第24回 湖南市都市計画審議会議事録

更新日:2024年02月07日

湖南市都市計画審議会議事録(要旨)

開催日時

平成28年9月30日(金曜日) 午前10時00分~12時00分

開催場所

湖南市共同福祉施設 1階 大会議室

出席委員数

  • 委員 12名 (欠席 3名)
  • 事務局 6名

会長

あいさつ

審議会成立報告

(条例第5条第2項)、事務局

委員紹介

審議会事務局

事務局自己紹介

配布資料説明

審議

事務局

それでは、以後の議事進行を会長にお願いします。

会長

まず、1つ目の議題でございます。事務局より説明をお願いいたします。

審議事項

1)大津湖南都市計画駐車場の変更について

事務局説明
会長

 ありがとうございます。ただいまの説明に関しまして、ご質問、ご意見ありましたらご発言願います。

委員

 駐輪場の計画については何も問題はないと思いますが、三雲駅西側の信楽街道踏切が封鎖されることについて、駅を通過する人に対する配慮が重要なことだと思います。今までこの踏切を通って南北を行き来していた人の気持ちはどうなるのか。踏切を止めることにより、そこから派生して影響をうける方に対する配慮を聞かせてください。

事務局

 前回、前々回の審議会においても同様のご意見をいただいておりますが、JR西日本との協議を進める中で今の計画になっており、地元の三雲区に対して説明会等を開催せていただき、最終的には地元区に苦渋の選択をしていただきました。線路をアンダーで通過する道路を整備させていただき、歩行者につきましては駅舎に整備する自由通路を通行していただくという計画とさせていただいております。

委員

 我慢しろということなのでしょうけれども、踏切を利用されていた方にとっては生活が変わってしまうと思います。交通弱者に対する配慮が必要ではないでしょうか。苦渋の選択ではなく、違う方法を検討するべきではないかということを提案します。

事務局

 今の計画の中ではアンダー部分と駅の橋上化による自由通路とで南北の通行をしていただくことで計画しておりますが、今後、ご提案いただいたように、他の方法がないか考えていきたいと思います。

会長

 本案件につきましては昨年度の審議会でも出た意見ではありますし、駅からアンダー部まで100メートル近く距離がありますので、今回の事業では難しい部分ではあると思いますが、今後の見直しで検討していただきたいと思います。

委員

 地元の委員としてこれまでの経緯を説明しますと、JR西日本の中では何年も前から信楽街道踏切の閉鎖が優先課題となっていました。この事業については3年ほど前から地元説明会を1年近くかけて市にしていただき、決めてもらっている。地元では駅舎にできる自由通路を代用案とすることで仕方がないであろうということで今日まで進めてもらっています。もう少し検討する余地があるのであれば努力していただく必要があると思いますが、踏切の廃止については今までの努力があるので、進めていただきたいと思います。

委員

 私としては、信楽踏切街道の廃止をやめろと言っているわけではなく、どのようにして次の配慮を考えるのかという提案ですのでよろしくお願いします。

委員

 確認ですが、駐輪場を北側と南側に整備する計画となっていますが、駅舎にできる自由通路は自転車の通行は可能でしょうか。というのも自転車置き場がいっぱいで止められない場合、自由通路を通って反対側の駐輪場に止めてもらうことができなければ放置自転車が増えてしまうのではないかと思います。

事務局

 原則は通れないことになっています。

委員

 それであれば、自転車が通れるよう考えてあげてほしい。

事務局

 駅西側のアンダー部に自・歩道という形で側道を整備しておりますので、自転車の通過については東側の天保義民側の踏切かアンダー部を通っていただくことになります。

委員

 電車の時間ぎりぎりで来られる方が多いので、駐輪場がいっぱいであれば遠回りして反対側の駐輪場に行かずにその辺に止めてしまわれるのではないでしょうか。月極めのように個人個人で駐輪場の割り振りをされるわけではないでしょうから、一方の駐輪場は空いているのに反対側は満車なので違法駐輪されているといったことが無いようそのあたりを考慮してほしいです。

事務局

 南北の駐輪場の駐車スペースについては調査に基づいて検討しております。

会長

 他にご意見はございませんでしょうか。無いようでしたら、本件の都市計画決定に関する部分につきましては原案に同意するということでよろしいでしょうか。
 それでは、次の協議事項でございます立地適正化計画の策定について事務局より説明願います。

協議事項

1)立地適正化計画について

事務局説明
会長

 なかなか全体はつかみにくいかと思いますが、誘導区域がこれで良いのか、また、そこに誘導する施設がこれで良いのか、また、誘導するための施策はこれで良いのかといったところをポイントで審議いただければよいのでしょうか。

事務局

 はい。説明させていただきました骨子案についてご意見いただきたいと思います。

会長

 ではご意見ご質問ございましたらご発言よろしくお願いします。

委員

 2点確認させていただきたいのですが、資料2-2の12ページですが、居住誘導区域のエリアをどう考えていくか整理した表がありますが、上から3つ目のところで「都市計画運用指針による適当でないと判断される場合は原則として含まない区域」として浸水想定区域(水防法)と書かれております。それに対応するのが14ページに挙げていただいている「浸水想定区域図」と思われますけれども、まずこれは水防法に基づく浸水想定区域図ではないはずです。これは、滋賀県の流域治水条例の中の「地先の安全度マップ」という地図でございまして、水防法に基づく浸水想定区域図は湖南市の場合は野洲川の浸水想定区域図となりますので、整合が取れていないというのが1点、もう一つの考え方としまして、13ページの土砂災害に関しては、いわゆるイエローのゾーンとレッドのゾーン、急傾斜地の危険ゾーンについては居住誘導区域から外していきましょうとなっており、危険なゾーンは避けましょうという市の考えが明確に示されています。安全側に設定されているというのがよくわかります。ところが、浸水想定については10年に一度の浸水想定となっており、14ページに書かれてあるのは、事前の避難の可能性、浸水対策が講じられることを前提として居住誘導区域の除外対象とはしないとなっており、誘導区域に含むことになると思われるが、国土交通省の動向としては、鬼怒川の災害などもあり、水防法を改正されて、従来では野洲川流域の100年に1度の雨の浸水想定になっていましたが、1,000年に1度の雨に改正されています。もし12ページに書いていますように水防法に基づく浸水想定区域を検討するとなれば14ページに書いてある図は1,000年に1度の雨を想定した浸水想定区域図になります。ただ滋賀県でも1,000年に1度の浸水想定区域図は出来ておりませんが、14ページでは10年に1度の雨も考慮しないとなっていますので、土砂災害に対する考え方と非常に温度差が感じられます。市として浸水災害については避難勧告や避難指示ですべて対応するという考えなのか聞かせてください。一般論として1,000年に一度の雨を全て対応するというのは非常に難しく、それをやってしまうと住むところが無くなってしまうということも考えられるので、その辺の線引きをどこでするかが、市や地域などのローカルの都市計画の考え方になってくると思われます。そのあたりの線引きの考え方を聞かせていただきたい。土砂災害の考え方と浸水被害との考え方がアンバランスな感じがします。

事務局

 水防法との整合性についてですが、もともとは100年に一度の雨の浸水想定区域図を採用しておりましたが、都市計画の市街化区域に見直す際に参考とするのが10年に1度の雨による想定浸水になっておりまして、どこで線を引くのかという部分については市の判断によると国の方から言われておりました。そこで、根拠のある数字ということで10年に一度の雨の浸水想定区域図を採用しております。12ページの「水防法」という記述につきましては修正ができておりませんでしたので、訂正させていただきます。考え方につきましては、土砂災害は突然発生し地図で示された範囲に被害を及ぼすと考えられますが、浸水被害につきましては、事前に避難指示などにより対策を取ることができるという考え方で、誘導区域の除外対象とはしないとしております。

委員

 浸水区域は考慮しないのであれば12ページの「浸水想定区域図」の記載は消さないといけないのでは。 考慮しないのに記載されていることになるので、考え方として浸水区域が考慮されているのかされていないのかわかりにくい。市の考え方として考慮しないという考えはあると思いますが、今後20年、30年先を想定した計画でもありますので、たとえば避難勧告を頻繁に出すということもあるかもしれません。湖南市のまちづくりの考え方もあると思いますが、浸水被害を考慮しないのは一般的な考えなのか疑問があります。ただ、事前にお伺いしたところでは、浸水被害を考慮しないといけないような場所については今回の誘導区域には含まれないと聞いておりますので、被害が想定されている箇所は誘導区域に含まれていないと記載されるのがよいのか、もう少しそのあたりを整理していただいた方が文脈としてわかりやすいと思います。

事務局

 わかりにくい誤解を招くような書き方になっている箇所につきましては内容を整理し資料を修正したいと思います。

委員

 まちづくりの一番の基本理念となる計画は総合計画だと認識しておりますが、その総合計画が10年の計画となっており、それを具体的に実施していくのが5か年の実施計画です。今回のこの計画は2040年となっており、策定後も逐次見直しをしていくこととなっておりますが、この都市機能の方針について、湖南市のまちづくりに大きくかかわる原点に戻る話ですが、湖南市は中央に野洲川があるために市内に6本の橋が架かっております。その中で中郡橋という橋があるのですが、この橋がかなり老朽化しているわけですが、菩提寺地先12,000人から13,000人の住民が住んでおられ、石部の地域も同程度の人が住んでいる。しかも3駅の一つである石部駅の周辺整備事業を含めた中で、市の道路計画に中郡橋が菩提寺中央線から石部駅に向かって真っすぐ整備される計画になっているにもかかわらず、この周辺にまちづくりの計画を掲げていない理由を教えていただきたい。もう一つは、庁舎の周辺に浸水が起こるという想定のもとで、先ほどの説明で東庁舎の建て替えの話がありましたが、具体的に決定されたものではなく、建替検討委員会の中で検討中であります。説明の中で具体的に図書館や保健センターの話がありましたけれども、こちらにつきましてもまだ方向性については決定しておりません。今後検討していく段階であり、今年度末に立地適正化計画を策定する中でこの検討事項を公表してしまうのは、建て替え計画との整合性が図れない可能性があり、きわめてキーポイントとなる事項と思います。庁舎周辺の検討は、議会で特別委員会を設置して検討しておりますが、今の時点で決定事項は一切ありません。ただ、構想としてはあります。きわめて耐震性がきわめて低いということもありますし、1メートル以上の浸水に侵される危険場所でもあるということも背景に議論を進めているところでありますが、実際に議論をしていることと、その答えを得ることと、そしてここまで細かな立地適正化計画のパブリックコメントを行い、市民の方々へ広く公表するということは十分な市民への説明責任が必要であり、まだハードルが高いと感じられましたが、その部分の考え方を聞かせてください。

事務局

 石部駅の周辺整備につきましては南側のロータリーをどうするかを検討している段階と聞いておりますし、駅周辺全体をどうするかといった部分については具体的にはまだ決まっておりません。駅北側には工場がありますのでこちらにつきましても具体的な計画はまだ固まっていないと考えています。この立地適正化計画につきましてはおおむね5年で見直しを行うよう国の指針が出ておりますので、その見直しのタイミングで計画に反映させることは可能と考えております。想定浸水深の線引きとしましてはどこか線引きの基準になるのか国に質問しましたところ、2メートルで家屋が倒壊するかどうかの基準になるというデータで出ていると聞いております。建物に浮力がかかり流されやすくなるのが2メートルからということでございましたので、2メートル~3メートル未満の箇所を図示しており、石部駅西側の工業地域のところと、柑子袋の落合川のところとなっております。中央の周辺につきましては2メートル未満となっております。また、東庁舎の建替計画については、今度のパブリックコメントでは資料2-1の骨子(案)のみを公表する予定で、資料2-2についてはパブリックコメントの資料としては公表する予定ではありません。

委員

 新中郡橋の計画はこれからのまちづくりの中で位置づけが必ず必要であるとの考え方であり、ぜひともこの事業は進めてほしいです。しかも湖南市の道路整備計画に位置付けられていますので、ぜひとも計画に位置付けていただきたい。また、庁舎の建替計画については、市長自身も新聞などで庁舎の建て替えについてコメントされているのは知っておりますが、委員会の中で正式な話として進んでいる話ではありません 。庁舎が浸水するのであれば周辺の中央区の方はどうするのかといった部分まで掘り下げて議論しなければなりません。しかも50億、60億でできる話ではないので、あいまいさを持ったままでは通らないと思います。しっかり各課と連携し、部局調整しながらしっかりした計画を立てたもとで進めてほしいし、我々にもそういった形で説明していただきたい。

会長

 事務局として何か補足の説明はありますでしょうか。

事務局

 加藤委員の意見につきまして、本計画は2040年を目標年度としておりまして、また、5、6年ごとに見直していくということにもなっております。また、新中郡橋については道路整備計画にも上がっておりますので、立地適正化計画の見直しの際に取り込んでいきたいと思います。

委員

 資料2-4に市街化調整区域のことについての記載がありますけれど、実は農業委員会がよく直面する問題なんですが市街化調整区域に2割の方が住んでいるとなっていますが、逆になぜ市街化調整区域に2割の人が住んでいるのかというと、旧甲西町の旧集落のほとんどが市街化調整区域になっています。市街化調整区域に誘導しないということになると、旧集落に住んでおられる方もやはり不安に思われるし、この辺の説明は計画のどこかにきっちりと記載しておいた方がよいのではないかと思います。

事務局

 事務局としましても、ご指摘いただいた部分は大変心配しているところです。市街化調整区域の方を切り捨てるのではないかという誤解を招かないようにしないといけないと思っております。ご指摘いただいたとおり、この計画にどういった文言で記載するか検討しているところです。

委員

 居住誘導区域の指定ですが、先ほどの説明では、どちらかというと指定してはいけない区域を削除した結果こうなりましたという説明だったかと思いますが、市街化区域の中で、居住誘導区域に指定すべきではない、ふさわしくないといった所を除いた区域が、結局居住誘導区域になっているという理解でよろしいでしょうか。 完全にイコールですか。

事務局

 そういう形になっております。

委員

 わかりました。あくまでも居住誘導区域に指定しなかった地域は住んではいけないとか、住むべきではないということではなく、逆に居住誘導区域はここに住んでくださいという地域で、ポジティブというかプラス方向での指定だと思いますが、どちらかというとマイナス要因だけを取り除いたニュートラルな印象を受けましたがそういうことでよろしいのでしょうか。

事務局

 市としておすすめのエリアを居住誘導区域として設定していくことになると思いますが、市の考え方の整理としましては、それぞれの市街地がそれなりにコンパクトに保たれており、将来的にもそれほど人口密度は下がらないという推定の中で、都市機能施設をそこへ誘導しつつ人口を保っていきたいと考え方でございます。

委員

 本当に人口密度は下がらないんでしょうか。10年後、20年後と地区ごとに見たときに、人口密度が下がるところは無いのか疑問なので教えて下さい。

事務局

 資料2-2の9ページに地区ごとの人口の増減の推計を表した表を掲載しております。こちらは自然増減のみの人口推計となっており、立地適正化計画の策定の手引きの中では社会的な人口移動は考慮せず人口推計を行うとなっておりましたのでそういった推計となっております。

委員

 わかりました。下田地区はどの辺になるのでしょうか。

事務局

 地図の右上の市街地です。

委員

 下田地区は他の地区と比べると人口減が激しいと思いますが、そういった地域についても生活拠点として都市機能誘導区域を設定するのは、なんとなくバランスよく都市機能誘導区域を設定したのかなという印象を受けます。

会長

 他に意見などありませんでしょうか。かなりいろいろご意見も出ていましたし、ぜひ参考にしていただき進めていただきたいと思います。

その他

1)湖南市景観計画変更について

事務局説明
会長

 ただいまの説明についてご質問、ご意見ございましたら承っていきたいと思います。

委員

 色彩について気になっておりまして、日本では街道などはシックな感じで見ていると思いますが、例えば社殿や鳥居では赤を使ったり、結構けばけばしいものはあります。こういったものはそこまで否定されることは無いと思います。これから石部町に景観の取り組みをされるときに、愛宕さんなど結構そういったものがあると思います。色彩に関してはもう少し考え方を変えてほしいと思います。

事務局

 ご意見にありましたように、鳥居などでは赤であったりオレンジであったり使われたりしております。歴史的な建造物につきましては、いわゆる歴史街道といわれる位置付けもございますので、皆さんの共通理解が得られるものと考えております。そういった物につきましては、色彩、マンセル値等につきましては配慮し、また、その中で取り入れられないものにつきましては別枠で緩和するような施策を取りたいと考えております。

会長

 事務局から補足説明ございますでしょうか。

事務局

 今後の予定としまして、本年12月に2回目の都市計画審議会を開催させていただく予定でございます。日程等につきましては後日ご案内ご説明させていただきたいと思います。

会長

 他に意見はございますか。ないようですのでこれで本日の審議会は終了ということで、皆様のご協力いただきまして無事終わることが出来ました。ありがとうございました。12月の審議会に景観計画の諮問事項があるということでみなさんよろしくお願いします。それでは司会を事務局にお返しします。

閉会

建設経済部長

 会長スムーズな進行ありがとうございました。また、皆様本日は大変ありがとうございました。閉会にあたりまして一言ごあいさつをさせていただきます。国の方では地方創生ということで、地方のそれぞれの特技を活かした継続的な社会を目指していくということになりました。湖南市でも先程の立地適正化計画の中でも説明させていただきましたが、市内3駅のコンパクト化を図り、また、いろいろとまちづくりを考えております。皆様それぞれのお立場でのご意見をお聞かせいただきながら事業を進めてまいりたいと思いますので今後ともどうかよろしくお願いします。簡単でございますけれども、皆様どうもありがとうございました。

 正午 終了

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