第26回 湖南市都市計画審議会議事録

更新日:2024年02月07日

湖南市都市計画審議会議事録(要旨)

開催日時

平成29年3月22日(水曜日) 午後2時00分~午後3時15分

開催場所

湖南市役所東庁舎 3階 大会議室

出席委員数

  • 委員 13名 (欠席 2名)
  • 事務局 6名

会長 あいさつ

審議会成立報告

(条例第5条第2項)

配布資料説明

審議

事務局

 それでは、以後の議事進行を会長にお願いします。

会長

 まず、1つ目の議題でございます。事務局より説明をお願いいたします。

審議事項

1)湖南市立地適正化計画(案)について

事務局説明
会議内容
会長

 ありがとうございます。ただいまの説明に関しまして、各委員のご質問はありますでしょうか。

委員

 立地適正化計画説明会の意見で「逆線引きをするぐらいの思い切ったことをしないのか」とあり、「甲賀市については小学校を統合する」とあります。「資料1-1の1ページに従来の土地利用のコントロールに加え…」とあり、湖南市内でも児童数が増加している学校と減少している学校があります。小学校の統廃合でコントロールを加えるのですか。それとも現状のままとするのですか。小学校の統廃合により誘導は行わないのですか。

事務局

 教育委員会からは児童が減少している現状と聞いています。ただ、現在は統廃合の計画はしていないとのことです。

委員

 この計画の根底には人口減少を課題として策定されるものであると思います。湖南市には外国人労働者が多くいます。日本の人口や高齢者だけではなく、このまちに多くの外国人労働者が住んでいることをどうとらえるかは大きな要素になると思います。湖南市に外国人労働者を留めるための論点が欠けている様に思います。

事務局

 人口減に対しての外国人労働者や記述や議論に関してですが、資料1-1の61ページの棒グラフで湖南市に常住する就業者数の中には外国人労働者も含まれ、湖南市の特徴として“職”“住”が近いことが挙げられます。近隣の住宅団地から湖南工業団地へ自転車や徒歩での通勤される方が多いのが要因と考えられます。大都市圏と同等の割合であり“職”“住”の近接したまちである分析が出ています。湖南工業団地があることで現在も事業所が減少することなく、立地適正化計画に留まらず、広く市として事業者に留まっていただけるような施策は重要であると考えております。これからの人口ビジョンで人口を減少させることのないよういかに維持または減少を最小限に留めるかが重要になります。“職”“住”が近くにあるという立地条件を特徴とし、事業所を長く市内に留まっていただく施策が必要であると思います。全庁的にまた、事業所にもご協力を得て方針を考えていく必要があると考えています。

会長

 現状では、立地適正化計画で誘導の対象にしなくても良く、計画に留まらず全体の枠組みの中で捉えるべきものということですか。

事務局

 事業所を留めるために本計画に留まらず、もっと広い範囲での施策が必要になると考えています。立地適正化計画では80ページに“目指すべき都市の骨格構造”の記載があり、湖南工業団地と隣り合って下田、水戸、岩根とあり住宅や寮が多くあります。もし、立地適正化計画を活かしていきますと、下田、水戸、岩根の地域拠点に誘導していくことが要素になると思います。また、この3つの地域拠点の構造は将来的には1つのエリアとして構造が変わっていくことが考えられます。さらに、三雲駅周辺と現在のイオンタウン湖南と合わせてみると、大きなひとつのラインが出来ます。このひとつのラインが湖南市総合計画におけるひとつのエリア設定になっています。マスタープランでは総合計画に基づきエリア設定が出来れば本計画においても併せてそのような設定になると考えています。現在は7つのエリア設定になっていますが、将来的には下田、水戸、岩根、三雲駅周辺と甲西駅周辺と菩提寺、石部駅周辺の3つに集約される形になると考えています。

委員

 私は人が住むというのは、工場があるから近くに住むのではなく、また、社宅があるから住むのではないと考えています。湖南市の人口を維持するには、どこに勤めていても湖南市に住みたいと思ってもらえるようなまちにする必要があります。“魅力あるまちは何だ”と考えたときに湖南市に住みたいと思えるような施策が必要であると思います。

事務局

 おっしゃるように、工場の近くに住むというのは、交通手段が無い場合など限られた場合になるかとも思います。そういった意味で本計画の生活利便施設が住んでいる場所に大きく関わってくると思います。修正箇所の説明の際、生活利便施設とは、“病院、診療所、高齢者福祉施設、スーパーやコンビニなどの商業的な施設”と申し上げましたが、そういった施設が生活をしていく上で近くにあることが大きな要素になると思います。また“湖南市から通える”という意味では、市内3駅周辺の整備も必要になると思います。ご指摘をいただきましたとおり、職場が近いから近くに住むということではなく、利便施設をエリア内へ誘導し、住みよい環境を整えていく施策が必要であると思います。

委員

 34ページと87ページですが、三雲養護学校の記載が無いようです。子育て支援や教育にも関係していると思いますが。

事務局

 ご指摘ありがとうございます。32、34ページに都市施設の中で行政施設、学校、文化施設と子育て支援施設として記載がある中で三雲養護学校についての記載がありません。どういった分析で区分がなされたのかを再度確認します。その上で、どういった区分での記載になるかはわかりませんが、記載をさせていただきます。

委員

 湖南市の誇れる施設ですので、よろしくお願いします。

委員

 内容については承知しました。感想ですが、先ほど委員もおっしゃっていましたが、生活の豊かさとは何か、快適な生活ということに関しては審議が終わり、議会に報告され、市民に公表される。その先に、本計画が市民の手に渡され、そこから最後に評価手法も記載がありましたが直しも含め進めていき、今後の市民への普及をしていく中で、市民の中で議論がなされる。市民の中での動きというソフトの部分での活用をどの様につくっていくのかが大事であると思います。本計画でも記載はないですがワークとライフを天秤に掛けて、どちらを取るのではなく、湖南市でのライフがあってその内にワークが含まれるというのが、意図するところかと思います。今後、市民に渡され活用される際に、ワークショップなどで広げていただいたり、自分のモノにしていただく工夫があれば良いと思います。今後の本計画での市民との関わりを注視していきたいと思います。

委員

 先ほど、三雲養護学校の話がありましたが、旧石部地域には、通所施設、障がい者施設など様々な施設があります。そういった施設のあり方、捉え方をどう記載するのか、また、どう発信できるのかを伺いたいです。

事務局

 ご指摘いただきました、通所施設、障がい者施設についてですが、例えば37ページの高齢者福祉施設の記載がありますがご指摘をいただきましたような施設については記載がないため記載を行います。ご指摘の施設については、集合住宅を借り入れて企業へ通っている施設もあります。そういったところは市街化区域にある市街化区域のアパートなど借上げたり、各自で入居されていますが、近江学園等の大規模な建物は市街化調整区域に立地していることが多い傾向にあると思われます。本計画の策定の趣旨のひとつとして市街化区域における集約化というものがあります。そのため、市街化調整区域が取り残されるのではのではという懸念が全国でありました。

 104ページの(5)に居住誘導区域外の居住の考え方を記載しています。 市街化調整区域における住居等について、現存する集落、昔からある区、街並みが残っている区域であります。こちらは市街化調整区域であっても市街化区域とほぼ同じ発展をし、一体的な一団の住宅団地として条例で位置づけされていますので、市街化調整区域の様な厳しい制限はありません。そのため、障がい者施設に限らず、本計画の対象外の居住誘導区域外にあっても建替えできないようなことはありません。立地適正化計画の対象以外についても104ページでカバーできているものと考えています。

会長

 さきほど委員からもありましたように、生活の質を担保していう上での大きな要素でもありますので、運用あるいは計画の中でもう少し明記しても良いかもしれません。

 他にご意見ございますでしょうか。また、事務局から補足はありますでしょうか。

委員

 先ほどの三雲養護学校や障がい者施設の件について、どのような取扱いを行うのか明確なご回答をいただきたい。

委員

 各委員から貴重な意見がでましたが、私が思いますのは、湖南市には魅力があり、隠れた特徴があります。例えば、先ほどの施設や外国人労働者が多く住まわれている。これらをうまく利用できれば、湖南市にとって非常にプラスになるメリットが多くあると思います。ただ、本計画は国の方針で都市計画がメインで組み立てが行われるため、ハード的な側面が大きいため、今回出たソフト面の意見は本計画に反映させることは難しい。ただ、ハード面をしっかり作りうまく運用することで、湖南市の利点を活かしていくことが大切であると思います。その中でハード面では補えない部分をソフトの面で補い、どの様に運用していくのかを市の方針として打ち出していけば良いと思います。

事務局

 32ページでは都市施設を区分して掲載しています。障がい者施設の区分けがどこに入るのかを国や県に照会します。どこかに区分けされる場合は記載をさせていただきますが、本計画においての区分けでは区分されない整理の仕方になっていると思いますので、“その他”や“市として特徴のある施設”として誘導、計画に適合する施設として、市街化調整区域にある場合でも湖南市の特徴として活かす施設としての記載ができるかどうか検討します。

会長

 補足としてマスタープランの見直しと併せて本計画の見直しを行うとお伺いしましたが、今後の見通しなどがあれば教えていただければと思います。

事務局

 本計画については25年後にどのような状況になっているのかを想定して策定を進めているものになります。その間の見直しについてはおおむね5年を目安としています。本計画については市のマスタープランに基づき、その範囲の中で計画を設定するものとなっています。現在のマスタープランは平成20年に策定されているので、マスタープランの見直しが迫っており、マスタープランが見直されれば本計画を含め他の計画も見直されます。本計画については、地域拠点や中心拠点もマスタープランが見直されれば大きな枠組みを追加したりエリアの統合なども考えられます。上位計画として、国土総合計画や市の総合計画、マスタープランがありますが、すべての改訂時期が統一されていないので、本計画の上位にあたるマスタープランと合わせることで上位計画と整合のとれた計画になると考えています。

会長

 本日の案については加筆などがありますが、どのように取り扱いますか。

事務局

 委員の皆様には事前にご案内をさせていただきたいと思いますが、大きく方針としては変わりません。

会長

 軽微な修正であるため、原案に同意ということでよろしいですか。

委員

 各委員から貴重なご意見をいただいていると思います。事務局からも追記についての発言もありましたが、福祉施策も形が変わっています。まちづくりには上位に第2次総合計画があり、その下に各詳細な計画があります。福祉には福祉基本計画があり、より分かりやすく詳細な計画があります。そういった計画があり、大きなまちづくりの構想があるので、本計画に詳細すぎるものまで入れるまとまらなくなるではないでしょうか。確かに、湖南市として特徴のある福祉施設の記載がないのは残念ですが、認定こども園や庁舎など議論の最中の施設もあるので、今後の見直しのタイミングと合うかどうかなども含めて検討いただければと思います。

事務局

 おっしゃったように湖南市には総合計画があり、その下にさまざまな詳細な計画があります。その中で本計画はコンパクトシティを目指す計画になります。三雲養護学校は学校に含まれるため加筆したいと考えています。37ページには高齢者福祉施設として限定して記載しています。検討の上、委員の皆様にお知らせし、適切な記載にしたいと思います。この方法につきましては、事務局に一任いただければと思います。

会長

 若干の加筆等もありますが、合意でよろしいですか。

 それでは審議事項は以上になります。続きてその他に移りたいと思います。

その他

大津湖南都市計画定期見直しスケジュールについて

事務局説明
会議内容
会長

 ただいまの説明についてご質問はありますでしょうか。

 無いようですので本日の議題は以上になります。立地適正化計画の運用についてはご意見があったようにしっかりとした運用をよろしくお願いします。また大津湖南都市計画定期見直しは今後審議会の議題に挙がってくることと思いますのでよろしくお願いします。

閉会

 建設経済部長 あいさつ

 午後3時15分終了

この記事に関するお問い合わせ先

都市建設部 都市政策課 都市計画係

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