平成30年度第5回総合教育会議 会議録

更新日:2021年05月11日

平成30年度 第5回 総合教育会議 要点筆記

開催日時

平成31年2月14日(金曜日) 午後1時30分 開議

開催場所

湖南市役所西庁舎 3階大会議室

会議次第

  1. 議長あいさつ
  2. 議題
    1. 問題行動、不登校、いじめに対する取組について
    2. 来年度湖南市教育方針について

会議に出席した委員

3人

会議に出席した事務局職員   

11人

会議を傍聴した人

なし 

会議内容

事務局

 みなさんこんにちは。ただいまより平成30年度第5回目の総合教育会議を開催させていただきます。本日は伊藤委員と古川委員が所用および体調不良のため欠席されております。まず、開会にあたりまして市民憲章の唱和をしていただきたいと思います。

 ≪市民憲章唱和≫

事務局

 ありがとうございました。それでは市長から挨拶を申し上げます。

市長あいさつ

 改めましてみなさんこんにちは。今年度の第5回目の総合教育会議ということでお集まりいただきましてありがとうございます。平素は本市の教育行政についてご協力いただいていることに対しましてお礼申し上げたいと思います。先月に続きましての総合教育会議ということでありますけれども、千葉県野田市の小学4年生虐待死という痛ましい事件がありました。やはり教育というのは、常日頃から教育長もお話しされていますけれども、いのち、人権がまず大前提であるということを再認識させられた非常に痛ましいまた責任感に欠ける憤りを感じるような事件ではなかったかと思います。本市におきましてもそのようなことがないように引き続き市長部局と教育委員会が密接に連携をしながら、また前回もそういうお話がありましたけれども、警察等々の連携を十分に図りながら子どもたちのいのちをしっかりと守っていくということに努めてまいりたいと思いますので、教育委員会におかれましてもご協力のほどよろしくお願い申し上げたいと思います。今年度最後の総合教育会議ということでありますが、よろしくお願いいたします。

事務局

 ありがとうございます。それでは規則に則り谷畑市長から議事進行をお願いしたいと思います。

議長

 それではこれから第5回湖南市総合教育会議を開きます。本日は主権者教育の取組について、それから平成31年の教育方針について、また平成30年度の総合教育会議の総括と平成31年度への課題についての3つの議題についてご議論いただきたいと思います。まず一つ目の主権者教育の取組について学校教育課、続いて三雲小学校から説明をお願いします。

学校教育課村地指導主事

<1.小学校・中学校での主権者教育について>説明

三雲小学校教諭

<2.三雲小学校での取組紹介について>説明

 内容:「これからの湖南市~市長、いかがですか。わたしたちが考えた未来の湖南市夢プラン~」

議長

 今年度の主権者教育の取組について説明いただきました。みなさんいかがでしょうか。

委員

 前回も委員から意見が出ていたと思いますが、こういった取り組みを市内の全学校に広げたら子どもにとってもいい刺激になると思いますし、実際に自分で考えるきっかけになりますので、ぜひ進めていただきたいと思いますね。

議長

 実際はものすごく神経を使うんです。否定もできないし間違ったことも言えないし、1時間でかなり神経をすり減らします。

委員

 プレゼンの内容は事前に聞いておられたのですか。

議長

 間違ったことは言えないので、事前にちょっとだけ聞いていました。プレゼン方法などは聞いていなかったので最初は噛み合わないこともありましたが、時間を追うごとに噛み合うようになってきました。なにせ子どもには間違ったことは言えないものですから、答えようがないような質問でも正面から受け止めて話をしなければならないことに神経を使いました。決してやらないと言っているのではありませんが。

委員

 これはやはり市長じゃないとダメなんでしょうね。

議長

 そうだと思います。

教育長

 市内小学校全9校からお呼びがかかっても大丈夫ですね。

議長

 日程は取れると思います。私の神経がもつかどうかというところですが。

委員

 今の二つの事例でも、子どもたちが一生懸命考えて言った言葉の中に自分たちが気づいていないところがあって、市長から言われて実際に気づくということが大事ですよね。

議長

 まあこれぐらいならできるかなということの中にドッグランを作ってくださいということがあって、今市役所の中で検討をしています。

委員

 小学校と中学校と分けてお聞きします。小学校ではわりと具体的な学校の環境に即した形で問題を取り上げておられるところと、一般的な形になっているところと両方に分かれるなという感じがします。例えばそういう点では石部南小学校なんかは、養護学校との関係の中で物事を考えようとしていて、非常に具体的な経験も含めて勉強しようとしているところがいいと思います。一般的に主権者教育という形で持ち上げるよりも、学校の環境にふさわしい具体的なテーマを見つけて一つずつ勉強を広げていくのが子どもたちのためにはいいのかなと思います。それから中学校について、全校で民主教育、民主主義ということがテーマになっているんですが、これは話し合って中学校統一でテーマを設定されたんですか、それともたまたまこうなったんですか。

指導主事

 たまたまです。次期学習指導要領の総則の中に主権者教育に関する教育ということで、具体的に社会科だけではなく家庭科、技術家庭、学級活動など多岐にわたって主権者教育ができるということを国も今回の改定を通じて示しています。いろいろな教科を通して主権者教育ができるということを押さえたうえで、今年度取りまとめたところ社会科に特化したものとなっていました。

委員

 昨年中学校で今年小学校と道徳教育の教科書選定に関わっていた時に、民主主義、平和・反戦教育というテーマが非常に薄まってきていて、いじめなど身近な問題が取り上げられ、主権者教育に一番大事だと思われる民主主義や反戦意識の教育、平和実現の意識が非常に薄れている傾向にあると強く感じていました。教科書の中にもそういったテーマが薄れてきていて、非常に問題があるのではと思っていました。そういう点で今回中学校でこのようなテーマが前面に出てきているのは大切なことで、教育委員会としてもこの点を押さえておく必要があると思います。

委員

 三雲小学校の取組は子どもたちにとって大変有意義な取組であるので、ぜひ他の学校にも広げていただければと思います。スケジュール的にも制約があるのかも知れませんが、その際は複数の小学校の同学年の子どもたちが一緒に市長の話を聞くということはできないでしょうか。スポーツ少年団などの課外活動で個人的に知っている子はいても、学校単位で他校のことをよく知らないまま中学生、高校生になっていく子がほとんどであるということから、そういったことができると子どもたちにとっていい経験につながるのではないかと思いました。

議長

 事務局からは何かありますか。

指導主事

 この事例の内容について、現在は他の学校の校長や教頭は知らない状況で、今月の教頭会で説明しようと考えております。そこで今、委員さんからいただいたご意見も報告し検討も踏まえながら次年度の年間計画に見直しに合わせて具体的な方策を探っていきたいと思います。

議長

 埼玉県和光市長は、全部の小学校6年生に自ら憲法と地方自治という1コマの講義をして回るということをされています。ですから全部回る時間的余裕はあるはずです。教育長、いかがですか。

教育長

 三雲小学校のこの事例は市長に聞いていただく回だけで何コマ使ったんですか。

三雲小学校教諭

 1コマ45分です。

教育長

 45分だったら9校とも行っていただくことはできますね。あとは市長の体力と気力次第ですが。ただ、せっかく映像を見せていただいたので感想を言っておきますと、子どもたちの出番というのは発表の1分なんです。見ていて発表する子どもたちが他の子どもにお尻を向けているというのがちょっと残念ですね。市長の後ろに他の児童を座らせてそこから市長の前に出てくるようにすると、他の子どもたちも発表を学習できると思います。そうするともっと中身の濃い学習になると思うので、ぜひ次年度の参考にしていただきたいと思います。

三雲小学校教諭

 事前にリハーサルはやっているので子どもたちは他班の意見は聞いているのですが、市長がどう答えるかなどまでは考えてやっていませんでした。

教育長

 子どもたちは1分ですが市長は3分くらいしゃべっておられますので、それを聞くというのがすごく大事なんです。いい取組だと思うので、今後ぜひお願いしたい。それから中学校の民主主義についてですが、これは教科書の影響でしょうね。どの教科書にも民主主義のことが載っていて、それを学習するのがたまたま一緒になったと思います。いずれにしても主権者教育というのは、例えば高校がよく18歳の投票で模擬投票なんかをやっているのが主権者教育じゃないわけで、湖南市は小学校からやっていこうと位置付けていまして、こういう三雲小のような取り組みがどんどん広がっていくといいなと思います。

議長

 ぜひ次年度以降につながるようにしていただきたいと思います。

学校教育課長

 先日、市議会の議長さんが教育委員会にお越しいただいて、昨年議場を活用した甲西中学校のような取組がもう少し広がらないかとお話をいただきまして、教頭会に議会事務局から来ていただいてご説明をいただき学校に広がらないかということを考えております。

教育長

 議場見学でもいいんですけどね。甲西中学校のような実践でなくても小学校の生活科の中で議場見学など組み込めればいいかもしれません。

委員

 岩根小学校のゲストティーチャーというのはどういうものですか。

指導主事

 これは出前講座という形で税務署の方から来ていただいてお話をしていただききました。税務署の方からオファーがあって岩根小学校と下田小学校が手を挙げてお話しいただきました。

委員

 税に関する専門の方が来ていただいたということですか。

学校教育課長

 そうです。子どもたちを集めて税務署の方がお話しをしていただき教諭も一緒にそれを聞くというスタイルでした。

教育長

 校長会の資料にはいつもつけているんですが、小学校から主権者教育の取組をということで、主権者教育についての基本的な考え方として地域の課題解決を社会の構成員の一員として主体的に担う力を育てるという位置づけにしています。ですから単に教科書で学ぶなり外部講師による講義で知識として身につけるのではなくて、地域の課題を構成員として考えるということで三雲小学校の取組はいいですし、湖南市の政策アカデミーに小学校高学年や中学生も参加するなどの方向で主権者教育を続けていきたいと思います。

議長

 政策アカデミーで優秀だった内容として、中学生に100万円を渡したら何をするかという提案があったのでぜひ実現したいと言っておりました。前回来ていただいた長砂さんが提案された件でありまして、税金ではなくクラウドファンディングでそのお金を集めて、それを各中学校から子どもが集まって政策部みたいな部活にして提案できればなと言っていまして、学校外のこととしてそういう取組のしかたもあると思っています。

教育長

 それは面白いですね。その長砂さんのグループに日枝中学校の3年生が一人入ってくれていました。

議長

 来年度も積極的に主権者教育に取り組んでいただきたいと思っています。それでは二つ目の湖南市教育方針について教育長よりご説明願います。

教育長

 <湖南市教育方針について>説明

議長

 ありがとうございました。みなさんご意見いかがでしょうか。

教育長

 この教育方針は、この総合教育会議とこれに続く定例教育委員会で諮っていただいて決定して、明日直して案として提出いたします。またその際は市長のご指摘通り、新元号元年度を平成31年度に訂正させていただきます。

議長

 プログラミング教育についても、残しておいていただいた方がいいと思います。機械がなくてもプログラム教育自体はその思考方法を学ぶということなので、準備も必要でしょうから、まだまだ現場で知らないのであれば知っていただいたかないと突然2020年を迎えてもどうにもならないと思うので。

教育長

 体験を主として、まずは教師が体験するというようなことで。

委員

 学校以外の場でそちらの環境を使ってということを書いていただくということでよろしいでしょうか。

教育長

 まずは教師が体験してプログラミング教育のイメージを持たないといけないと思っています。

委員

 これが出てきたら先生方はびっくりしてまたやることが増えると思われるかも知れませんね。工夫しますであって、絶対強制するわけではないので入れとかなければいけないでしょう。

教育長

 学習指導要領の中にも入ってきますからね。

議長

 そうです。必ず入ってくるのに、ここだけ目をふさいでいてもいけませんからね。

委員

 文言自体は必要だと思います。先生方に気持ちの上でも準備していただくというのも大切だと思いますので、これに向けての様々な準備をしていただきたいと思います。先生方にプログラミングのプロになれと言っているわけではありませんので、子どもたちにとって有意義な取組を準備していただく上でも、この文言は残していただいたらいいと思います。

教育長

 私もそう思いますので残していきます。

議長

 マツゾウくんも考えていただいたらいいのではないでしょうか。

教育長

 図書館と協議していきたいと思います。それで読書量が増えるかどうかですね。

委員

 先生方は結構たくさんの方が希望されておられるんですね。

教育長

 下田小学校は結構多かったです。水戸小学校も2名です。1校だけで実験するよりも水戸小学校も入れていいかなと思っています。

委員

 ある程度切実に思っておられるんでしょうね。

委員

 子どもたちにとってマツゾウくんが来るというスペシャル感があるんでしょうね。学校の図書室や市の図書館にはない、バスに乗って本がやってくるということに興味をひかれて読書につながっているのがあると思います。

教育長

 水戸小学校はマツゾウくんが来ると学級担任が引率してバスまで連れて行っていたので貸出量が増えていました。それが日常の読書活動につながるといいですが、もう一方で湖南市は全校に学校司書を派遣していますので、学校図書館での読書量を上げてほしいという思いもあって、マツゾウくんのコースから外したのですが、復活の希望もあるので実験ということで。

委員

 それから、踏ん張ってという言葉はイマイチなので私が外してくれと言ったのですが、入れてくれという先生もいるんですね。

教育長

 少なからずおられました。

委員

 今回、難しい言葉が出てきた印象でした。第3、第4の教育改革と言われてふっと第3・第4ってなんやっけとなりましたで、脚注をつけていただくことにより助かりました。

教育長

 これも複数の教員から、文言が難しいという意見があったものでつけさせていただきました。

委員

 改めて調べなければならないことがあると読まなくなりますからね。

議長

 また教育委員会で議論していただくということでよろしくお願いいたします。それでは最後に平成30年度総合教育会議の総括と平成31年度への課題ということを議題といたします。過去4回を振り返っていただけたらと思いますが、今年は外国籍の子どもに対する話がありませんでしたね。

教育長

 今年は5回までの議題で抜けていましたので、来年度の議題にしていきたいと思いますね。来年度は急増すると思われます。

議長

 年末に入管難民法が改正されたので、実際4月からたくさん入ってくる可能性があります。湖南市は外国籍児童生徒に対する施策をたくさんしていますが、発達段階に応じて発達に対してどういう成果が出ているかというところはあるんですか。

教育長

 そういうまとめ方はできていません。例えば日本語習得指導の体系も未だきちっとしたものはできていません。体験的に名詞から教えてもらったりとかやってもらってるんですが、どういう日本語指導の体系がいいのかというのは、実はまだプログラムとしては示せていません。ここのところ文部科学省も早急に作っていこうとしています。

議長

 今までの経験をもう一度集約して、「知」というか情報としてまとめておく必要があるのではないかと思います。

教育長

 日本語指導の体系というかプログラムの湖南市版を早急にまとめた方がいいと思いますね。

委員

 湖南市というのは多様性というか多国籍の経験ができる市で、一緒に学力の試験を受けたら結果が下がるというようなこともありますが、ネガティブな面だけではなくそれをポジティブにとらえるような、主権者教育の中でも多国籍な文化に慣れていくということを教育に取り込むことができる市であると思います。ですから特に日枝中学校など実際に抱えておられる学校は、より積極的に関わっていくような方向を取るようにすれば、非常に視野の広い子どもを育てることができるようになると思います。

教育長

 水戸小学校と日枝中学校についてはそれこそ「未来先取り学校」と位置付けて多文化共生を強みとしています。

委員

 実際にそれを経験している先生もおられますしね。それを「売り出す」というわけではありませんが、積極的に押し出したらいいんじゃないですか。

教育長

 今でも全国紙を含む何社かの新聞記者が継続的に取材をしていただいています。日枝中学校などは新聞などへの掲載もよくあります。

議長

 他はいかがでしょうか。

教育長

 来年度の課題として、中学校の部活指導があります。このことを県からゲストスピーカーをお招きして具体的にどうするか、県とも協議しながら進めていくであるとか、キャリア教育の部分について本年度は議論ができていなかったので、キャリア教育や起業家教育について小学校時代からやれるということについても議論したいと思います。で、今話題になった外国籍児童・生徒への指導の問題、あと5月の新年度第1回の総合教育会議の場で委員の皆さんからアイデアをいただいていくつか取り上げたいと思っています。

委員

 キャリア教育という点では菩提寺北小学校の6年生の取組で、いろいろな人から話を聞き、仕事についての魅力や仕事のやりがいを探ろうとありますが、実際にいろいろな職業の人たちが来て話をしてくれているんですか。

教育長

 菩提寺北小学校はこういう人たちを実際に呼んでおり、中でも特徴的なのは、甲西北中学校の進路の決まった3年生が来て話をしてくれています。

議長

 校長先生が、菩提寺小学校の教頭時代にキャリア教育をしたいと来られた人の話を聞いていて、自分が校長になってから、新しいアイデアを展開されています。職業人なりきりカードは全校に配布されていますか。

教育長

 はい。全校に配りましたし、活用もされています。夏になりきりカードの使い方の研修会もしています。

議長

 教育委員会に社会福祉士を配置していますが、家庭との連携について本年度しゃべっていません。虐待も含めて家庭環境の改善もしないと、問題行動の背景にもあるんですが、そこまで深掘りはしていなかったかなと思います。健康福祉部との更なる連携も必要なんじゃないかなということです。

教育長

 いろんなゲストスピーカー的な人も来てもらったらいいと思いますね。

議長

 来年度はゲストスピーカーを早めに見つけてあてがっていきましょうか。他にいかがでしょうか。

委員

 学校の安全の面についてはいかがでしょうか。学校内および通学路など市全体でのお話があってもいいのかなと思いますが。

教育長

 防災教育的な範囲で議論ができればと思います。

議長

 また来年度の議題については、またいろいろなところで議論をしてもらって、開催計画に反映していきたいと思います。本日予定の議題は以上ですが、他に何かありますか。なければこれで本年度1年間ありがとうございました。また来年度もよろしくお願いいたします。ありがとうございました。

事務局

 それではこれで本年度第5回目の総合教育会議を終了いたします。ありがとうございました。

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