手足口病

更新日:2024年06月07日

手足口病は、子どもを中心に流行する夏風邪の一つとして知られている感染症です。

原因となるウイルスは、コクサッキーウイルスA6、A16、エンテロウイルス71(EV71)などがあります。学童以上の年齢層の大半は既にこれらのウイルスの感染(不顕性感染を含む)を受けている場合が多いので、成人での発症はあまり多くないと言われています。

感染してから3~5日後に、以下の症状等が出現すると言われています。

・口の中、手のひら、足底や足背などに2~3ミリメートルの水疱性発疹が出現

・発熱は約3分の1にみられ、あまり高くならないことが多い

・まれに髄膜炎や脳炎などの合併症が生じることがある

多くが数日のうちに治ると言われていますが、合併症に注意し、経過を注意深く観察する必要があります。

(1)場面に応じてマスクを着用し、咳エチケットを守りましょう。

(2)アルコール消毒は効きにくいため、流水と石けんで十分に手洗いしましょう。特におむつを交換した後は、しっかりと手洗いしましょう。

(3)医療機関を受診する前に受診方法について電話にてご確認の上、受診時にはマスク着用をお願い致します。

感染経路

感染経路は、飛沫感染、接触感染、糞口感染(便の中に排泄されたウイルスが、手などを介して口から体内に入って感染すること)が知られています。治った後でも、比較的長い期間、便などからウイルスが排出されることがあります。また、不顕性感染(感染していても症状を発症していない状態)でもウイルスを排出している場合があります。

一般的な対策は、アルコール消毒は効きにくいため流水と石けんで十分に手洗いすること、排泄物を適切に処理することです。

特に保育施設や幼稚園などでは、かかりやすい年齢層が集団生活をしているため、感染が拡がりやすいです。感染を拡げないために、職員と子ども達がしっかりと手洗いをすることが大切です。特におむつを交換する時には、排泄物を適切に処理し、入念に手洗いを行うことが重要です。

治療方法

現在、有効なワクチンはなく、また特別な治療薬もありません。基本的には軽い症状なので、経過観察を含め、症状に応じた治療となります。

近年の流行状況

滋賀県では、2015年、2017年、2019年と2年ごとに流行がみられていました。新型コロナウイルス感染症のパンデミック後(2020年以降)は、大きな流行は見られませんでした。

この記事に関するお問い合わせ先

健康福祉部 地域包括ケア推進局 健康政策課

電話番号:0748-72-4008

ファックス:0748-72-1481

メールフォームでのお問い合わせ