東日本大震災災害支援物資の第1次搬送および被災地見舞いについて
湖南市では、平成23年3月27日より湖南市総合体育館において被災地に送る支援物資を市民の皆さんや市内企業の厚意により提供いただき、集められた支援物資を市民ボランティアにお手伝いいただいて品目ごとに仕分けし箱詰め作業を進めていました。
日本トラック協会の協力により湖南市で収集しました支援物資を平成23年4月9日に岩手県釜石市に搬送(第1次)すると伴に被災地見舞いを行いました。第1次支援物資搬送の概要は以下のとおりです。
物資を提供していただきました市民や企業の皆さん、大変ありがとうございました。
概要
物資搬送先
岩手県釜石市災害対策本部
物資搬送方法
日本トラック協会の15トントラック1台
見舞先
岩手県釜石市
宮城県涌谷町
福島県富岡町(災害対策本部:福島県郡山市内)
ダンボール箱数 |
入数 | 備考 | |
---|---|---|---|
洗顔石けん(固形) | 87 | 10,325個 | |
タオル(フェイス) | 92 | 11,250枚 | うち企業からの提供220枚 |
バスタオル | 42 | 1,500枚 | |
靴下 男性用 | 24 | 1,750足 | |
靴下 女性用 | 23 | 1,380足 | |
靴下 子供用 | 5 | 300足 | |
紙おむつ 大人用 | 47 | 215袋 | |
紙おむつ 乳幼児用 | 36 | 160袋 | うち企業からの提供7袋 |
マスク | 73 | 51,143枚 | うち企業からの提供11,500枚 |
生理用ナプキン | 33 | 164袋 | |
ティッシュペーパー | 125 | 4,581個 | |
ウェットティッシュ | 10 | 240個 | うち企業からの提供240個 |
おしりふきシート | 28 | 570個 | |
エコバック | 31 | 1,255枚 | |
食品ラップ | 39 | 965本 | |
ノート | 32 | 3,200冊 | |
鉛筆 | 9 | 10,800本 | |
消しゴム | 2 | 1,000個 | |
筆箱 | 2 | 160個 | |
子ども向け玩具 | 20 | 200個 | |
トイレットペーパー | 7 | 534本 | うち企業からの提供378ロール |
紙コップ | 1 | 3,000個 | 企業提供 |
時計(掛時計・置時計) | 25 | 200個 | 企業提供 |
医療用ゴム手袋 | 1 | 100枚 | 企業提供 |
防塵マスク | 9 | 900枚 | 企業提供 |
尿とりパッド(大人用) | 21 | 111袋 | |
エタノール | 1 | 18本 | |
漬け物 | 26 | 1,003袋 | 企業提供 |
しょうが湯(濃縮タイプ) | 10 | 720個 | 企業提供 |
合計
861箱
19企業から提供
平成23年4月7日 午後3時 支援物資積込み 湖南市総合体育館




40名の市民ボランティアにお手伝いいただき、体育館内に仕分けて保管してあった支援物資をトラックに積み込みました。
平成23年4月8日 午後4時 出発式 湖南市役所東庁舎


湖南市役所東庁舎において、福島議長に激励をいただき出発式を行いないました。
市長と随行の職員3名が支援物資とともに出発しました。
平成23年4月9日 午後1時 岩手県釜石市シープラザ釜石に到着


釜石市の野田市長にお見舞い
釜石市長の談話
- 震災以降、一時最大で7,500名ほどが避難所に避難していたが、避難所から出て自宅や親戚などを頼って帰って行った在宅避難者が多くなり、現在では約3,000名が避難所にいる。在宅避難者の把握と支援が重要となってきている。
- 米などの主食は皆が食べるだけの支援はあるが、今は副食となる食材があまりないので届けていただいた支援物資の漬け物などの支援はありがたい。
- 仮設住宅をできるだけ早期に作りたいが、国や県の動きも遅く、資材不足もあって見通しがつかない状態である。
- 支援物資の置き時計などは仮設住宅ですぐに使えるのでありがたい。




釜石市内の仮設テントに支援物資を運び込みました。
荷下ろしは全国各地から集まったヤマト運輸の従業員がボランティアとして手伝ってくれました。
物資受入を担当した釜石市職員の談話
- 米や野菜なども送られてきている。しかし、停電のため冷蔵庫が使えず魚や肉類を食事にすることができない。
- 自治会組織が機能しているところは、区長や民生委員を通じて必要な情報が伝達されている。また、食事の配達なども行ってもらっている。
- 都市ガスの復旧が出来ていないため、学校給食の提供が充分に行えない状態である。
- 家庭での食事はカセットコンロを使用しているが、カセットボンベが足りない。1世帯で毎日1本のボンベを必要としている。
- 4月から新学期が始まるので、文房具などの支援はありがたい。
平成23年4月9日 午後7時 宮城県涌谷町 町民医療福祉センターに到着

涌谷町の大橋町長と町民福祉医療センターの青沼センター長をお見舞い
大橋町長と青沼センター長の談話
- 被害の大きかった近隣の石巻市からの被災者に涌谷町の町立温泉施設をお風呂として利用してもらうようにしている。
- 涌谷町の町民福祉医療センターは、隣の石巻市の日赤病院の後方支援病院となっている。
石巻市の医療体制は不十分で、体制を立て直すのに地元の医師会にお願いしているが、それでも不十分な場合は全国国民健康保険診療施設協議会に依頼することも視野に入れなければならない状態である。 - 津波がひいた後のヘドロが乾燥して舞い上がり、またヘドロの粒子は極めて細かいため飛散しやすく、これが呼吸器や消化器に取り込まれると危険である。
- 涌谷町の町民福祉医療センターは、石巻市からの患者を受け入れてオーバーベッド状態である。それを正規職員だけではカバーしきれずボランティアに頼っている。職員も1日、2日だけであれば頑張れるが、毎日不休と夜勤で倒れてしまう。そこで、看護師4名、公務員4名のボランティアが来てくれて日勤を担当してくれているので、正規職員は夜勤に回ることができている。
- 近隣市の多くの避難所ではお年寄り達は寝ているだけで介護が必要な人に支援が届いていない状態である。これまで介護予防を受けていた人達が、避難所に入って放っておかれていては今後自立できなくなる状態にある。
平成23年4月10日 午前9時 福島県郡山市 ビックパレットふくしまに到着
ビックパレットふくしまの中に福島県富岡町の災害対策本部が入っており、富岡町から湖南市に避難されてこられたかたの手紙を富岡町長に届けるとともにお見舞いをしました。
更新日:2019年07月01日