第四次地域福祉計画・地域福祉活動計画 第4回策定委員会会議録

更新日:2022年01月24日

日時

令和3年(2021年)12月17日(金曜日) 午後2時から4時

場所

サンライフ甲西 2階大ホール

出席者

委員13人、事務局9人

欠席者

委員4人

資料

次第(PDFファイル:64KB)

資料1 第3回策定委員会議事概要

資料2 第3回策定委員会に係る意見の回答(PDFファイル:605.7KB)

資料3 第四次地域福祉計画・地域福祉活動計画骨子案の修正について(PDFファイル:217KB)

資料4 第四次地域福祉計画・地域福祉活動計画の素案について(PDFファイル:3.2MB)

 

協議事項

(1)第3回策定委員会議事概要について

(2)第3回策定委員会に係る意見の回答について

(3)第四次地域福祉計画・地域福祉活動計画の骨子案の修正について

(4)第四次地域福祉計画・地域福祉活動計画の素案について

 

1.あいさつ

事務局

開会にあたりまして、委員長よりごあいさつをいただきます。

委員長

皆様こんにちは。年末のお忙しい中、お集まりいただきありがとうございます。

本日は皆様に素案をご検討いただきます。重要な内容になりますので、本日は2時間を予定しておりますが、もしかしたら時間を超過するかもしれません。できるだけ時間内に終わるように進行を務めさせていただきます。忌憚のないご意見を皆様から頂戴したいと思います。

2.議事

事務局

ありがとうございました。それでは、次第の「2 議事」に移ります。

議事の進行は委員長にお願いします。

(1)第3回策定委員会 議事概要について

議長

それでは、次第に沿って議事を進めてまいります。

まず、「(1)第3回策定委員会 議事概要について」を議題とします。

本日は(4)の素案に時間を割きたいと思いますので、資料の送付時にこの部分はお目通しいただき、事務局からの説明は省略することをご案内していました。確認していただいたうえで、資料1の内容にご意見ありましたら、挙手にてお願いします。

(意見なし)

よろしいでしょうか。またご意見がありましたら、後ほどご意見をいただければと思います。

(2)第3回策定委員会に係る質問・意見の回答について

続きまして、議事の「(2)第3回策定委員会に係る質問・意見の回答について」を議題とします。

前回の策定委員会後にいただいた意見について確認させていただきましたが、皆さんが湖南市で活躍されているからこそ出てくるご意見だと感じました。それに対する事務局の回答を資料2に掲載しております。こちらも事務局からの説明は省かせていただきます。

資料2に関して、ご意見、ご質問はございませんか。

委員

資料の件ではないですが、「つばさプラン」についてお聞きします。社会福祉協議会が行っているホリデースクールが、来年度は予算が付かないため、なくなるのではないかと皆さん心配しています。

地域福祉計画は、つばさプランの上位計画であるため関係していると思います。ホリデースクール事業について、来年も継続して行っていただけるのか、それとも、社会福祉協議会が行うのではなく、ほかの業者が代わりに行うのか、お聞きしたいと思います。

事務局

ホリデースクールについて、コロナ禍で、この2年間活動が今までと同様ではありませんでしたが、その中でもできることを取り組んできました。

令和4年度につきましては、まだ予算編成中のため、ここではお答えしにくいところではありますが、ご意見を受け止め検討していきます。

議長

ホリデースクールというのは、どのような方を対象にされているのですか。

事務局

対象は小学生から高校生まで、長期休暇中に今までは社会福祉センターにおいて、9時・10時くらいから15時・16時くらいまで、ボランティアを中心にいろいろな方々に関わっていただき、お子さんをお預かりしていました。

議長

どの事業も予算編成中で確定は難しいと思いますが、できるだけ予算を付けていただくようにということでご意見を頂戴させていただきます。

子どもたちの居場所という意味での必要性は、地域福祉計画や活動計画にもきちんと反映していくべきだと思います。

委員

部長は小学生から高校生と言われましたが、その大前提として、障がいのある子どもをお預かりする所になります。

議長

他市のサマースクールに分類されるようなものですね。コロナ禍でなくても共働きの家庭では、障がいの有無に関わらず子どもたちの日中の過ごし方は家庭によって大きな差が出てきますので、地域福祉計画・活動計画できちんと方向性を示していきたいと思います。

 

(3)第四次地域福祉計画・地域福祉活動計画骨子案の修正について

議長

それでは、「(3)第四次地域福祉計画・地域福祉活動計画骨子案の修正について」です。

前回からの修正について、資料3を基に事務局より説明をお願いします。

事務局

資料3に基づき説明

議長

骨子案の変更について事務局から説明がありました。これについてご意見がございましたらお願いいたします。

事務局より最後に説明がありましたように、素案を見ていく中で表現や、やはりここはというところがあれば修正等していくことがあるということで、骨子案の変更についてご了承いただけますでしょうか。

(一同「異議なし」)

 

(4)第四次地域福祉計画・地域福祉活動計画の素案について

議長

それでは「(4)第四次地域福祉計画・地域福祉活動計画素案について」の議論を進めていきたいと思います。

第1章、第2章はすでにご提案させていただいていたかと思いますので、この部分は簡単に説明していただき、基本目標の具体的なところに議論の時間を割きたいと思います。

まず、第1章、第2章を、事務局から簡単に説明をお願いします。

事務局

資料4に基づき、第1章・第2章の説明

議長

ただ今、事務局から説明がございました。これが冊子として出来上がるというイメージを持っていただいて、イラスト、図、表もあります。いかがでしょうか。

委員

「再犯防止推進計画」を作成すると聞いていますので、4ページの「総合計画など各行政計画との関係図」に入れていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

事務局

4ページの「関係図」の「湖南市第四次地域福祉計画・地域活動計画」と書かれているところの下に、括弧書きで「成年後見制度利用促進計画・再犯防止推進計画を含む」とさせていただいています。この地域福祉計画の中で合わせて定めていくこととなっています。

委員

湘南市にもようやくこういう計画ができるということで、皆さん期待しています。

議長

社会福祉法の改正で、成年後見制度、いわゆる権利擁護に関することと再犯防止に関しては、地域福祉の中で明確に位置づけていくという方向性が示されました。そのため、新たな計画にはきちんと位置付けていただき、計画に入れるだけではなく、皆さんに認識して取り組んでもらえるよう進めていただきたいと思います。

委員

2ページの共助の説明部分に「制度化された、地域ぐるみでの助け合いや支え合い」と書いてあります。

「制度化された」という部分までは合っていますが、これは医療、介護サービスのことであって、「地域ぐるみでの助け合いや支え合い」というのは互助になると思います。隣りの互助と同じように捉えられるので、修正をしたほうがいいと思います。

議長

この表現をされた思いとか、どういう意味合いで使ったのか、事務局よりご説明お願いします。

事務局

委員がおっしゃられるように、誤解が生まれると思いますので、修正させていただく方向で考えていきます。

議長

制度化されているけれど、地域住民であったり、当事者の方たちも共に意識を持ち、そのシステムの中で一緒に活動していく必要があるということで「地域ぐるみでの」という意味合いを入れられたと受け止めております。

そうであれば、おっしゃられるように、表現の方法として変えないと誤解を招くかと思います。何かよい表現の方法はありますか。

委員

介護支援専門員のテキストには、シンプルに医療・介護サービスとなっています。「支え合い」というのは互助になります。

議長

今おっしゃっていただいたように、専門的な言葉は国がきちんと示していると思います。確認をしていただいて、誤解のないように表現の方法を変えていただければと思います。

事務局

確認して、次回整理したものを提示させていただきます。

委員

2ページの「自助」・「互助・共助」「公助」のイメージ図は、非常に分かりやすいと思いますが、これ自体、一般の皆さんは見られるのですか。

事務局

計画書の冊子自体をすべての市民の方に配ることは予算的にできませんが、市のホームページに全編掲載いたします。

委員

言葉の表現について、分かっておられる方は見れば分かりますが、一般の方は互助・共助と言われても何なのか分からないと思います。できれば、簡単な例を一緒に並べてもらうなど何か表現を付けてもらえれば理解してもらいやすいと思います。

議長

下のイラストに関して、自助、公助の部分については表現されていません。文字でもいいので、「例えば」という形で表現していただければというご意見ですが、いかがでしょうか。

事務局

他市計画等を参考にしながら、次回提案させていただきます。

議長

互助・共助について、一般の方は切り分けて考えることが難しい部分があると思います。例を挙げることでより分かりやすくなると思います。

普段、福祉や地域活動に関わっておられない方に対して、説明が必要な文言がたくさん出てくると思いますので、この冊子の最後に「用語説明」を付けていただくと先ほどご説明がありました。用語説明に関して、説明しないといけないということがありましたらご提案いただければと思います。

議長

それでは、次の第3章に進みます。基本目標ごとにご意見をいただこうと思います。第3章の基本目標1「地域活動を支える人づくり」の説明をお願いします。

事務局

資料4に基づき、第3章・基本目標1の説明

議長

基本目標1は、「地域づくりを支える人づくり」という大きな枠組みの中で示されている施策、方向性や具体的な取組について計画に上げたいという内容をご紹介いただきました。ここは時間を取って議論していただきたいと思います。

皆さん、それぞれご活躍されているお立場から、市民の皆さんに届ける文章として、ご意見がありましたらお願いいたします。

委員

地域支えあい推進員の職務内容はどういう形なのか、分かっていたら教えてほしいと思います。

私の区内では、それらしい仕事というのは、ほとんど区長が組役員に伝達しています。組長は自分の組内の状況を常によく知っていて、弱者がいないかとか不具合はないか常に目を光らせてくださいと区長から徹底して言っています。

まち協に地域支えあい推進員がいるわけですが、他にも弱者を支えている方には民生委員などいろいろな方がいらっしゃいます。

議長

21ページに地域のリーダーという枠組みの中で出てくるお話だと思います。事務局よりお願いします。

事務局

第1層が市全体で、第2層がまちづくり協議会ごとに設置しており、まちづくりセンターに1人ずつ、7まちづくり協議会、8まちづくりセンターにそれぞれ第2層の地域支えあい推進員がいます。推進員の設置は今年で3年目になり、昨年度から専任で各センターに設置しています。

活動内容としては、まず地域の現状を把握してもらうということで、区長や区で活動していただいている方の所に、生活されている方の困りごとの様子の確認や、その方が地域でどういうことをされているかということを把握していただいています。そこで出てきた地域の困り事や、地域の住民、各種団体をつないでコーディネートしていくところが推進員の大きな役割になっています。つなぐということが難しいところなので、今は土台の調査をしている状況です。

来年度以降、継続していくべきと考えており、行政も社協も重点事項として挙げさせていただいています。

委員

最近聞いたことですが、地域支えあいで、車を買ったというのがよく分かりません。組長、副組長の役員会をしますが、そこには必ず、防災士、民生委員も含みます。防災士、民生委員は、私の区では特別役員に指定しており、情報や不具合なところ、困っていることなどを役員が共有し、場合によって、市やまち協に言っていくために出席していただいています。

地域支えあい推進員が定期的に地域の民生委員を集めたり、高齢者や障がい者を集めて研修会や情報交換をしているかというと、そうでもありません。もし今後考えるのであれば、テーマを持って活動していただきたいです。支えあいというのはハード面のことを考えているのか、ソフト面で考えて動いているのかが見えません。

議長

地域支えあい推進員の活動そのものが、地域の中への紹介が不十分ということが、委員のお話からうかがえました。専任になって1・2年目で、活動される方も手探りの段階だと思います。

事務局として計画に組み入れていくということで、地域の方たちにも活動を理解していただき、ともに地域福祉に取り組めるような仕組みや機会を設けることに取り組んでいただきたいと思います。

車のことについてもご説明をお願いします。

事務局

まちづくり協議会として購入されていると思います。市からまちづくり協議会への地域支えあい推進に係る委託料という形で人件費と活動費を出していますが、その経費で購入されているのではなく、支えあい活動に使うものというわけではないと思います。

地域支えあい推進員自体は介護保険から派生している制度で、生活支援サービスを事業者で賄っていくのではなく、市民による支え合い、助け合いの活動をコーディネートしながらやっていくのが役割です。

取り組み始めたばかりで、市民の方にお願いしている推進員なので、市としても社協と一緒に研修を開催したり、実技を学んでいただいたりしています。地域に浸透していない部分もあると感じていますが、徐々に活動を広げており、まち協の広報紙で紹介されている所もあります。広報にも地域差があるので、まちづくり協議会の活動なのか支えあい推進員としての活動なのか、見分けがつきにくい内容もあります。

基本的には地域支えあい推進員を確保しながら、推進会議という地域の方々の協議の場を持っていただくようにお願いしています。そこで地域の課題を共有していただき、課題解決に向けて地域でどうしていくか推進員を中心に進めていく取組です。

議長

新たに役割を担う方を養成すると、それまで地域で取り組んでこられた方たちがどういうポジションでどういうことをしてもらえるかが分からないと、「共に」というのは難しいと思います。

21ページに地域支えあい推進員という名称を入れて、今回の地域福祉計画の活動計画の中で具体的に、市民や地域支えあい推進員自身が取組を進めていける方向性を示すことも大切なことだと思います。

委員

27ページ、《施策・取組》の2.に「虐待やDV、ひきこもり等の課題に関心を持ち、身近で発見した場合は、関係機関に連絡しましょう」とあります。それに対応する「市が取り組むこと」に、「通報するように啓発を行います」「発見に努めます」とありますが、通報して知ったあとどうするのかが全くありません。通報を受けたあとどうするかまで取り組んでいただきたいです。

例えば、ひきこもりの人がいると通報しても、他人に害を及ぼさない方ならほったらかしになるか、1、2回市役所の人が訪問して何もなければ終わっていくと思います。今、そういう人が増えていますし、ひきこもりの人に対応する専門職を育成したり、ひきこもりの人の就労相談所をつくるなど、具体的にどうするかを入れていただきたいです。

認知症も、発見だけでは足りません。地域と医療のネットワークということで、発見したあとにどうするか盛り込んでいただきたいです。湖南市には認知症の専門医がおらず、水口や守山まで行かないといけないので、見つけても気軽に相談できる医療体制がありません。水口病院は初診の予約が2か月待ちです。公助の部分でもう少し認知症専門の先生とのネットワークをつくることや、市内の2か所の病院に認知症専門外来を医師会に頼んでつくるなど、見つけたあとどうするか第4次ではぜひ盛り込んでいただきたいです。

議長

施策としては基本目標2になりますので、後ほど説明があるかと思いますが、事務局、お願いします。

事務局

ひきこもり、認知症を発見したあとの対応のお話を頂きました。26、27ページについては、見守りのことに触れるということなので、まずは早期発見のため、地域の方々に関心を持っていただき、気づいていただくための仕掛けをどうしていくかをここで触れたいと思っています。

委員から、ひきこもりや認知症の対応について、具体的な取組をご提案いただきましたが、すべて記載できるかどうか分かりませんが、参考にさせていただきます。必要と思われる内容については、基本目標3「安全・安心に暮らせる地域づくり」の「2.困難を抱える人への支援」や「3.健やかに暮らし続けるための取組の推進」で触れていきたいと考えています。

議長

基本目標間を横断する取組も出てきますので、ご意見として頂戴して、ほかの項目のところに活かしていくということもあり得ると思います。

委員がおっしゃったように、認知症の方の進行を考えると数か月待つというのは、サポートされる家族からすると不安要素が大きくなるのは当然だと思います。現場を守っておられる専門職として認知症ケア専門員に対応をしていただくだけでもいいと思います。

本日は基本目標2までのご意見となりますが、基本目標3や基本目標4に関わるご意見もきちんと吸い上げられるようにしていきたいと思います。

委員

20、21ページの「地域や団体のリーダーの育成」について、20ページの《湖南市を取り巻く現状》に、「自治会に入りたがらない」「担い手が減少」「固定化や高齢化」などの項目が挙がっており、この打開策が必要だと思います。21ページに研修会などの取り組みが書かれていますが、どのような項目でどのような人を育てていくという具体的なところが必要だと感じます。

一度に全部挙げることはできないと思うので、いくつか例示する形で何か項目を挙げると具体的に進む目標ができると思います。どういうリーダーを求められているのか、どういうスキルを持った人を求められているのかが明確になるし、この活動をしたあとの評価もしやすいと思います。

もう一つ必要なことが、継続的な育成です。その人がずっと担わないといけないのかという話になります。そういう人をたくさん育てて、参加する人を増やしていくことが一番の目標だと思うので、力を入れていただきたいです。20ページの一番下の、«施策の進捗を図る指標»に数字的なものが入ってくると思いますが、そういうことも含めてご検討いただけたらと思います。

議長

具体的に挙がっているものとして、「ボランティアコーディネーター」や「地域支えあい推進員」という名称が出ています。そのほかにも分野的なリーダー養成があれば、具体的に入れていくというご提案だと思います。

若い世代のなり手がなかなかいないということ、継続性に不安が残るというのは、どの活動でも同じだと思います。そのほかのリーダー養成、担い手づくりで、委員の皆様から、こういうリーダーの育成があれば湖南市の地域福祉に有用なのではないかといったご意見はありませんか。

委員

課題を解決するためにリーダーを養成するというところはいいのですが、そのリーダーは地域の区、自治会、まち協などの下のラインで、そこに結び付いていません。実際に現場でいろいろやっているのですが、少し歯がゆい思いをしました。

以前に研修を受けた中で、「皆さんは誰に対してアピールしていますか」という問に対して深く考えさせられました。例えば、区・自治会に対して広報が届いていますが、あれは新聞を取っている人には行きます。新聞を取っていない方たちはどのようなルートで入手するのかという、紙媒体のルートの問題があります。

甲西高校の「探究の時間」という取組で、異文化や国際交流に関して、そういう人たちに市の中のいろいろな活動が伝わっていないので、もっとそういう連携をしていきたいと考えています。

20ページの中段に「若い世代や転入者、アパートやマンションの住民などに対し働きかけが必要です」とありますが、どのような手段でいくかをもう少しやるべきです。いきなりリーダー養成と言っても、知ってもらわないとなかなか分からないと思います。私たちが行っている活動も、情報が届けられていないので、知ってもらうことについて反省しています。

まち協や区・自治会の中でイベントをするときなどに、従来型のチラシしか作っていません。私が住んでいる所でも、公民館事業ということでハイキングやいろいろな企画をして、アパート、マンションにもポスティングしたのですが、「ちょっと行ってみようか」という形になっていません。誘い方、チラシ作りなども研修の一つに入れてはどうでしょうか。

議長

今の時代に合った伝え方の研修については、基本目標4の「情報発信・共有の充実」の中で、世代に合わせた伝え方を考えなければいけないということで、「わかりやすくきめ細かな情報提供」とあります。この中で、リーダー養成だけではなくほかの部分に関しても、届いてほしい人たちに伝わるような工夫が求められると思います。

施策1-4の20、21ページに関しては、進捗の目標のところにどのようなことを入れるかが重要になってくると思います。一つは、地域支えあい推進員の活躍がきちんと指標として見える形になると、地域の中のリーダーの育ちが分かりやすくなるのではないかとご意見を聞いていて思いました。

民生委員・児童委員も地域の中の福祉推進のリーダー的役割を担ってくださっていると思います。民生委員・児童委員の3年に1回の任期交代も難しくなってきていると聞きます。湖南市だけではなく、全国的にもそのような動きになっています。そういう意味でも、民生委員・児童委員の役割の重要性や日々の活躍などを伝えながら、リーダーとして養成していくこともこの項目に当てはまるのではないかと感じています。

皆さんが活躍される中で、リーダーとかこういう人たちを育てていくことが地域福祉推進のけん引につながるということがあれば、改めてご指摘いただければと思います。

議長

基本目標1は、「地域活動を支える人づくり」という大きな枠組みの中での施策を検討していただいています。改めてご意見がなければ、次の基本目標2「地域で支え合う力を高めるつながりづくり」も人づくりと共通する部分があるかと思いますので、基本目標2の説明をしていただき、基本目標1のご意見があれば一緒に頂戴したいと思います。

ひとまず、基本目標2の説明を事務局からお願いいたします。

事務局

資料4に基づき、第3章・基本目標2の説明

議長

基本目標2について、事務局より説明がありました。意見がございましたら、挙手をお願いします。

委員

場所を提供したい介護事業所、社会福祉法人などの事業所があり、場所を探している地域活動の団体等がある場合、マッチング機能はどこが果たすのでしょうか。うまく結び付けるために登録制度にするなどされてはどうかと思いました。

27ページ、«施策・取組»の「福祉事業所に期待すること」の1.に「介護保険事業者協議会加入事業所スタッフによる勤務時の見守りに取り組みましょう」とあります。見守り活動の一環だと思いますが、この書き方では範囲が狭くなってしまいます。障がいの事業所も事業者協議会に入ってない事業所もありますので、「市内の事業所」のような表現がいいのではないかと思います。

2.の「事業所内での虐待を防止するため、技能の向上と研修を行いましょう」は、介護保険制度で義務付けされており当たり前のことなので、あえて要らないのではないでしょうか。

3.のメンタルヘルスは、大規模事業者は義務付けされていますが、小規模事業者には義務付けされていないので、これはあっていいと思います。

ボランティアコーディネーターの養成講座はあると思いますが、ボランティア自体の養成講座はありますか。また、社協に登録されているのは団体ボランティアだと思うので、個人も登録できる仕組みをつくり、そこから地域のリーダーをつくっていくことを考えてはどうでしょうか。

議長

前段の基本目標2のご意見について、マッチング機能はどこかに示されていますか。施設が「うちを使ってください」と申し出てくださったことに対して、希望される市民や団体とマッチングすることは大切だと思います。そこがスムーズにいけばもっと活躍する場も広がるし、施設との交流も広がって、地域の財産になると思います。

今のご指摘に対して、事務局、いかがでしょうか。

事務局

27ページの「福祉事業所に期待すること」の1.は、高齢分野の介護保険事業者協議会だけに限定される記載になっていますので、ご提案のとおり、障がいを含めた事業所という意味になるよう、「市内の事業所」の言い回しに修正します。

二つ目について、義務付けられていますが、一方、施設従事者による虐待事案が起きている現状もありますので、「なお一層」といった文言を入れるなどして、事業所としてさらに取組を進めていただきたいという思いがございます。

委員

事業所内外での通報義務もありますので、「内外」、「より一層」などの表現を加えていただくと、幅も広がると思います。

議長

3.のメンタルヘルス対策については、このとおり項目として挙げておく必要があるだろうというご意見です。

事務局

ボランティアの登録について、グループとして活動している方もいますし、個人で登録している方もいます。「私はこういうことができるので、してほしいことがあったら言ってね」という登録をしていただいている方もいます。実際に、そういうグループの活動やニーズに対して「では行ってもらおう」というところにつながっていないので、そこをつないでいくことが、これからボランティアコーディネーターに求められることだと考えております。

ボランティアセンターに登録していただいているボランティアだけがボランティアではありません。地域で活動している方なども大事な人材ですので、そういうところも含めて、社協として、ボランティアコーディネーターとして取り組みたいと思っております。

育成については、ボランティア連絡協議会でもいろいろ協議していただき、日々考えていただいております。社協としては、今、ボランティアに求められるもの、地域に必要とされているものに焦点を絞った講座や勉強会を開催しております。そこに参加をしていただくことで、育成というところはできているのではないかと思いますし、これからも必要と考えています。

議長

施策1-3の19ページ、「1.ボランティア活動の促進」「2.多様な活動への参加促進」の「社協が取り組むこと」の中の「各種ボランティア養成講座」の辺りが、今、ご質問いただいた内容になるのではないかと思います。

委員

ボランティア連絡協議会をつくって、皆さんの活動をサポートさせていただいています。個人のボランティアは少し増えてきています。今の課題として、若者のグループを増やしたいと思っています。3年ほど前までは90余りのボランティア団体があったのですが、高齢化により今は80余りに減っていますので、一人から、または友達と誘い合わせて、「グループをつくってみよう」という形で動いていただけるように持っていきたいと思っています。

先ほどの基本目標1について、15ページの「社協が取り組むこと」の主な取組の方向の「誰もが参加しやすいイベントを企画・開催します」の主な取組に、「老人福祉センターまつり」とありますが、それ以外に、若者もお父さんたちも対象にした「ボランティアまつり」を開催しています。そこにはお父さんが子どもと出てきて関わっていただいたり、社協の近くの高齢者施設からも来られて交流が図られていますので、主な取組に「ボランティアまつり」を入れていただけるとうれしいです。

議長

 

「ボランティアまつり」は、事務局として外さないといけないという理由はないと思います。これは社協の取組でよろしいですね。私は入れていただくのは問題ないと思います。

委員

27ページの虐待・DVと並列でひきこもりとあります。早期相談につなげたいということは分かりますが、ひきこもりの人を見つけたら連絡するようにとなると、悪いことのように捉えられてしまいます。当事者、家族を傷つけてしまうのではないでしょうか。

社会とつながりたいという人もいます。ひきこもりに対して、「発見」という言葉がなじむのかどうか、ひきこもりなど生きづらさを感じる人が適切な支援を受けられるような表現を検討してほしいと思います。

議長

虐待・DVについては、「発見」という表現でもよろしいでしょうか。

委員

加害者となってしまった人に対する支援が行き届いていないということはあるかもしれません。気づいた方は早期に「相談」すべきで、「発見」という言葉の表現が強いように感じます。

議長

施策のタイトルなど、短い言葉で表現する場合と文章で記載するところで、使い分けも必要かもしれません。

委員

虐待やDVについては、「そうかもしれない」という状態ではなく、虐待・DVであるとジャッジした段階で通報することになると思います。

議長

ひきこもりについて、周囲が気にかけることは大切ですが、「発見」という表現は適切ではないというご意見です。事務局、いかがでしょうか。

事務局

貴重なご指摘だと思います。どのように表現するかは、次回にお示ししたいと思います。

委員

グループワークで、目的がはっきりしたら若い人が地域に参加しやすいという意見がありましたので、盛り込んでいただきたいと思います。

議長

1-3の区・自治会などの地縁型に対する目的型の取組として入れてはどうでしょうか。

事務局

どのような表現にするかについては時間をください。

委員

29ページの地域における活動の拠点づくりについて、3年前に子育て団体を立ち上げた時、活動場所を探したのですが、市内にたくさんありました。どれも十分に活用されていないので、活用できる仕組みのほうが大切だと思いました。

議長

うまくマッチングできるよう、必要とする人が情報を得られる仕組みづくりが大切だということだと思います。

事務局

学校開放や市の施設も利用できるのですが、周知不足もあると思います。活用できる仕組みづくりについて表現を検討したいと思います。

議長

基本目標3・4は次回の検討になります。本日の基本目標1・2については、人やつながりに関するところになります。

委員

大学のサイトに、湖南市でこういうボランティアを募集しているとか、インターンシップがあるなどPRすることはできないでしょうか。

議長

龍谷大学にはボランティアセンターがあり、職員・学生スタッフが常駐しています。情報を挙げると、関心がある学生が参加できる仕組みになっています。

委員

湖南市でのインターンシップからまちづくりの取組へとつなぐようなことができたらいいと思います。

議長

滋賀県でも農家のインターンシップなどの取組があります。湖南市として、そのような募集をしてもいいと思います。

委員

目的や関心がないと裾野が広がらないので、成功体験や達成感があれば今後につながると思います。

議長

ゼミ生の活動参加については、教員が窓口になっていることもあります。

委員

現在も龍谷大学からボランティアを受け入れており、学生には湖南市を宣伝してくれることも期待しています。広報紙などを見た学生から連絡があることもあります。立命館大学にはインターンシップ制度があり、年1回ボランティア受入説明会も実施しています。大学に広報紙を送るなどして情報を知ってもらうことで、ボランティア受け入れにつながっています。

議長

本日、たくさん頂いたご意見は、素案に反映していただきたいと思います。ここで、事務局にお返しいたします。

 

3.その他

事務局

委員長、議事の進行ありがとうございました。次第の「3 その他」について、第5回の策定委員会は、1月18日(火曜日)午後2時から、サンライフ甲西2階で開催いたします。第6回は2月25日(金曜日)2時からとなっていますので、予定に入れておいていただきたいと思います。

ご意見シートについては、12月24日(金曜日)までにご提出をお願いいたします。

副委員長あいさつ

皆様、ご苦労様でした。今日、皆様からいただいた貴重なご意見を取りまとめつつ、基本目標3・4についても作成することとなり、年末年始を挟む中、事務局は大変だと思います。表現や言葉の使い方はとても大事ですし、みんなで作っていく計画だと思いますので、我々も意見を出すだけでなく、一緒に文章を作っていきたいと思います。皆様、ありがとうございました。

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