令和5年6月湖南市議会定例会開会あいさつ

更新日:2023年06月09日

令和5年6月9日

 

令和5年6月定例会の招集にあたりまして、一言ごあいさつを申し上げます。議員のみなさま方におかれましては、市政の運営に対してご理解とご協力をいただいておりますことをお礼申し上げます。

5月に新型コロナウイルス感染症が5類に移行し、少しずつ日常生活が戻ってきており、国民も注意をしながらも、当時のことがなかったかのように、毎日を過ごされていることに少し安堵しております。今さらではあるのですが、当時を振り返りますと大変な3年間でありました。私たちの日常生活は制限を余儀なくされ、感染を防止するためマスクの着用やリモートワーク、会食やイベント等日常のたくさんのことに制限、制約がなされたとともに、ワクチンの接種を奨励し、国をあげて防疫に努めておりました。

マスコミはウイルスの危険性を強調した報道を毎日繰り返し報道し、社会は混乱を極めました。感染者が出れば、感染者に近づくまいとする大衆が、その人や家族、勤務地等を特定しようとする行動が横行していました。感染すると家族や職場の仲間までに影響が及ぶ当時の社会情勢の下では、その心情もわからないこともありません。

このような中で医療、介護、救急等市民生活に直結した命を預かる現場においては、職務が停滞しないようどの職場よりも厳しく防疫に努められ、疲労困憊の中、職責を全うしていただいたことに改めて敬意を表するものであります。

現在、新型コロナウイルスは5類に移行し、ようやく冷静な判断と対応ができる時を迎えました。今まで私たちが経験したことのない、あのようなパンデミックの中で、人類がとった各々の行動が果たしてどうであったのか総括していかなければなりません。やむを得なかったこと、不適切であったことたくさんあったと思います。それらをしっかりと検証し、反省すべき点は反省し、次なる危機に備えなければならないと考えているところであります。

 

先日2022年の人口統計の取りまとめが厚生労働省より発表がありました。それは、昨年に生まれた子どもは77万人となり初めて80万人を割り込み、合計特殊出生率が1.26となったというものでした。2015年に100万人を割り込んで以来、急激なスピードで少子化が進んでいることを改めて実感する次第であります。このような中、市では今年度より中学生の給食無償化を開始し、少子化を食い止めるべく子育て支援、子ども支援をもう一歩先へと進めることができました。

国においても異次元の少子化対策というものの、その内容を見ると児童手当の上乗せや保育所利用要件の緩和、出産費用の見直し等非常に現実的な案であり、それも未だ決めることができないという状況です。正直申しまして想像通り期待外れであります。

県においても、子ども子どもと言っていましたが、未だに何も見えてはきません。急速に少子化が進む中、本気で取り組む姿勢と決断が見えてこないことにがっかりしております。医療費、給食費の無償化に国県も取り組もうとしている施策については、市の財政にも関わることでありますので、はっきりとした態度を示していただきたいものであります。

さて、来年で市政20周年を迎えます。まちは少しずつ発展をしてきましたが、先送りにしてきたたくさんの課題が積み残されております。昔のように人口が増加し、経済が成長する局面を期待した施策は将来への負担を増やすこととなります。そんなに時間はありません。市民生活に不可欠なものは、必ず整備してまいりますが、そうでないものについては見直しをかけなければなりません。この町の進む将来図を、総合的に解決していくためにも、命をかけ、覚悟をもって決断してまいります。このような決意のもと市では、7月よりタウンミーティングを開催いたします。多くの皆様と胸襟を開き話し合ってまいりたいと考えておりますので、議員のみなさまにおかれましてもぜひとも会場にお越しくださいますようお願い申し上げます。

この他、3月定例会開会後から本日までの行政報告については別添にてご報告させていただきます。

6月定例会においては、去る5日の議員全員協議会の場でもご説明申し上げました私の給料を減額する条例の制定や補正予算などについて提案してまいりますので、どうか慎重にご審議をいただきますようお願い申し上げまして、招集にあたりましてのご挨拶といたします。

この記事に関するお問い合わせ先

総合政策部 秘書広報課 秘書係

電話番号:0748-71-2314

ファックス:0748-72-1467

メールフォームでのお問い合わせ