西田一夫副市長退任式送別のことば

更新日:2019年07月01日

平成24年7月25日

 本日付けで地方自治法第165条第2項ただし書きの規定に基づき、西田 一夫副市長の辞任を承認しました。

 西田副市長には、昨年末に体調に変化を感じられたそうですが、今年1月の職員互助会新年会の場で倒れたことについては、職員の皆さんも承知してもらっていたと思います。

 ご本人からはその後、職を辞したいという申し出を再三いただいてきたわけでありますが、昨年11月から教育長が不在という変則状態が続いており、児童生徒に対する教育をしっかりと提供する体制を構築することが必要で、まずは教育長の就任を最優先課題として取り組まなければならなかったことから、新教育長の誕生まで副市長の辞任を押しとどめてきました。

 おそらく本人は体力的に非常につらかったのではないかとお詫びを申し上げたいと思いますが、公務を預かる人事というものは冷徹なものであり、私情を差し挟む余地なく、厳しい選択として今日まで辞任を引き伸ばしてきました。

 市民の皆さんから税を預かり、そこから給料をいただき、公務に携わる者の覚悟としては、市民福祉の向上に全力を捧げることであり、そこから外れることは決して許されません。公務員に対して甘い、生ぬるいという指摘が相次ぐなかにも関わらず、市民のために私利私欲なく、また、政治的に一党一派に偏るのではなく、常に公正中立で職務に忠実であることが求められます。

 そうした意味で、湖南市の安定と教育の推進のため、副市長には文字どおりその身を削って当たっていただいたことに感謝を申し上げます。

 西田副市長の退任を受け、明日の新しい教育長の就任を新しい体制で迎えるべく、総合政策統括監を新設するとともに、総務部長に教育部理事をあて、市長部局と教育委員会との連携を密にするかたちとしました。

 退任される西田副市長には、昭和41年に旧甲西町役場に奉職ののち、議会事務局長や教育次長、水道事業所長、総務部長を歴任して退職されたところを、平成15年8月に旧甲西町収入役をお願いし、旧石部町との合併を成し遂げていただきました。また、合併後、甲賀郡森林組合専務理事であったところ再び無理をお願いし、平成20年12月から湖南市の副市長に就任してもらいました。

 この間、合併後の市内の融和や組織運営、インフラ整備などでこれまで公務職場で培われた力量を発揮いただき、今日の湖南市の礎を築いていただきました。このたび、任期を前に退職されますことは非常に残念に思いますが、体調のことゆえ引き留めるわけにもまいりません。

 退任後も市政に助言をいただき、からだをいたわりながら活躍されますことをお祈りし、退任式にあたっての送別のことばといたします。お疲れさまでした。

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