第4回 湖南市庁舎整備計画検討委員会 議事録
第4回湖南市庁舎整備計画検討委員会 会議録
日時
平成29年(2017年)11月8日(水曜日)10時00分から11時30分
場所
湖南市役所 東庁舎 3階大会議室
出席者
【委員】6名
欠席者
【委員】1名
出席者
【行政】
- 市長
- 総務部長
- 総務部理事
- 総務部次長
- 総務課長
- 総務課長補佐
傍聴者
【報道】1名
会議内容
- 開会
- 市長あいさつ
- 委員長あいさつ
- 議題
- 湖南市庁舎建設及び周辺整備基本計画(素案)のパブリックコメントの結果について
- 湖南市庁舎建設及び周辺整備基本計画(案)について
- その他
- 閉会
会議資料
資料1 湖南市庁舎建設及び周辺整備基本計画(素案)にかかるパブリックコメントに対する市の考え方について (PDFファイル: 193.7KB)
資料2 湖南市庁舎建設及び周辺整備基本計画(案) (PDFファイル: 5.3MB)
会議内容
事務局
本日はお忙しい中、第4回湖南市庁舎整備計画検討委員会にご出席を賜り、心からお礼を申し上げます。それでは、開会にあたりまして、谷畑市長がご挨拶申し上げます。
市長
本日は第4回湖南市庁舎整備計画検討委員会にご出席頂きありがとうございます。前回の第3回で提言書を頂いた後、議会の方でもご報告し、パブリックコメントも実施致しました。本日は最終の取りまとめを行いますので、委員の皆様には忌憚のないご意見を賜りますようお願いします。
先日選挙があり、議員も少し変わっておりますが、議会においても慎重に議論をお願いして参りたいと思いますので、よろしくお願いします。
事務局
ありがとうございました。それでは、委員長にご挨拶を頂きます。
委員長
本日は4回目の検討委員会で、平成28年度から2年間にわたり行ってきましたが、本日が最後になると思います。庁舎問題に関してはなかなか方向性が定まらないところがありましたが、関係者の皆様や委員の皆様のご協力により、ここまで漕ぎ着けることができました。計画の詳細についてはまだこれからですが、大きな方針となるところは固まりました。これからの将来を見据えた施設やその機能の在り方をしっかり考えられた計画になっているのではないかと思います。本日は集大成の場として委員の皆さまからは様々なご意見を頂きたいと思いますので、よろしくお願いします。
事務局
ありがとうございました。
本日は1名の委員がご欠席ということで6名の委員にご出席頂いております。湖南市庁舎整備計画検討委員会設置要綱第5条第2項により、委員が過半数を上回りますので会議が成立しておりますことをご報告致します。
資料について、資料2の基本計画(案)に一部誤りがございましたので、正誤表と修正版の資料をご用意しております。
それでは湖南市庁舎整備計画検討委員会設置要綱第4条第1項により、委員長は委員会を代表して会議の議長になりますので、これより進行を委員長にお願いします。
委員長
では次第に従いまして、(1) 湖南市庁舎建設及び周辺整備基本計画(素案)のパブリックコメントの結果ついて事務局からご説明をお願いします。
事務局
第3回検討委員会後、8月22日に議会の方で素案についてご説明させて頂き、その後、9月15日から10月13日の間にパブリックコメントを実施しました。資料1にパブリックコメントの結果をまとめています。2名の方から7件のご意見を頂いています。
1件目は図書館の複合化に関する反対のご意見で、市の対応方針としては、タウンミーティングで甲西図書館を現在の場所に残してほしいというご意見があったことや、第3回検討委員会で、「基本設計や実施設計の段階においても複合機能としての集約化に検討を加えること」との提言を頂いたことにより、基本計画には甲西図書館も含めた集約化を位置づけることとしますが、今後も甲西図書館の在り方については検討を加えることとしています。
2件目は非常用の電源設備に関するご意見ですが、既に計画に記載済みのもので、ガスコージェネレーションシステムの導入を検討します。
3件目は非常時の水源の確保についてのご意見ですが、基本計画(素案)では雨水貯留設備の設置することとし、基本設計段階でも検討します。
4件目は、BEMS導入に関するご意見ですが、こちらも既に計画に記載済みのものです。
5件目はガス空調の採用について、6件目はエネルギー設備のデザイン性についてのご意見ですが、基本設計段階で検討を行います。
7件目は補助金の活用を検討すべきというご意見です。庁舎整備に活用できる各種補助金や起債など、少しでも有利な財源確保に努めます。
7件のうち、既に原案に記載済みのものが2件、その他5件のご意見を頂きました。
以上です。
委員長
ありがとうございました。ただいまご説明頂きました、パブリックコメントと市の対応方針についてご意見ご質問等ありませんか。
委員
7件目の補助金の活用についてですが、今のところどのくらいの費用がかかって、いくら補助金が使えるのかは分かっているのでしょうか。
事務局
財源については主に地方債(起債)で対応させて頂くことになります。資料2の42ページ(2)で財源の検討をしています。事業費の合計金額が64.7億円で、その下の(参考)にあります各種事業債を活用していきます。
委員長
64.7億円のうち、9.1億円が一般財源で残りは起債で、国から借金をすることになります。ただ、この起債には交付税措置がついており、国から返済額の一定割合のお金を出してもらえるといった仕組みになっており、事実上の補助金となります。庁舎整備における国からの支援だとお考え頂ければ良いと思います。
委員
資料2を先に説明して頂いた方が良いと思います。
委員長
では事務局から資料2の説明をお願いします。
事務局
資料2は、湖南市庁舎建設及び周辺整備基本計画(案)になります。基本計画(素案)からの変更点は、まず、前回委員から「ライフサイクルコストなど総合的に見ると、耐震補強工事より建替えの方が安くなることを丁寧に説明したほうが良い」とのご意見を頂き、8ページの下部に建替え案に至った考え方として、「現庁舎等の課題への対応」、「工事期間中の公務への影響」、「整備費用等」を追加しています。
次に参考資料で44ページ~45ページにライフサイクルコストの検討を追加しており、東庁舎の新築案と増築案でライフサイクルコストの比較をしています。
そして46ページに提言書と47ページ~48ページに提言に対する市の考察を載せています。49ページには計画策定の経緯、50ページには検討委員会の委員名簿を載せています。
以上です。
委員長
今まで頂いたご意見を踏まえて基本計画(案)の内容を調整して頂きました。ご意見ご質問はありませんか。
委員
財源について、先ほどご説明頂いたように交付金で、ある程度はカバーできます。新庁舎には電源装置も設置するので、庁舎で発電し、余った電力をこなんウルトラパワーを通して売ることもできると考えていたのですが、そうして黒字になった時に、交付金が出ないのではと不安になり、このような民間的な発想は難しいのかと思っています。
ほかに、整備手法がPFI方式の場合、管理会計も民間に任せることになりますが、その場合赤字にならないように配慮して進める必要があると思います。
事務局
こなんウルトラパワーについては、手元に詳しい資料がありませんがこれから検討させて頂くことになると考えています。
PFI方式は昨年度、事業債が国から出ていない時に検討していた手法で、現在は事業債を活用しながら設計・施工一括発注のDB方式で進めることを考えています。
委員長
PFI方式は民間資金で建てた建物に対して、毎年市が使用料のような形で民間に支払っていき、民間が借りたお金を返していく仕組みになっています。市の毎年の予算がはっきり出て、民間の事業費と収益が分かるので、予想できる範囲で運営ができます。
当初はPFI方式も視野に入れていましたが、東日本大震災や熊本地震があり、庁舎の重要性を考慮して、国から事業債がでたので、そちらを活用していきます。その場合、会計管理は市自ら責任を持って行うことになります。
委員
庁舎整備に関しては、地元企業が活躍できる事業として注目しています。実際の仕事が市外へ流れてしまうのではなく、地域経済の活性化のために、地元企業にもチャンスを与えて頂きたいと思います。
事務局
DB方式では、実施設計と施工を一括発注とし、基本設計は別で考えています。庁舎整備は大きな事業なので、地域経済の観点から地元企業の育成も視野に入れながら考えていきたいと思います。
市長
過去にも、公立甲賀病院を建てる際には、発注に地元枠を設けました。また、ここぴあを建てる際には、地元で製造された部材を使用しています。庁舎整備においても地元に経済効果が生じるような方法を考えていきたいと思います。
委員長
設計・施工一括発注ですので、元請けだけでなく下請けも含めてチームが作られるわけですが、そのチームの中身について地元に貢献するよう、入札時に条件を示しているケースもあります。本市はこれからということですが、期待したいと思います。
他にありませんか。
委員
サンライフ甲西周辺の整備のイメージがあまりうまく持てないのですが、35ページと37ページで駐車場の図が違いますが、どちらが正しいのでしょうか。また、新設の道路が建物のギリギリのラインまで来ていますし、荷物搬入の際にトラックを停めるスペースも必要なのですが、十分に取れますか。それから、今の建物のままでは障がい者の方が利用しづらいと思います。
事務局
サンライフ甲西の建物は残しますが、バリアフリー化等必要な改修は行います。
35ページと37ページの図の駐車場の部分は修正させて頂きます。前面道路については、トラックを停めて長時間の作業はできないかもしれませんが、ある一定のスペースは確保できると考えています。
委員長
駐車場の図は、35ページはゾーニング図なので、37ページが駐車場のイメージになります。
委員
商工会の入口を作る場合、どのようなイメージを持たれていますか。
事務局
今の状態でもスペースは十分に取れると考えています。
委員
敷地の高低差に関してはどうするお考えですか。
市長
36ページの図を見て頂くと、サンライフ甲西の東側の部分はフラットで、その上のスロープで初めて北側に向かって下る形になっています。さらに詳細な部分は今後詰めていきます。
委員
道路に歩道は付きますか。トラックを停めるスペースについても確保できるようにして頂きたいです。
事務局
そのあたりも含めて今後詳細に考えて参ります。
委員
エネルギー設備について、少し先のことを考えると、今は蓄電池は高いのですが、これから定置型の蓄電池の利用が増えて安くなっていく傾向があるので、定置型の蓄電池などを設置する可能性を考えて余裕を持った設計をすると良いと思います。
事務局
設備は建物よりも耐用年数が短いことも含めて設計を考えていかなければならないと考えています。
市長
総務省や経済産業省の補助や助成があるものも取り入れて設計の中にも落とし込んでいきたいと思います。
委員長
これから事業者からのご提案なども取り入れて頂き、次世代に対応できるような設備を採用することが、最終的にはライフサイクルコストや環境負荷を減らすことに繋がります。
委員
他の市町と比較しても、湖南市の地域エネルギーの取り組みは進んでいて、学会等で発表しても反応が良いので、もっとPRすべきだと思います。市のブランドを高めるチャンスでもあり、宣伝することで人が集まるまちを目指すと良いと思います。湖南工業団地もがんばっているので、そこと連携してうまく進めていけると良いと思います。
委員長
湖南市は全国の中でも率先して再生可能エネルギーの利用や条例の制定に取り組んでおり、その集大成がこの庁舎になると良いと思います。
委員
もし可能であれば庁舎の壁面にソーラーパネルを設置できたらもっとPRできると思うので、検討して頂けたらと思います。
委員
図書館について、ライフスタイルが多様化しており、年代によって図書館に対する考え方も様々です。今の高齢者は図書館が必要だと思う方が多いかもしれませんが、若者はスマホ等による活字離れが見られ、今の30~40代が高齢者になった時、図書館を利用する人が今より減ると思います。そういった先のことを見越して庁舎整備をする必要があると思います。
委員長
先を見越して、人や社会経済が変わる中で時代の変化について行ける庁舎でなければなりません。
事務局
図書館がこれからどれだけ利用されていくかは推測できませんが、変化への対応といった点では、複合化することにとらわれず、複合化しない方向性も考えてこれから見直していきます。
市長
先を見越してという点で基本計画(案)を見直していると、ICTへの対応に関する部分が抜けていると思いました。議会機能には書かれているのですが、行政執務機能の中にも書いたほうが、設計の段階で受注者に意図を伝えやすいと思います。書き足してもよろしいでしょうか。
委員長
行政執務機能の整備の基本方針としては「社会情勢の変化に対応できる長寿命で柔軟性の高い庁舎」とありますが、施設機能にばかり関心が行っていました。業務の効率性やデータの集積、セキュリティ等の観点からも追加したほうが良いと思います。
事務局
追加させて頂きます。
委員長
他にありませんか。
委員
将来を見据えた庁舎整備について委員からご意見がありましたが、駐車場についても、電気自動車に対応した充電スペースの設置が必要ではないかと思います。
保健センターについて、調理室のコンロがガスなのかIHなのかもお聞きしたいです。
事務局
駐車場整備に関しては最後に考え、まず建物から整理して、その後駐車場に必要な整備を考えていきたいと思います。
保健センターについては必要な機能は確保していきたいと考えていますし、詳細部分は設計の段階で決めていきますが、ワークショップで市民のご意見も踏まえながら進めていきたいと考えています。
委員
甲西駅を利用するために市の駐車場に停める方がいるので、それを防止する工夫も考えて頂きたいです。
事務局
駐車場管理に関しては、駐車台数が足りなければ立体駐車場の建設も必要になるので、そちらも含めていろいろな方法を見据えて考えていきます。
委員長
基本計画(案)の内容については優れたものが出来上がっていると各委員共通のご意見だったと思います。ただ、経済やライフスタイルの変化、技術の進歩は早いので、それを見越して時代の変化に対応していける庁舎にしてほしいとのご意見がありました。その中で図書館は複合化にとらわれず、いろいろな在り方を考えていくことをお示し頂きました。また、将来を見越したエネルギー設備やICT化の考え方が持続可能なまちづくりやサービス機能に大きな影響を与えることとなるので、しっかりと見通しを持って進めて頂きたいと思います。また、駐車場の管理に関するご意見も頂きました。これらを踏まえた基本的な考え方にしたがって設計に活かして頂きたいと思います。
それでは本日の議題はすべて終了させて頂きます。
事務局
委員の皆様のご協力により基本計画策定まで漕ぎ着けることができました。2年間に渡りご議論頂きありがとうございました。今後、12月議会で報告し、基本設計に移り、32年度末までに庁舎整備完了を目標に努力したいと思います。最後に閉会にあたり、市長からご挨拶をお願いします。
市長
委員の皆様には平成28年5月の第1回の検討委員会以降4回に渡りご出席頂き、貴重なご意見を賜りましてありがとうございます。第1回では前年度の基本構想についてのご報告をさせて頂き、第2回では基本計画(骨子案)をお示ししました。厳しい財政状況の中でのPFI活用の可能性についてもお示しし、財源手法については具体的に検討するようにとのご意見を頂きました。その後、今年の1月に国から事業債が出たのでそちらを活用することとしています。7月のタウンミーティングでは延べ207人の市民の方にご参加頂き、意見を交換しました。タウンミーティングにご参加頂けなかった方にも知ってもらうために8月の広報誌でも掲載しました。その後第3回では基本計画(素案)をお示しし、委員会から提言を頂きました。この素案についてパブリックコメントを実施し、本日基本計画(案)を取りまとめて頂きました。今後、市の方で最終決定をし、12月議会でご報告させて頂きます。
なお、図書館に関しては提言にもあったとおり、複合化について見直していくこととします。西庁舎に関しても、市民サービスの向上に向け、その在り方について今後検討を重ねてまいります。
本委員会は本日で最終となり、委員の皆様には2年間に渡りご尽力頂き、感謝の意を表したいと思いますが、今後も庁舎整備におきまして、様々な面でご指導、ご意見を賜りますようよろしくお願い致します。
事務局
本日頂いたご意見から、一部修正させて頂きまして、また皆様にお届け致します。
本日はありがとうございました。
更新日:2025年04月11日