第1回湖南市地域包括支援センター運営協議会議事録

更新日:2023年07月01日

第1回 湖南市地域包括支援センター運営協議会 議事録

 

日時 令和5(2023)年6月5日(木曜日)午後1時30分~3時00分

場所 湖南市保健センター1階多目的室

 

1.出席者

運営協議会委員13名(欠席1名)

事務局9名

 

2.配布資料

・次第

・令和4年度地域包括支援センター事業報告(資料1)

・令和4年度生活圏域地域ケア会議の報告(資料2)

・地域包括支援センター 運営状況調査票(令和4年度事業評価)(資料3)

・地域包括支援センター支所 令和4年度延べ相談件数(参考資料)

 

 

 

3.協議会内容

(ア)開会

 市長

本日はありがとうございます。

いずれ近い段階で地域包括支援センターを4ブロックの拠点に移す必要があります。自然災害が起きた時の場合も、業務の守備範囲として考えていかなければなりません。避難所の問題、あるいは個人情報の問題など色々関わってきますが、そこで地域包括支援センターがどう責任を果たしていくか、小規模多機能自治という中における我々の役割を果たし方があるように思っております。

2つ目としまして、行政として自殺予防など取り組んでいるように思いますが、我々が把握できていない中から自殺者が出ております。生活のパターンも変わってきておりまして、自宅で生活されている情報が我々の手元にあまりありません。

石部診療所に日曜日の外来診療を依頼しており、おおよそ了解いただいていると思っておりますが、そうしますと人の動き、あるいはサービスを提供する側のサービスも変わって参ります。

地域包括支援センターを4ブロックに分けて、地域における色々なサービスを展開していく視点をもって準備をすすめていかなければならないと思っております。医療福祉介護だけの世界における地域包括支援センターという形を考える時代は終わっております。今後は守備範囲が広がると思っていただきたいという思いでいます。

 

 事務局自己紹介

 事務局

今年度より、高齢福祉課、地域医療推進課、健康政策課の3課が新たに地域包括ケア推進局として保健センターの中で業務をさせていただいております。

 

 事務局―会議の成立 委員交代-

14名のうち13名出席 委員の半数以上の出席にて湖南市介護保険条例施行規則第60条第2項に基づき本会議成立

今年度2名の委員交代

 

・事務局

前回2月の令和4年度第3回運営協議会の際に、最後の議題といたしまして、令和5年度事業計画につきまして、時間の関係で十分ご審議をいただけなかった部分について、後日書面において審議をいただいた結果についてご報告させていただきます。議題につきましては、委員14名中13名の委員にご承認をいただきましたので、施行条例の規則によりまして、議題につきましては、決議させていただいたことをご報告させていただきます。

それでは以後の進行につきましては、規則に基づきまして会長にお願いしたいと思います。

 

 会長あいさつ

今日の運営協議会は次第にもありますとおり、昨年度から4か所の支所体制になり、その評価、事業の報告がメインとなっておりますので、令和6年度からの完全委託に向けての課題、ご意見を頂戴したいと思いますので、よろしくお願いします。

 

(イ)協議事項

1.令和4年度湖南市地域包括支援センター事業報告について事務局より資料1、2を用いて説明

 

・委員

開設当初に4か所見学に行かせていただきました。地域を知るために、まちづくりセンターに行くとか、まちづくり協議会の会長に会いに行くとか、足を運んで一日でも早く地域を知ることが必要とお話もさせていただいた。もう固まってきたかと思っていましたが、昨年12月に職員の異動がありました。さらに、7月に退職されるとききました。異動があったこと、途中でやめられることは残念なことです。わかる範囲でどうしてこのような事になったのか教えていただきたい。

 

・事務局

12月の異動は法人内の異動と聞いています。異動に伴う引き継ぎは業務が滞ることがないように十分にしていただいています。支所内の全員が変わったわけではないので、もともといた職員と連携し、地域ケア会議についても開催されました。7月の退職についても、我々も先日ご報告をいただいたところです。退職される職員のいる支所は4人体制で動いておられましたが、その後は3人体制で動かれるときいています。実際の退職理由については直接聞けていませんが、業務についてもハードなので、引き続きサポートを行っていきます。

 

・委員

人材も湖南市の財産ですので、もう少し人事管理をしていただきたいです。職場の仕事のしやすさにも目を配っていただきたいと思います。

先ほど市長も地域包括支援センターを4か所にする話をされていたが、市民の方々の身近なところにあることは非常に重要だと思います。しかし、インターネットに4か所のうち2か所について、健康な人でも歩いていくのは困難な場所と書かれていました。場所の移転については、何度か聞かせていただいていますが、その後の進捗についてお聞かせください。

 

・事務局

令和6年度からの全部委託に向けて、色々な観点から調整しております。その中でも重要視しておりますのは、市民の利便性、そして地域との連携を図っていける、そういった観点を加味しながら、適正な場所の選定をしていきます。

 

・委員

地域包括支援センターのスタッフが交代することはケアマネジャーにも大きな影響がありました。4支所で対応が違うことも問題です。今後も人の異動はやむを得ないと思いますが、特に初期対応、初回のインテークについてのマニュアル化をしてほしいと考えています。今は、それぞれの支所にケアマネジャーが合わせているような状況です。

生活圏域地域ケア会議については、すごく良かったし、これからも開催してもらえればと思っています。しかし、自立支援型地域ケア会議については、どこまで効果があるのかなと疑問があります。ケアマネジャーは会議の提出書類の為に余分な時間をだいぶ費やしていると思います。在り方を検討してほしいです。

そして、認知症の対応について、初期集中支援チームが有効に動いているのか疑問があります。湖南市には認知症初期の方が使える、そういったサービスがありません。認知症カフェがもう少し有効に活用できないかなと思っていますので、支所の運営だけで大変かとは思うのですが、少し課題として取り組んでいただければと思います。

 

・事務局

ケアマネジャーからは、昨年度もご意見を色々いただいて、聞き取りもさせていただきました。その中で、インテークの対応が違うことについては、本所支所会議でも協議しました。そこで改善が難しいようならマニュアル化や少し明記したものがあると良いのかもしれません。また協議をしながら、ケアマネジャーに負担にならない形になるよう、検討していきたいと思います。

自立支援型地域ケア会議について、なかなか事例が挙がってこないというところは、必要性がお伝えしきれていない部分や、やり方の部分に課題があるのだろうと思いますので、検討していきたいと思います。

認知症の初期集中支援の対応については、アクションプランの見直しの時期になりますので、既存のサービスや資源に必要な人をつなげるようにしたいと考えております。

 

・会長

他のケアマネジャーから意見を聞く機会もあるのでしょうか。
 

・事務局

必要なことについては、居宅介護支援事業者連絡調整会議でご意見をいただくことができます。実際に、認知症の認知症ケアパスについては今後ケアマネジャーさんにご意見をいただきたいと思っております。

 

・会長

地域とつながりにくいという人もいるという報告もあったかと思いますが、地域包括支援センターが分散化されると、地域ではなじめない人、身近すぎて地元には相談しにくい人が少数いるのではないかと思います。そのような方をどうフォローしていくのか、ということは来年度に向けて考えていただけるといいなと思います。

 

・委員

在宅医療安心ネットワーク会議では2カ月に1回、医師が集まり会議をしています。コロナも落ち着いたので、多職種での集まりを行い、顔の見える関係を作っていけたらと思います。看取りの時には工夫した方が良かったところや反省点もあったり、と色々な意見も出ますので、多職種の方から意見も聞けると良いのかなと思います。

 

・会長

栗東や湖南地域でも積極的に医療と福祉のネットワークを作って、定期的に集まっていると聞きます。

他にご意見よろしいでしょうか。ご意見シートもございますので、何かありましたらそちらにご記入していただけたらと思います。それでは議事を勧めさせていただきます。協議事項の2ということで、令和4年度、地域包括支援センター評価指標について事務局から報告お願いします。

 

 

2.令和4年度地域包括支援センター評価指標について事務局より資料説明資料3を用いて説明

 

・委員

夜間や休日の緊急連絡先は、各支所の携帯電話に転送され、2~3人で対応されていますか?それとも本所も含めて対応されていますか?頻度が高ければ、支所の負担が大きいと思います。

 

・事務局

夜間や休日に、各支所の固定電話に連絡があれば、支所職員の持つ携帯電話に転送されます。業務時間は市役所と同じですが、緊急で動く必要がある場合、本所にも連絡があります。ケースによりますが、夜中等の電話に対して必ず対応をしてくださいとは支所には伝えていません。命に関わる部分は医療機関対応、関係機関との連携であれば、開いていない機関もあるため、改めての対応を取ることが多いです。

夜間や休日に支所が本所に連絡を取りたい場合は、代表番号に連絡をし、管理職を通して担当に連絡があることは実際にあります。

 

・委員

頻度はどのくらいですか?当番で携帯を持つ場合は、支所の負担が大きいため心配です。

 

・事務局

件数はそこまで多くなく、毎週あるわけではありません。

 

・市長

市民は、医療機関や救急車、ケアマネジャーに連絡するなど、自分で対応されていることもあります。

 

・委員

ケアマネジャーは24時間体制を取るよう義務付けられ、メッセージや連絡がくる。ケアマネジャーが公的ではない方法で、何とか預けたこともあります。市として包括にどこまで求めるのか。独居で、家族が近くにいない場合など、包括と連絡がとれたらありがたいです。

 

・委員

包括への連絡が繋がりにくさについて、包括直営時と包括支所が出来てからの違いはありますか。

 

・事務局

連絡がかかってくるのは、一部ですが、これまでの経験からも、緊急対応の負担は大きいです。本所だから、支所だからというものではありません。医療機関だけでなく、インフォーマルなサービスで対応していただいている場合もあると思っています。

 

・会長

包括は24時間体制を取っているため、チームでの対応が必要です。対応方法について、それぞれのチームで想定する、どこかに負担が偏らない地域に出来たらいいと思います。

 

・委員

介護予防マネジメント・介護予防支援について、支所が行う委託事業所選定の公平性・中立性の充実について、委託先が民間事業所のため、抱え込みがなく、利用者の満足が高い介護サービスが提供できるか、市も委員も目を光らせていく必要があります。

 

・会長

時間も来ていますので、協議事項については終了し、進行は事務局へお返しします。

2回目の地域包括支援センター運営協議会で、今日の意見を検討し、報告いただけるとありがたいと思います。

 

(ウ)その他

・事務局

今後は、令和6年度からの地域包括支援センターの設置に向けて進めていく予定です。

年度末に2回目の協議会を予定していますので、その時には報告をさせていただきます。

 

・市長

湖南市を4ブロックに分け、小規模多機能自治を考えています。考え方は、スクラップ&ビルドです。行政として、時代に合った形で事業を整理し、必要なものは再構築を行うつもりです。小規模自治の中で地域包括支援センターが一旦を担うべき役割だと思っています。

タウンミーティングを7/16・7/22、8/2・8/6に4か所で行います。皆さんにもお越しいただき、地域課題を見直す機会にしたいと思っています。

 

(エ)閉会

○健康福祉部長

本日はご多忙の中、本協議会への出席、貴重なご意見をいただき、お礼申し上げます。

2点報告があります。1点目は、地域包括支援センターの設置場所です。住民の利便性、地域との繋がりの観点で効果が得られるかを検討し、一定の整理が出来たら報告します。公平性については、仮に資源として機能しない場合は、市として対応を考えます。本所については、各中学校区で統一した地域包括ケア推進の観点等から考えると、現在のところ基幹型として残すべきだと考えています。

2点目は、地域包括ケア推進局を新たに設置しました。医療・介護・予防・生活支援・健康を一体的に推進することで、丸ごと支援の要となる組織体制を整え、取り組みを進めていきます。地域包括支援センターはもとより、丸ごと支援についても、皆様のご理解、ご協力が欠かせません。今後ともご理解、ご協力をお願いしまして、閉会の挨拶とさせていただきます。本日は誠にありがとうございました。

 

この記事に関するお問い合わせ先

健康福祉部 地域包括ケア推進局 高齢福祉課 地域包括支援係

電話番号:0748-71-4652

ファックス:0748-72-1481

メールフォームでのお問い合わせ