平成30年度第1回総合教育会議 会議録

更新日:2021年05月11日

平成30年度 第1回 総合教育会議 要点筆記

開催日時

平成30年5月21日(月曜日) 午前9時 開議

開催場所

湖南市役所西庁舎 3階大会議室

会議次第

  1. 議長あいさつ
  2. 議題
    1. 平成30年度湖南市総合教育会議の時期及び議題について
    2. 平成30年度における取組重点事項について

会議に出席した委員

6人

会議に出席した事務局職員

9人

会議を傍聴した人

なし

会議内容

事務局

 みなさんこんにちは。平成30年度第1回目の総合教育会議を開催させていただきます。まず、開会にあたりまして市長から挨拶を申し上げます。

市長あいさつ

 おはようございます。今年度第1回目の総合教育会議ということで、どうぞよろしくお願いいたします。教育委員のみなさんには、平素から本市の教育行政に対しまして的確なるご判断をいただいて進めていただいていることに対しまして感謝を申し上げたいと思っております。いま教育を取り巻く環境は非常に厳しいと言われておりますけれども、本市におきましては教育委員会がうまく教育現場と連携をとりながら子どもたちが第一となるような教育を進めていただいているということで大変ありがたく思っているところでございます。ただ、様々な課題がございますし、また将来を見越して今から手を打っておかないといけない課題もあろうかと思いますので、今年一年間忌憚のないご意見を交わさせていただきながら、市長部局と教育委員会と一緒になって進めてまいりたいと思いますので、どうかよろしくお願いいたします。

事務局

 ありがとうございます。それでは規則に則り谷畑市長から議事進行をお願いしたいと思います。

議長

 それでは第1回総合教育会議を開催したいと思います。まず1点目の平成30年度湖南市総合教育会議の時期及び議題について、教育長より説明をお願いします。

教育長

 本年度の総合教育会議の案であります。昨年度は前もって案として決めておりましたが、本年度については各回の議題を事務局で前もって2項目決めておいて、今回で各回の3項目めの議題を決めていこうということにしておりますので、どうぞよろしくお願いします。私が考えておりますのは防災教育を取り入れてはと思います。先週末まで全国都市教育長協議会の総会と研究会で岩手に行っておりまして、釜石の奇跡の釜石東小学校の元教諭から話を聞いてまいりました。子どもたちは地震で腰が抜けてびっくりしたが体は動いたとのことで、やはり日ごろから体に染みつくぐらいの訓練が必要だと、必ず起こると言われている南海トラフ地震を控えて感じさせられたところです。

議長

 他にこういったものを議論しておいたらという提案があればよろしくお願いします。

委員

 これまで気になっていたんですが、交通安全について、とりわけ通学路の安全について市全体として議論できればと思っています。昨年一部の中学1年生にスタントマンを使った交通安全教室をしていただいて一定の成果があったと聞いています。全市的に広めていただければと思いますし、中学1年生よりも自転車通学を始める前の小学6年生を対象にしていただければいいのではないかと思っています。

議長

 通学安全といえば、甲賀市の痛ましい水路事故もありましたので、私も取り上げる必要があると思っておりました。ありがとうございます。他にはいかがでしょうか。

委員

 前にも少しお話させていただいたのですが、今の小学生はみんな湖南市になってから生まれた子どもたちばかりですので、そういった意味でも湖南市の歴史を学ぶための「湖南市史」的なものが必要になってくるのではないかと思います。小学生以上の人でも、甲西でも石部でもない「湖南市」としてのアイデンティティ創出のためのきっかけとして湖南市の歴史を作ってい必要があるのではないかと思っています。過去にこの地域でどういうことがあったのかということを跡付ける作業も必要になってくると思っています。いろいろな伝統行事もこれから人口が減っていく中で継承されていかない可能性もありますし、今のうちに記録をしっかりと残して復活できるような状況にしておくのも大事なことではないかなと思っています。

委員

 私も今おっしゃった湖南市の歴史については必要なことだと思います。今後の方向としては、本の形式よりもむしろ電子媒体の方がいいと感じました。パソコンの操作に長けた若い人に関わっていただくことによって、一気にやるよりも少しずつ溜めていく方法で、なるべく早く取り組んだ方がいいと思います。それぞれの地域で歴史の研究をされている方がお元気なうちに、その方々が溜めておられる資料をまとめて、湖南市の歴史資料として一つにしていく作業が必要だと思います。湖南市には博物館がありませんから、それに代わるものとしてバーチャルな博物館が現実的な運営の仕方になると思います

議長

 作り方として、ウィキペディアのように市民参加型で作っていくというのも学術的には脆弱だと思いますが、そういう手法もあるということですね。ただ、ウェブ上で構築していくときにはやはり一定、学術的な裏付けを持とうとすれば、どこかで完全なものにしておかないといけないと思います。

委員

 それと公開していいものと悪いものがありますので、その辺の選択もきちんとしておかないと問題が起こってくると思います。

議長

 今まで、通学路の安全と防災教育と湖南市史が出ておりますが、他にはいかがでしょうか。

委員

 先日の甲賀市の事故を受けて、通学路について危険個所を見直したり、すぐに対応できないところは見守り隊の方のお世話になるとか、各学校から報告を受けて議論すればいいかなと思っていました。

委員

 通学路に関しては小学校の運営協議会に関わると、その都度要望が出ます。遠距離を歩いて帰る子どもたちの安全はどうするかなど教育委員で考えてくれなどと要望されたり、例えば道路の拡幅などの話は教育委員会だけで片付く話ではないですよね。ですから、ここでそういう話題を出すということはある意味必要なことだと思いますね。教育委員会が正面から対応できなくても横からサポートはできると思いますので、吸い上げてここで話題にするということが必要かと思います。

議長

 ICTなんかはどうでしょう。

委員

 あんまり主題になってないですね。時々話題に上がりますがまだまだですね。

議長

 県内で先進的なのは草津ですね。草津からゲストスピーカーを呼んで現状をお話しいただくというのもどうでしょうか。

教育長

 ここは私と議長と見解が分かれるところですね。議長がICTを進めていただければ、後ろからついていくばかりです。ですが、世間的には受け入れるという方向なんでしょうね。文科省も電子黒板など補助金メニューがあるようですし。

議長

 これくらいでしょうかね。個別の部分については後半で説明いただけると思います。

教育長

 今出していただいた防災教育、交通安全・通学路安全、郷土史教育、そしてICT教育、これらについて8月以降の項目に組み込んでいきたいと思います。

委員

 8月の2番目の議題にある市民大学の項目にも郷土史教育がリンクしていくのではないかと思います。関わりを持って進めていくといいと思います。

教育長

 それでは8月の3番目は歴史教育にしたいと思います。

議長

 このような感じで本年度もよろしくお願いいたします。それでは次に平成30年度における取組重点事項について、説明をよろしくお願いいたします。

教育長

<教育部三役取組重点事項について>説明

教育総務課長

<教育総務課取組重点事項について>説明

学校教育課長

<学校教育課取組重点事項について>説明

教育部次長

<生涯学習課取組重点事項について>説明

図書館長

<図書館取組重点事項について>説明

議長

 ありがとうございます。今年度の湖南市教育の取組重点事項について一通り説明を受けました。何かお聞きしたいことがあればどうぞ。

委員

 先ほど話題に上がっていた歴史教育について、図書館長がおっしゃたことがリンクしているので、その際には図書館にも入っていただくといいのではないかと思います。

議長

 オーラルヒストリーについては、気になっていました。昔からの街の成り立ちについては、石部町史や甲西町誌を見れば一定あるんですが、いわゆる現代史の部分が抜けてしまっていて、お年寄りが頭で覚えているところでその方がお亡くなりになったときに、大正や昭和の人物像が消えてしまうのではないかと思います。昔の村や町の政治や経済を動かしてきた人の部分が一行で整理されてしまいかねないなと危惧していたので、オーラルヒストリーはぜひやってほしいですね。お祭りなどでの人間模様が文字に残ってなく、特に湖南市は2/3が外から入ってきた人たちなので、そういったところの機微に触れられるような資料が残ると、後々そういったものを見ながらアイデンティティにつなげていくことも可能になるのではないかなと、色々な立場の人がいるのでその垣根を取り払うためには情報の共有ということが大事だと思いますね。ぜひ進めていただければと思います。

委員

 今のお話に関わるんですが、石部町史は編纂室があって石部町内の資料の収集はしていたんですけれども、甲西町で古文書と言われるようなものの所在の把握がまだなされていないのであれば、収集や発掘が急がれると思います。

議長

 他の件でも結構ですがいかがでしょうか。アウトリーチ型の家庭学習支援システムについて、どのあたりまで進んでいるんでしょうか。

教育長

 昨年度に各学校を回っていただいて、支援が必要な子たちの名前をリストアップしています。そういう子たちが、どういうセーフティネットを利用しているかなどの一覧表を作成しており、今年度は個別に対応を各学校に出向いて検討して計画を立てる作業に入っていきます。動き出す準備は整っております。

議長

 実際の個別支援計画を作っていくということでしょうか。

教育長

 ペーパーとしてどうしていくということはまだ決まっていないんですが、業務が過重にならないようにいずれかのセーフティネットにかかっていることが分かるような取組をしていく必要があると思います。

委員

 日枝中学校について通訳配置確保の見通しとありますが、小学校についてはいかがでしょうか。

学校教育課長

 水戸小学校には週5日の常勤で1人配置されています。岩根小学校には週3日、三雲・石部・石部南・下田小学校には県費で週6時間とか週8時間で配置されています。あと、甲西北中と石部中に週1日市費で配置されています。

委員

 日枝中学校以外の小中の需要はいかがでしょうか。

学校教育課長

 甲西北中も石部中も当初は付けていなかったんですが、要望があり今年度から付けたところです。甲西中学校からは要望は来ていませんが、リクエストがあるところにはできるだけ配置しております。

委員

 通訳は全員ポルトガル語ですか。

学校教育課長

 基本ポルトガル語ですが、県から支援員として来ていただく方はスペイン語の方もおられます。市費はポルトガル語だけです。

委員

 この通訳の方に助けていただくことも大事ですが、市全体の国際交流についても考えると、小中学校の先生の語学力について多少なりとも考えていく必要があると思います。今、小学校では既に英語教育が取り入れられていて、それに対して先生方の語学力は今後どうしても必要になってくると、英語とポルトガル語が話せる先生が増えてくると、先生の自信にもなるし湖南市自体の国際交流力もアップすると思います。こういう観点から考えていく必要があると思います。働き方改革があるのなら、他の仕事を減らしてでもこちらの方が先生方個人個人の自信につながっていくので、そういう機会を開く必要もあると考えます。

議長

 基本的に県費教員ですから、どこまで市の中でサポートしていくのかということについてバランスを考えていく必要があるのではと思います。今教員の教育に力を入れていますけれども、人事異動で他市に行ってしまうこともあったりしますので、本当は県の総合教育センターも力を入れていただく必要があるのではないかと、これはまた教育長から県教委に伝えていただく必要もあると思います。それとは別に市内の内なる国際化、他国とのつながりも強めていくというところにはつながると思います。

委員

 柔らかいやり方でそういうふうに機運を高めていくということも必要だと思います。英語が世界標準語になっていますので、若い先生か自主的に語学を習得して喜びを得るような機会をなるべく早く与えてあげたいなと思います。

委員

 外国籍の子どももたくさんいますし、先生に自分たちのことをわかってもらえたらうれしいと思います。

委員

 片言でもいいから身につけると、先生方の知の自信になると思います。

教育長

 国際交流については強みを生かすということは非常に大事だと思いますので、水戸小や日枝中というのはこれからの時代の先取りをしている環境にあると思います。実際4割が外国籍という学年もありますから、フラットな環境で交流しています。そういう子たちが大きくなって日枝中にいって、普通の感覚で片言のポルトガル語などで交流しています。国際協会でもありますが、国際協会は外国籍の人たちを集めてイベントをしていますが、そこへ日本人も一緒に入っていくということは重視していきたいですね。

委員

 ブラジルは運動会とかないんですよね。昨年の日枝中の体育祭でも、たくさんの外国籍の方の家族が来ておられました。積極的に参加されたら学校への意識も変わって理解も深まることが強みになっていけばいいかなと思います。

委員

 市民大学の中でもポルトガル語講座などがあり、日本人の側からも外国籍のみなさんへの理解を深めて、そういう人材が中学校などで先生との橋渡しができるようになればいいなと思います。

委員

 スクールサポーターの部活支援員さんは、どこの学校に行くかなど決まっているんでしょうか。

学校教育課長

 湖南市に4人ついていて、各中学に一人ずつ派遣できます。ただ、種目はひとつと決まっていますので、複数競技のかけもちはできません。

委員

 それは、運動系でも文化系でもどちらでもいいんでしょうか。

学校教育課長

 どちらでもいいですが、基本は運動系です。

教育長

 例えば野球の指導員1人が4校を巡回して教えるということはできないんですね。

学校教育課長

 今のところできません。人を見つけるのが難しくて、なかなか見つからないのが悩みの種です。

委員

 部活の指導員という講座を市民大学に組み込めないですかね。

委員

 例えば保護者で経験のある人が指導員として休日に入っていただけると先生の負担も違うと思います。

学校教育課長

 県は大学生は不可という縛りがあります。

委員

 テレビでやってましたが、奈良県生駒市では消防士の方が副業としてサッカーを教えることを認めています。湖南市ではいかがですか。

議長

 基本的には生駒市がやっているような取組をしなくてもできます。ただ、あの場合は消防士という職業なので、オンタイムでなければならないということで取り立ててやったんだと思います。湖南市では本人が副業許可申請をして、許可が出てからいろいろな活動をしている職員はけっこういます。それを部活指導員としてやっているかはまた別の話ですが。

 近畿都市教育長会はどんな感じになりますか。

教育総務課長

 詳細はまだですが、会場をどこにするかというところから考えているところです。総会のテーマや記念講演、見学・研修コースなどを決めていきます。

議長

 宿泊はどういったところを考えていますか。

教育総務課長

 5年前に甲賀市が当番となってされた時は、市内に適当な施設が無いということで草津駅前のホテルを使われました。湖南市にも総会ができるようなホテルがありませんので、市外に出ざるを得ないかもしれません。

教育長

 県内13市の教育長で話をしているのは、来年度春が定期総会で湖南市、秋が研究協議会で高島市、この2市に任せるのではなく滋賀県の13市で受けようとしています。事務的なことは当番市が行いますが、見学コースを隣市に広げるなどの可能性を話し合っています。

委員

 何人くらいの参加者が見込まれるんですか。

教育長

 宿泊規模で120人程度になると思います。

委員

 図書館のことですが、市民の中で図書館に行ったことがないとか図書館の場所を知らないといったようなお声を聞きます。今後、利用を伸ばすために小中学生を図書館に連れてくるような取組ができませんでしょうか。

図書館長

 現状で言いますと、保育園や幼稚園のお子さんには図書館によく来ていただいております。園のバス遠足で雨が降った場合などに来ていただいており、30分~1時間程度過ごして帰られますし、年度初めなどには学校単位で来館された小学校以上のお子さんや先生に積極的に図書館カードの作成を行っています。以前は各校、園にマツゾウくんが訪問していて、その際に図書館にも来てねとご案内していました。そうして子どもさんが大人を図書館に引っ張ってくるといったスタイルがあり、地域のイベントなども通じてマツゾウくんの延長線上に2館の図書館があるという広がりもできたなと思いました。また、図書館サポーター制度を今年度進めていきたいと思っています。これまではボランティアでやっていただいていたんですが、市民の図書館の運営への積極的な関わりがどのようにできるかということで制度化していきたいと思っています。

教育長

 石部小学校にいたときに小学校2年生の生活科で児童と歩いて石部図書館に行き、見学してから電車に乗って甲西図書館に向うということをしていました。また校長会などでも紹介して子どもの方から図書館に行くことも進めたいと思います。

委員

 資料がたくさんあるのはいいことだと思いますし、外国籍のお子さん向けの資料も活用されてるんでしょうか。

図書館長

 外国籍の子どもさんにも貸し出しをしておりましたし、英語のペーパーバックなども初歩的なものから高度なものまでたくさんありますので、夏休みなど中高生向けに積極的に貸し出したいと思っています。

市長公室長

 部外者ですが失礼します。図書館の話題について先日大阪市の図書館が館内を自習室に開放したという記事がありました。以前図書館長をさせていただいていた時に市長の命令で自習室を開放しようとしたら、司書の職員から学生だけに開放したらいたずらなど何かあったときの責任の所在や光熱水費の増加への懸念などで実現しませんでした。現図書館長の見解をお聞きしたいと思います。

図書館長

 図書館のイメージとして昔は受験勉強や学術的に限られた一部の人が利用する施設というのがあり、それを払拭するために図書の貸し出しを第一義的な機能として考えるという動きがありました。自習を全く否定するわけではありませんが、実際のところ机といすのセットがそれほど多くないということもあり、自習をするために順番待ちをすることになってしまうことに対する危惧や、一部の人たちだけのため図書館に戻ってしまうということに対する危惧があります。またここからは私見ですが、各地域のまちづくりセンターや学校にも自習室があっていいと思いますし、図書館でも資料を活用して自習いただくことまでも否定するわけではありません。限られた人的および物的資源の中でどこでもできることと図書館でなければできないことの整理をしていかないといけないと思います。

議長

 議論は尽きないのですが時間が来たようです。今出たような重点事項を今年度の総合教育会議の中で触れながら進めていきたいと思います。引き続き今年度もよろしくお願いいたします。

事務局

 ありがとうございます。これにて本年度第1回目の総合教育会議を閉じたいと思います。みなさんありがとうございました。

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