令和6年度ウツクシマツ情報局第5号
「ウツクシマツ情報局」は国の天然記念物「平松のウツクシマツ自生地」に関する情報を掲載しています。
令和6年度第5号の内容は「ウツクシマツ自生地内の下草刈り」と「ウツクシマツの倒木」についてです。
〇ウツクシマツ自生地内で下草刈りをしました
7月下旬から8月にかけて1度、9月中に1度の計2回、平松のウツクシマツ自生地内で伸びていた下草を刈りました。今年は気温が高い日が長く続いたこともあり、下草が良く伸びたため、下草の状況を確認しつつ実施しました。
マツの成長には水分と日光が必要です。下草が伸びるとウツクシマツの若木ではなく、長い下草に日光が当たるため、ウツクシマツの生長に悪影響を与えます。
また、ウツクシマツの若木自体も下草に隠れてしまい、下草刈りの際に誤伐する可能性があります。この誤伐を避けるために、あらかじめ若木に目印をつけて、ウツクシマツの若木がある場所を分かりやすくして誤伐を防いでいます。
ウツクシマツの生長にはこのような環境整備が重要ですので、引き続き丁寧に事業を進めます。
〇ウツクシマツ自生地内のウツクシマツが突然倒れました
6月28日(金曜日)にウツクシマツ自生地内にある高さ16mほどのウツクシマツが突然倒れました。
幸いにも、このことによる人的被害はなかったものの、根際から折れ、無残な状況でした。
前日までは葉も青々と生い茂り、弱っている兆候は確認できていなかったことから、改めて倒木原因については調査をする予定をしています。
倒れたウツクシマツは非常に大きかったことから、9月に玉切りしたものをクレーン車で吊り上げて、運搬集積しました。
ウツクシマツの成木が倒れた場合、周囲に大きな影響を与えることから、他のウツクシマツの状態も調査することを予定しています。
更新日:2024年12月17日