令和4年度第2回湖南市総合教育会議会議録

更新日:2022年10月21日

令和4年度 第2回湖南市総合教育会議要点筆記

 

開催日時 令和4年9月28日(水曜日)午後2時30分~午後2時55分

 

開催場所 湖南市役所西庁舎 3階大会議室

 

会議に出席した委員

6人(市長、教育長、教育委員)

会議に出席した事務局職員   

10人

会議を傍聴した人

なし 

 

【会議内容】

事務局:皆さんこんにちは。定刻よりも若干早いのですが、みなさんお揃いですので始めさせていただきたいと思います。本日は令和4年度第2回の湖南市総合教育会議定例会にご参加いただきありがとうございます。お一人Webでのご参加となります。

それでは、開会にあたりまして、市民憲章の唱和をお願いします。

【市民憲章唱和】

それでは、市長からごあいさつ申し上げます。

 

市長:本日はお忙しいところありがとうございます。ちょっと教育というのではないかもわかりませんが、待機児童をゼロにするために、保育施設の充実を図って参りました。その結果、湖南市では、待機児童ゼロを達成できたのですが、保育園、こども園を卒園されると、当然ですが、学校に入学されることになります。そうしますと、今度は学童保育所、放課後の子どもの預かりをさせていただくこととなります。現在この学童保育所はいっぱいとなっており、何とかしなければならないということで、9月に入り、市内全部の学童保育所と学校を健康福祉部と教育部合同で見に行かせていただきました。教育と福祉が協力して、具体的に動いていきたいと思っております。

小学校、中学校の医療費の無料化を実施いたしました。その次の約束事であります給食費の無料化に向かっていかなきゃならんというふうに思ってます。やっぱり子どもの人数少なくなると寂しいですので、何とか踏ん張っていきたいと思います。皆さんには無理言いながらも、実現させていきたいと思います。今後ともご協力のほどお願いいたします。今日は、また皆さんご苦労さまでございます。ありがとうございます。

 

事務局:それでは、早速ではございますが「会議運営規則」第3条第1項に、「会議の議長は、市長が行う。」と定めておりますので、市長、議事進行よろしくお願いします。

 

市長:それでは、第2回湖南市総合教育会議を開きたいと思います。本日は、1つ目GIGAスクール構想の進捗について、2つ目小学校における外国語活動についての2つの議題について議論をしたいと考えます。

それでは1つ目のGIGAスクール構想の進捗について説明をお願いいたします。

 

学校教育課長:1点目のGIGAスクール構想の進捗について、ICT活用、推進委員会及びICTに係る授業推進ワーキンググループの取り組みについて説明いたします。

最初に、これはICT活用推進委員会です。国がGIGAスクール構想を進めるにあたりまして、湖南市においても、タブレットが配置されて、活用が今年度で3年目となります。湖南市においては、いち早く整備を進めていただき、保管庫の整備や、タブレットの配置。児童だけではなくて、教員にも十分なタブレットを配置していただき、環境、ハード面の整備は一早く進めていただきました。いよいよ3年目となります。

この推進委員会の目的は、資料に書いているように、1人1台端末のよりよい活用・運用について協議し、各校の活用状況、活用方法の共通理解の場としております。

メンバーは、管理職が入っているというところが一つ特徴になります。それと推進リーダーを教員1名各校から出しております。今年度、すでに第1回と第2回の推進委員会を開きました。具体的にどんなことをしたのか報告をしたいと思います。

1回目の5月31日は、ゴールデンウィークに、子どもたちみんなにタブレットを自宅に持って帰るというようなところまで、この3年で来ました。ところがまだ原則、ネットにはつながないで、オフラインでできる学習を模索して、夏休みにも家庭学習を進めて参りました。実際にゴールデンウィーク、家庭学習でどのようなことを各校がしたのかというのがその右の表のようなところです。

発達段階に合わせて、先生方は様々な工夫をして取り組みました。低学年では、写真を写したり、動画を映したりして、それを共有するような活動。

また市全体に入れていただいたアプリを活用しての学習。そしてEライブラリというのは、AIドリルを利用して、個人の進め方でどんどんドリル学習ができるというものを導入している学校についてはそちらも活用しておりました。

また高学年などは、調べ学習、デジタル教科書、オクリンクの利用もしていました。第2回は、9月15日で夏休み中の家庭学習について、成果と課題を共有しました。第3回は2月に行われる予定ですが、今度はオンライン、ネットに繋いで学習を進めていこうと思っています。

また、遠隔で操作できるような授業ですとか、そういったことを想定しながら進めています。具体的には保護者に同意書を得て進めて、遠隔の授業ができるような準備を整えているところです。

次に、ワーキンググループです。こちらは、ICTを活用した授業改善の推進です。各学校から自主的にこのワーキンググループに入りたいというメンバーを募って、教育研究所の研究員が中心になって、このワーキンググループを進めております。13校どの学校からも、教員が出ております。活発に自主的な活動を進めております。このメンバーが4つのグループに分かれて、各研究テーマを持って授業実践を行っています。授業改善のグループ、プログラミングのグループ、情報活用能力のグループ、特別支援グループといった4つのグループです。

第2回には、夏休み中に、それぞれの指導案検討をグループごとにしていきました。今後の予定としては、夏休みに検討した授業を行い、それぞれが、交流して研究していくといった取り組みを進めて参ります。実践のまとめを12月。2月には報告会交流会を持ちたいと思っています。

次は実際にワーキンググループで、最初の第1回目の会議等で使ったパワーポイントの資料を載せてあります。何と言っても、ICT活用で目指していくことは、湖南市教育の中にも大事にしている「誰1人とり残すことのない個別最適化された学び」このためにもタブレット、ICTの活用は欠かすことができないと考えています。

具体的には、教室に入りにくい子どもが、教室での授業を別室で受けられるとか、学校にはなかなか登校できない子どもが、教室の授業を自宅で受けられる、こういったことにも進めて参りたいと思っております。学びの保障、学びの拡大といった視点もありますが、加えて、教員の業務改善にも繋がっていると報告を受けています。こちらの資料をご覧ください。先ほども言いましたワーキンググループの授業づくりについての具体的なパワーポイントの資料を、5ページから載せております。何といっても、タブレットを活用することが目的ではなくて、活用して有効な授業をどのように作っていくかというところです。今までにできなかった授業が、タブレットを使うことで可能性が広がるといったことを目指していきたいというふうに考えています。ただなかなか授業で発展的に使うというところまでいかなという教員もいますが、そこは、職場の中のOJTでお互い、気軽に教え合うような仕組みができていたり、教育研究所の研究員が学校現場に、何度も足を運んで、操作について相談に乗ったりということも頻繁にしております。

今回の報告にはありませんが、ベネッセコーポレーションから、ICT支援員も、各学校を回っております。月2回回っていまして、環境面の整備ですとか、授業づくりの相談に乗っていただくように体制も整っています。

これも議事の中にはありませんが、教育研究所の研究員は、今年度ICTの研究を進めたいということで、実際に研究員がしている事業についてもちょっと資料はないのですが口頭で簡単に説明したいと思います。

例えば、水戸小学校でメダカのオスとメスの違いについてタブレットを使って、それぞれの画像を重ねることで、よくわかるという授業について一緒に考えてみたり、市の養護教育の担当者、保健の先生の部会の中で、タブレットを使ってのアンケートの作成の仕方について伝授したり、また、学校事務研究員の方では、ICTをテーマとした授業、事務職員の研修ということで研修にICTをうまく活用できないかということで助言に行っています。他には、水戸小学校で、特別支援学級におけるICTの活用について一緒に考えたり、甲西中学校では、タブレットを使った健康観察の仕方についてのシステムを構築したり、石部小学校では、デジタル教材の紹介をしたりといったような具体的な参画をしております。GIGAスクール構想の進捗については以上でございます。

 

教育長:これについては、ICTワーキンググループの授業を、21個ぐらいあるんですけれども随時ご案内をさし上げておりますので、また、ご都合がよろしければ見ていただければと思います。私も現役時代これがなかったので、本当どういうふうにされているのかは、見たらわかるところであります。先日お一人の委員にも見ていただきましたので、ご感想があれば・・・・

 

委員:はい。先日、菩提寺北小学校の授業を見に行かせてもらいました。あの時に授業されていた先生はワーキンググループの先生ですかね。かなりスキルがある先生でありました。その時の状況としては、1つは他の先生方も来ておられまして、その中にはICTの授業になじんでおられないかたも見学に来て、今からそういうスキルを身に付けられようと努力されていた。そういう今始まったばかりの状況だったと思います。

子どもさんたちはタブレットを持って、先生が指示すると、自分で書き込んだり、打ち込んだりし、打ち込むことがまだ十分できない生徒は、手書きでもよくって、それを先生のところに送ることができる。先生の所には子どもたちが一生懸命考えた情報が集まってくるので、それをホワイトボードに映してみんなで見れるという非常に便利な、勉強報告ができる。それによって発表の苦手な子ども、つまりは対面とかは苦手な子がいます。特に特別支援の子は、目と目を合わせて対面で話したり意見を言ったりが苦手な子もおられますので、このタブレットを使いますと、そのようなプレッシャーが軽減されますので表現が可能になるということで、1つのよい方法が、ここから開けてくるなと感じました。

それともう1つ感じましたのは、子どもは先生よりも早い。完全に慣れています。家でもゲームしてますしね。おそらく先生の方が着いていくのが大変だなというのが現状だと感じました。それと、ちょっと聞きたかったのは、中学校はどうなっていますか。

 

教育長:中学校の先生の方が長けているように感じています。ICTの授業を何度か見ましたが、中学校方が今まで多い。なので小学校が付いていくというような感じです

 

委員:ということは、もう中学校の方にもタブレットは行き渡っているということなんですね。

 

教育長:すべての子どもたち、そして教員にも配置していただいています。

 

委員:全国的にいろんな教育委員が集まってこのテーマについても話し合いしましたよね。その時にも他の委員の話にもありましたが、小学校、中学校全体に配置している。しかも家でそういう設備がない人には、そういうものを貸し出して、使用料はある程度家庭で負担してもらっているという方法だと思うのですが、中には全部市が持っているということで、市によって扱いが違うということなんですね。

 

市長:すんません皆さんそれぞれしゃべってもらって結構でございますけども、先生さっきおっしゃったように、最近スマホ等買っても、説明書入ってませんわな。慣れろということで、失敗しながら慣れていく。私は理屈から入りたいという思いがまだまだあるので、説明書あるんかなあと思うけど、もう一切ないですね。子どもたちが覚えるのは先生がおっしゃるように早いです。しかしそれだけではなく、それをいかに道具として使って、次はどういうふうにそれを展開するかいうとこら辺の、次の段階に入らなきゃならんので、先生方が遅れている場合もあるやろなというふうに思います。でも私みたいな年寄りはもう諦めてますから、紙ベースでやって、その先、飛ばして、どうやりくりしようかどう考えようかいうところに今おるんですけども、まあ、まあ時代やなと思う。こういう時代は認めてるんですが、委員はよく付いていってはるな、いやあ、すごいな。すいません。別のところで仕事してる時に、もう非常に、パソコンの操作をよくよくできる人がえらそうにするという雰囲気がまだ残っとるんですね。そうじゃなしに、それをいかに上手に使って次どう、工夫して、どう事業に展開するかというとこらへんが目的やろということを思うのです。あれも道具です。便利な道具です。それを有効に使うか使わないかということで、まあまあなれるしかないな。先生方も大変やと思うけども、子どもに追いついて、追い抜かされるしな。子どもが先に進んでいるしな。先生方が付いていくのは大変なんですけど、頑張ってください。

 

学校教育課長:市長がおっしゃられたこと最もだと感じております。というのも私が教頭の時代に、支援学級の子どもが「教頭先生に教えてあげるわ!」とタブレットを持ってきて、いろいろと休み時間に教えてもらったりしてましたし、今の校内の中でも、今まで年配の先生が若い先生にいろんなことを伝授するというのもあったんですが、若い先生から年配の先生にタブレットの活用方法について教えてもらったりということで、こういった状況も何か活性化していることの1つではないかと感じております。

 

教育長:次他の委員にも授業を見ていただくこととなっておりますので、また他の委員の皆様もご案内させていただきますのでよろしくお願いいします。

 

委員:よろしいですか。今、若い先生と年配の先生のお話出ましたけれども、これ、年配の先生の中で、もう、私はええわとかいうような温度差がないのかなとちょっと心配するんですけども。

そこら辺でこのクラスの生徒は、長けた先生にあたって、だけども、このクラスの生徒は、あんまり熱心でない先生、そっちの授業があまりっていうような格差ができないように、校内でいろいろと研修等々してもらいたいなということです。

 

教育長:おっしゃる通りですね。

夏休みにも随分研修をしましたので、それと校長を通じて、市がどんだけの予算でこれを配置したかっていうことを繰り返し言ってますので、とにかく無駄にならないようにというところで、年輩のものもくらいついております。

 

委員:安心しました。

 

市長:年寄りでも必死になったら、覚えられるし、そんな能力に差はないし、どう自分が追い込まれているか、追い詰められてるかいうとこら辺になるかならへんかな。もう開き直って諦めてる先生はそれ自己責任や。言うても人間の能力の差て差はないって、難しいことやってるわけじゃないよ。そういうことでございます。次行かしてください。

2つ目は、小学校における外国語活動についてをお願いいたします。

 

学校教育課長:引き続きいて説明させていただきます。7ページご覧ください。そもそも小学校における外国語活動についてねらいを書かせていただいています。

それは学習指導要領において明記されているところです。中学年ではコミュニケーションを図る素地となる資質能力を養うということで、こちらは外国語活動として、年間35時間確保しております。

小学校高学年は、コミュニケーションを図る基礎となる資質能力を養うということで年間70時間授業の中に位置付けております。中学校になると、140時間ということで増えていきますので、そちらへうまくつなげていくということで、つまりは知識及び技能の定着を直接的な値段にしているのではなく、伝えあう力を養うことが重視されるということがポイントとなっています。

湖南市の実際の指導体制ですけれども、県教委の方が、滋賀グローバル人材補正事業ということで、小学校英語専科指導教員を配置しております。こちらは、湖南市では、現在3名配置されていまして、それぞれ3校ずつ割り当てて勤務しております。つまりは、3人に3校ずつ割り当てられ市内小学校9校全てに、英語専科教員が兼務ということで配置されているということになります。

この教員達が5年生と6年生の外国語科のすべての授業を受け持って、この3名については、小学校英語の指導力のある教員ということで選出しております。また、研修をしたり、授業研究を公開したりとか、どんどんスキルアップをしている教員がこれにあたっております。明らかに子どもの英語力の向上が図られているなということを実感しております。年度初めに、中学校へ行って外国語の授業を見たときに、スムーズに、英会話でのやりとりをしているのを見て、力がついたなということを実感しました。

もう一つはALTです。こちらは、外国人の英語教師としてALTを配置していただいています。市内9小学校すべてを、2名のALTが回っています。こちらの2名は、先ほどの英語専科の教員といっしょにに授業を行ったり、また担任とALTとで、外国語活動の授業をしたりといったような活動をしております。何といってもネイティブな発音で、授業が進むということは、子どもたちのヒアリング力も育っていると感じます。次のページです。

実際にどれだけの成果が出ているのかという学習評価の状況です。昨年度の調査ではありますが、、授業における児童の英語における言語活動時間の割合です。実際、授業の中で、どれぐらい英語を用いて、聞いたり話したり読んだりしているのかという割合です。令和3年度、市では第5学年19学級がありました。その中で、授業の中で、授業の半分以上が、どの学校どの学級でも英語を使った言語活動をしているという結果が出ています。75%が英語を使った言語活動をしているところも8学級ありました。6年生につきましても、半数以上の時間を言語活動、英語を使っての言語活動でやりとりをした授業になっています。

次の9ページをご覧ください。こちらも昨年度の評価ですが、実際に生徒の学習評価をするときに、パフォーマンステストと言って、実際に英語で話したり、話のやりとりで評価をしているその回数についての調査です。第5学年全部で小学校9校ありますけれども、実施していない学校はありませんでした。どの学校の話すことのやりとりや発表、テストも繰り返し行い合計61回実施しています。6年生につきましても、パフォーマンステストをしていない学校はなく、話すことのやりとり等合計67回行っています。

その子たちが育って市内中学校3年生の結果も併せて載せております。生徒の英語力に関することで、その表を見ていただきのですが、市内の中学校3年生は460人います。このうち、英語能力の外部試験を受験したことがある生徒は93人、およそ20%です。そのうち、英検3級レベル以上取得できているのが53人で11%です。英検のところは、実際には、試験は受けていないけれども、英検3級レベルの能力を持っているなと教師が判断したのが72人で16%という結果になりました。

次のページからは、実際に英語パイオニア実践プロジェクトの学校訪問での授業の様子です。3名のパイオニアの先生たちが、英語専科の先生達が授業をしている様子です。見ていただいてわかるように子供たちが顔を突き合わせながら、英語の授業のやりとりをしている様子ですとか、映像を使った授業、カルタを使った授業等盛りだくさんで内容の濃い1時間の授業をしております。次は三雲東小学校、下田小学校、菩提寺北小学校の様子です。子供たちみんな笑顔で活動量の多い授業が展開されています。

13ページは、これは三雲小学校の広報なのですが、真ん中の右の方に、英語学習を頑張っていますということで保護者に報告するようなものになっています。以上です。

 

市長:ありがとうございます。何か、ご質問ございますか。私聞いてよろしいか。そこそこの英語の能力のある子たちは、どこか塾に行っている子は何人おられますか。

 

学校教育課長:そこはクロスして調査できていないです。

 

市長:なぜしないんですか。学校の力だけでここまでおよんでいる、達しているとは思えません。それができるのであればもっと人数が増えていくじゃないかと思うんです。そうじゃなしに、各家庭が、これとは別に塾に行かせてるのはなんぼあるかってことも調べるべきじゃないかと思いますがいかがですか。

 

教育長:全国学調でわかりますが、ただ英語だけを限定することはできない。

 

学校教育課長:これは学校以外のところで、どれぐらいの割合の子どもが学んでいるかというのはわかります。ですので、英語だけのところで調査をしていません。

 

教育長:学校で英語の塾にどれだけ通っているかということを子どもたちに聞くのは非常に困難で、どうやって聞くのかなという。

 

市長:いやわかります。わかります。子どもと付き合ってたら、この子は他の塾に行っとるかというのわかります。わかります。学校がこういう形でやってるのが、成果があらわれて出てるのか、いや違うところで、この子らが努力しとんのか。各家庭が努力してはんのか。いうことはやっぱり知っとくべきだと私は思います。答えは結構です。

 

学校教育課長:中学校3年生の英語力に関することについては今市長がおっしゃった通りだと思います。この授業の評価のところは各学校でというところです。

 

市長:ものすごいいやらしい質問していいですか。湖南市の子どもたちの全国学力テストが、あんまりよい成績でない理由は何ですか。

 

学校教育課長:一言で説明するのは難しいのですが、でも、テストの点では現れないようなところのよさはいっぱい持っていて・・・・

 

市長:いや、そこを言ってるのじゃなくて、そこに逃げないで。

 

学校教育課長:やはり、家庭における学校以外での学習時間が、全く違います。そこは全国学力学習状況調査の結果から明らかで、塾に行っている子どもの割合は全国に比べても低く、大きく差があります。それは先ほど市長がおっしゃた実際塾にどれだけ言っているのかというところにつながる。塾は点数に特化したところで学力調査に直結して伸びていきますので、その割合は、極端に湖南市は少ないです。小学生においても。逆に言うと、保護者は安心して学校教育を任せていると言うことなのかなと解釈しています。義務教育終わった後、高校へ子どもたちが自分に適したところに行くのですが、そこからしっかりと就労まで繋がり、しっかりと収入を得ている家庭は多いと思っています。

 

教育長:後は家にある本の冊数。これがもう全国とは随分低い。だけど、本読むのは好きなんです。学校で本を読むのは好き。これは学校司書さんが、いてはるからかなと思ってるんですけれども。

 

市長:すみません。へんなことを聞きました。全国学力テストがすべてじゃないというのはよくわかってます。最終的なゴールはそこじゃないっちゅうのは、よくわかってるんですけど。

されど、何とかならんのかなという気持ちはやっぱりでます。でも、こんだけ、全国平均と比べてみると、やっぱり、たかが全国学力テストとは言いながら、されどやっぱり学力テストですよ。ということも思うのですよ。学ぶ力という形では、滋賀県がおっしゃいますけれども、そうそこにいるんじゃなくて、これは全国平均の真ん中ぐらいはいっとけよ。真ん中ぐらいに行ってる県やったら、それなり、これぐらいかもしれませんけども、最下位から数えて、1番2番のところでずっといてるという滋賀県があまり言わん方がいいな。たかが学力テストですけど、されどというところはずっと、学校に関わってないものから見ると思うんです。特に滋賀県下においても、湖南市の成績はあまりよくありません。ありませんのでということがちょっと気になってましたので。いやらしい質問をしてすみません。

 

学校教育課長:ただ、中学校、高校とその後の伸びは、大変滋賀県の子ども達は高いものがあると聞いております、その点は、そのベースを育てていると言うことは間違いないと言うふうに思っています。

 

教育長:よく市長がおっしゃっている「テクニック」、ここのところには手を出していないので、そういうところがあるかなと思います。でも、各校長が、やっぱり国語算数数学の点数が低いと言うのは、やっぱりこれ思ってますので、全く無視している訳ではございません。そこのところは大事にやっています。ただ、テストの点数をあげるための教育はしていないということです。

 

市長:何かご意見ございますか。いやらしい質問したんですけど、この際、一度私みたいな人間にも教えて欲しいなと思っておったんです。どういうふうにお考えなってるかを。

 

委員:滋賀県はおっしゃるように、学力テストの結果は随分下の方なので本当に大丈夫かと思っているんですけれども、実際湖南市でも、学校の教員全体では意識されていて、学力向上委員会みたいのが出来ていて、大分前からどうするかということを結果を見ながら検討されています。ただこうしたらよくなると言う形での教育はしていない。県によてっは学力試験をよい点を取るために、それに合わせた教育を進めるところもあって、そういう県はいつも上位になるんですね。そういうことはしてなくて、もう少し根本的に子どもたちが自分で考えて学べるような形で、しかも学力を上げようということは、ある意味で理想的な教育を湖南市は考えて進めていると言えると思います。大きく長い目で見ている。もう一つは、よくできる子とそうでない子の山があって、その学力の山が少し大きい。ふたこぶラクダみたいになっている。それを合わせると平均値が下がるのですが、この学力の低い子をどういう風にサポートしていくのかということが、よい結果につながるために取り組むことだと思います。それは子どもたちにとっても大切だと思う。湖南市の学力向上委員会でもおそらくそこら辺を考えておられるのではないかと、力を入れておられるのではないかと。その辺の具体的なやり方を実際に見ていませんが。

それともう一つは、湖南市は海外から来られている子どもさんがたくさんおられて、その子たちは、日本の初等教育という面ではまだ十分ではないので、そういう人たちといっしょになって試験を受けるとどうしても、平均点は下がるんです。これはもうしょうがない。それの代わりに日本にいながら海外のいろんな情報が学ぶことができるという面では、学力テストの点数が高くなると言うこととは別の次元でのメリットがあって、そこも考慮に入れて考えなければならないというふうに思います。

 

市長:次に行かしてもらいます。最後にその他ありましたらお願います。

 

教育長:私から1点提案がございまして、この定例会は、湖南市総合教育会議運営規則によって、回数は年3回以上で、市長が招集するということとなっています。で、協議する内容は、は、1つは、地方教育行政の組織及び運営に関する法律で、1つは教育を行うための諸条件の整備と、その他の地域の実情に応じた教育、学術及び文化の振興を図るための重点的に講ずる施策。これについて。ですので今ここまでにあったような報告だとかになります。もう一つは、児童生徒等の生命または身体に現に被害が生じ、またはまさに被害が生ずる恐れがあると見込まれる場合等の緊急の場合に講ずべき措置となっています。これが協議内容です。私の提案は、本定例会を、2回以上としてはどうかということです。理由は、協議内容に、いわゆるいじめに関してのことなのですが、これはとにかく緊急を要しますので、臨時会で協議をします。また日々様々なことが学校では起こりますが、その学校の状況については、市長と私で、日々コミュニケーションを大事にしています。市長も大事にしてくださっています。その点は、最も大事なことですので、わざわざ臨時会じゃなくても、報告をしております。これまで総合教育会議で協議内容としていたこと、例えば今日のこの報告ですと、定例教育委員会で教育委員の皆様に報告をさせていただくことが、これまであまり出来ていなかった。学校の現状について、具体的にご審議いただく場としては、定例教育委員会でお伝えすることが、適切ではないかなと考えています。

年2回以上にするということで、1回は教育事業評価と言うのが毎年あるのですけれど、それも教育委員の皆様は結果報告だけを受けていると言うことになっていますが、年1回のそこで、教育事業評価の中でどの項目を重点するのかということを、この総合教育会議でいっしょに考えていただけたらと思っております。そしてもう1回は次年度の教育方針を承認いただく場として、次年度の課題を明確にしていきます。最低2回は必要と思いますので、そういう設定にしてはどうかという提案です。本会議の主催は市長ですので、市長のご意向、そして教育委員の皆様の、ご意見をお伺いしたいと思いますし、この提案をご承認いただければ、その後は規則の改正に移らせていただきたいと思っております。市長いかがでしょうか。

 

市長:今3回の開催を2回以上という形で、委員の皆様がそれでよしとされれば、これで結構です。委員どうでしょう。

 

委員:はい。必要に応じて臨時に開くということですから、特に支障はないかと思います。教育部は何か意見ありますか。

 

教育部長:今委員もおっしゃいましたし、教育長の方から説明をいただきましたように、議題っていうのは皆さんに考えていただかなきゃならないこととそれから、市長部局と私ども教育委員会で、一緒に協議をしていかなければならないということは大事なことでありますが、緊急性を要することは、まったなしですので、そこは、私どもも横から見せていただいたような形で、市長と教育長の間で情報を共有されながら迅速に進めていただいていることは承知しておりますし、後ほど報告しなければならないことは報告させていただきますので、いいのかなと思っております。また2回以上ということでありますので、場合によっては3回4回と開催してもよいですし、必要に応じて開催されるのであればよいと思います。また先ほど教育長がご提案いただいたことにつきましては、私も次長も事前に聞いておりますので、そういう方向での提案について承知のうえで会議に出ております。今回、特に皆様よりご意見がなければ、事務局としましては、それに基づいて、手続きをさせていただこうかと思っております。

 

市長:今までもこういう形で一緒に仕事をさしてもらってまして、実際親子のように思っております。その都度その都度打ち合わせもしておりますし、今のやり方で、なんら問題はないかなというふうに思ってる次第ではあります。皆様からお許しいただけるのであれば、これを2回以上という形とし、もしも緊急を要する場合はその都度その都度打ち合わせするし、また臨時に開く必要があった場合は、それは開くということでもって、変えていくということで、皆さんご意見ご異議なければ、それで、お願いしたいというふうに思います。よろしいでしょうか。すいません。ありがとうございます。ではそのようにさせてもらいます。

ありがとうございます。他に何かございますか。

私からですが、一つはコロナの扱い方が昨日から変わってまして。もうそういう面からいうと、クラスターの発生とか濃厚接触者とか、そういうことが非常にぼやけて参りました。

今までみたいな形で、全数把握という形になりませんが、学校においても、もうそいう面からいうと、ちょっと、気が緩む部分もあるかもわかりませんが、これは緩むことなくやってもらうのと。今まで以上に、騒ぐことのないようにと思ってはおります。重症化して亡くなっていかれる方の発表もあるんですけども、私なんかが見てたら、もともと基礎疾患があったり、もともと体力的には問題がある方がおられるのですが、そういう方が亡くなられるという形になります。扱い方も少し変わってくると思いますので、いろいろ皆さんがた、注意しながら、気を付けながらやっていきたいともいますのでよろしくお願いします。

ワクチン。言い方悪いですけども、あまり強制する話ではないんですけども、出来る限りやっといてもらえたらいいかなと思っております。

他なにかございますでしょうか。それでは、これで終わらせていただいてよろしいでしょうか。すいません。ありがとうございました。

 

事務局:ありがとうございました。それではこれをもちまして湖南市総合教育会議を閉会させていただきます。ありがとうございました。

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