胃がん検診の結果の見方
胃がん検診(バリウム)とは
胃がん検診(バリウム)は炭酸ガスを発生させる発泡剤と造影剤のバリウムを飲んでX線で胃の写真を撮る検査です。撮影は1人3~4分程度かかり、台の上に乗って身体を仰向けやうつ伏せ、左右に回転させるなどをしていただきます。
※発泡剤を飲むとゲップが出やすくなりますが、胃を膨らませて胃の粘膜を見やすくするためにゲップを我慢する必要があります。
注意事項
【検診前日】
食事は、検診当日の受診時間の8時間前まで可能です。飲酒は避けてください。
【検診当日】
水は検査開始2時間前までであればコップ1杯程度飲んでも構いません。コーヒー、牛乳などの飲食は避けてください。
検査終了までタバコも控えてください。
当日の服装は上半身からおなかのあたりに金具、ボタンのついていないものを着用してきてください。キャミソールなどについているプラスチックも画像に写るのでご注意ください。無地のTシャツ、トレーニングパンツが最適です。
以下にあてはまる人は胃がん検診を受診出来ません。
・妊娠中・妊娠の可能性がある人
・胃を切除された人
・消化管の狭窄またはその疑いのある人
・バリウムに対して過敏症(アレルギー症状)の既往歴のある人
・胃になんらかの自覚症状のある人
病院などにかかられている人は、かかりつけ医の承諾を得てください。
検診予約後に郵送で案内する注意事項もご確認ください。
結果の見方
受診勧奨
「ピロリ菌感染の疑い」
『ピロリ菌とは』
正式名を「ヘリコバクター・ピロリ菌」と言い、胃の粘膜に生息する細菌です。
日本人の感染率は中高年で高く、上下水道などの衛生環境が整ったことにより、感染率は低くなっていて、若年層では低下傾向です。
ピロリ菌の感染時期はほとんどが幼少期であると言われており、近年は母子感染(大人が一度口に入れたものを子供に与えるなどして感染する。)の予防も重要視されています。
『ピロリ菌と胃の病気』
慢性胃炎、胃・十二指腸潰瘍、胃がんなどの疾患の原因となることがわかっています。
ピロリ菌に感染した人すべてが胃がんになるわけではありませんが、胃粘膜炎症をおこしたり、粘膜を萎縮させたりして胃がんを引き起こしやすいことが明らかになっています。
ピロリ菌を除菌することで、胃がんになる危険性は低くなると考えられています。
『ピロリ菌と除菌』
薬の服用で除菌することができます。医療保険適用で治療するには内視鏡検査を受ける必要があります。また、除菌後も内視鏡検査等で定期的な経過観察が必要となります。
詳しくは医療機関でご相談ください。
有所見
「十二指腸憩室」
十二指腸憩室とは、腸の壁の一部が袋状に膨らんで飛び出たものです。
よくおこる部位は十二指腸の、より下の部分である十二指腸下降脚です。ほとんどは十二指腸壁が弱い状態になっているファーター乳頭付近に発生します。
多くの場合は無症状ですが、まれに腹痛・発熱・出血が起こることもあります。
自覚症状がなければ治療は不要です。憩室炎、レンメル症候群(憩室が胆管を圧迫することによって起こる閉塞症黄疸)などの合併症が見られた場合は手術を行います。
「胃憩室」
胃の壁の一部が袋状に膨らんで飛び出たものです。
よく起こる部位は噴門部(胃の入口付近)と幽門前庭部(胃の出口付近)です。噴門部は胃の筋層が薄く解剖学的に弱いうえに圧力がかかりやすい部位なので発生しやすいと言われています。また炎症などによっても発生することがあります。
多くの場合、無症状ですが、胃部膨満感や胸やけ、嘔吐などがおこることもあります。
自覚症状がなければ治療は不要です。症状がある場合は、消化剤・粘膜保護剤などを投与する場合もあります。












更新日:2026年04月01日