平成28年度第1回湖南市上下水道運営審議会 会議概要

更新日:2019年07月08日

日時

平成28年7月7日(木曜日) 午後1時27分から午後3時50分まで

場所

湖南市共同福祉施設 サンライフ甲西 1階 大会議室

出席者

14名 欠席者 1名 事務局 8名

議事

  1. 湖南市上下水道事業会計の現状について
  2. 水道事業の概要について
  3. 水道事業の実施について
  4. 下水道事業の概要について
  5. 下水道事業の実施について
  6. 社会資本総合整備計画の概要と事業評価について
  7. その他

会議概要

事務局

 皆さんこんにちは、本日は参議院選挙期間中でございまして、公私何かとお忙しいところ、また梅雨明けも近づいておりまして、大変暑さ厳しい中、ご出席をいただきまして誠にありがとうございます。私、本日の会議の進行をさせていただきます上下水道部の石部と申します。どうぞよろしくお願いいたします。
 それでは定刻前ではございますが、皆さんお揃いでございますので、ただ今から、平成28年度 第1回 湖南市上下水道運営審議会を開催させていただきます。
 それではまず初めに、審議会の開会にあたりまして、湖南市谷口副市長よりご挨拶を申し上げます。

会長

副市長あいさつ(省略)

事務局

 ありがとうございました。なお、谷口副市長はこの後の公務のため、ここで退席となりますので、よろしくお願いいたします。副市長退室
それでは改めまして、本日は第1回目でございますので、最初に委員の皆様から自己紹介をお願いしたいと思います。皆さま、お手元次第の2枚目にあります委員名簿をご覧いただきたいと思います。
委員名簿により順次自己紹介
 次に事務局から、順次自己紹介をさせていただきます。
事務局自己紹介
 次に本日の審議会でございますが、委員総数15名の内14名の方が出席されておりますので、お手元次第の3枚目にあります、湖南市上下水道運営審議会規程第6条第3項の規定によりまして、会議が成立していることを報告させていただきます。
 次に審議会規程第5条第1項の規定によりまして、役員の選出をお願いしたいと思います。
第5条第1項には、「審議会に会長及び副会長を置き、委員の互選によりこれを定める」としております。ここで皆様にお諮りをさせていただきたいと思います。会長及び副会長の選出につきまして、どのような形で選出させていただいたら良いか、ご意見をお願いしたいと思いますのでよろしくお願いいたします。 いかがでしょうか。

委員

事務局一任

事務局

ありがとうございます。ただいま事務局の方でというご意見をいただきましたので、役員の選出について提案させていただきたいと思います。それでは、当審議会前身の水道運営委員会並びに下水道運営審議会委員としてのこれまでの実績と経験等をふまえまして、会長に湖南工業団地協会の山崎委員様、副会長には湖南市商工会の北村委員様にお願いしたいと思いますが、皆さんよろしいでしょうか。

委員

異議なし

事務局

ありがとうございます
それでは山崎委員様、北村委員様、どうぞよろしくお願いいたします。
それでは改めまして、山崎会長から就任のご挨拶をお願いしたいと思います。

会長

会長あいさつ(省略)

事務局

ありがとうございました。それでは、次に本日の会議資料の確認をさせて頂きます。本日の資料につきましては、お手元の資料の1から資料6までと別添資料1.と2.を付けさせていただいておりますので、ご確認をお願いいたします。よろしいでしょうか。
それでは議事に入らせていただきます。これよりは審議会規程第6条第2項の規程によりまして、山崎会長に議事の進行をお願いしたいと思います。よろしくお願いいたします。

会長

それでは議事1、湖南市上下水道事業会計の現状についてお願いします。

事務局

会長

ありがとうございました。何か質問ございませんか。素朴な質問でも結構です。

委員

長期前受金戻入とは具体的にどういうものですか。

事務局

施設整備等ものをつくる時には、企業債や自己資金では足りない場合に、国庫補助金等を財源としてきました。本市では、それを資産化する際には、国庫補助金等の財源を省いた金額に対し、耐用年数に応じて減価償却として費用化(みなし償却)をしていましたが、平成26年度にその制度がなくなりました。その後は、補助金等も含めた金額で資産化し、減価償却として計算する制度に変わりました。今までいただいていた補助金等について、過去に遡って、繰延資産として負債に計上することとし、補助金等の減価償却分を一年毎に収入として計上するものです。

委員

では、補助金は既に使っていて設備になっているので、その資産価値を減価償却と相殺しましょうということですね。

事務局

長期前受金で収入として計上している部分については、支出の減価償却費に含まれる形で収支計算をしておりますので、実際には現金が伴わないものですが、補助金等を実際の減価償却費(フル償却)に対する補てん財源としております。会計処理の改正で、今まではみなし償却が認められていましたが、それがフル償却しか認められなくなり、フル償却したものの中には当然補助金からいただいたものもございますので、収益的収入とみなしてその部分は差し引きしましょうという形なのです。実際には建築物が1億円で5,000万円の補助金の場合、フル償却して費用化すると1億円貯まることになりますが、収入として長期前受金からの戻し入れが5,000万円ありますので、実際には半分の5,000万円しか貯まらないことになります。これは補助金については、施設の建設時に使用しているため、長期的な減価償却期間において、繰り延べて収益化していこうというものです。

事務局

減価償却費というのは、出来上がった資産に対してどのくらいかかっているかというコストを耐用年数で割り戻したものですが、市では、県から買った水をただ単に売るということではなく、資産も含めた形で料金は設定されています。

委員

水を、設備も含めた適正な原価で売っているということですね。資料はたくさん用意していただきましたが、書かれていない事を説明いただいたところが、特にわかりにくかったです。

事務局

今後は説明資料を工夫させていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。

委員

県からの水を買っているのは、県内どれくらいの市町ですか。山の水など利用している市町はないですか。琵琶湖の水を使っていない市町はありますか。

事務局

湖南市の場合、約92%企業庁という県から琵琶湖の水を買っていますが、残りの8%は、石部の野洲川近くの東河原で地下水を取水しているところと、妙感寺で河川の表流水を取り浄水して市内に配水しています。琵琶湖の水を使っていない市町はなく、琵琶湖の水と自己水とを併用して使っている状況でありまして、東近江市や甲賀町も、琵琶湖の水を相当量、逆水して買って使っています。また市町で自己水源をかなり持っておられるところもありますが、自己水源が無くなった場合に困りますので企業庁との供給契約により、ある程度の水量は確保されています。
昔から水利権の絡みもあり、勝手に水を取るということはできませんでした。

委員

水圧が下がるところをポンプで揚げたりしながら、見えないところで苦労をしていただいているのですね。

委員

次に質問させていただきます。上水道事業は、財政的に一般会計からの繰入金をいただいていないのですか。

事務局

今は消火栓の管理料をいただいているだけで、消火栓は水道には必要ないのですが、消火のために消火栓を設置させていただいています。管理料という形で市内1409基消火栓があります。金額につきましては、4ページの左上にあります他会計繰入金14,266千円これが、危機管理のための市内消火栓の管理料です。これ以外の繰入金はないです。

委員

パイプの老朽化については、大丈夫ですか。予算もとってもらっておかねばいけないですからね。

事務局

水道管については耐用年数が40年ですが、40年ですべて替えるとなると経費もかかりますので、1.2倍といった延命という形で50年ぐらいを目途に更新事業を進めさせていただいています。この後、説明させていただきます。

会長

議事2 水道事業の概要についてお願いします。

事務局

会長

質問等ないですか

委員

資料2の3ページの水口の浄水場の水の取り口は吉川浄水場ではないのですか。

事務局

ないです。朝国の受水場の向いにある企業庁の水口甲賀水道事務所で、そこの取水口が野洲川の朝国地先にあり、そこから水口浄水場までポンプで送っているということです。

委員

水口の水道水は、野洲川から取ったものを使っている、吉川浄水場がだめになったり、途中だめならそちらの方から水が送られるとのことですね。

事務局

緊急時の連絡管としています。ただ、全量は無理ですが、平均1人300ℓ程度の水を送っていただくことができます。

委員

水道水を最初にひねるとしばらくは白く濁り、しばらく出すと透明になることは、綺麗に濾過されているということですか。

事務局

コップに水を入れたら若干白く濁り、空気が噛んでいる状態かと思います。工事等による断水からの復帰後の濁りも同様ですが、しばらく置いていただければ元に戻り透明になります。

委員

甲西町時代に供用開始の頃から下水道工事が始まり、皆さんのご苦労も知らずに、上下水道とも何不自由なく心配なく安心して主婦としても使わせてもらえる、今日は改めて市民のためにしていただいている事に身にしみてありがたさを感じました。ありがとうございます。

事務局

ありがとうございます。今後ともよろしくお願いします。

委員

供給能力と需用能力の変化、今後の需要の様子はどうなのですか。

事務局

供給能力ですが、昭和60年頃の拡張の時代から右肩上がりで計画をさせていただいていましたが、近年は家庭の洗濯機や浴槽トイレの水の使用が、昨今の機器の進歩により減って水の需要は減ってきています。そう言ったことから、水道の給水コストが年々増えていますが、1世帯あたり水の使用が減っていますので、特に水道については100%近く給水していますので、これから更に伸びていくということは難しく、水の使用量は減っていくのではないかとの予測です。これに伴い、下水道の使用も同じことでございますので、両方の会計とも今後の経営が厳しくなるものと考えています。

会長

議事3 水道事業の実施についてお願いします。

事務局

委員

工事と委託の分け方の違いはどうですか。

事務局

委託は、工事の前の測量や設計を業務委託し、その後で工事を発注するという流れです。

委員

資料3の2ページの15番のJR西日本委託工事についてですが、すべて入札ですか。

事務局

いえ、協定を締結させていただき工事を進めさせていただいています。

委員

ちなみに去年でも落札率はどれくらいでしたか。

事務局

予定価格もありますが、最低制限価格もありますので、だいたい平均が90~95%ぐらいの落札率となります。工事入札については、すべてホームページで公開させていただいています。

委員

90%以上とは高い落札率ですね。

事務局

ものによってはそうなります。

委員

最近はあまり見かけませんが、工事場所についての案内などはしていますか。

事務局

道路管理者による調整会議がありまして、水道下水以外にもガスや電気の工事も道路占用の対象ですので、道路管理者において毎年占用工事や舗装修繕の時期の調整を行い、それに基づいてこちらの工事計画を作成しております。また、工事の実施にあたっては、事前に予告看板等を設置して周知を図っています。

〈 休憩 〉

会長

それでは再開します。
議事4 下水道事業の概要についてお願いします。

事務局

委員

資料4の4ページの浸水対策達成率が6.5%とは異常に低い率に聞こえますがどうですか。

事務局

新たに雨水の全体計画を作っておりまして、ほぼ全域が全体計画の対象となっています。
補助事業を実施する認可をいただいた面積が544.8ヘクタールで、この中で事業を進めていますが、当然のことながら開発等で排水等があり、道路側溝もできていますので、雨水の浸水対策はその時にはできている訳ですが、どうしても過去に被害があったところをとらえて平成23年度から5か年計画で事業を進めています。それについては、またこの後説明させていただきますが、市内で道路側溝などの整備がされていない部分について、市の中で浸水対策を進める事で事業に取り組んでいるところです。

委員

参考に流域幹線の管はどれくらいのものなのですか。

事務局

末端の小さなもので600ミリから1メートル程度、湖南中部浄化センターの手前では直径4メートルぐらいのものが入っています。
浄化センターに行くと現物が置いていますが、一番大きなもので内径が4メートルです。最終の地点では汚水が集まってきますので、大きな管が必要ということです。

委員

当然、耐震性などは考えられていますか。

事務局

もちろん考えています。

委員

幹線とはどういう意味ですか。

事務局

流域下水道管内の11市町の中の汚水を湖南中部浄化センターで処理し、そこに導くための流域下水道のための幹線で、それが資料4の2ページの赤い部分で、そこへ市内の下水道管を繋いで汚水を処理していくということです。

委員

雨水は自然に川へ流れていくものですが、雨水整備は汚水整備に比べて遅れていますか。

事務局

雨水については、以前から道路側溝や排水路があり、開発などで住宅団地を作られたら排水については計画的に断面を決めて放流すると計画されていますが、場所によっては、雨水が集中して道路等が浸水することがありますので、その部分について平成23年から5年計画で雨水対策の計画をつくり、順次、事業をさせていただいています。

委員

下田の場合に関しては、川があり、雨水の整備に関しては処理していない。

事務局

市内の中でも数か所、少しの雨が降った場合にも浸水する所もありますので、そういった場所を中心に対策事業を進めています。近年では、雨が降れば水が貯まりやすい甲西図書館周辺やサンヒルズ甲西南側の道路、石部の村井川など雨水が流れやすくするための大きな管を入れたりする工事・河川の整備工事などをポイント的に実施してきました。

委員

雨水とは、家の前のグレーチングの下を流れている水ですね。その整備が遅れているのですか。

事務局

汚水優先で整備をしてきて、雨水が後回しになってきていますので、その中で局部的に被害の多い部分を平成23年から整備計画を策定して事業に取り組んでいます。
その取り組んだ結果が資料4の4ページの管渠施工延長2.2キロメートルです。

委員

石部でも、造成された後、近隣の新しい家に泥水が流れてきたりします。開発する際に、強制の制度はないのですか。

事務局

開発する際には、必ず、被害の発生する区域については、雨水の対策を考慮しなければならないとの条件はありますが、近年はその想定を超えるような雨の降り方もありまして、対応が追い付いていないのが現状です。

委員

甲西中学校近くの地下道をグレーチングを上げて月に一度清掃ボランティアをしていますが、水の流れが悪い。この件はこの部ではないですか。

事務局

その部分に関しては市道の管理になりますので、道路管理者へ伝えさせていただきます。
また市内でも雨水の貯まりやすいJR高架下などでは、ポンプを設置している場合があります。

会長

議事5 下水道事業の実施についてお願いします。

事務局

委員

資料5の1ページ2の全体事業費のうち国庫補助金対象事業費が393,400千円、内示費が260,000千円とはどういう意味ですか。

事務局

まず国に対して補助金の概算要望をし、それに基づいて予算を組み立てていくわけですが、国に申請して内示がつくのが4月に割り振られた数字が出てきます。それでいくと当初の予算ベースで入ってくる補助金が少ないと、残りは市単独の持ち出しになってしまいますので、基本的には国の内示に合わせた形で事業を調整していき、それに合わせた事業執行をしていきます。調整後が、資料5の1ページの実施予定事業の内訳です。

委員

最終的には内示額に対して2分の1しか入ってこないので、内示がこの額になったからと、事業計画を見直していくというしくみですね。
基本的にこれだけの工事と内示額とは全然違うのですね。

事務局

そうですね。東日本大震災以降、国の全体予算の配分が工事関係等3割カットのベースができています。

会長

議事6 社会資本総合整備計画の概要と事業評価についてお願いします。

事務局

事務局

要するに現計画を受けて第2期計画を策定させていただきました。それについても前期の計画を検証した中での内容を反映して行きたいということで、湖南市では、32年度末には整備を完了していきたいと思っています。

委員

計画に基づく事業費がイコール予算ですか。

事務局

そうです。あくまで補助事業費だけをあげていますが、それ以外に毎年約1億円程度の単独費を含めて進めていくことになります。
また、もともと下水道事業の補助金は1本だったのですが、平成22年の制度改正により国から各自治体の事情に応じて計画を作成した中で補助金を交付していきたい、東日本大震災後に、防災・安全関係の交付金が出来たということです。

会長

それでは議事5「その他」についてお願いします。

事務局

今年度の運営審議会でございますが、次回は11月に委員研修として、草津市にあります湖南中部浄化センターの視察研修を計画しております。
そしてまた来年の2月には、第2回目の審議会を開催させていただく予定でございますので、併せてよろしくお願いいたします。 事務局からは以上でございます。

会長

皆さんありがとうございました。

事務局

皆さん本日は長時間ご審議をいただき、誠にありがとうございました。それでは本日の審議会の終わりにあたりまして、北村副会長からご挨拶をお願いしたいと思います。

副会長

副会長あいさつ(省略)

この記事に関するお問い合わせ先

上下水道事業所 上下水道課 水道庶務係

電話番号:0748-71-2351

ファックス:0748-72-2332

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