令和5年度ウツクシマツ情報局第4号
「ウツクシマツ情報局」は国の天然記念物「平松のウツクシマツ自生地」に関する情報を掲載しています。
令和5年度第4号の内容は「平松のウツクシマツ自生地内の地掻き」と「平松のウツクシマツ自生地保全活用協議会委員の方々による現地視察」についてです。
〇ウツクシマツ自生地の地掻きをしていただきました
11月5日(日曜日)に平松のウツクシマツ自生地について事業を委託している滋賀県樹木医会様により、ウツクシマツ自生地内に溜まった土を掻き出す作業をしていただきました。
当日は滋賀県樹木医会の会員の方だけでなく、近江の松と緑を守る会の会員の方、そしてウツクシマツ自生地保全活用協議会に参画いただいている先生の縁で、京都府内の高校の生徒たちも作業に加わっていただきました。
作業はウツクシマツ自生地内に堆積した土を掻き出し、表土を出していただきました。約1時間程度、40名ほどが11月ではあったものの非常に暑く感じられる気候の中でしたが、とても熱心に作業に従事していただきました。
作業後は自生地内の植物観察会が実施され、普段はあまり気に留めないような小さな草花も名前やその生態について講師の方から教えていただきました。
このように少しずつでも自生地の保全活動に協力をいただけると自生地がとてもきれいになりますので、今後も皆さまと協力しながら保全作業を進めていきます。
〇平松のウツクシマツ自生地保全活用協議会委員の皆さまが自生地を視察されました
湖南市では、令和3年度から平松のウツクシマツ自生地の保全活用のために平松のウツクシマツ自生地保全活用協議会を設立し、平松のウツクシマツ自生地での事業について協議をしています。
11月13日(火曜日)にその平松のウツクシマツ自生地協議会の委員の皆さまが平松のウツクシマツ自生地を訪れ、現地を見ながら協議をしました。
現地ではシカによる食害の跡があることから、ウツクシマツを守る対策が必要であるとの意見をいただきました。
また、自生地の北側のヒノキ林を伐採した場所に、1~2年生の実生苗が非常に多く生えてきているので、これらの実生を守ることが必要であるとの意見もいただきました。
専門家の方のご意見を伺いながら引き続きウツクシマツ自生地の保全活用事業を進めていきます。
更新日:2024年01月10日