ノロウイルス食中毒注意報
ノロウイルスによる食中毒や感染性胃腸炎は特に冬季に流行するため、原則として11月から3月に発令基準を満たした場合、ノロウイルス食中毒注意報が発令されます。
ノロウイルスは手指や食品などを介して、経口で感染し、ヒトの腸管で増殖し、おう吐、下痢、腹痛などを起こします。健康な人は軽症で回復しますが、子どもや高齢者などでは重症化することもありますので、気をつけましょう。
「ノロウイルス食中毒注意報」発令時の注意事項
(1) 手洗いをしっかり行いましょう
手指を石けんで30秒以上時間をかけてていねいに洗い、手指についたウイルスを流水で洗い落としましょう。
調理前、トイレの後、食事前および下痢やおう吐をした人の世話や汚物処理をした後は、特に念入りに行いましょう。また、手を拭くタオルは共用せず、ペーパータオルまたは個人用のタオルを使いましょう。
(2) 食品は十分に加熱しましょう
二枚貝等ノロウイルス汚染のおそれのある食品の場合は、中心部まで85~90℃以上で90秒間以上加熱しましょう。
(3) 体調が悪いときは休みましょう
下痢、おう吐等の症状がある時は、食品を二次汚染させる可能性があるため調理作業をしないでください。
また、家族に下痢、おう吐等の症状がある場合にも感染している可能性があるため、手洗いをしっかり行い、手袋を使うなど注意しましょう。
(4) 食品を盛り付けるときは、マスク、手袋を着用しましょう
食品を盛り付ける場合はマスクを着用し、手袋やお箸を使って、直接食品に触らないようにしましょう。
(5) 調理器具はしっかり消毒しましょう
使用前後の食器や調理器具は、熱湯や0.02%次亜塩素酸ナトリウム等で十分に消毒し、流水洗浄しましょう。
(6) ふん便、おう吐物の処理と消毒を適切に行いましょう
ふん便中やおう吐物中には多量のウイルスが排出されているので、換気を十分に行い、手袋とマスクを着用した上で速やかに処理しましょう。
また、処理した床、ドアノブ、便器等は、0.1%次亜塩素酸ナトリウムで消毒し、処理に使ったマスク、手袋、タオルなどは、ビニール袋に密封して廃棄しましょう。
更新日:2024年04月01日