令和6年1月湖南市議会臨時会開会あいさつ

更新日:2024年02月05日

令和6年1月30日

令和6年1月臨時会の開会にあたりまして、一言ご挨拶を申し上げます。本日は、令和6年1月湖南市議会臨時会を招集申し上げましたところ、議員の皆様には、ご多忙のところご参集いただき誠にありがとうございます。

昨年の12月議会の一般質問において通告いただいておりました質問に対し、答弁の内容を後日訂正させていただくことを許可いただきましたが、一部事実に基づかない答弁となり、ご迷惑をおかけしましたことをお詫びいたします。今後、十分な確認を行い間違いがないよう努めてまいります。

さて、皆様もご存知のことと思いますが、本年元旦の16時10分。マグニチュード7.6、最大震度7の能登半島地震が発生し、周辺地域に甚大な被害が生じております。この災害によりお亡くなりになられた方々、ならびにそのご家族に心より哀悼の意を表しますとともに、被災された皆様にお見舞いを申し上げます。

発災が元旦の夕方ということもあり、被害の状況がいかほどのものか正確に知ることができなかったことで、その全貌がわからなかったこともあり、被害はそれほど大きいものではなかったのかと、どこか胸をなでおろしていたところがありました。ところが日が変わり時間が経つに従い、その被害の大きさを知ることとなりました。

山や道は崩れ人の往来を困難にし、上下水や電気等人が暮らしていくためのインフラは破壊され、津波と火災は人が住む街を覆いました。そこに住まわれる住民の皆様は安寧に暮らしていくための全てを奪われてしまいました。

しかし、家族を亡くされた方、家を失われた方、被災して避難生活を余儀なくされている方、皆さん力強く辛抱強く生きておられます。頑張っておられます。このような光景を見ておりますと、国中が一丸となって支援していかなければならないということは当たり前のこと、今国を挙げて進めている公共事業は少し待って、お金や、建築資材、重機、人の力を能登に費やしてもいいのではなかろうかと思うところであります。

滋賀県は関西広域連合においてカウンターパート方式で石川県の能登町に支援を行うこととなっておりますが、被災地においてのインフラ状況は私たちが思っている以上に芳しくなく、支援の手を差し伸べることがなかなか叶わなかったことから、県下の自治体では十分な支援ができておりません。正直な気持ちを申し上げると支援の初動が遅れたなと感じております。本市においては、1月14日から18日の間、石川県能美市に職員を派遣し下水管渠被害調査業務の支援を行いましたが、今後においてもしっかりと体制を整え、各方面で被災地の支援にあたってまいりたいと考えております。

話は少し変わるのですが、大規模な地震の原因のひとつとして、活断層や岩盤のずれにより発生するとのことです。地面というものは動くものではないという私たちの思い込み、常識として捉えていた事柄が覆って現実となった時の状況をこの度の地震のようにしばしば目の当たりにします。

常識ということでは、古くは地球を中心に宇宙が回っているという天動説をもとにした生活があり、人々の心の拠りどころとなる宗教にも影響を及ぼし、地動説を唱える学者を宗教裁判にかけ有罪とするような時代がありましたが、その後人々の知識や考え方は転回し、今では地球が動いているという地動説が共通の考え方となりました。

政治に目を向けますと、「明治以来の官僚政治 変えられない国の形」という常識に囚われております。この常識はその枠組みにいるものだけではなく枠組みの外にいるものも、そのような認識が広がっていると感じております。

常識を変えることはなかなか難しいです。簡単なことではありませんが、変革を求めるのであれば、私達に与えられた権利を最大限に生かし、変えて行かねばなりません。永続的に変革することに必ず新しい道が開かれると信じて進んでまいりましょう。

今議会では、一般会計にかかる補正予算案のご提案をいたします。慎重にご審議をいただきますようお願いを申し上げまして、招集にあたりましてのごあいさつといたします。

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