第25回 湖南市都市計画審議会議事録

更新日:2024年02月07日

湖南市都市計画審議会議事録(要旨)

開催日時

平成28年12月22日(木曜日) 午前10時00分~午後12時00分

開催場所

湖南市共同福祉施設 1階 大会議室

出席委員数

  • 委員 11名 (欠席 4名)
  • 事務局 7名

会長

あいさつ

審議会成立報告

(条例第5条第2項)、事務局

配布資料説明

審議

事務局

それでは、以後の議事進行を会長にお願いします。

会長

まず、1つ目の議題でございます。事務局より説明をお願いいたします。

審議事項

1)湖南市景観計画(案)の変更について

事務局説明
会議内容
会長

 ありがとうございます。ただいまの説明に関しまして、各委員のご質問、ご意見の前に私から質問をさせていただきます。

 都市計画審議会と景観審議会との役割の違いは何ですか。

 現在の当該地域(新たに重点地区になる地域)の建築物などのデータなどが作られていますか。

事務局

 都市計画審議会と景観審議会の違いですが、景観審議会は都市計画審議会より後に作られた組織で、景観に重きを置いて施策を講じるものです。景観審議会で詳細な部分までご審議いただき、諮問を経て都市計画審議会に諮らせていただいております。

 重点地区のおける建築物などのデータについては、滋賀県が昨年度、県内の街道を実地調査し、データを各市町に配布していただいています。

会長

 そのデータは公開されていますか。

事務局

 現在は公開していませんか、ご要望があれば公開できるかと思われます。

委員

 第1回のワークショップから参加していますが、第1回目の時は資金のことなどで様々な意見がでていて、どうなるのかと思っていました。しかし、地域との懇談を重ねていただいたり、他市町への研修や東海道を実際に歩いたりなど、市民(三雲学区)の皆さんの認識が高まったと思います。とても良いものをつくっていただいたと思います。

委員

 パブリックコメントが2件であり、今回の計画には関連性が薄いものであったとのことでしたが、4回のワークショップで地元の意見が十分に反映された結果であったという認識でよろしいですか。

 他市で関わった中でパブリックコメント自体をワークショップの中で反映したりもしました。

 また、今回の都市計画審議会の意見は景観審議会でどのように反映されますか。

事務局

 パブリックコメントでいただいたご意見は、今回の案件(重点地区の指定に関する案件)にかかるものではありませんでした。パブリックコメントの実施前には説明会や検討委員の方にお集まりいただき、様々な意見をいただきました。それを基に資料を作成し、パブリックコメントを実施いたしましたので、様々な方からのご意見は考慮されていると考えています。

 今回の都市計画審議会でいただいた意見は、市民の皆様のご意見も併せてできる限り反映できるよう配慮いたします。また、施策そのものに関しては、修正、加筆がありましたら、景観審議会の委員の方にご説明させていただき反映させていただきたいと思います。

委員

 景観審議会でも地域でも丁寧な議論を重ねられたということですね。

委員

 重点地域で資料の中で国道1号バイパスとなっているところと国道1号となっているところがありますが、どちらの表記が正しいのですか。

事務局

 今回の変更により『野洲川および国道1号バイパス』から『野洲川および国道1号』へ変更になります。これは、国道1号バイパスが国道1号に、国道1号が県道になったことによるものです。

委員

 実際に計画ができましたが、もっと分かりやすくするには、『これはダメ』という具体例を挙げるガイドラインが良いのではないでしょうか。例えば、『塀を赤く塗ることはダメ、黒なら良い。や、大理石を張った家はダメ。』など、絶対ダメという例があると分かりやすいと思います。今回の計画の改定版に載せるのではなく、簡単なパンフレットに掲載し、(可能な範囲ではなく)逆に出来ないことを記載するとわかりやすいのではないでしょうか。

事務局

 本日諮問させていただいている内容について、同意をいただきましたら、旧東海道だけに特化したガイドラインを策定する予定です。その中で景観審議会の専門家の方と協議を重ね、ガイドラインの作成を行っていく予定をしています。

会長

 法令上は制限や規制などがメインになっていると思いますが、この計画については誘導がメインとなっているという認識でよろしいですか。

事務局

 そのとおりです。

委員

 旧東海道で建物の建替えなどを行う際、建築確認申請書には色のことは記載しないと思いますが、どのタイミングで色の確認をされるのですか。

事務局

 湖南市景観条例で行為の30日前までに法に基づく届け出を出さなくてはいけないという基準に上乗せし、事前協議を設けています。条例で建築確認の30日前までに法に基づく届け出を出さなくてはならないとしていますので、建築確認時には必ず景観計画に配慮した事項が反映されるようになっています。

委員

 それに併せて、塀についても先ほど発言があったダメなものなども確認もされるのですね。

事務局

 事前協議の中で、敷地の全体計画を提出していただきますので、そこで細かく誘導させていただいきます。

委員

 いきなり建築確認が出るということはなく、事前協議を行うということですね。

事務局

 そのとおりです。

委員

 この条例ができると、景観の維持、管理が重要になってきますが、資料42ページに「主体的な活動支援事業でまちづくり協議会による地域におけるまちづくり活動などと連携し、地域住民が主体的に取り組む景観まちづくり活動に対する支援」と記載がありますが、何か具体的な補助金などはあるのですか。

事務局

 現在、補助などはありません。説明会でも、インセンティブ、補助金に関するご指摘がありました。私どもといたしましても、考えられるものとして、固定資産税に関する何等かの支援や個別家屋、土地の所有者ではなく、一連のエリアでの支援の協議をしました。しかし、固定資産税に関する支援に関して担当課に相談しましたところ、昨今の厳しい税収、財政状況を鑑みると税の軽減は難しいのではないかとの回答でした。都市政策課として根気強く取り組みを行い、投げかけを継続していかなくてはならないと考えていますが具体的な支援策は現在ない状態です。

委員

 活動の永続性を考えると具体的な支援策があると励みになるので、ぜひ検討をお願いしたいと思います。

委員

 これから(景観を)守っていく主体は市民となるわけですが、選出された委員はこれで解散するのですか。その後、有志ではなく景観を担う主体として団体や組織にはならず、一度ここで役割を終えるということですか。

事務局

 何等かの形で有志として活動していただければありがたいですが組織としては完成すれば解散となります。

 旧東海道沿道の方に対して説明会を2回実施させていただきましたが、私どもの説明の足らない部分について、説明会実施後に参加者の中で分かりやすく説明をしていただいたりして納得してお帰りいただいきました。このようなことがあったため、組織としてではなく、有志として後方で支援をしていただいており、私たちにとっては力強い存在になっていると思います。

委員

 先ほどの内容で、補助金のことなどで議論がありましたが、市民同士でやりとりがあり、納得された。ある意味、協働として望ましい状態をつくられ、市民の力のすごいところであると感心しました。今後は景観を守るためにそういった方々の顕彰を行ったり、パートナーとしてフォローしていくなどソフトの部分の支援をあると良いと思います。

委員

 一連の計画が進み、建築主や住民のみならず、ハウスメーカーへどのように啓蒙していくのかも重要になっていくと思います。家を建てるのはハウスメーカーであるため、旧東海道を活かし、考慮した家を設計していただけるようにコンタクトしていくことが重要だと思います。

委員

 重点地域が三雲の常夜灯(市道旧東海道線4号)から落合川(市道石部東線落合川橋)までとご説明いただきました。夏見から西は農免道路がありますが、三雲から夏見までは、(道が)ほとんど旧東海道一本しかありません。(道路事情などは考慮せず)三雲から夏見まで連動性を持たせて線を引かれるのですか。

事務局

 三雲地域における旧東海道沿道は区別なく、(規制を)一本化を考えています。

委員

 私も旧東海道沿道に住んでいますが、朝の時間は車で自宅へ入るにも時間がかかります。連続性を持たせるために塀を長くすると駐車場間口が狭くなり危険と感じます。道路の新設など上手く連動性が保てるように何か策を考えていただければと思います。

委員

 事前協議にあたり、イメージを容易にできるようなガイドの様なものがあると良いと思います。そうすることで、事前協議もスムーズに進むので、検討していただければと思います。

 アパートやマンションへの規制についても、高さや面積だけではなく詳細な制限を明確にするべきではないでしょうか。事前協議が問題なくても建築確認で審査が通らなければ混乱が生じると思います。

事務局

 協議をする前のコンセプトをしっかりしておくことで情報やイメージの共有もできるというご指摘でした。

 三雲地域は市街化調整区域が多い地域になっています。昔に生垣条例に基づき、生垣や石垣をつくっていただいているところが多い地域になっており、そのイメージで(計画を)進めていただきました。

 話が戻りますが、ハウスメーカーへの啓蒙や、道路の整備を含めた施策やアパートやマンションについても総合的に考えなければならず、『市街化調整区域だからこうだ。』ということではなく、取り組みを行っていきたいと思っています。

 また、時期は未定ですが、今後石部地域においても重点地域の指定を進めさせていただきたいと思います。石部地域は用途地域が指定されており、法の制限が(市街化調整区域より)緩いため、市民の方の協力を得ながら、協議を行いながら可能な範囲で規制を実施できればと考えています。

会長

 他にご意見はございませんでしょうか。無いようでしたら、本件の都市計画決定に関する部分につきましては原案に同意するということでよろしいでしょうか。

 それでは、次の協議事項でございます立地適正化計画の策定について事務局より説明願います。

協議事項

1)立地適正化計画について

事務局説明

会議内容
会長

 ただいまの説明について、ご意見ご質問はありますでしょうか。特に近畿地方整備局からのまちづくり方針(課題)を明示するように指摘があったわけですが、そのあたりについてご意見がありましたらよろしくお願いします。

委員

 生産年齢の減少が著しく、これだけの減少をしながら目標値は上昇していますが、本当にこの目標は達成できるのですか。行政サービスは低下していくと思います。コミュニティバスについてももう少し考えていかなくてはいけないのではないのではないでしょうか。

 若年層についても、『湖南市に子どもを産みにこよう。』『湖南市に住もう。』など(定住に向けての)入口の部分について、どこを強調していくのかを考えていく必要があると思います。

事務局

 目標値については湖南市の第二次総合計画、人口ビジョンが過年度に作成されています。根拠づけとしてこのデータを活用しています。湖南市の人口ビジョンは減少傾向にあります。数字は上向きになってはいますが、この点は踏まえたものにはなっていると思います。将来の人口展望は若年層の社会減があり、出生数の増加、維持は様々な対策を練ることで歯止めをかける方向性を示しているものがあります。各部署で検討し、諸政策を講じることを踏まえて目標を作成しています。また、今後見直し等もありますので、検討を行っていきたいと思います。

 若年層の(定住に向けての)入口部分についてですが、具体的な対策は現在ありませんが、人口ビジョンの中でより具現化していき、今後具体的な施策を練ることで方向性をしっかりと示していきたいと思います。

委員

 まちづくりは行政だけが行うものではなく、民間活力で行うものであると常々思っています。民間の活力を生かすために、規制ばかりではなく民間の活力を呼び込めるような謳い文句、呼び水になるようなものがあっても良いのではないでしょうか。

事務局

 資料2-3の庁内検討で挙がっておりました中で、キャッチコピーのワードとして、『元気』という表現を使うこととしました。これは、先ほど発言のあった民間の活力の導入も含めた広い意味のものになっています。この表現が具体化し、民間活力を活かせるような施策にしていきたいと考えています。また、概ね5年で計画の見直もあり、近畿地方整備局の指摘もありましたので、民間活力を活かせるような見直しも行っていきたいと思います。

委員

 74ページの財政の健全性について、今後40年間で約927億円のランニングコストが必要であると記載があります。当然、建物があれば良いですが、無駄なものは廃止する勇気は必要です。その分を物ではなく心の豊かさにつながるようなこと考えていただきたいと思います。約20年後には8,000人も人口が少なくなる中で不要な投資は避け、先ほど発言がありましたように民間をうまく活用すべきと思います。例え市民が要望をしてきても、きっぱりと姿勢を示めしていっていただきたいです。

委員

 民間の資金を利用する際、『このような構想があるのでお金をだしてください』ではなく、『このような構想があります。さらにこのようなことができるのでは』というプランニングからすべきではないかと思います。

委員

 感想ですが、湖南市の計画を拝見すると、良い条件がそろっており、他の市町より恵まれていると思います。例えば、湖南市も生産人口が減少しますが、他市町を見ると、もっとひどい市町があります。湖南市はうまくやれば、原状維持ではなく、プラスになっていくと思いますので、良いかじ取りをして、より良いまちにしていただければと思います。

 また、前回の審議会で指摘をさせていただいた災害に関する資料についても反映していただいているのでよいと思います。

委員

 近畿地方整備局から意見があり、課題設定として、人口減少、高齢化を課題としているため、書きぶりが高齢者向けのように思いますが、高齢者が住みやすいまちは若者にとっても住みやすいまちであるので、その点が見えると面白いと思います。

 民間活力という話がありましたが、職場と自宅が近く、コンパクトであり、また田園にも恵まれているので、徒歩や自転車で健康増進にもつながると書いてあり、それもあるのかとも思います。また、近くの農場や農園へ行き、高齢者が培った技術を活かして農作物をつくり、地域で販売することで高齢者も収入を得て、生きがいにもつながると思います。そういった地域拠点での暮らしができると面白いと思います。

 人口減、高齢化に向けての計画ですが、高齢者にも生きがいでき、力を発揮できるようになればよいと思います。

委員

 人口流動の中で若者の定住、子どもを産むことでの人口増がどこでも基本的な考え方になると思いますが、先日メディアが、外国籍の方が住みやすいまちの特集を行っていました。湖南市の場合は外国籍の労働者が多いので、外国籍の方への施策などは考えておられないのですか。そうすることで一時的にでも人口が増加するのでないでしょうか。計画の中では触れていませんが、市内の外国籍の方の比率は高いので、十分考慮すべき存在であると思います。

委員

 神戸市にある南京町の様に集約して住んでもらうのか、集約などはせず、むしろ、まちに溶け込んでもらうのかいろいろな考えもあると思います。

委員

 外国籍の労働者の方でも定住者で持ち家の方もいるので、考慮すべき問題ではないでしょうか。

事務局

 結果としての話になりますが、滋賀県下有数の湖南工業団地があり、多くは二次産業で、外国籍の労働者の方も多くいらっしゃいます。工業団地の企業が流出せず残っている現状では、結果として、外国籍の方人口を維持できていると考えています。先ほどお話のあった心の豊かさにつながる様々な施策を企業誘致とプラスで何か考えていかなくてはならないと思います。

 先ほどご指摘をいただいていたまちづくり方針の文言についての補足ですが、湖南市のマスタープランおよび総合計画の重要な部分を切り貼りし、更に細かく表現をさせていただき、近畿地方整備局のご指摘に対応しています。

会長

 本素案は大変膨大な政策的に多岐にわたることも含んでいると思います。

 他に意見はございますか。

 どうしても高齢者対応を強調されているように読めますが、細かく見るとそれ以外も盛り込まれています。今後ご配慮いただければと思います。特に意見等ないようでしたら適宜修正等していただき、手続きを進めていただければと思います。立地適正化計画についてはパブリックコメントを1月から2月に実施し、3月都市計画審議会で諮問を行いますのでよろしくお願いいたします。委員の皆様慎重な審議をいただきありがとうございました。それでは司会を事務局にお返しします。

閉会

建設経済部長 あいさつ

 午後12時00分終了

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都市建設部 都市政策課 都市計画係

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