令和5年度ウツクシマツ情報局第8号
「ウツクシマツ情報局」は国の天然記念物「平松のウツクシマツ自生地」に関する情報を掲載しています。
令和5年度第8号の内容は「ウツクシマツ自生地内での落ち葉搔きと地掻き」と、「ウツクシマツの苗木移植」についてです。
〇ウツクシマツ自生地内の落ち葉や腐葉土を取り除きました
2月にウツクシマツ自生地内に溜まった落ち葉や腐葉土を取り除きました。ウツクシマツ自生地に落ち葉などが溜まる時期に地面にある落ち葉を取り除いていますが、過去に地面に溜まって腐葉土となってしまった部分もあるため、そのような場所の腐葉土も取り除きました。
堆積した腐葉土層は10cm以上あり、腐葉土層を相当取らないと地表が見えないほどです。マツが生長しやすい環境にするためにはこの腐葉土層をすべて除去したほうがいいのですが、自生地内にマツの根が張り巡っており、根を傷つけないように慎重に作業をする必要があり、また、一度に広い範囲で腐葉土を取ると自生地の環境が大きく変化し、地表が流されやすくなることで、土砂災害が起こる可能性が懸念されることから、昨年と同様に場所を限定する方法で、昨年と場所を変えて実施しました。
まだまだ自生地内の腐葉土は多いため、マツの生育環境改善のために引き続き自生地内の腐葉土層の除去に努めます。
〇ウツクシマツの苗木を移植しました
湖南市ではウツクシマツを次世代に残すために、苗畑で自生地内のウツクシマツから採取した種子を育てて苗木になるまで管理しています。
その苗木を1.湖南市役所東庁舎前2.生育実験のためにウツクシマツ自生地内3.新たな苗畑のあるウツクシマツ自生地前、の3箇所それぞれに移植する作業を3月に実施しました。
それぞれの場所に移植するにあたっては苗畑にあるそれぞれの苗木を丁寧に掘り起こし、根巻きをして、運搬と移植作業をしました。
移植した目的は違いますが、苗木がそれぞれの場所で生長し、大きくなるように今後も管理します。
更新日:2024年03月25日