平成30年度

更新日:2019年07月01日

平成30年度(2018年度) 湖南市教育方針

はじめに

1 子どもの育っている環境

 先の大戦から70年以上がたち、高度経済成長をへてICT化とグローバル化が進む中で国内経済の安定と充実が図られている今日、子どもたちは豊かで便利な社会環境の中で生活をしています。
 しかしながら、この社会環境は、無言化・二極化・個別化・少子高齢化・情報化・核家族化などと名付けられ、また格差社会が懸念され、より一層子どもの貧困問題が浮上するなど、子どもたちは「豊かにはなったが、子どもの成長にとっては決して恵まれた環境ではない社会」の中で生活していると言わざるを得ません。

2 30年度(2018年度)の基本方針

 このような環境の中で明日の湖南市を担う子どもを育てるため、「楽しくて力のつく湖南市教育」を標榜し、「夢と志を育て、『生きる力の根っこ』を太くする」をスローガンに掲げて取り組みます。
 「生きる力の根っこ」とは自尊感情であり、「学力向上プロジェクトによる学力保障」、「こころの教育の推進による仲間づくり」、「地域との協働によるふるさと意識の醸成」を取組の三本柱として、子どもたちをきめ細かに守り育む教育を推進します。
 湖南市が学校教育を通して育てようとしている「生きる力」とは、人生100年時代を見据えた変化の激しい時代にあっても、思いやりのある豊かな心を持ちながら、自ら考え自ら行動し、たくましく未来を切り拓くことができる力に他なりません。
 これからの湖南市を支える子どもたちには、課題の解決が困難に思えるときであっても決してあきらめることなく、周りの仲間と相談しながら、力を合わせ困難を切り拓いていける「自らが踏ん張って、何とかしようとする態度」と「仲間と協力して、何とかできる力」を育てることが必要です。これらの態度と力を育てるためのキーワードが、「学力保障・仲間づくり・ふるさと意識」です。
 そのためには、学校・家庭・地域が力を合わせて子育てにあたることが大切です。湖南市においては、学校教育だけで子どもを育てるのではなく、地域学校協働本部やコミュニティ・スクールとの協働を子ども育ての基本とします。
 学校教育の構造図を示し、「市教委は指針(ヘ゛クトル)を示す。実践は各学校園が工夫する」を合い言葉として、各学校園が工夫した取組を行って3年が経過しました。また、人づくりの両輪は学校教育と社会教育であることから、学校教育のみでなく社会教育の構造図を示し、取組のウィングを社会教育にも広げての2年目になります。さらに、各部局・まちづくりセンター等が行っていた講座等を体系化し、「地域づくり型市民大学」を立ち上げ、地域づくりを行う人材育成を図ります。
 そのためには、まちづくり協議会との連携・協働が必須となります。そしてこのことは、「学校と協働して子どもを育てる地域(=スクール・コミュニティ)」づくりにつながります。
 また、まちづくり協議会や市長部局との連携を図りながら、高校等訪問による進路保障にも目を向け、厳しい家庭環境に置かれた子どもたちを支える「家庭学習支援システム」づくりや「子どもの居場所づくり」にも組織的に取り組みます。

自尊感情をイラスト化した画像
地域に生かせる学習についてイラスト化した画像

重点項目

1 学校と地域の連携 ~コミュニティ・スクールから、スクール・コミュニティへ~

(1)地域と共に歩む学校づくりの推進
  • 「全ての学校がコミュニティ・スクールへ」を合い言葉に、地域学校協働本部を残したまま学校運営協議会を設置し、地域と共に歩む学校づくりをさらに推進します。
  • 文部科学省の「コミュニティ・スクール推進体制構築事業」等を活用しながら、コミュニティ・スクールの設置を進めます。
  • 地域と学校が連携して子どもを育てるコミュニティ・スクールからさらに発展させ、まちづくり協議会との協働に努め、「スクール・コミュニティ=学校と協働して子どもを育てる地域」づくりを進めます。
  • 子どもたちに地域の一員であることの自覚を育てるため、「地域の人と挨拶できる子ども」の育成を、学校・家庭・地域の協働で、さらに進めます。
  • 平和な日常が今後も継続することを願い、戦後70年の節目である平成27年度から始まった、「湖南市平和の鐘」の取組が継続するように、まちづくり協議会への働きかけを行います。
(2)地元企業との連携の推進
  • これまで、地元企業から学校に対して、数多くの支援をいただいています。このような企業等の社会貢献活動に応え、そのさらなる促進と学校教育環境の充実の好循環を図るため、「学校教育きらめきサポーター制度」の取組を継続して推進します。
  • 地元企業等の支援により「湖南市きらめき夢・志育て基金(仮称)」を設立し、子どもたちの夢や志を育てる取組を進めます。
  • 働くことの意味や大切さを理解し実践力を培うために、中学生の職場体験学習(チャレンジウィーク)を通し、地元企業との連携を図ります。

2 学校教育の推進 ~ 中学校区連携の重視 ~

(1)「確かな学力」を身につけるための取組
  • 「学力とは何か」という問題については、様々な立場から多様な議論が展開されてきました。その結果、学校教育法の改正によって第30条2項が加えられ、学力の重要な三つの要素が示されました。すなわち、
    1. 基礎的な知識及び技能
    2. 課題を解決するために必要な思考力・判断力・表現力
    3. 主体的に学習に取り組む態度(=学びに向かう力)
      が「学力の3要素」です。
  • 「読む力・書く力・聞く力・話す力」の基礎・基本を鍛える各学校での共通実践により、「鍛える学校文化」の醸成に努め、「1.」を追求します。
  • 「鍛える学校文化」は、「授業の湖南市スタイル」の「0=土台」にも相当します。すなわち、1)地に足をしっかりと着け、姿勢を正して学習する 2)正しい鉛筆の持ち方で文字を書く 3)美しく整えられた黒板で授業を始める 5)授業の流れを子どもに示す 6)教師は笑顔で応対し、自信と誇りを持って授業に臨む等、学習中の姿勢やインクルーシブ教育で大事にしている内容を大切に扱います。
  • 「学力向上委員会」の取組を充実させ、「授業の湖南市スタイル」や「表現する力・理解する力を高めるポイント5」(資料:後掲)に基づく授業改善や「学力向上ワーキンググループ」の実践成果を各学校に広め、授業改善に対する教職員の意識向上と、学習時の「対話」を重視して「2.・3.」を追究します。
  • 子どもの学力は、多くの点で「語彙の量」と「言語の質」に負うところがあります。そのため、読書の重視にとどまらず、湖南市版音読集「ことばの宝石箱」の活用、「小さな詩人たち事業」、の諸事業に継続して取り組みます。
     そのことを通して豊かな感性や情緒を育て、発想を大切にして何事にも積極的に取り組む力を育てます。
  • 学力保障の取組は、中学校区ごとの連携を重視します。授業公開を通して保・幼・こども園の時期から、義務教育修了時の子ども像を共有することにより、小中一貫教育につながって行きます。
     なお小中一貫教育の取組は、以下の流れによって進められます。
    1. 小中の授業交流
    2. 義務教育修了時の子ども像共有
    3. 小中の人事交流
    4. 小中の9年間カリキュラムの作成
  • 司書教諭・学校司書・学校図書館ボランティアの連携と活用を強化し、学校図書館の機能を活用した授業を創造することにより、学びに対する子どもの主体意識を高めます。
(2)こころの教育と体験的活動の充実
  • 子どもたちの情操を豊かにするため、教材の意味や内容を分析・咀嚼(そしゃく)して系統的に教えること(=「理の教育」)と、言葉ではうまく表せないが「いいなぁ。そうありたいなぁ。」と心揺さぶられあこがれを持つ体験(=「情の教育」)をバランスよく取り入れます。
  • 文部科学省指定の「道徳教育の抜本的改善・充実に係る支援事業」に引き続き取り組み、「考え、対話し、議論する道徳」を市内各校に広げます。
  • 地域で功績を残した先人たちの歩みをまとめた『伝えたい故郷の話 ~心の教育・郷土資料集~』を小中学校で活用し、先人たちの努力や労苦を学ぶことにより、ふるさとへの誇りや郷土意識及びよりよい社会づくりに参画しようとする志を育て、豊かな人間性と地域を愛する心を育みます。
  • 子どもたちに心豊かな人間性を育むため、「異年齢遊び」「いろいろな人とのふれあい」「働くことの喜び」を重視した、多様な体験活動を推進します。
(3)いじめ等児童生徒指導上の課題への対応
  • 「湖南市いじめ問題対策連絡協議会等条例」及び「湖南市いじめ防止対策基本方針」に基づき、いじめの未然防止・早期発見・早期対応に取り組みます。
  • いじめや命の大切さについて考える取組「湖南市いじめをなくそうサミット」は、保護者の参加を得て充実してきています。今後は、各学校で子どもたち自身が命の大切さを自覚し、いじめをなくすための行動を起こせるよう取組を工夫します。また、青春祭(あおはるさい)等の場を活用し、地域にも広げる取組を継続します。
  • いじめ防止のためにも、子どもの言語力を高めることは重要です。「対話的な学び」を通して、子どもの「伝える力・受け止める力」の育成を図ります。
  • スマートフォンなどの携帯端末を持つ子どもが増えたことにより、その取り扱いによっては子どもへの危険性が高まるだけでなく、いじめも見えにくくなってきています。情報機器の正しい使い方を実践できる取組を、子どもたちへの実態調査・保護者への啓発と併せて実施し、PTA・学校・子どもとの連携を通じて「湖南市スマホ使用3ヶ条」の浸透を図り、「使用マナーの意識化、使用のルールづくり」をさらに進めます。
(4)特別支援教育の推進
  • 共に学ぶことに配慮しつつ、支援の必要な子どもが力を十分に発揮できるよう、必要な教育的支援を行おうとするインクルーシブ教育の推進等を通じて、本市の特別支援教育をさらに充実・発展させるとともに、その成果を広め、教職員の資質向上を図ります。
  • 特別支援学級担任、特別支援教育コーディネーターと湖南市ことばの教室担当職員との合同研修会を実施することにより、特別支援学級担任の資質向上及び関係機関との連携を強化します。
  • 「湖南市発達支援システム」に基づき、専門家チームにおける検討を反映させた個別支援や巡回相談を、引き続き充実させます。
(5)各種教育(キャリア教育・主権者教育・ICT教育等)への取組
  • キャリア教育は人間としての「在り方・生き方教育」であり、夢と志や自尊感情を育むために大事にすべき学習です。地域の人々の協力や地元企業との連携も図りつつ、起業も様々な選択肢の一つとして、中学校での職場体験にとどまることなく、小学校段階から様々に取り組みます。
  • 公職選挙法の改正により、選挙権が18歳に引き下げられました。高校生になってからの主権者教育ではなく、家庭の一員・まちづくりの一翼を担うスタッフ、さらには民主国家を築き支える国民としての自覚を育む主権者教育に、小学校段階から取り組みます。
  • ICT教育については、情報モラルの向上を基盤に子どもたちの情報リテラシー(情報活用能力)・メディアリテラシー(情報媒体活用能力)を高めつつ、メディアによる情報のメリットとデメリットを吟味し、教員の指導力アップと関連させて導入の仕方を検討します。
  • 薬物、カルト、暴力団等、反社会的活動への誘惑に負けない力を育てるため、正しく新しい情報の提供に努めるとともに、思考力・判断力・表現力を高める教育を重視し、本質を見抜く力・正しく判断できる力を育てます。
(6)子どもの体力向上への取組
  • 子どもの体力が全国的に低下していることが明らかになり、本市でも全国平均に達しない種目があります。体育の授業においては、新体力テストの結果などから各校の課題を分析し、体力向上のための取組が年間を通して実践されるよう工夫します。
  • 特に小学校においては、体育の授業だけでなく、始業前・中休み・昼休み・放課後・下校後等、教科外の時間において継続して「運動遊び」を行うことにより、子どもたちに運動の習慣を身につけさせ、体力の向上を図ります。
(7)外国籍児童・生徒への日本語指導の充実
  • 日本語初期指導教室「さくら教室」を水戸小学校に移したことにより、「さくら教室」の利用が促進されました。一方、指導者不足という新たな課題も発生しています。企業等の協力を得て、通訳や指導者不足の解消を図ります。
  • 湖南市国際協会の事業である「南米語学学習教室」や、自主的な学習組織である「パッソ ア パッソ」や「カリーニョ」との連携を図ります。
(8)特色ある学校づくり
  • 「湖南市教育の構造図」に基づき、各学校がビジョンを共有しながら、特徴や強みを生かした特色ある実践の取組を進めます。
  • 校歌の意味を理解して歌うこと・地域の歴史を知る学習等により、愛校心・帰属意識や郷土愛を高め、地域と連携する取組を進めます。

3 人権教育の推進 ~ 義務教育修了時の子ども像の共有 ~

(1)人権尊重意識の醸成
  • すべての人の人権が尊重され、誰もが安心して暮らせる社会を実現するために、同和問題をはじめ様々な人権課題を自分自身の課題として考えられるよう、豊かな人権教育と積極的な啓発活動を進めます。
  • 人権講座、青年集会、人権教育研究大会等を通して、市民や地域をはじめとして、企業や事業所・各種団体への啓発推進に努めます。
  • 「出合い・気づき・発見講座」において、LGBTや外国にルーツを持つ人たちなど、様々な観点からの人権課題を取り上げ、人権尊重の精神を高め人権啓発に努めます。
(2)連携を重視した、子どもの「育ち」への支援
  • 「湖南市学校・園人権教育基底プラン」に基づいた取組を充実・発展させるとともに、「湖南市人権教育ネット推進事業」「自尊感情・学びの礎プロジェクト事業」の推進を通して、中学校区ごとの学校・園・家庭・地域・関係機関の連携を重視しながら、資料や教材についても開発・研究を進めます。
  • どの子にも学力を保障することは進路選択の幅を広げることから、人権教育の課題にも大きく関わります。そのことから、「授業の湖南市スタイル」や「表現する力・理解する力を高めるポイント5」を人権・同和教育授業研究会の指導案にも活用し、1.自分の考えを持ち、主体的に学習に取り組む姿勢 2.学び合う活動を通した、相手を大切にする態度 3.ともに高め合う集団づくりなどについての研究を深めます。
  • 「家庭学習支援システム」や「高校等訪問事業」等を活用して、子どもたちの学力保障と進路保障に努めます。

4 家庭学習の推進と支援の充実

(1)家庭学習への意欲を高める取組の推進
  • 例年の全国学力・学習状況調査の結果から、湖南市の子どもたちは「学校以外での学習時間が少ない」ことが読み取れます。家庭学習の重要性について啓発し、習慣化を図る取組をPTAや家庭とともに進めます。
  • 子どもの学びの力を引き出すためには、家庭での会話など,保護者をはじめとする家族の積極的な関わりも大きな力となります。
     親子が共に考え、対話する機会になるような宿題を意図的に出すなど、子どもとのコミュニケーションを通して保護者が学校を理解する工夫を行い、さらに社会教育委員会議等での協議を通じて、家庭への啓発に努めます。
(2)家庭学習支援システムの構築
  • 子どもの将来が生まれ育った環境によって左右されることがないよう、国よりも先取的な「湖南市発達支援システム」を参考に、教育委員会部局・市長部局・関係機関が有機的に関連しあう、「湖南市家庭学習支援システム」を構築します。
  • 少年センター・あすくる湖南の業務内容にアウトリーチ型学習支援を加え、少年センターが「家庭学習支援システム」の窓口として対象者を把握すると共に、所員も子どもたちの家庭学習支援に関われるようにします。
  • まちづくり協議会の補助対象事業メニューに「家庭学習支援事業」を加え、まちづくり協議会の取組の一つとして、学校と協力した家庭学習支援が取り組まれるようにします。
  • スクールソーシャルワーカー、社会福祉士と学校との幅広い連携を重視し、発生した事案に速やかに対応するとともに、関係機関との連携をより密にし、家庭の個別事情に応じたきめ細かな支援を行います。
  • 不登校の児童生徒については、学校及びふれあい教育相談室と関係機関との連携を深めるとともに、特別支援教育の観点からも積極的なアプローチを行い、一人ひとりが自信を持って一歩を踏み出せるよう支援します。
(3)就学前教育の充実
  • 就学前教育を、様々な学びの芽を育む「芽生えの教育」「学びに向かう力を育てる教育」と捉え、生活や学習の基盤の育成につながるように努めます。
  • 保育園・幼稚園・認定こども園と小学校との接続をスムーズに行うため、私立幼稚園を含めた園長会を定期的に開催し、今まで以上に関係部局との連絡調整を進めます。

5 生涯学習の推進

(1)社会教育における多様な学習機会の充実
  • 心豊かな人生を築くことにつながるよう、学習機会の充実と情報提供に努めます。
  • 市民が社会や地域の課題についての学びを深め、その力を発揮し、地域社会における多様な担い手になることが求められています。まちづくりと人材育成を見据え、既存の事業を組み込みながら、全庁的・体系的に生涯学習事業を展開する「地域づくり型市民大学」を立ち上げます。
(2)図書館と子どもの読書活動の充実
  • 図書館を、「地域を支える情報拠点」と位置づけ、市民の豊かな読書生活と知る権利を保障する機関として、資料と情報の充実と提供に努めます。
  • 図書館の情報提供を充実させ市民の読書生活を豊かにするため、移動図書館車「マツゾウくん」の巡回コース見直しを進めます。
  • 「湖南市『読書の魅力』種まきプラン」に基づく第2次5カ年計画に基づき、全ての子どもが自主的に読書活動ができるよう子どもの読書活動を総合的かつ計画的に推進し、子どもの健やかな成長に努めます。
  • 学校教育と社会教育・関係部局との連携を強化し、様々な機会を活用し、幼児期から本と親しむ機会づくりや図書館司書による学校でのブックトーク等の拡充に努めます。
  • これからの社会において必要とされる「21世紀型スキル」を磨くためには、読書が重要です。学校での継続的な「朝の読書」、家庭での読書(=家読 うちどく)、親子読書等の取組、学校司書の活用、地域ボランティアによる読み聞かせ等により、読書習慣の向上と読書量の拡大に努めます。
(3)健康スポーツと生涯スポーツの推進
  • 「湖南市スポーツ推進計画」に基づき、総合型地域スポーツクラブの運営支援やスポーツ推進委員などの人的・物的資源を生かしながら、いつでも・だれでも・どこでも・いつまでも、スポーツに親しめる環境づくりに努めます。
  • 障がいの有無にかかわらず、個々に応じた方法で自己実現を果たせるよう、平成29年度に新設された湖南市体育協会「障がい者スポーツ部」など関係者の支援を得ながら、多様な活動の機会の確保・充実を図ります。
(4)地域の歴史文化の保存と活用
  • 湖南三山・旧東海道・中世城郭・ウツクシマツ等、多くの貴重な歴史文化遺産の保存や活用に努めます。
  • ウツクシマツの保護増殖・活用事業について、関係課によるプロジェクトチームの活動を継続するとともに、保存活用計画策定委員会を発足し、「保存活用計画」の作成作業に取り組みます。
  • 講座や展示等を通して地域の魅力発見の機会にするとともに、歴史・文化の継承と周知を図ります。
(5)新たな市民文化が育つ環境の充実
  • 文化協会や市民との協働による文化祭や美術展・コンサート等を実施し、文化活動の支援を通して、文化芸術活動の振興を図ります。
(6)家庭の教育力の向上
  • 社会で家庭教育を支える必要性が高まっていることから、「地域づくり型市民大学」等を通して、家庭教育支援を推進するための人材育成に努めます。
  • 子どもの心身の健やかな成長のために、社会教育委員会議や各校PTA及び市PTA連絡協議会など、子育てに関わる諸団体との連携を図りながら、基本的な生活習慣を身に付けるための取組をはじめとして、家庭の教育力(=親力)の向上を推進します。
(7)青少年の交流・活動の推進と健全育成
  • 小中学生を含む青少年が、地域住民と交流する機会や体験活動・社会参加をする機会、リーダー育成につながる機会や場づくりに努めます。
  • 生活指導上の課題を持つ少年や無職少年の対策・居場所づくりのため、湖南市少年センター及び青少年立ち直り支援センター「あすくる湖南」の活動の充実を図ります。

6 教職員の業務改善と資質向上

  • 文部科学省の委託を受け、各学校において業務の見直しと具体的な業務改善を進め、地域や保護者の理解を得ながら、教員が子どもと向き合う時間の確保を図ります。
  • 校内研究や教科部会の授業研究会と学力向上ワーキンググループを連動するなど、参加しやすい日程調整等の工夫を行い、業務改善と授業改善の双方に資するようにします。
  • 東京学芸大学と連携した「アドバンス研修」、市内に勤務する教職員を講師にした「教師力アップセミナー」、教員が学校や校種の枠を超えて気軽に指導方法について相談できる「きょういくげんき塾」を継続し、資質向上の機会を確保します。また、それぞれのつながりを継続しながら、小さな鎖がつながった「チーム湖南」の力量アップを図ります。
  • 全校あげての教育実践の取組成果を左右するのは、学校のチーム力です。そのため、各学校において「チーム学校力」を高める取組を工夫します。
  • 保護者や地域の信頼を得て学校教育を推進することは、教育実践の土台であることから、教職員の不祥事防止研修に積極的に取り組みます。

7 安全・安心な教育環境づくり

  • 学校には子どもの命を守るための重い責任があります。子どもの命を預かり・守る覚悟を再認識し、安全管理とともに地域や消防署と協働・連携した防災教育も重視します。
  • 子どもの命・安全を守るため、各学校において緊急時対応情報発信システムとしてのタウンメール加入を促進し、緊急時のネットワークを強化します。
  • 通学路の安全対策については、地域の方々の要望等をしっかり踏まえ、「湖南市通学路安全推進会議」を中心に関係機関や関係部署が綿密に連携を図り、通学路の安全確保に努めます。
  • 新しい学校給食センターにおいて、アレルギー対応調理室を設置し、卵の完全除去食が可能となったことから、他のアレルゲンへの対応調理の方途を探るとともに、食の安全確保に努めます。
  • 子どもたちの学習環境を整えるため、小学校空調設備整備に取り組むとともに、トイレの洋式化を研究します。

8 教育委員会機能の強化・充実

  • 総合教育会議での議論を経て市長が作成した「湖南市教育大綱」に沿って、市長と教育委員会とが教育政策の方向性を共有し、一致した教育施策の執行と迅速な課題対応ができるように努めます。
  • 市民や教育現場の声を教育施策に反映していくことは大変重要なことから、教育委員が各学校運営協議会に出かける教育懇談会や、学校教職員との意見交換を積極的に進めます。
  • 社会教育委員との懇談会を開催するなどして、学校教育と社会教育の連携を図ります。

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