令和元年度湖南市臨時総合教育会議会議録
令和元年度 臨時総合教育会議 要点筆記
開催日時 令和2年3月23日(月曜日) 午後5時 開議
開催場所 湖南市役所西庁舎 3階大会議室
会議次第
1、市長あいさつ
2、議題
(1)新型コロナウイルス感染症対策について
(2)市内小学校におけるいじめ重大事態について
会議に出席した委員
5人
会議に出席した事務局職員
人
会議を傍聴した人
なし
【会議内容】
事務局
みなさんこんにちは。本日は臨時の湖南市総合教育会議にお集まりいただきましてありがとうございます。開会にあたりまして市民憲章を唱和させていただきます。
【市民憲章唱和】
事務局
本日は伊藤委員が欠席でございます。それでは市長から挨拶を申し上げます。
市長
教育委員のみなさまには大変お忙しい中お集まりいただきましてありがとうございます。先週末には定例教育委員会があったところでございますけれども、本日は臨時の総合教育会議ということで招集させていただきました。ご承知おきいただいておりますとおり、新型コロナウイルス感染症対策については、国においても専門家会議での一つの方向性が打ち出されておりますけれども、これまで2月28日の総理の要請に基づいて3月2日から24日までの休校対策を行ってまいりましたけれども、その後の4月以降の対応についてご協議をさせていただきたいと思いまして招集させていただきました。また合わせましていじめ重大事態についても報告いただきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。
事務局
ありがとうございました。早速ではございますが会議運営規則に従い市長に議事進行をよろしくお願いいたします。
議長
それではこれから臨時の総合教育会議を開催いたします。本日の議題は先ほど申しました新型コロナウイルス感染症対策ついて、ならびに市内小学校におけるいじめ重大事態についての2議題でございます。まず一つ目の新型コロナウイルス感染症対策についてご説明をいただきたいと思います。
学校教育課長
<1.新型コロナウイルス感染症対策について>説明
議長
今事務局から説明がございましたけれども委員のみなさまいかがでしょうか。まずは部活動についてですけれどもご意見ございますでしょうか。
教育長
ちょっと補足しますと、今日の午後3時からすべての中学校長がそろって私のところに来まして、臨時総合教育会議の前に中学校の思いを聞いてほしいということで、春休みの部活動をさせてもらいたいということでありました。近隣市町や近隣府県では開始日は様々ですが春休みの部活を認める方向ということで、湖南市だけが部活動をしないということは保護者に対して説明がしにくいということを申しておりました。私は湖南市だけが部活をしないということになってもよいと思っていると答えました。今はそれぐらいの危機感を持って対応する必要があり、特にクラスターを発生させないということもありますし、生徒が感染源にならないということが大事なので、ここはもう少し危機感を持って対応した方がいいと答えておきました。この総合教育会議が終わったら各中学校に協議結果を連絡して保護者に発信することになっています。
議長
今の日本の状況はかろうじて爆発的感染がない状況ということでして、医療現場は非常に危機感を持っています。とりわけ甲賀保健医療圏域においては感染症病床は4床しかありませんが、東近江の方では発症した人や擬陽性の人も含めて向こうの病床に入っていますので、そろそろこちらの方にも病床を使わせてほしいという打診が来るころかなと思っています。この新型コロナウイルスについては特効薬がないという状況ですので、高齢者もしくは基礎疾患のある人で直接ウイルス性肺炎や多臓器不全に陥ったときには治すのは非常に難しいということでありますし、何とか人工呼吸器をつけて持たせるということがされておりますが、その人工呼吸器についても数が限られているという状況でありますので、爆発的感染になったときには武漢やイタリアで起こったような医療崩壊が現実的にありえます。この地域においてもありうる話であるにもかかわらず、文部科学大臣があのような発表をした瞬間に、日本全国ゆるみきって、昨日はさいたまスーパーアリーナであれだけ全国から集めて、また全国へ帰したということで、全国市長会でも非常に危機感を持ってこれから国に対して厳重に抗議するという状況にあります。そういった中で先ほど教育長が言われた横並びだからいいんじゃないかという判断は難しいと思っておりますし、ここは少し我慢をするべき時で、県健康医療福祉部理事と話していますと、県としては子どもの人権をまず守る必要があり、本人が罹患したまま知らずにうつしてしまうということがあったときに、学校がいくら子どもを守るといってもネットで全部特定されて本人の家の前に「感染者の家」という紙が貼られているというような状態ですので、そういったときに本当に中学校の校長は責任を持てるのかといったら持てないと思います。そういった状況を作らないということが大事かなと思いますので、先ほど教育長とお話をしている際にまさにそのとおりだなと思っているところであります。
教育長
もう一つ校長が言っていたのは、文科省が「運動は大事であり地域の様子を見て運動してもいい」と言っている、ということでしたが、私は運動イコール部活ではないと思っております。家のまわりで体を動かすことは差し支えないという意味と私はとらえていると伝えておきました。
議長
毎日毎日検体が運び込まれているような中では、教育長がおっしゃるとおり部活動については当面実施しないでいいかと思いますが、そこは教育委員会でお決めいただいたらいいと思います。
教育長
私の原案としては引き続き実施しないということにしたいと思います。
委員
湖南市として学校を休校にすると決めていただきましたが、その終わりはいつに設定されていたんでしょうか。
議長
当面は内閣総理大臣から要請があった3月24日に設定しておりました。3月25日以降は一律に要請しないという方向性が出ており、実際今日の国会答弁を聞いていましても4月以降については一律に要請しないということになっておりますので、個別判断になろうかと思います。
委員
それは湖南市で決めなければならないということですね。
議長
そういうことです。今も決めたんですけれども、その後も決めていく必要があるということです。
委員
それと関わってきますよね。ですから25日以後いつ開校するかもですし、開校するまでの間、湖南市としてどう対処するかということですね。それがはっきり決まると部活動に関してもそれに準じてやるかやらないかが決まるんじゃないですか。
教育長
今日の4校長との話でも休校の基準と部活の基準を一緒に設定してほしいという意見もありました。ただ、休校が明けた4月以降の体育の授業をどうしようかと、また休校になる前の2月中までの部活と明けた4月以降の部活は違うものと認識しておいてほしいと伝えました。具体的には接触しないであるとか屋外でするであるとか部活同士の時間をずらしたり短時間で行うとか、こういうことは春休みというより4月明けてからが大事であると指示をしておきました。もう一点、部活もそうなんですが体育の時の着替えなんですね。男子は2教室を使えばいいですが、女子は更衣室を使う必要があり、その更衣室がどれくらいあるのかなども考えなければなりません。明けてからの工夫が必要かと思います。
委員
校長先生は部活をやらせたいという気持ちが前提でまずあって、距離を取るとかどうやってやるかという方向に向かっているんですよね。その前の部活をするかしないかがまだ全然決まっていなくて、そこを議論しなければいけないんですよね。
教育長
それは県の方が春休みに部活をやっていいですよと出したことにより、他市町はそれでやる方向でやっているもので。
委員
それはまた無責任な話ですね。もう一つ、生徒と親は部活の実施をそんなに強く望んでいるのですか。
教育長
どうなんでしょうか、半々でしょうか。実施を望んでいる人の声が校長に届いていると思います。でも、望んでいない人も当然いると思います。教員の中でも望んでいる教員もいれば望んでいない教員もいます。
委員
私は消極的かもしれませんが、もう少し慎重にすべきだと思います。開校を決めた上で、それからだと思います。開校までの間、春休みの取扱いについて、われわれが決めなければいけないと思います。
教育長
開校までは休校しているから、それに連動して部活もないということで筋は通ります。全体的に日本が緩んできていますので、むしろ湖南市は緩んでないということをアピールできるかと。
委員
外国から帰ってきている人がいまどんどん増えてきて、感染を広めている状況が起こっているわけですから気をつける必要があると思います。
学校教育課長
先ほど議長から、県の健康医療福祉部理事から子どもの人権を守るというお話がありましたが、県教委に部活動の再開の根拠を尋ねたところ、健康医療福祉部の助言を受けて再開することとしたということでした。このあたり、県の健康医療福祉部の中でどういう話になってたのかなと思います。
議長
私は部活の話は聞いていません。
教育長
部活動については原案通り「実施しない」でいいのではないでしょうか。休校中の間の部活動は引き続き実施しないということで。
委員
その方が安全だと思います。校長先生がおっしゃるように生徒たちは学校にも行けない部活もできないという期間が長く続いているので、コミュニケーションをとるとかせっかくこれまで維持してきた競技力の向上なども含めて続けたいという気持ちはすごくわかるんですけれども、いま密集することの危険性はまだまだあると思うので、学校再開を4月8日とする中で部活だけを先にということになると整合性が取れないと思いますので、もうしばらく実施しない方がいいのでないかと私も思います。
委員
だいたい接触することなく部活をするなんて無理でしょう。
教育長
学校長は筋トレなどいろいろ言っていましたけれども、例えば但し書きをつけるとしたら体を動かすことはむしろ健康上大事で、自宅の近辺とかで固まらずにトレーニングをすることは差し支えないと思うので、そのように書けばいいと思います。
委員
私はこの話を聞くまでは家のまわりで中学生をほとんど見ませんでした。誰かの家で集まってゲームなどをしているのかなと思ってましたが、そこで一緒にいるぐらいなら学校で部活をした方がいいのかなと思います。接触をしないとか消毒をこまめにするとかいろいろ条件はありますができないことはないかと。4月7日まではできなくて8日からならいいというその1日の差って何だろうかと考えてしまいます。難しいですがやってもいいのかなと思います。
教育長
7日と8日の違いは休校しているかしていないかの違いです。おそらく明日文部科学省から出てくると思いますが、休校明けの日の設定も日本全国いろいろだと思います。遅れを取り戻すために4月5日ぐらいに開けるところも出てくるでしょうし、湖南市の場合は混乱を生じさせないために当初の計画通り8日再開が原案になっています。
委員
これはいまの時点ですよね。
教育長
いまの時点の話ですので、再開日についても今日のこの会議で決定いただければと思います。
議長
実際にいま分かっている状況というのは、2週間前に感染した人がこの状態になっているということだけなんです。ですから、いまのこの状況に対して打った対策というのはさらに2週間後にしかその効果がわからないので、1カ月のタイムラグがあるというところで判断し決断をしていかなければならないというような状況になっています。ですから、2週間前の感染状況がいま出ていますけれども、実はいまの感染状況は2週間後にしか出てこないので、いま何をしたかによって2週間後の感染状況は変わってくるということになります。いま大丈夫だから何もしなくてもいいということでは決してないということです。
議長
まあ、部活のところは教育委員会でお決めいただいたらと思います。問題は学校再開の日を4月8日で進めていければと設置者として思っておりますけれども、その後の学校再開後の休校基準については教育長案のとおり一人出た場合は学級閉鎖ということでかまわないかと思っています。先ほど県の理事としゃべっていて、子どもはそう簡単には発症しないが、それを家に持ち帰って高齢者や基礎疾患のある人にうつして、その人がデイサービスなどを利用して高齢者福祉施設に持ち込んだ時にそこで爆発的感染になったら医療資源が全く間に合わない状況になって死亡者が激増する、そういったことを防ぎたいというのが基本ですので、子どもが感染していないのであればかまわないのでないかということと、先ほど言った人権上の問題については極めてナーバスなので、県も風潮に対して直接連絡が来ますし、県教委も県教委で市教委に連絡が来るということで、そこで基本は基本としておいて具体的には市長と教育長で臨時総合教育会議を開かせていただいて、個別の案件については判断するという形にしたいなと思っています。個別案件について県は大人の感染者が出るたびに積極的教育調査でその濃厚接触者を一人ずつ調査していって感染拡大に至らないような状況を作り出していますので、そこまで子どもについてナーバスになる必要はないという部分もありますけれども、子どもが感染しそれが表に出た場合に人権上の課題につながりかねない状況もあり、学校全体をバサッと休校にすると感染者探しが始まってしまいますので、そこについては副市長と教育長と協議していきたいと思います。
教育長
資料にある学校再開後の休校基準は2月27日の臨時教育委員会で決めた基準でありこれはまだ生きていますので、見直していただこうということで今回出させていただきました。先ほど学校教育課長も言いましたが、3月期の休校と4月に再開してからの休校は全く意味が違い新年度の休校は学習活動に直接的に影響が出てきますので、1名出た時点で学級閉鎖、休校ということはいろんな場合が想定されますので、市長と教育長で臨時の総合教育会議を開かせていただいて対応していくということにしたらどうかと。したがって次の項の預かりと給食についてもそれと連動して検討していくということでいいのではないかと思います。
議長
ということでよろしいでしょうか。
学校教育課長
確認させていただいてよろしいでしょうか。本日の決定事項ということで4月8日に学校を再開します。登校時間については各校のタウンメールでお知らせします。その後に「学校再開までは中学校での部活動は実施しません。なお、新型コロナウイルスが市内小中学校に発生した場合の休校基準は次のとおりです。学級に感染者が出た場合は学級閉鎖」という文を入れていいですか。また休校のことは個別案件なのでここには書きませんが。
委員
休校のことは個別で対応することになるので発信しない方がいいのではないでしょうか。
議長
指定感染症なのできちんと対応するところは法的に対応する形になると思いますから。
学校教育課長
では市のホームページについてはそのようにさせていただきます。預かりについては学級閉鎖になったクラスの子は「預からない」としていいですか。
教育長
インフルエンザの学級閉鎖と同じですから預からないでいいと思います。
学校教育課長
承知しました。以上です。
議長
ということで、政府が2月28日に示した対応について専門家会議などの意見を聞きながら方向性を書いてきたことに対して湖南市でも方向性を書いていきたいということで、春休み中の部活動については最終的に教育委員会の方でご決定いただきたいと思いますけれども、できる限り学校については4月8日の再開ということで考えていただければと思います。再開の日の内容については先ほどお話があったとおりですし、また各学校で工夫をいただきたいと思います。それから再開後の休校基準については一人発症したときはクラスでの学級閉鎖ということで、状況に応じて市長と教育長で臨時総合教育会議をしながら対応していきたいと思います。預かりと給食については行わないということにしたいと思います。
教育長
部活動については、ホームページ発信で載りますので、春休み中の部活動については引き続き実施しないということでいきたいと思います。
議長
それでは新型コロナウイルス感染症対策については以上のとおりとしたいと思います。二つ目の議題については非公開といたしますのでよろしくお願いします
以後非公開
更新日:2020年05月01日