第3回湖南市地域包括支援センター運営協議会議事録

更新日:2023年03月01日

令和4年度第3回 湖南市地域包括支援センター運営協議会 議事録

日時:令和5(2023)年2月16日(木曜日)

午後1時30分から3時00分

場所:湖南市保健センター1階多目的室

出席者

委員13名(欠席1名)

事務局9名

 

配布資料

・次第

・令和4年度地域包括支援センター事業の中間報告について(資料1)

・令和4年度地域包括支援センター事業報告

(資料2-1.甲西支所2.石部支所3.甲西北支所4.日枝支所)

・令和5年度湖南市地域包括支援センター事業計画(案)(資料3)

・地域包括支援センター支所活動報告(資料3-2.)

・ご意見シート

 

1.開 会

・市長

本日はありがとうございます。令和5年度の予算について、財政的な部分では厳しい状況が続いています。地域包括ケアの面では、医療、介護、障がい、子育て、など、それぞれの立場からの見方があるが、すべて包括的にケアするシステムの構築が国の方針です。しかし、それは大変なことです。現場に近い場所で、的確な情報をどこよりも早く収集し判断することが求められます。楽な道はないが、すべきことが山積みです。これからの報告では本音に近いことを申し上げます。できていないことが多くあると思います。協議していただき、次につなげていかなければならないと思っています。大変な局面は続くが、どうぞよろしくお願いします。

 

・事務局

-委員交代および会議成立の報告 資料の確認-

(以降、会長が進行)

 

・会長

今年度3回目の協議会となります。前回の会議では、包括支所が開設したことで相談件数が増え、また、本所と支所の連携が進んでいると評価をいただきました。今回は4年度の中間報告と支所の事業報告、来年度の事業計画についてご意見をいただくことになります。ソーシャルワークの視点でストレングス=「強み」に目を向けるという事があるので、ぜひ本日も「強み」に目を向けていただき、よりよい協議ができればと思います。皆さんのご意見をできるだけお聞きしたいと思っています。よろしくお願いします。

 

2.報告事項

1.令和4年度湖南市地域包括支援センター事業中間報告について

-事務局より説明―

 

・委員

相談件数の報告の中で、8月末、12月末とあるが、12月末とは4月~12月の件数なのか、8月~12月の件数なのか知りたいです。また、相談件数から見て、支所の人員が不足しているのか足りているのか、どのように感じておられるか教えてください。

 

・事務局

12月末の相談件数の数字は4月~12月の累計になるので、倍ではないという事になります。支所の体制については、相談件数はどんどん増えています。身近な機関としてご利用いただいている効果の現れではあるが、支所職員の負担は増してきているという現状があります。支所の人員体制については、次年度も人員体制の強化という事で予算要求しているところです。

 

・会長

資料1.の説明の中で、今年度新たに実施した事業は、本所支所会議 ケアマネジメントサポート会議だけでしょうか。他にあれば教えてほしいと思います。また、虐待の通報の件、支所からの通告が21件になっているがいつの時点でカウントしているのか、ケアマネジャーから支所に相談があった時点でカウントか、もしくは支所から本所への通告があった時点でカウントでしょうか。

 

・事務局

支所の通告が入った時点でカウントしています。本所に来ることもあるが、本所支所に入った時点でカウントしています。新たに取り組んでいる事業について、本所支所会議とケアサポ会議と圏域単位での地域ケア会議になります。

 

・委員

居宅への聞き取りから出てきた課題や圏域ケア会議で実施したアンケートで出てきた意見について教えてください。

 

・事務局

市内の居宅支援事業所の聞き取りでは、支所の立地や周知についてのご意見はいただいています。支所のケース対応やケアマネジャーへつなぎについて、複数のご意見をいただいています。また、要支援の人のケアマネジメントも支所で担当してほしいという声をいただいています。ケアマネジャーへのケースの円滑な引継ぎについては、支所ごとに相違が出ないように対応していこうという事になりました。支所も今年度初めての職員が多く、ケアマネジャーへのサポートについては不安を抱きながら対応している現状です。その一助となるようにケアサポ会議をさせていただいています。支所本所ケアマネジャー、必要に応じて事業所も入っていただき実施しています。虐待対応が終結するケースも、ケアマネジャーと支所が不安になることがないように引き続き支援を考えていきます。地域ケア会議での課題について、支所は相談対応だけでなく地域に出向いて市民から話を伺ったりする活動の中で、地域の姿や地域課題は何であろうかということをつかんでいます。引き続いて、今後も実施していきたいと思います。

 

・事務局

資料の中の数字について、誤りがあり申し訳ございません。

 

・委員

圏域での地域ケア会議での課題が市の課題になってくると思うが、市としての整理がどうなってくるのか、教えていただきたい

 

・事務局

生活圏域ごとの地域ケア会議から地域の課題を見出すという事で取り組んでいます。そこから市全体の政策提言をしていくことになります。令和5年度に市全体での地域ケア会議を開催してそこで整理していくことになると思います。

 

・委員

本所と支所の役割の違い 本所でも支所的な役割をしているのでしょうか。

 

・事務局

支所は継続での相談を受けています。認知症などについては、本所で一旦受け止めをしているが、個別での対応が必要な時は支所へつないでいます。徘徊、行方不明対応が必要な場合は本所も一緒に対応させていただいています。

 

・委員

要支援を受託するケアマネジャーについて。予防介護の計画は手間は同じであるが単価が違うので受けていないのではないでしょうか。

 

・事務局

市内ケアマネジャー一人当たり平均8人の担当をしていただいています。事業所により少ないところでは一人当たり2.5人担当、多いところでは14.5人担当しています。12月は市内ケアマネジャーの予防担当件数は261件でした。

 

・委員

湖南市と甲賀市で委託料が少しちがいます。甲賀市と同じようにしてほしいと思います。

 

・会長

次の協議事項へ進めます。

 

2.湖南市地域包括支援センター事業報告について

-事務局より説明―

 

質疑応答

・委員

甲西北支所の資料について、円グラフあっていますか?会議がやたら多くて、数字とちがうのではないでしょうか?

 

・事務局

再度数値を確認して正しいのと差し替えさせていただきます。

 

・委員

相談件数は増えています。高齢化も増えているので今後も増えていくでしょう。支所が4か所になったのは地域で相談しやすいことが前提としてありました。しかし、アウトリーチで訪問による相談を受けていることが多い、非効率ではないでしょうか、それであれば4か所にする必要はなかったのでは?2か所にする方がいいのではないかという事にもなります。お金がない、職員の人材がないことに逆行しているのではないでしょうか。 もう一つ、2回目の地域包括支援センター運営協議会の際に、支所の場所について利便性の良い場所に移行しますと課長からお聞きしたが、日枝支所のことだと思って聞いています。新しい場所は確保したのでしょうか?もう1年経つので、効率の良い方法を検討するべきだと思います。報告を聞いていると、訪問件数が増えているのがいいと話がすり替えられているように個人的に感じました。

 

・事務局

相談業務の形態についてはいろいろあり、日枝支所エリアについては場所の問題もあり来所が少ないのが実態ではあります。様々なニーズに対応していきたいと考えています。今後の場所の問題について、前回の会議の中で今後検討していると伝えたことについては、現在も継続しています。今の支所は令和5年度で終わりとなり、6年度は身近な施設、公共施設などでの開設について現在も検討しているところであります。

 

・市長

包括を4つに分けた理由はとりあえず現場に近いところから始めようということでした。とにかく早く情報を仕入れて早く動こうと。流れは間違っていないと思っています。職員については3職種だけでいいのかということもあります。対象者からのハラスメント問題がある場合も想定されたり、支所が留守時の対応も考える必要があり、3人揃えばいいという問題ではなく、そうなると人員を充実させないといけません。この街を4ブロックに分けて小規模多機能自治という考えで進んでいます。そこと地域包括ケアとをどのようにつないでいくかと考えています。最終的に場所も変えていかないといけないと思っています。地域に住む人にもみんなに協力してもらいたいと思います。根本的な活動は訪問であります。現場に行き、家族構成や家の中がどうかも見ることが仕事です。不備もあるが今現段階としてはそのような方法しかないと思って進んでいます。

 

・事務局

小規模多機能自治と含めて次年度どう変わっていくか、具体的に検討を進めていく事になります。

 

・委員

より良い方向に進めていただければと思う。期待しています。

 

・市長

野洲川を挟んで北側地域に住む人は高齢者のみ、子供が近くではなく京都や大阪という人が多いです。三雲などは近くに子どもがいる場合が多いです。その分支援のスピード感が遅れます。三雲のさらに旧の在所の人は家族も三雲側にいる場合があります。水戸方面の人は家族構成に特徴があります。支援についてなかなかスピード感が出ない、動き出してみて初めて分かったことです。

 

・会長

アウトリーチの使い方について、訪問に行くこと=単純にアウトリーチという意味ではなく、具体的なニーズを引き出す、声を出せない潜在化できない声を顕在化させることがアウトリーチの使い方になるのかと思います。

 

・委員

地域によって目指すべき姿が出ています。菩提寺は核家族、石部などでも南と旧東海道沿いではまた違います。目指すべき地域の姿として大まかなところはあるだろうが、一括りにするのではなくてもいいのかと思います。年数が経ち症例が増えれば分かってくることもあると思います。支所ごとに年度目標が違うのもどうかと思いますが。相談内容のグラフで介護保険制度の部分の傾向が支所により違います。甲西北支所は病院の中に併設だからか、介護保険制度に関する相談が多いのであれば他支所でも相談を受けてもらう必要があり、先ほどの委員が言っていたように相談しやすい場所について、施設の中が良いのかと検討するなど、今後のことになるが、考えていただけたらありがたいです。

 

・委員

資料について、2・3日前には頂きたいです。委員は素人なのでじっくり見ないと分かりません。甲西北支所の報告には、すでに出来上がっているネットワークとあるが、出来上がっている地域が、最近は地域の委員をあみだくじで決めている現状があります。少し前は活発であったが、地域も高齢者が増えてどんどん変わってきます。取り組みの仕方が難しくなってくると思います。

 

・事務局

資料については申し訳ありませんでした。お詫び申し上げます。甲西北地域の資料について、世代交代とともに地域の姿も変わってくると考えています。現状をとらえながら的確に包括支援センターとして地域の姿を捉えていきたいと考えています。

 

・委員

今年度から開始となり、周知に力を入れると聞いています。相談件数は延べ数だけでなく実数も入れていただけるとよいと思います。本所への相談件数もあると聞いたが、周知がどこまで進んできたのか、評価について感じているところがあれば教えていただきたいです。

 

・事務局

支所ができて相談に行きやすくなり市民が訪ねていかれることが増えてきたことや、電話での相談も増えていると支所からは聞いています。また、生活圏域地域ケア会議の中で支所のアピールも兼ねて実績報告も行っています。特に甲西北支所については、現場の所感ですが、会議参加者が支所の活動を知ったことがきっかけで、支所に相談してみたらと紹介されて相談が入ったこともあると聞いています。本所に来た人については、支所の案内チラシを渡すとそこで初めて知ったという声もあり、今後も重ねて周知の必要があると感じています。

 

・事務局

資料の実人数について、資料1の総合相談事業の報告部分について、各支所ごとの延べ人数と実人数が載っています。

 

・会長

時間も迫ってきたので次に進めさせていただきたいと思います。次は議題の3.について説明をお願いします。

 

3.令和5年度湖南市地域包括支援センター事業計画(案)について

-事務局より説明―

 

・市長

三職種そろわねばならないが、特に社会福祉士が不足しています。三職種の3人で十分というわけでもありません。複数対応が必要なこともあります。権利擁護の対応ができる職員が行政でどれだけ確保できるか、全方位を見る仕事であります。今の状態でとにかくもう1年で進めたいと思います。

あと、災害時に地域がいかに動けるか、高齢者対応、災害時に情報共有しながらいかに助け合いができるか。

 

・委員

社会福祉士について市内で職員養成の手立てもあります。市の職員で市長の意に沿う人を養成してはどうですか?

 

・事務局

支所の社会福祉士が頑張っています。本所も応えなければいけないと思っています。

 

・会長

行政の中での社会福祉士育成は湖南市に限らずどこでも課題です。資格はあるが、ソーシャルワークができる社会福祉士の育成は行政だけでは難しいと思います。

来年度の事業計画について、本所と支所の役割をわかりやすく示してもらえないでしょうか。今回は本所主体の事業計画案が提示されています。支所と本所の役割を具体的に示してもらえないでしょうか?

 

・委員

計画案について、重点的のポイント、3ポイントだけ記載すると評価しやすいと思います。

 

・会長

質問や意見は会議後に事務局へ伝えて頂ければと思います。これで協議事項は終了し、進行は事務局へ返します。

 

・事務局

その他の連絡事項について、令和5年度は、年度末を終えて事務局で地域包括支援センターの事業評価の結果を運営協議会に報告後、国へ最終報告の予定をしています。次回は年度変わり5月下旬を予定しています。令和5年度の取り組みについて、令和6年度から本格的に地域包括支援センター全委託に向けて体制準備を進める予定です。

ご意見ありがとうございました。

計画の中で、本所支所の役割の明確化、グラフの一部不備について修正を委員に送付します。これをもって終了とします。

 

この記事に関するお問い合わせ先

健康福祉部 地域包括ケア推進局 高齢福祉課 地域包括支援係

電話番号:0748-71-4652

ファックス:0748-72-1481

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