第18回 湖南市都市計画審議会議事録
湖南市都市計画審議会議事録(要旨)
開催日時
平成25年10月16日(水曜日) 午前10時から12時10分
開催場所
湖南市共同福祉施設 1階 大会議室
出席委員数
- 委員 14名(1名欠席)
- 事務局 4名
あいさつ
谷畑市長
審議会成立報告
(条例第5条第2項)、都市政策課長
委員自己紹介
(都市政策課長により紹介)
事務局自己紹介
湖南市都市計画審議会会長の選出について
事務局
湖南市都市計画審議会の会長の選出は、湖南市都市計画審議会条例第4条第1項の規定により学識経験のあるものより任命された委員から選出することとなっておりますが、どのような方法で選出させていただけばよろしいでしょうか。
委員
事務局案があるようでしたらご提案いただけますか。
事務局
事務局案でご提案させていただくことで異議はございませんか。
委員
異議なし
事務局
事務局としましては、前任期中も会長としてお世話になりました都市計画に精通した春名攻先生に引き続きお願いしたいと考えておりますがいかがでしょうか。
委員
異議なし
事務局
ありがとうございます。それでは春名会長よりご就任のあいさつをよろしくお願いします。
会長
湖南市の都市計画審議会をお預かりしてから随分となりますが、その中でいくつかのプロジェクト整備してまいっております。最近は、地震や洪水などいろいろな災害が起こっております。国土交通省大臣は土木を専攻しておった私の2年後輩でして、国土を強靭化していかなければならないということで、まちづくりの方へお金をかけていく方向にシフトしてきております。これを機会に湖南市の中でもいろいろな問題解決を図っていくような事業が展開できないか期待をしながら、この審議会に提案されてきたものを審議いただきたい、そしていい街の湖南として全国に名前が載るようになるという観点から、議題の提出と審議を願いたいと考えております。本日も2件ほど討議議題がございますが中身のある議論を短時間にしっかりとしていただきますようにご協力を願いたいと思います。
事務局
ありがとうございました。続きまして審議会職務代理者の指定を行いたいと思います。湖南市都市計画審議会条例第4条第3項の規定に基づきましてあらかじめ会長が指定することになっておりますので、会長よりご指名をお願いしたいと思います。
会長
園田さんにお願いしたいと思います。
園田委員
よろしくお願いします。
事務局による配布資料の確認
会長
それでは審議に入りたいと思いますが、都市計画審議会の役割としては景観計画の策定方針や、出来上がった景観計画の審議も都市計画審議会の役割でございますので活発なご意見を賜っておきたいと考えますのでよろしくお願いします。それでは事務局から説明をお願いします。
協議事項
1)湖南市景観計画について
資料1
景観計画等の策定にかかるスケジュール (PDFファイル: 52.9KB)
景観づくりの基本方針の概要 (PDFファイル: 1.9MB)
湖南市景観条例の制定について (PDFファイル: 69.7KB)
湖南市景観計画策定に向けた取組状況 (PDFファイル: 82.0KB)
湖南市景観計画策定の考え方 (PDFファイル: 928.6KB)
事務局説明
会長
ありがとうございます。ただいまの説明に関しまして、追加説明ならびにご質問がございましたら受け賜っていきたいと思います。継続の委員の方には前回の都市計画審議会において少し概要説明をさせていただきましたが、今回もう少し詳しく説明していただいております。いかがでしょうか。
委員
景観重点地区候補地が3か所あり、それに対する視点や方向性が示されておりますが今後景観施策を進めていく中で、できたかどうかを計る評価尺度はなにで計るのでしょうか。基本方針では「~目指します」、「~目指します」といろいろ書いてありますが、例えば東海道沿線では具体的にどういうことをしていくんだということが明確になればできたかどうか評価することができると思いますが、3か所の重点地区候補地について具体的に実施項目のようなものを明確にして今後検討されていくのでしょうか。
会長
検証ということですね。目標に対して実績が達成できているのかどうかの検証は、誰がどのようにされるのかということを説明願います。
委員
こういった施策については、振り返ったときにどこまでできたのかがわかるようなしっかりとした基準・物差しを持っておかないといけない。われわれ市民が取り組むにあたって、できたかどうかの評価がしっかりできないといけない。
事務局
提示させていただいておりますのは景観づくりの基本方針の概要でございます。基本方針の中で将来像があり、目標がありという形で位置づけさせていただきました。景観計画は総合計画のような20年後というような期間のものではなく、将来に継続していく事業であると考えております。あくまでも理念と目標というのは大きなテーマ・方向性でございますが、具体的には計画をどうしていくのかという、今ご指摘いただいている部分が絡んでくると思います。そういった部分については、これから湖南市の景観計画を策定していく中でどのような方法で検証できるか議論させていただきたいと考えております。
会長
おそらく景観計画策定員会で議論されている内容が情報として都市計画審議会に流れてきて、そして意見が出てくる形が一番良いと思います。建物などの色や形、規模といった具体的な考え方や基準をその中で決めていかれ、いろんなところにその情報を流されると思います。その中で都市計画審議会としてもチェックしていくということになります
委員
景観計画策定に向けた取り組み状況の中でまちづくり協議会がたくさん出ているが、地域に説明をされている過程の中でまちづくり協議会ばかりで自治会の影が薄く感じられる。自治会の役員も選挙で選ばれた地域の代表だと思うが、その方たちの意見があまり大きくないように感じられる。説明会の対象者が協議会役員と区長となっているので自治会の方が少なく思える。今後はどう取り組まれるのかお聞かせ願いたい。
事務局
景観計画の取り組みをするなかで、点的なとらえ方をする場合や、面的、あるいは線的にとらえる場合がございます。旧東海道を例にとらせていただきますと線的な要素がございますので、まちづくり協議会の事業の中で旧東海道に関する取り組みもされておられますので、今年度ではまちづくり協議会と意見交換を進めさせていただいておりますし平成24年度においても意見交換させていただいておりますので、そういった取り組み内容をまとめさせていただいております。また、今年の3月には区長会の中で景観づくりの基本方針の簡単な説明はさせていただいたところです。重点地区候補地の湖南三山周辺では区単位、自治会単位の説明をさせていただく必要がありますので、その中で東寺地区においては第1回目のワークショップを取組んでいただいております。そのほか岩根地区におきましても区単位で調整をさせていただく必要があります。
委員
景観政策でいろんな制限がかかって、一番影響があるのはそこに住む人たちです。旧東海道にしても旧東海道沿線にずっと住まれている方が一番力を持っている。その方たちは自治会員なんです。東寺地区や西寺地区は特にそうです。石部南学区まちづくり協議会に説明に行っても地元の理解がなければ動かないんですよ。地元の方の意見の汲取りをしておかないと景観形成の立派な計画をつくっても地元の方が知らないようでは意味がないと思います。今までの取り組みの状況を見ていますとどうも便宜にまちづくり協議会を使っているが、自治会におろしていく部分が少ないと感じたので意見を言わせてもらった。
会長
まちづくり協議会という形でまとめ上げていくのなら、まちづくり協議会は自治会や住民の意向を反映させていますか、という質問でよろしいですか。
事務局
まちづくり協議会も各地域で状況も違いますのでひとまとめではお話しできない部分がございますが、基本的にまちづくり協議会と区は別のものという捉え方はしておりませんので、区長様もまちづくり協議会への説明の中に入っていただいて地元の方におろしていただくよう説明させていただいております。
委員
まちづくり協議会と自治会がうまくいっているとは思えないが、そこに住む旧来の自治会の方の意見を反映させておかないと、景観という部分ではかなり影響を持ってくるであろうと思われます。
会長
そういった事情もあるとは思いますが、行政がまちづくり協議会で進めておられるのであれば、そのあたりをしっかり回答できるようチェックしておいてください。
委員
市が進めているまちづくり協議会の取り組みの形は正しいと思います。まちづくり協議会を構成しているのは各自治会です。まちづくり協議会で何を取組んでいるかというと環境問題や安全の問題、ひとつの自治会でできない、面として捉えた問題をまちづくり協議会が取り組んでいる。それがまちづくり協議会を設置した目的です。今は、過渡期で自治会とうまくリンクしていないこともあると思います。そして、景観も点や線の景観がありますが、やはり面と思いますので、より大きな組織であるまちづくり協議会のような地域全体での取り組みの方が正しいのではないと思います。
会長
機能的に仕事ができるように作ったのがまちづくり協議会で、そのまちづくり協議会が自治会と整合が取れていないとおかしいので、食い違いの無いような努力はしておいもらわないといけない。
委員
菩提寺学区のまちづくり協議会の会長を1年間やってきて一番ネックになっていたのが自治会とのパイプが弱いという部分であり、今年度の総会の中でまちづくり協議会と自治会のパイプを太くするという方針を立てました。そして今年度は7区の自治会の会長が毎月1回のまちづくり協議会の役員会に集まっています。自治会長を筆頭にすれば自治会員に情報は流れるし、意見も吸い上げられます。そのために自治会長に入っていただいています。この景観の取り組みについても、菩提寺学区まちづくり協議会を対象にした景観づくりの基本方針の説明会の時には自治会長も出席しています。菩提寺学区のまちづくり協議会についてはそういった取り組みがきっかけとなって自治会とのパイプを太くしていっています。
委員
景観の施策については、大きなファクターのものが集まってどうしていくのか決めることも必要ですが、もう一つは、個々の各個人が自分の家で改築等をしたときに、それが景観上支障なるような物の場合、それでも私権はある訳ですから、なぜそれをしてはいけないのかを理解してもらわなければならない。となりますと、小さなところまで理解を得ておかなければならないであろうし、まちづくり協議会のような全体での理解も必要であるが、景観施策により影響を受ける当該利害者の理解も得なければならない。この二つが景観施策の難しさだと思われる。
会長
都市計画法上は地区計画という別の制度がございまして、都市計画審議会で認められてこれをかけてしまうと景観が自由にならなくなる。コントロールする手法や規制はいろいろありますが、そういった審議は最終的にはすべてこの都市計画審議会に諮られます。そういった部分を含めてこの審議会でしっかりコントロールしていただく。こういった議論は絶えずしていただかないと、食い違いがあれば困りますので。事務局の方もそのあたりのところはしっかりと整理して話していただかないといけない。皆さんの意見を満たすような形でこれから調整してください。みなさん、そういう方向で進めていただくということでよろしいですか。他に意見がないようでしたら次の議題に移りたいと思います。
2)今後の都市計画決定(予定)について
資料2
大津湖南都市計画用途地域の変更予定(案)(新旧対照表) (PDFファイル: 54.4KB)
用途地域の変更理由(案) (PDFファイル: 54.8KB)
自由通路の計画総括図(案) (PDFファイル: 120.6KB)
JR三雲駅周辺整備全体計画平面図 (PDFファイル: 710.1KB)
三雲周辺土地利用計画ゾーニングイメージ図(案) (PDFファイル: 1.9MB)
事務局説明
会長
それではただいまの説明に対して何かご質問はありますでしょうか。
委員
三雲駅南側の土地利用のゾーニング(案)について、東側に高齢者住宅となっているが、わざわざ高齢者向けとしなくてもよいのではないですか。三雲駅周辺はにぎわいの街という位置づけになっているのになぜ高齢者住宅を位置づけるのか疑問です。
事務局
三雲駅南側のゾーニングについてはイメージ図でございまして、まだ決まっておりません。ただ、用途としまして工業地域を近隣商業に変更するにあたり、地元への説明のなかで近隣商業ではどういったものができるのか、わかりやすく説明するための資料でございまして、一つの案として提示させていただいたものです。土地利用につきましては地元と意見交換をさせていただきながら市の計画としては今後具体的に三雲畑線より東側は、一部民有地がございますが、大半は市の土地でございますので今後、土地利用の計画を市の方で進めていきたいと考えております。
会長
土地利用の施設の名前を入れてしまうと決定しているかのような誤解を与えてしまいますが、こういった土地利用が想定できるというだけで、想定しているということではないですね。これから検討するということですね。
事務局
はい。そういうことです。
委員
これは、卵と鶏の話と一緒で、土地利用のプランをつくらないと用途指定はできない。用途指定してから土地利用のゾーニングを考えていてはいけない。やはり、行政としてこの地域をどのようにしていくかは前もって考えておくべきである。その考えに合った計画で都市計画審議会に諮らないと委員もどう答えて良いかわからない。
会長
構想そのものが具体的に検討されていないのに土地利用だけ先行するのはおかしいのではないかという意見ですね。こういった意見もあったということで、今後この案件について審議会で決定するときの前提条件としたいと思います。●●委員もそういうことでよろしいですか。
委員
結構です。ただ、この土地利用の計画でも良いのですが、この土地利用に合う用途指定をしてくださいということが言いたいのです。そして、早くこの土地利用計画を作ってくださいということです。この地域の土地利用計画を作る方が先ですよということが言いたいのです。
会長
具体的な土地利用のゾーニングを示されればもう少し中身のある議論も出てきますので事務局としましてもご努力を願いたいと思います。他にございますか。
委員
三雲駅の自由通路というのが出てきておりますが、もう少し詳しく説明願えますか。
事務局
自由通路といいますのは、三雲駅の北側と南側の入り口を階段や、エレベーターなどを使って連絡するような位置づけの道路でございます。甲西駅をイメージしていただくとわかりやすいと思います。甲西駅北側の階段を通りまして改札の外側は自由に通り抜けることができるようになっておりますので南側に出ることができます。そういったものを自由通路と言っております。甲西駅についても来年度エレベーターを設置する予定でございますが、三雲駅についてはエレベーターと階段をセットで整備していく計画となっております。道路という位置づけになっておりますので最終的には市道認定をさせていただくことになります。車は当然通れませんので、歩行者のみということになっております。
会長
ほかに意見はございませんか。無いようでしたら本日の議題についてはご承認をいただいたということでよろしいでしょうか。
委員
異議なし。
会長
それでは本日の議題を終了します。
閉会
(建設経済部長あいさつ)
更新日:2024年02月07日