第3回湖南市文化芸術振興会議
第3回湖南市文化芸術振興会議会議録(要約)
令和6年(2024年)11月14日(木曜日)に第3回湖南市文化芸術振興会議を開催しました。
事務局:
ただ今から第3回湖南市文化芸術振興会議を開催いたします。開会にあたりまして、市長からご挨拶申し上げます。
(市長挨拶)
事務局:
では市長は、このあと公務がございますのでここで退席させていただきます。
それでは、最初に資料の確認をさせていただきます。
(資料確認)
それでは次第に沿って会議を進めさせていただきます。はじめに座長よりご挨拶をいただきます。
座長:
(あいさつ)
事務局:
本会議の委員は10名ですが、本日は2名の委員から欠席の連絡をいただいております。ここで、新たに就任された委員から自己紹介をお願いいたします。
(自己紹介)
それでは議事の進行につきましては、座長にお願いしたいと思います。
座長:
それでは、まず、「湖南市文化芸術振興スケジュール(案)」について、事務局から説明をお願いします。
事務局:
湖南市文化芸術振興会議スケジュール(案)について、変更箇所をご説明いたします。まずは、前回会議では、12月に第4回会議を開催し、パブリックコメント前の最終案を確認させていただく予定をしておりましたが、メールもしくは郵送での確認とさせていただきたいと考えております。といいますのも、本日お示ししている計画案は、第2回会議でいただいたご意見等を踏まえ、ある程度まで詰めた内容とさせていただきましたので、本日、ご確認およびご意見をいただき、パブリックコメント前の最終案としてまとめさせていただければと考えております。次に、委員の皆様にパブリックコメント前の最終案をメールで確認いただくのと同時に、庁内の関係部局にも意見を照会し、そこで出た意見等を反映させた上で最終案を確定させ、12月に議員全員協議会にて議会に報告する予定です。その後、2月にパブリックコメントと教育委員会への意見聴取を実施していく予定としています。
座長:
私からひとつ質問があります。この会議は、どこまでが委員としての義務があるのでしょうか。
事務局:
この会議の委員の皆様につきましては、計画の策定はもちろんですが、今後、計画を執行していく際の進捗管理の部分でもご協力をいただきたいと考えております。任期につきましては、2年となっておりまして、今回の委員の皆様は令和8年の2月末までです。その次の2年は、また市から次の方に新たに委員をお願いして、2年務めていただくことになります。
座長:
そういうことらしいので、皆さん、そこまでお願いします。次に、計画案について事務局から説明をお願いします。
事務局:
では、計画(案)についてご説明いたします。計画案には前回会議でのご意見等を踏まえて、修正・追加をしましたので、その部分について説明していきます。
まず、計画の全体として出た意見の中で、【計画に反映するもの】は、「注釈の追加」と「国の『障がい者による文化芸術活動の推進に関する法律』に基づく記述の追加」です。また、全体のところで、【ご意見としてお聞きしておくもの】として、2つのご意見がありました。「ボリューム的にはこれでよい」と「章立てとか、その内容は基本的にこのままでよい」というご意見をいただきましたので、大まかにはお示しした計画案でよいというご意見をいただいたものと考えております。
次に、第1章については、前回会議では特にご意見はありませんでしたが、「計画策定の趣旨」のところに、生涯学習の視点として、教育振興プランとの関連性を追加しました。こちらは事務局で見直しをしていく中で必要なものとして追加しました。
次に、第2章で、「国・県の動向の中身をもう少し書き込んで、湖南市の課題へつなげる」というご意見が出ましたので、【計画に反映するもの】として計画に追加しました。また、「現状と課題」のところで、アンケート調査の結果を載せていますが、最新の調査結果が、つい先日速報値ではありますが、出ましたので反映させました。パブリックコメントまでには確定値が出ると思いますので、最終的には確定値となります。中・高生のアンケート結果は現在集計中ですので、こちらも結果が出次第反映させていきます。
次に、第3章では、「基本目標が県に比べて簡単にまとまっているので、もう少しわかりやすく」とのご意見をいただきましたが、目標は簡潔にしたいという思いがありますので、県のように文章化はしませんが、わかりやすくなるように表現を少し変えました。また、中身については、基本目標の下に説明文を載せておりますが、そこで詳しく説明する形をとっています。
次に、第4章では、実態に基づいた大変貴重なご意見を皆様方からたくさんいただきました。本計画は方向性を示すものですので詳しくは書き込みませんが、いただいたご意見もそれぞれの目標、施策、取組に含まれるものと考えています。また、現在市が取り組んでいる事業が、どの目標の、どの施策の、どの取組なのかを「取組例」として書き込むことで、具体的な取組を想像しやすくなるようにしました。そして、第4章には「成果指標」を設けていますが、この計画の最終年度の目標を書き込みました。
最後に、第5章では、進捗管理や文化振興の推進についてご意見をいただきましたが、これらについては、部局や関係機関との連携、また本会議での進捗管理など、すでに計画の中に推進体制として書き込まれているものと考えています。
また、令和7年度より、本会議は市の事務について、調停、審査、諮問または調査を行うことを職務とする「附属機関」として「湖南市文化芸術振興審議会」に変更する準備を進めております。このことにより、本会議がとりまとめたご意見やご提言は、行政の執行により大きな影響を与えることになっていきますことを申し添えさせていただきます。
計画案についての説明は、以上でございます。
座長:
本日の資料は、これまでの意見を踏まえた上で、新たに書き加えたりして、おおよその振興計画案ができあがっているわけですね。それでは、皆さん方にもう一度、ご意見をうかがっていきます。
座長代理:
まず、第2章の人口の表ですが、令和2年度から令和6年度までの過去の数字を出していると思いますが、この計画が令和7年から11年を指定していますので、一番右側に令和11年、左側に令和7年あたりの推定値を入れて、令和5年、令和6年の具体的な数字と、成果指標に令和元年が実績として上がっていますので、そのあたりの数字でまとめたほうが良いと思います。そしてもう一つ、10年ぐらい前の数字をのせるのが、比較する上ではいいと思います。それから基準日ですが、上位計画にそろえるほうが数字の比較がわかりやすいと思うので、湖南市の上位計画の基準日に合わせていただければいいと思います。
事務局:
成果指標の見比べもできますので、確認の上わかりやすく修正します。
座長:
ほかにございませんか。
委員:
振興計画というものは、各市町村で作っておられます。基本的には、各市町村でそんなに変わらないと思います。私はいつも思うのは、この振興計画って、じゃあ企画立案や運営を、どこが、誰が、どういうことに責任を持って旗を振るのか、これが一番重要だと思います。各市町村が同じような計画を作って、進んでいるわけですが、そこで差が出るのがなぜかと言うと、企画立案する人材の不足が基本にあると思います。ここをいかに確保するのかが、一歩先の話として重要だと思います。
座長:
もっともなご意見だと思います。これは市で具体的に計画いただく必要があると思います。そのへんいかがですか。
事務局:
第5章でもう少し書き込ませていただいて、責任所在の部分をはっきりさせたいと思います。
座長:
それでは順番にご意見をいただきたいと思います。
委員:
第4章に「出前」について載っていますが、まちづくりセンターで出前じゃなくて売り込みでコンサートしたら、ものすごい盛況でした。湖南市でも持ち込みとかはありますか。
事務局:
貸館の中でそういったことは可能ですが、あまりないです。市が主催して募るということはありますけれども。
委員:
やっぱり、そうですね。人を集める一つの方法かと思います。
委員:
市と民間とのタイアップで、民間の信頼できるところに計画案等をチェックしながらやっていただくと、市の負担を減らし、民間の活性化もなされるんじゃないかと思いました。
委員:
第2章で、「コロナで大きな影響を受け、そうしたところから芸術の重要性が認識された」とありますが、繋がりがに根拠みたいなものがあればいいなと思います。あと、成果指標の根拠のところで人口の伸び率が、令和元年度から令和5年度は25%とありますが、15%くらいだと思いますが。確認をしておいてください。あともう一つ。先ほど、委員がおっしゃったように、私も本当に人っていうのはものすごく大事だと思います。舞台を回していける技術者がいるのはすごく大事だと思います。
委員:
文化振興を進めていく中でホールは大切ですが、最終的には甲西文化ホール一本でやっていくわけです。そうなると、甲西文化ホールにはホールしかなく、諸室がないという形になってくると、ホールだけでできることはどうしても限られてきます。湖南市全体で文化を推進していく、文化エリアというような仕組みがあってもいいのかと思います。ホールでしかできないことが文化になってしまうとちょっと危険かと思います。あとは、文化ホールの年間利用者数は、延べ人数でなく実人数で計上し、事業者参加者と貸館利用者で分けたほうが私はいいと思います。
委員:
この基本計画の中に、「いろんな方たちが文化芸術に親しめる場を提供する」とか、「子どもや若者の文化芸術活動を促進する」という施策がありますが、びわ湖ホールで年1回、小学生が招かれるホールの子事業というものがありますが、市の単位でそういったものを計画されるのも面白いかなと思います。また、小学校からウツクシマツの自生地見学や、議場見学に行かせてもらっていますが、そういった機会に文化ホールも見学してもらうと、知ってもらういい機会になるとに思います。あと、湖南市青少年美術展の作品を市の美術展にも展示すると、親子での来場が増え、双方の美術展を知ってもらういい機会になると思います。
委員:
文化協会の役割は、この方針を踏まえて、実際にこの方向に向かって実行していくことだと思っております。その中では非常に大変なこともありますが、やりがいのあることと感じています。特に課題としては、文化祭に参加される方も非常に高齢で、65歳以上、後期高齢者が非常に多いです。この方々が動けなくなったら、文化を引き継いでいけるかと心配しています。そういう面では、今回の施策にある、いかに若者たちに文化を繋いでいくかという役割をしていくことが大事だと思います。我々としても、年1回の文化祭での発表だけでなく、経常的に発表とワークショップという形で伝統文化に触れていただける場を作っていきたいと思っています。もう一つは、古典の日に合わせて、例えば5年生の授業で伝統文化に触れる場を作っていただいて、普段から文化に触れる場を提供していきたいと思っています。
座長:
文化の愛好家が高齢化している問題には、若い人も文化に親しめるような催しを考えていく必要があると思います。
座長代理:
私は県の委員もさせていただいているので比較みたいな意見で大変恐縮ですが、県の文化賞の最近の傾向として、積極的に新しい分野を開拓されている方にスポットを当てていきましょうという傾向があります。もう一つ、文化を支える、芸術を支えてくれる人、団体、組織も含めて支援していかなければならないという趣旨がどこかで入ってくるといいと思います。
それから、目標設定値の考え方は過去、現在、伸び率があって、それの5年先という形の中で、今回の場合、コロナであったり、いろんなことがあって、数値が出てきているので、あまりにも無理がある数値にすると、進捗管理の中でひずみが出てくることも考えられますので、背伸びし過ぎている数値であるならば、ある程度押さえていかなければならないと思いますし、この数値なら2年目ぐらいでクリアしてしまうという数値であれば、もう少し頑張れば到達できる数値にしていくほうがいいと思います。あと一つだけ、はじめに事務局からご説明があった附属機関の件ですが、例えば草津市とか大津市ですと、それぞれ附属機関設置条例と審議会規則の二段構えになっているので、そういう形でやっていただけたらと思います。
事務局:
附属機関設置条例につきましては、総務課がとりまとめて市全体で見直しを行っておりまして、12月議会に上程をしていく予定です。規則の制定については、文化スポーツ課で準備を進めていきます。
委員:
いかに指導者を発掘して育てていくかっていうことも、これからの課題です。先ほど、座長代理からもありましたように、指導する先生方を奨励しながら、次の世代につなげていくっていうことを地道にやっていかないと、文化とか芸術が繋がっていかないと思います。書道教育に限らず、他のところもそうですが、やっぱり今指導者がカギになることが多いと思います。
座長:
先ほどから実際に進めていく上で、企画段階を含めた人材を確保して、市の中で具体的に協議しながら、この案を実施に移すような形を取るべきだというお話だったと思いますが、令和7年度から「文化芸術振興会議」が「文化芸術振興審議会」に変わります。この会議がそういうことを担う人々の集まりになってくるということですか。つまり、ここで今協議している計画案を実際に湖南市で実現していく上で、今年はどういうふうなことをすべきか、あるいは今年はどういうジャンルを重視しようとか、そういう具体的な議論が行われないと、この案は実際実現できない。その会議がこの審議会と理解すればよいですか。この審議会がその役割をすればちょうどいいかと思いますが。
事務局:
日常的な進捗管理は文化スポーツ課でやっていくことになりますが、大きな方向性であるとか、軌道修正であるとか、そういったことはこの審議会で行われていくものと思っております。
座長:
この「湖南市文化芸術振興計画」ができ上がった時点で、どのように公表するかということを知りたいです。市全体に公表して、市民にも知ってもらうような形をとってもらいたい。
事務局:
計画ができた段階では、広報やホームページでのPRはもちろんですが、来年度予算に計上を考えているのが、概要版の作成です。計画自体は読み込むのが大変ですので、市民の皆さんに知っていただくきっかけとなる概要版を作りたいと考えています。
座長:
やはり公表して、興味のある市民の方が見ることができて、それによって「自分たちはこういうことができる」と気づいて、市に要求していくという形をとることが大事です。単に計画があるだけではなく、それが市民に伝わって、市民が文化芸術に関わることを積極的に考えるきっかけになることが大事だと思います。計画を実現に近づけるためにも、そのあたりよろしくお願いします。それから、第4章で湖南市の取組例を事例として挙げていただいています。小中学校の具体的な取組事例を入れていただければと思います。
その点を含めて何かほかにご意見ありますか。なければ終わらせてもらいたいと思います。
それでは皆様、本日の議事を終了します。
事務局:
座長、円滑な進行をいただきありがとうございました。また、委員の皆様には貴重なご意見をちょうだいしましてありがとうございました。本日いただきましたご意見を整理いたしまして、計画案をまとめさせていただき、また、そのまとめました計画案につきましては、11月下旬から12月上旬にメールもしくは郵送で皆様に提示させていただきますので、何かありましたら事務局までご連絡ください。また、その後は議会報告を経て、市民の皆さんに意見を聞くパブリックコメント、教育委員会への意見聴取へ進めていきたいと思います。
次第ではその他となっております。皆様から何かございますか。
座長代理:
(案内)
事務局:
ありがとうございます。次に、事務局からご案内させていただきます。
(案内)
委員の皆様から何かございますでしょうか。ないようでしたら最後に座長代理から閉会のご挨拶をお願いします。
座長代理:
(あいさつ)
事務局:
ありがとうございました。以上で本日の会議を終了いたします。委員の皆様、長時間ありがとうございました。気をつけてお帰りください。
更新日:2024年12月03日