訪問して思ったことなんですが、文科省は業務改善をどちらかというと部活に絞っていますが、先生方の実情は必ずしもそうではない。むしろ事務のほうがややこしくて教育に専念することを妨げているという先生が結構いたので、学校支援の話はいいと思います。

議長

 先生の出退勤時刻を把握しているのは湖南市だけということでしたが、全国的にはどうなんでしょう。

学校教育課指導主事

 全国的にも多くない取組であると聞いています。1ヶ月とか限定的に期間を設けて出退勤時刻を把握するため紙ベースで調査することはありますが、常時やっているのは滋賀県では湖南市だけです。

議長

 出退勤時刻の実情はどうなっているんですか。

学校教育課指導主事

 月80時間以上の超過勤務がある教職員は20%前後おり、中学校の方が超過勤務時間は多い傾向にあります。超過勤務が少ない教職員もおりますので平均時間は60~70時間となっていますが、多い教職員ですと200時間を超える人もあります。それらに対しては学校教育課長から学校の管理職に危機的な状況であると指導することによりずいぶん改善された事例もあります。

学校教育課長

 重点的に6月と9月で比較して大きく改善されています。新聞にも取り上げられましたが、自分の勤務時間を自分で管理するようになってから初めて過労死ラインを超えていると気づくことができます。その結果、時間外が半減しました。

委員

 市、学校、地域の3者で学校改善に取り組むというのは非常にユニークだと思います。京都や大阪の教育長とお話をする機会がありますが、ほとんど学校単位で取り組んでおられます。だから、大きな市になると市とか地域社会が一緒になってということはなく市民参加は難しいようです。

学校教育課指導主事

 教育長から学校に対して指示がありまして、地域の合意なしに学校だけで進めることがないようにということで、今回の電話機能追加の話も、地域の合意なしにやってしまった場合、学校だけ良ければいいのかという苦情をいただくことになってもいけないので、保護者の合意などを受けるように考えています。

議長

 学校支援員を配置して、多少問題行動が減少したという報告があったが、多少というのはどの程度のことを言っているんですか。

学校教育課指導主事

 個別の名前は出せませんが、ある中学校で社会福祉士を目指している人を学校支援員に配置したところ、その学校ではエスケープや器物破損、対教師暴力で困っていたが、その支援員が問題の生徒と空き時間に話すと嘘のように落ち着いたというケースがあります。全くなくなったわけではないのですが年度が始まったときに比べますと報告が上がってくる問題行動の総数は激減しています。他の学校で同様の効果が出ているかといいますと、支援員の資質にもよりますので、そういう意味で多少というか一部偏りもありますが、効果が出ている学校もあります。

議長

 保護者向けの研修とはいうのは具体的にどういうものを考えておられますか。

学校教育課指導主事

 まだ講師の方とは具体的に詰められていないのですが、メンバーとしては保護者と地域コーディネーター、コミュニティスクールの役員さんに参加していただきたいと思っています。内容としては学校に入っていただいているボランティアの皆さんにどう入っていただくかとか、コミュニティスクールの皆さんが保護者とどう連携をしていくか、そういうことを学ぶ研修になればと思っています。学校の実態を話す場でもありますし、地域としてどんなことができるんであろうかとそういう研修になればと思っています。

学校教育課長

 少し補足しますと、講師さんがおっしゃるには、先ほど教育長のお考えも示しましたけれども、地域や保護者と敵対していては、教職員の業務改善や働き方改革は進まないという考えをお持ちで、そのあたりでぜひ保護者ともそういう場を持ってくれというお考えでして取り入れていこうとしています。

委員

 学校支援員さんに来ていただくことでいろんな効果が現れているとお聞きして、時間数を増やすわけにはいきませんか。

学校教育課指導主事

 ぜひ有効に活用してもっと増えるといいなという声もお聞きしていますので、もっと増えるといいなと私たちも思っています。

学校教育課長

 人件費の総枠を増やすことはできないので、現在、市内の4中学校に常勤市費講師を計6名雇っていますが、これを各中学校に1名ずつとして全体で2名削減し、その2名分の人件費から時給1000円という単価で雇い直したら、たくさんの支援員が雇用できるので、それを各校に配置して業務改善につなげたいと考えています。

委員

 学校支援員の配置をすべての学校が望んでおられますか。

学校教育課長

 できる限り増やしてほしい、何人いてくれても良いと現場では言っています。

学校教育課指導主事

 問題行動が多い学校に出向いて実態を見させていただくんですが、支援員が当番を組んで対象の生徒を繋ぐというような工夫をしておられます。「もう少し時間がつけばなあ」という学校もあったりしまして、こちらのある分だけ増やしたりということもしています。

議長

 業務改善を行う前と行った後の子どもに向き合える時間がどれくらい確保できたかというところも数値的に捉えておいていただくと、説得性が出てくると思いますので、その点も定性的だけでなく定量的に把握できるようにお願いしたいと思います。

学校教育課長

 一番のポイントは、この業務改善を進めれば進めるほど、例えば学校支援員を配置して教員の採点を手伝って教員の労働が一時間楽になったとします。しかし、教師の性と申しましょうか、たとえそうなったとしても21時に帰っていたものを20時に帰るかといえば丁寧に別の仕事をし始める。意識改革のワークライフバランスの研修を入れるのは、自分の仕事の中身を考えていく力を教員につけるための研修を打たないと、業務改善と意識改革の両軸で進めていかないと減っていかないと思います。そういうことをしていると結局子どもと向き合う時間も時間外勤務総数も何も変わらない、事務が減った分子どもとしゃべりに行こうとかそういう意識改革をしていかないといけないと思います。

議長

 ダラダラと仕事をしていてはダメで、今まではここまで、新たに子どもと向き合えたとか家庭に帰れたとか色分けを定量的にしていただければありがたいと思います。

学校教育課長

 教師自身もダラダラしていてはだめという意識改革も大事だと思います。

委員

 意識改革の中には、子どもに向き合うだけでなく、教師が専門的な自分の教育についてもう少し勉強するということが含まれないといけないと思います。特に中学校ではそういうことが非常に要求されると思うし、そうしないと子どもが教師を尊敬しなくなります。それが大事だと思います。

議長

 そういう意味でも、教師力のアップというところにつなげられるような施策を計画的に投入できるようにしていただけるとありがたいと思います。

 これについては次の滋賀県首長会議でも議題になりますので、湖南市の先進的な取組を発信していきたいと思います。また現場においても更にこういった取組を進めて、子どもたちの育ちをしっかりと支えられるような教育現場にしていただけたらと思いますので、教育委員会の皆さんもサポートをしっかりとしていただきたいと思います。

 それでは次の平成30年度「教育方針」について教育長よろしくお願いします。

教育長

<平成30年度教育方針について>説明

議長

 ありがとうございます。ただいま教育長からご提案がありましたけれども、こういったところはどうなってるんだろうとかこういうところをもう少し増やすべきなんではないだろうかというところがあればご意見等伺っていきたいと思います。いかがでしょうか。

委員

 最後の家庭学習支援システムと家庭教育支援の違いは何ですか。

教育長

 平成29年度の時は家庭教育支援という言葉を使っていました。政府でも家庭教育支援という言葉を使っていますが、要するには家庭の教育力を高めようとして保護者支援の用語でしたので、家庭学習支援、つまり学校が宿題を出しても家ではできない子どもたちがいて、その子どもたちに支援をしようということで家庭学習支援という用語に変えて、これは昨年度から三雲小学校をモデルケースにして行って広げていくということができつつあります。もう一つはやはり保護者支援、現在、菩提寺小学校や三雲小学校など、地域学校協働本部の事業の一つとしてすでに家庭教育支援に取り組んでいる学校があります。そういうことを広めていくことが必要かなと思っています。

委員

 家庭の教育力を高めるために講演会を地域社会でやるといいと思います。

議長

 一昨年でしたか水戸小学校で、ナイトスクールみたいな形で月一回に社会科の先生が、今子どもたちが習っている内容の中で、これから出てくる単元の中の社会でも話題になっているトピックスを、先に親に解説をするというような授業を夜にやっていました。例えば増税が必要なのかどうなのか、何故それが必要なのか、それをしたらどうなるのかみたいなことを先に社会科の先生が分かりやすく説明してくれる。そうすると、子どもが勉強しているときに子どもから質問があれば、親としてきちんと説明ができるということで、親の尊厳にも関わってくるようなことをしていたこともありましたから、保護者に対する教育としてはひとつのモデルケースだと思って見ていました。

委員

 家庭の中で憲法の問題であるとかや人権の問題を親子で自由に話せるような家庭になるといいですね。

議長

 そういう成功事例を広げて行ってはどうでしょうか。

教育長

 もう一つは社会教育委員との連携も具体的にどうやっていこうかというのも考えています。

委員

 宿題に関してもその点が一つ、つまり親が入らざるを得ないような宿題はどうでしょうか。親がそれに対してどう思うかという意見も一緒に入るような宿題があると、親は入らざるを得ないことになりますよね。そうでないといろんなことをやったって、結局教育に関心のある親はいくらでも参加しますが、どうしても忙しくて参加できない親御さんと子どもはそこから抜け落ちていくんですね。今一番問題になるのは、そこらあたりの家庭の教育が一番大事だと思うんですよね

教育長

 私が小学校長のときに「好き好き週間」というのを作って、これはお父さん、お母さんへの宿題ですといってやりました。親が子どもをぎゅっと抱いてできたら○(丸)というのを一週間やりました。そういうのもひとつだと思います。

委員

 そういうコミュニケーションの中で、親が学校を理解するようになるという機会をたくさん作った方がいいような気がしますね。

教育長

 それだといろいろ発想も出てくるし、各学校で工夫もできます。

 これはぜひ何とか形にしたいですね

議長

 特徴的な取り組みになると思います。

教育長

 この辺はもう少しバージョン2で増やしていきたいと思います。

委員

 ユニークだと思います。親の参加は絶対必要ですね。

委員

 実際、コミュニティスクール理事会に入って聞くと、今なおまだコミュニティスクールがどんなもんかを知らない家庭がすごく多いんですよね。ですから、一般的な教育の一つの湖南市の特徴として各家庭が知ってほしいと思います。

教育長

 先生たちにも、学校は先生と子どもだけのものではないから、地域の人にどんどん使ってもらってくれと言っています。

委員

 もう一つ、いじめのところでスマートフォン、携帯端末、前回ここでもメディアリテラシーという形でいろいろ話題になっていて、これはかなり重要な一つ教育の課題になりつつあると、実際いろんな問題が起こってきていますから、ここはやはり各学校でもう少し細かく子どもたちのスマートフォンの利用の仕方を調査して、その問題点をもう少し細かく調べるということが必要になってきているんではないでしょうかね。

委員

 教職員の資質向上、先生の教育力の向上も取組はどうなんですかね。

教育長

 湖南市は他市の教員から見てユニークな取組をしていると思いますし、この間も県教委教職員課と一緒に学校訪問をしているときに、アドバンス研修や教育力アップセミナー、きょういくげんき塾は、県教委も注目しています。それから学力向上ワーキンググループというのも、全ての教師は「授業の湖南市スタイル」で全教科やっていくんですが、これだけではどうしても5段階の型にはまってしまいます。ワーキンググループに集ってくれる人たちは手上げ方式でこの教科を自分は一生懸命やりたいので、その教科の人たちに自分は湖南市スタイルに沿いながら質をどのように高めていく、授業改善の見本というものを授業で示してもらっていくというものです。これも手上げ方式なので、指名してやっているわけではないので、結構工夫してやっていただいていますね。これも注目されていると思います。

委員

 先生が評価されている授業の型式みたいなものを全校に広めていくというものですね。

教育長

 おかげさまでそうしたことを通じて、湖南市を希望する教員もだんだん増えてきています。去年は児童生徒数の減少で教師の定数が減り、湖南市残留を希望した教員にやむを得ず他市へ出ていただかなければならないという事態に特に小学校で陥りました。

議長

 他によろしいでしょうか。まだVer.1ですので、これを教育委員会の中でまたもんでもらえばいいと思います。

委員

 一つよろしいでしょうか。最近教職員の不祥事が多いと思います。保護者として不信感があります。湖南市では問題がないにしろ先生方のモラルや意識を高めてほしいと思います。親として心配する声があって、コンプライアンスを含めて教員は初心に帰るべきとの声を何件も聞いています。

教育長

 そうした点は校長会議にも資料を出していますし、先日県立高校で部活の名簿を紛失したという件も社会の目は厳しいと、これまでは訓告や口頭注意レベルで終わっていたんですが、今回は懲戒や戒告処分になって名前まで発表されているんですね。そういう形で見る目も厳しくなっているので、研修もきちっとやってくれと指示してきました。それより湖南市で気をつけないといけないのは交通事故かなと思っています。疲れて帰るときに事故を起こしやすいですね。

委員

 全体的に教育方針はよくできていると思います。

議長

 よろしいですか。続きまして3つ目の議題、教育施設管理計画について事務局から説明を願います。

教育総務課長、図書館長、生涯学習課長

<教育施設管理計画について>説明

議長

 すでに会議終了時刻を15分以過ぎています。まず最初に行政改革以外の目線で計画を作るとありましたが、行革が目的ですのでまずそこを外してもらっては困ります。公共施設等総合管理計画がまず根底にあって、その個別計画であるというところからこの計画を作る話ですので、それ以外にまた増やすとか充実するということではなくて、これから人口が減少していく中において、これだけのものを維持できるのかというところが問題の出発点ですから、そこを外してもらっては困ります。それを外して必要だからこの施設は必要ですということを言いだしたら、じゃあソフト部門の機能に回すお金はありませんよと言わざるを得ないわけでありまして、そこはきちんと押さえておいていただきたいと思います。特に学校施設については湖南市にある公共施設の延べ床面積の半分は学校ですので、これだけの人口規模が減少して税収も減っていく中で、それを支えて行けるのかどうか。その際に学校が最も床面積を持っていますので、最初に教育長からお話がありましたように学校は先生と子どもだけのものではなくて、地域で使っていただいて、それを有効に活用いただくということを外してもらっては困るということです。学校を作るのはあくまでも市でありまして、先生たちが作るわけではないですので、そこを外さずにきちんと地域と協力関係を築いていただくということで最初の先生の働き方改革、業務改善にもしっかり繋がっていくでしょうし、子どもたちの教育向上にもつながっていくと思いますので、その側の部分で最初から聖域を作るとか、これはだめだという話から始まると、市民との間に溝ができてしまうということになるのかなと思っています。また社会教育施設や社会体育施設につきましても、老朽化していくということもあるんですが、その一方で機能が分散しているという課題があります。とりわけ高度経済成長の時代には誘致合戦みたいな形で、あそこにあれができたら次はうちのところにこれを作れというようなことで、あっちにもこっちにも機能が分散しているということがありますので、その前に例えば文化政策であるとかスポーツ政策であるとかどういったものを進めていくのか、どういったところに重点を置くのかということを、ビジョンを念頭に置いたうえで施設の整理を考えていただきたい。施設があるから、じゃあそれをするということではなくて、本当に必要な施設を厳選するということを考えていただく管理計画にしていただきたいと思っています。小さな街ですのでフルラインナップをよその街と同じように目指すのではなく、今の時代ですから広域での相互利用ということもひとつ念頭に置いておく必要があるのだろうというふうに思っています。やはり利用が減少しているのに現状維持ということではなくて、利用者が少数でもそれを突き詰めていかなければならないというという政策を取るのであれば、その施設も必要ということもあるのかも知れませんが、ただ漫然とまだ利用者がいるから廃止できませんということではなくて、それは市民全体の中においてどこを重点化するか、どこを無理をお願いするかということになろうと思いますので、それを早急に検討していただきたいということです。またその内容については市長部局の方とも十分に詰めていただきたいというふうに思います。今日はご意見をいただこうと思いましたが時間的なものもありますので、ご意見がございましたら随時いただきたいと思いますし、先ほど申しましたように市長部局とのすり合わせもさせていただきながらご提示をさせていただきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。時間を超過いたしましたのでこの案件は次に回したいと思いますが、その他で何か特にお話はございますでしょうか。それでは時間を20分ほど超過して申し訳ありませんが第3回目の総合教育会議を閉じたいと思います。ありがとうございました。

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