朝国しょうが復刻プロジェクト
滋賀県湖南市の朝国地域で一大産地となっていた伝統野菜「朝国しょうが」を復刻するプロジェクトです。市場では滅多に見かけない「小しょうが」と言われる品種で、小ぶりで辛味が強い。朝国農業生産組合の有志が、「約220年の伝統を途絶えさせないように、後世に引き継ぎたい!」という思いのこもったプロジェクトです。
2021年4月に他県産の種しょうがを30kgを定植し、夏場は害虫によって一時は危険な状況でしたが、農家の努力により、結果的に想定よりも2倍以上となる約220kgが収穫されました。朝国しょうがブランドとして付加価値を向上させるため、種しょうがの保存試験を行っています。
プロジェクトの経緯
種しょうがの保存試験
2021年11月、朝国地域の伝統野菜「朝国しょうが」のブランド化を目指し、タキイ種苗株式会社岸田さんの技術指導のもと、種しょうがの保存に取り組みました。保存には、適切な温度と湿度管理が重要で、ぎりぎりまで土中で保存しておいた朝国しょうがの傷口に草木灰を丁寧に塗り込み、 オガクズやもみ殻に水分を含めたものをビニール袋に敷き詰め、種しょうがが重ならないように入れ込みました。
保存場所は、お米を保管しているコンテナーで一定の温度を保つことは可能ですが、家庭用エアコンで温度管理をしているため、湿度の調整が困難な状況です。朝国農業生産組合では、後世に代々引き継ぐことができる持続可能な活動を目指し、朝国しょうがの保存専用の保冷庫を、クラウドファンディングの支援金で購入する予定です。
2021年1月下旬、種しょうがの様子を観察しました。
残念ながら、発泡スチロールで保存していたものはカビが繁殖しており廃棄することとなりました。適切な湿度の維持が難しく、もみ殻は乾燥したものに入れ替えました。
更新日:2022年02月07日