平成23年12月議会定例会閉会あいさつ

更新日:2019年07月01日

平成23年12月16日

 平成23年12月定例会の閉会に当たり、一言ごあいさつを申し上げます。
 議員の皆様におかれましては、先月29日から本日まで、長期間にわたり慎重審議され、条例の制定改正や補正予算など、提出いたしました議案はすべてお認めいただきました。心から御礼申し上げます。

 さて、今年はまさに激動の年でありました。東日本大震災、福島第一原子力発電所事故、アラブの民主化ドミノ革命、ヨーロッパ財政危機、相次ぐ台風被害、タイの洪水によるサプライチェーンの寸断、異常な円高、そしてTPPと、国内外で時代を象徴するような事件や事案が連続しました。

 昨日の国と地方の協議の場においては、国は子どもに関する手当の財源議論を一方的に止めてしまいました。民主党政策の一丁目一番地である地域主権改革は風前の灯火となっております。また、脱原発や卒原発、縮原発、減原発など言葉が乱立するエネルギー政策においては、自然再生エネルギーへの転換だけでは高コストから脱却できないことから、むしろ「ポスト原発」の議論が真剣になされるべきであり、中期的に天然ガス発電所を地域でつくりあげていくという方向性を探らなければならないのではないかと考えております。さらに、落ち葉や雑草などから放射性セシウムを完全に除去する方法が開発されたということで、原発被災地の除洗と復興に一条の光が差し込んだように思えます。

 市といたしましては、危険性を認識しながら問題を先送りし続けた上で破綻した原子力行政を他山の石とし、さまざまな課題にしっかりと取り組まなければならないと考えております。とりわけ、今後本市は急速に高齢化社会に突入し、税負担をしていただける世代が減少するなか、行財政改革は待ったなしのところに来ております。議会においても議会改革の議論が進んでいると伺っており、議会改革と執行部改革を連動させるべく、今月14日からは議会・執行部連絡会議を定期開催することといたしました。今までがこうだったから変えないということではなく、こう変えれば市民にとってより良くなるという未来志向の改革に取り組んでまいりたいと考えておりますので、議員の皆さんのご理解とご協力を期待するものでございます。

 今晩には初雪がちらつくという予報であります。寒さ厳しき折、これから年末に向けて何かと立て込んでくるとは存じますが、議員の皆様にはどうかご慈愛の上、新しい年をお迎えになられますことと、来る年も執行部一同、よろしくご指導賜りますようお願いし、平成24年が湖南市と湖南市民にとりより良き年となりますようお祈りし、閉会に当たりましてのお礼のごあいさつといたします。
 どうもありがとうございました。

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