令和4年度臨時総合教育会議会議録

更新日:2023年01月06日

令和4年度 臨時総合教育会議 要点筆記

 

開催日時 令和4年11月30日(水曜日) 午前10時45分~午前11時00分

 

開催場所 湖南市役所東庁舎 市長室

 

会議に出席した委員

2人(市長、教育長)

会議に出席した事務局職員   

3人

会議を傍聴した人

なし 

 

【会議内容】

事務局:ただ今から、臨時総合教育会議を市長と教育長により行います。本日の案件は、「市立中学校における夜間学級の設置について」です。よろしくお願いします。

教育長:はい。それでは私の方から説明させていただきます。

夜間中学は戦後の混乱期の中で、生活困窮などの理由から昼間に就労または家事手伝い等を余儀なくされた学齢生徒に、義務教育の機会を提供することを目的として設置されました。

現在では、義務教育を修了しないまま学齢期を経過した方や、不登校など様々な事情により十分な教育を受けられないまま中学校を卒業した方、本国や我が国で義務教育を修了していない外国籍の方など、様々な背景を持つ生徒の多様な学びを保障しています。

平成28年12月に教育機会確保法が成立、平成30年6月の第3期教育振興基本計画の閣議決定において、夜間中学の設置、充実に向けた取組が進み始めました。令和3年1月25日の第204回国会衆議院予算委員会で菅義偉内閣総理大臣が「引き続き、夜間中学の教育活動を支援するとともに、今後5年間で全ての都道府県・指定都市に夜間中学が少なくとも一つ設置される、このことを目指し、全国知事会や指定都市市長会の協力を得て、取り組んでいきたい」と答弁されました。

また、滋賀県議会では平成31年2月定例会議をはじめとし、これまでも継続的に質問がされています。このことを受けて、滋賀県教育委員会は、令和3年度には「夜間中学校設置に関する検討会議」を設け、県内市町教育委員会への周知をしてきました。令和4年度は「滋賀県における夜間中学および多様な学びに関する協議会」を設置し、夜間中学についての理解推進、設置主体の決定について協議をされてきました。

湖南市教委としましては、令和3年度の検討会においては、「夜間中学」についての具体的なイメージが持てなかったこと、どのようなニーズが県内においてあるのか不明であったことから、令和3年度においては、設置主体として湖南市教育委員会が立候補することはしませんでした。

ちなみに、県内の他教育委員会からも手は挙がりませんでした。

令和4年度の協議会においては、他県での取組を具体的に知ることができました。対象とする人がイメージでき、「夜間に授業を行う学級・夜間学級を設置した中学校のことを指す」ことが理解できました。

湖南市教育方針に掲げております、「たて・よこ・ななめにすき間なく、どの子ももらさない支援体制」、「いのち・人権・一人ひとりが世の光に」は、「一人ひとり」には「子どもたち」だけでなく大人も含まれています。それは、本市教育において、子どもたちが世の光となるだけでなく、子どもたちを取り巻く大人たちも共に世の光になる、「一人ひとりが世の光になる」教育の創造を目指しているからです。小中学校在学中に不登校で、形式卒業者になっている人や、すでに就職している社会人の方で、ぜひとも中学生に戻って学びたいという意欲のある人、今もそしてこれからも貴重な労働者として日本の社会を支えながら勉強をしたいという思いがおありの外国人・・・学びたい理由は多様でありますが、学びたい人の思いを大切にし、可能性を広げていただき、その学びや経験を社会に活かす・・・このことは「湖南市教育方針」とがっちりと一致します。

協議会のなかで、夜間中学は、通学対象を県内全域とすることと理解しています。夜間学級は中学校に特別支援学級を設置するイメージであると説明を受けています。したがって、教員は県費負担教職員として配置されます。また、設置主体は市であっても県内全域から入学者を募集することから、県も財政面での支援を行いたいとのことを聞いております。

本市は、発達支援システムにより義務教育終了後における支援体制が構築できていることから、小中学校時代に学校へ十分通えなかった人についても把握ができています。夜間中学を設置することにより、そういった方への周知も可能です。また、設置することによって、ニーズを掘り起こすこともできると考えられます。外国人の集住度で言いますと、県内においては、夜間中学についてのニーズが高いであろう都市であることや、通学における利便性等から、湖南市への設置について手を挙げたいと考えています。令和7年4月に、既存の学校に学級を開設する併設校型夜間中学として開設すること。開設する場所は湖南市立甲西中学校、JR草津線甲西駅下車すぐのところと考えます。

立候補したいということについては、市長には内々で9月末頃からご相談を始めました。

市長は、就任されたときに「今後予想される7つのリスク」のうちの一つとして「多様な人々の社会参加が進まない場合の地域活力の減退」を挙げておられます。夜間中学がこのリスク軽減の一助を担うものととらえられ、「ここからはスピード感を持って、なおかつ丁寧に進めてほしい」と、ご内諾をいただいておりましたが、昨日29日の定例教育委員会において立候補をお認めいただきました。

本日お認めいただきましたら、その後、県教育委員会に正式に立候補について伝えます。ここまでの一連のことを12月5日の総合政策会議で報告します。また、12月21日に開催されるであろう市議会全員協議会で報告できるように、資料を整えます。12月23日には甲西中学校へ出向き、教職員に伝えます。県は、どこに決定したか12月26日の県内市町教育長協議会で発表するとのことです。結果につきましては、その日のうちに教育の皆様と、市議会の皆様へお伝えいたします。その後、12月28日にプレスリリースをし、一旦は教育委員会事務局で取材を受けます。年が明けて1月10日の市長定例記者会見でも説明したいと思います。

市長:わかりました。立候補の意向を県にお伝え願います。また、その後の報告等についても承知しましたのでよろしくお願いいたします。

事務局:それでは、ただ今の件については提案のとおりということといたします。以上で臨時の総合教育会議を終わります。ありがとうございました。

 

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