令和元年度第1回湖南市総合教育会議会議録

更新日:2020年01月15日

令和元年度 第1回 総合教育会議 要点筆記

 

開催日時 令和元年5月21日(火曜日) 午前9時 開議

 

開催場所 三雲東小学校 2階会議室

 

会議次第

1、市長あいさつ

 

2、議題

(1)令和元年度湖南市総合教育会議の時期および議題について

(2)令和元年度における湖南市教育の取組重点事項について

(3)教員の働き方改革の進捗について

 

 

会議に出席した委員

5人

会議に出席した事務局職員   

11人

会議を傍聴した人

なし 

【会議内容】

事務局

みなさんこんにちは。ただいまより令和元年度第1回目の総合教育会議を開催させていただきます。まず、開会にあたりまして市民憲章の唱和をしていただきたいと思います。

 

≪市民憲章唱和≫

 

 

事務局

ありがとうございました。それでは市長から挨拶を申し上げます。

 

 

市長

みなさんおはようございます。元号も令和となりました。教育委員のみなさまにおかれましては湖南市の教育現場をしっかりと見ていただきありがとうございます。先だっては湖南市が幹事となり近畿都市教育長会議が開催され、大勢の教育長に湖南市教育の素晴らしさをPRできました。教育再生首長会議におきましても湖南市の教育の取組を報告させていただいていますが、このように発信できるようになりましたのも皆さんのお力のたまものであると感謝しております。本日の議題でもある教員の働き方改革について、教員が子どもたち一人ひとりに向き合えるようにバックアップするのが教育委員会であり市長部局の仕事だと思っております。さまざまな課題はあろうかと思いますが、ご意見をたまわれればと思っています。またこの4月から改正入管法が施行されましたが、しばらくすると家族を呼び寄せることで外国人児童生徒が増えてくると思われます。そういったところで湖南市の多文化共生の取組は先進的な取組として全国の手本にされます。さらに磨きをかけていきたいと思っていますので引き続きよろしくお願いいたします。

 

事務局

ありがとうございます。それでは規則に則り谷畑市長に議事進行をお願いしたいと思います。

 

議長

湖南市総合教育会議を開きます。本日は本年度の湖南市総合教育会議の時期および議題について、湖南市教育の取組重点事項について、そして教員の働き方改革の進捗についての3つの議題についてご議論いただきたいと思います。まず一つ目の湖南市総合教育会議の時期及び議題について教育長から説明をお願いします。

 

教育長

<1.湖南市総合教育会議の時期及び議題について>説明

 

議長

今年度の総合教育会議の開催時期についてですが、運営規則によりますと会議は年5回と定められています。第2回以降は8月、10月、12月、2月となっていますが開催月についてご意見はございますでしょうか。なければ議題でございます。第4回と第5回の第三議案が空白となっています。昨年の5回目の会議でいくつか案を出していただきましたが、それ以外に何か提案がありましたらよろしくお願いいたします。

 

委員

前からちょっと話題になっていてまだ主題として上がってきていないのがスマホとそれにかかわるSNSの被害があろうかと思います。湖南市の生徒でも被害も聞いておりますし、今さら議題に上げるのは遅すぎるかもしれませんが議論しておく必要があると思います。文科省では子どもがスマホを自由に使えるようにしたらどうかという意見があり、持ち込まれた場合どうなるかと学校の方でも大変神経質になっておられます。それを湖南市で認めた場合、学校現場は混乱してどうしようもなくなると思います。そのあたりを湖南市としてどう扱うか早めに議論しておいた方がいいと思います。そういう点で第4回、第5回というのは遅いと思います。

 

教育長

第2回で早速取り上げたらいかがでしょう。家庭との連携を第4回にして8月にスマホを入れましょう。スマホについては大阪が学校に持ち込んでもいいとなっています。湖南市はそういう方針は今は出さないということで、市教委から言われてということではなく、単位PTAなど先に議論してくださいとアナウンスしています。そういった中で8月に市教委として総合教育会議で議論すればいいのではないかと思っています。

 

議長

それでは一つは家庭との連携を12月にしまして、第2回の8月にはスマホに関する話題を入れていきたいと思っております。他にご意見はございませんでしょうか。特にないようでしたらここは空けておいて年度が進む中で発生した課題を議論するということでよろしいでしょうか。それでは今年度の時期及び議題について終わります。次に二つ目の湖南市教育における取組重点事項についてそれぞれの担当から説明いたします。

 

教育部長、教育総務課長、給食センター長、学校教育課長、生涯学習課長、図書館長

≪取組重点事項について説明≫

 

議長

今担当から説明を受けましたが、何か聞いておきたいことがありますでしょうか。

委員

文化財の保護から活用における地域の活性化について何かプランや検討していることはありますでしょうか。あと文化財保護審議会について私も委員なのですがかなり開かれていないと思います。その現状をどのように考えておられるのかお尋ねしたいです。

 

生涯学習課長

保全と活用について、今はウツクシマツ自生地についての個別計画として取組を進めています。国や県の方からも市として包括的な取組の計画にしてほしいと言われています。ウツクシマツが終わってから次の方に進んでいきたいと思っています。また、文化財保護審議会について、担当者間での引継ぎが不足していたようで、市の文化財として指定するときに開催するものと考えておりました。文化財保護活用計画を策定していく中で委員のみなさまにも意見をお聞きする必要があると考えますので、今後は定期的に開催していきたいと思っています。

 

議長

他はよろしいでしょうか。では、今年度こういった形で各課取り組んでいくということで、教育委員会の方でも見ておいていただきたいと思います。それでは三つ目の働き方改革の進捗についてを議題といたします。学校教育課長から説明を願います。

 

学校教育課長

<働き方改革の進捗について>説明

 

議長

ありがとうございました。湖南市の教員の働き方改革については全国的にも注目をされておりますし、県下の教育委員会をリードするような形で進んでいると考えています。今受けました説明についてご意見やご質問があればお受けしたいと思いますがいかがでしょうか。小中学校では業務量が多く今の状況では超過勤務をせざるを得ないとのことだったのですが、現場ではどういった感じなんですか。

 

学校教育課長

教員の勤務時間は8時20分からなんですが、ある学校では6時55分から登校が始まっている子どもたちもいます。道中事故などがあってはいけませんので、管理職は出勤しております。また担任は勤務時間前でも教室で子どもたちを出迎えてあいさつをしたり、宿題を机に置きましょうなどの指示をするなど、子どもに合わせて一日の勤務が始まるというのが教職員の意識です。また小学校1年生はランドセルの中身を机に入れるところから多くの指導をきめ細かに行わなければなりません。そうして子どもを学校生活に定着させていくのです。大体これが1カ月続き、例年は5月の連休明けにようやく定着するのですが、今年は10連休でしたので、また4月当初に戻ってしまったのではないかなと心配しています。その後、朝の会での健康観察や学校によっては読書やプリント学習などで時間の使い方を工夫しています。しかし子どもによっては支援が必要な場合もありますし、2時間目が終わった中休みには熱中症対策にお茶を一口飲ませるなどの配慮も必要であります。休み時間は子どもたちと一緒に遊ぶことも必要ですし、休み時間が終わって教室に戻ってきてもすぐに授業が始められないことも多くあります。ボールの取り合いなどで揉めたり、3時間目に誰かがいなかったりします。学校ではヘルプの先生にカードで知らせて探しに行ってもらったりしています。給食時間にはアレルギーを持っている子以外すべての子どもが同じものを食べていて、準備について清潔にするために手洗いうがいにも時間がかかったりします。これも最初の定着が良ければ見守るだけで良いが、例えば大食缶の中に入っている熱いスープでやけどをしたりしないように注意を払うこともあります。さあ食べようとしてもお箸を忘れた子も出てきて職員室に借りに行かせるなど、教員には一瞬の隙もありません。その後昼休みや掃除が始まるが、すぐに掃除が始まるわけでなくいろいろな確認が必要です。昼休みも中休みと同じで、水筒が空だったら用務員さんが用意したお茶を飲みに行かせたり、子どもたちの生命を預かっているのでアンテナを張り続ける必要があります。6時間目が終わり放課後になったら、どの学校も今では学年で下校させています。その中で例えば学童保育所に行かせてくださいとか今日はおばあちゃんの家に帰らせてほしいなどという連絡を朝に聞いていればいいですが、子どもが突然思い出して言い出せば、その言葉だけで帰らせるわけにはいかず、そのまま送り出さずに必ず保護者に確認を取るようにしています。下校についても危険な箇所もありますので地域のみなさんにお世話になっており、だいたいこの時間に帰りますということを毎月連絡しています。インフルエンザなど学級閉鎖になり急に帰すことが発生した場合には地域に連絡をしたり、保護者宛に送ったタウンメールの既読を確認し、既読がつかない場合は電話にて連絡するなど、確実に家に帰すまで気が緩むことはありません。子どもたちが帰ったあとも、教育の質を高めるために授業の研究をし、職員会議でいろいろなことを決めないといけないこともあります。長々としゃべりましたがこれがある小学校の一日であり、ここに突発的な生徒指導が入ると、放課後はそれへの対策会議をし、誰がどういう対応をするか、どの時間に家庭訪問をするかなどを瞬時に決めてスピーディに動くといったところであります。

 

議長

ありがとうございます。学校現場が非常にタイトな中で動いていただいているということがわかっていただけたと思いますが、そういった中で先生方のワークライフバランスの「ライフ」の部分も確保していただかなければなりませんが、市といたしましては市教委を通じまして後方支援をさせていただいておりますし、地域の方々も入ってきていただいているということで、湖南市の教育現場は非常にありがたい状況になっているのではないかなと思います。そういった中で働き方改革として不十分だというようなところはありますか。

 

学校教育課長

やはり新しいことが入って来ますので、例えばプログラミング教育など新しいことを知らないといけません。フッ化物洗口も、子どもたちのためにということがあり、そのために本当にすべきことを残して、余分なことをいかに他から削ぎ落とすか、そこからは担任が自分のやり方を見直しが必要じゃないかと考えています。

 

議長

授業の湖南市スタイルの型にはまれば、型の中で教えることができるのではないかと思います。

 

学校教育課長

授業の湖南市スタイルを始めた時に若い教員が増えている。現在の教員の年齢構成はふたこぶができていて、教え方のスキルを持った教員の大量退職が始まっています。若い先生が授業を進めるときに教え方のひとつの型があればやりやすいと思います。今は授業の湖南市スタイルが定着しているとまではいえませんが、型があるために中味の深まりの部分で昨年あたりから議論できるようになってきています。

 

委員

今年度の10連休で授業数の確保は大丈夫ですか。

学校教育課長

授業数の確認は昨年度、教務主任、教頭で何度も時数を確認して大丈夫という結論に達しています。

 

委員

新しい科目が入ると何かが減るんでしょうか。授業数が増えるなら仕事が増えるが、その対策も今行っておられるんでしょうか。

 

学校教育課長

何か減らすものを一生懸命探しているところです。減らし方は各学校で工夫が必要ですので、何かをバッサリじゃなくて、今までやってきたことを地域や保護者、そしてまた教職員が納得の上で減らすべきものは減らしていかないとみんなのモチベーションを高めてながらやっていく必要があると考えています。

 

教育長

補足しておきますと来年度から1週間で1コマ増えます。今までは最高週28コマだったところを29コマとなります。その1コマをどう増やすかというのはすでに29年度から校長会で議論し結論を出しました。その1コマはモジュールで作る、具体的には15分を3日やってそれで1コマでやっていこうとなりました。それをどこで作るかというと朝読書していたのを時数換算して来なかったが、15分を3日で1コマにする。放課後を増やさず、夏休みを減らすこともせずに時数を確保することを決めました。英語を細切れに使うことなく、国語や算数などドリル的なことができる教科を入れていきます。

 

委員

要因、理由、効果から、何を減らせるかと見ても減らせるものがほとんどありません。一つ、市の予算でスクールサポートがついて先生の負担が減ったことは進歩ですね。次に紙媒体をなんとか止める方向にすべきですね。資料などの印刷にも時間がかかり、これはいま日本全体が紙媒体で苦しんでいることで、やはりなくす方向に持っていくべきです。そしてもう一つ、特別指導を要する児童生徒・家庭への対応について、近年は特に細かく調査されていて、調べれば調べるほど支援の必要な子が増えてきます。そうなると先生の仕事が増えて人員を増やせとなりますが財政的に厳しく叶わないという矛盾があります。学校の働き方改革は難しい問題がありすぎますね。しかし、各校にコミュニティスクールができて、先生が忙しくて大変であることを保護者に知られてきたのでこれから負担が減ってくるのではないかと思います。

 

学校教育課長

一つ目の紙媒体については、校務支援システム『ミライム』に掲示板というがあり、そこから添付ファイルを見てと周知するなどしているので、紙は随分減っていると思います。特別な支援が必要となる児童生徒は、小中学校のうちに「大人っていいな」と大人不信を呼ばないことが先々の進路で大事で、これは大事な本来業務だと思います。コミュニティスクールの理事会でも、これまでは会議開催時間が一律に19時30分でしたが、地域の方からある日は16時30分からにしようとか、ある日は19時からにしようとか地域の皆さんの教員の働き方改革への理解が進んでいるように感じます。

 

委員

全体的な話で、研修を通じて先生一人ひとりが退勤時間を意識しているのは大きく進歩したことでとても良いことだと思います。そのうえで授業準備など本来業務が多すぎて時間が取れず、結果として超過勤務となるというのはいかんともしがたいと思います。その中で留守番電話や休日閉庁、支援員の対応などで一定効果が出てきています。コミュニティスクールでボランティアや地域の人が入って意識が変わるといいと思います。ボランティアも増えており、連携する中で先生の時間のゆとりが増えるようにすることが現実的かなと思っていますが、それ以外にアイデアがあればよいと思います。

 

学校教育課長

ボランティアさんでありがたいのは、ボランティアの調整を地域の人であるコーディネーターがやってくれているのがとてもありがたいと思います。お膳立てを教員がやってしまうとまた業務が増えますが、地域コーディネーターが確立しているのが湖南市の特色であり強みかなと思っています。

 

委員

実際のところ、個々の先生が働きすぎで困っているのか、どうなんでしょうか。ライフとワークが一緒になっている先生もいると思うが。

 

学校教育課長

ご指摘のとおりライフとワークが一緒になっている教員もいます。ライフ・ワーク・バランスが大事だという知識はみんな持っていますが、意識をするためには繰り返し研修が必要だと思います。

 

委員

超過勤務の状況などを見ていますと、そもそも先生の人数が足りないのではないですか。

 

議長

市としても市費講師を入れたりしていますが、国の方で教職員の定数を昨年度定めましたので、それまでは財務省に言われるがままに削られ続けていたのが、一定のところでストップがかかり加配教員の定数化もできましたので、現場においては縮小傾向が落ち着いているのかなと思っています。それに対してどれだけカバーができているかということについては地域で支えてもらっている部分や市で支援員を入れている部分もありますので、湖南市の現場は他所の市よりも少し上積みをさせていただいております。全国の傾向がこういう状況ですので、全国的にはもう少しきちんと対応していただける必要があるのではないかなと思います。

 

委員

中学校は教科担任ですが忙しさ的には小学校と変わりはあるのでしょうか。

 

学校教育課長

まず進路の問題がありますので、ひとりひとりの進路の保障をしなければなりません。また、放課後の部活動や思春期課題などの小学生にはないような個々の課題が増え、それに対する対応で中学校のほうが勤務時間が長いという現実があります。

 

委員

先生の働き方を改革して最後には子どもと向きあう時間を増やす、子どもにとってこの改革はどのように受け止めているのかが今後分かれば、成果がはっきりして先生もこの方向で行けばいいのだということになってくると思います。このアンケートは先生方のアンケートなんですが、子どもたちが前より先生とふれあえる時間が増えてよかったとかそういうふうに思ってもらえるような結果が出ればいいなと思います。

 

 

学校教育課長

毎年、子どもたちからも学校評価を取っていますのでそこの推移を見ていく必要があると思います。この項目が働き方改革にピンポイントで使えると各学校は考えています。

 

議長

教員の働き方改革の現状について市長部局でも注意深く見ていきたいと思いますし、別の意味で全国市長会や文部科学省や総務省にも伝えていきたいと思っています。それではこれで令和元年度第1回湖南市総合教育会議を終了します。チャイムの音や子どもの声を聴きながらの総合教育会議も現場感覚があってよいものだと思います。これからもこういった形で進めていきたいと思います。

 

事務局

それではこれで本年度第1回目の総合教育会議を終了いたします。ありがとうございました。

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